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ニンジンでトロイア戦争に勝つ方法 下: 世界を変えた20の野菜の歴史

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: レベッカ ラップ
定価: 2,160 円
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    「ニンジンでトロイア戦争に勝つ方法 下: 世界を変えた20の野菜の歴史」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      下巻です。上巻も面白かったですが、下巻もなかなか。
      下巻で取り上げられている野菜は、メロン、タマネギ、エンドウマメ、ペッパー、ジャガイモ、パンプキン、ラディッシュ、ホウレンソウ、トマト、カブです。
      じゃがいも、トマト、ラディッシュなどが特に印象的で、楽しく読めました。

      訳者あとがきでも触れられている通り、この本はアメリカ人向けなので、日本ではなじみのない食材や、西欧での歴史が多く出てきます。これの日本版も読んでみたい!と思うのですが、だれか似たようなテーマで書いていないかなぁ。
      特に面白いのは、古今東西(ただし西洋文化圏の中ですが)の人々がそれぞれの野菜をどんなふうに評したか、というのがちょくちょく出てくるところです。ほめたたえるときはその野菜についての詩を作ったり、けなすときにはコテンパンに言ったりしていて、笑えます。
      (たとえばルイ14世が主治医にホウレンソウを禁じられて「何だと!余はフランス国王だというのにホウレンソウを食べられないのか?」と怒鳴った、だとか)
      人間が進化の過程で、ただ栄養を摂取するためだけではなく、いかに「美味しく」食べるかということに心をくだき始めたときから、食べものの話題というのは天気話題と同様、万人に通じるものになったはずです。美味しいものはほめたたえ、まずいものはこきおろし、あまりに秀逸だと慣用句にまでなったりして。いろんな文献から集めてきたら、それだけで十分楽しめそうですね。

      ところで私はラディッシュってカブの仲間だと思っていたのですが、大根寄りなんですね。日本には大根というラディッシュがあって何百もの調理法でこの野菜を食べる、みたいなことが書いてあってちょっと笑いました。うん、確かに数百はレシピがあるかもしれませんね。ブリ大根とか大好きです。
      よく考えたらラディッシュというのは二十日大根なので、確かに大根でした。

      言葉の問題でいえば、気になったのはジャガイモの項目です。
      日本にはいろんな種類の芋がありますが、その中のサツマイモがこの本に出てきたんですよ。アメリカでもポピュラーな芋として。しかし普通に本文で「サツマイモ」と書かれていたのですが、サツマイモって薩摩芋なんですよね。じゃあ英語では何ていうんだ?と思ってググってみたら、sweet potatoなんです。それではお菓子作りビギナーがよく作るあのスイートポテトというお菓子のことは何て呼ぶんでしょう?
      同じ疑問を持つ人がネット上にもいましたが、スイートポテトという菓子自体がアメリカには無いようです…英語だと思っていた!一つ賢くなりました。

      ちなみにスペインやポルトガルが黒コショウをはじめとするスパイスを求めて大海原に飛び出していったことは有名ですが、そこで出会ったアステカ文明で他にもいろんなものに出会ったようですね。なのでアステカ語が語源のものは、案外多いんだとか。日本語でポルトガル語が語源のものが多いのと似たようなものでしょうか。

      もうひとつ気になったのが、フランス料理におけるカトリーヌ・ド・メディシスの功績と、第三代アメリカ大統領トマス・ジェファーソンのこの本での頻出具合です。カトリーヌについてはもうちょっと突っ込んで伝記とか読んでみたいですね。
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      2016/01/10 by

      ニンジンでトロイア戦争に勝つ方法 下: 世界を変えた20の野菜の歴史」のレビュー


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