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夢幻花

3.4 3.4 (レビュー6件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,680 円
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    「夢幻花」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      梨乃の祖父が殺害された。
      そして現場から1つの鉢植えが消えていた。それは新種の黄色いアサガオであり、その捜査に絡んで多くの人物が関わって来る。

      多くの人物が出るが、ちょっとした関りから繋がりが生まれていく。

      特に蒼太の複雑な家庭事情を事件の過程で乗り越えていく部分。
      一方パートナーになる梨乃も過去の夢破れて傷心しているところで、事件を追っていく。

      事件そのものだったり犯人はある程度予想できるが、描きたいのは2人の過去への脱却である。
      東野作品でこんなに爽やかな後味は中々ないかも。
      >> 続きを読む

      2020/02/07 by

      夢幻花」のレビュー

    • 評価: 3.0

      評価の別れるところでしょうが、僕的に言わせてもらえば、東野さんの近著に無い良い出来栄えの長編ミステリに仕上がっていました。
      月刊『歴史街道』誌に、二〇〇二年~二〇〇四年にわたって連載され、それを纏めたものとのこと。
      実に十年近く前の作品になり、“近著”には当てはまらないかもしれませんが…。
      また、掲載されていた月刊誌の性格上、まったくのミステリ調という風にはできなかったようで、伝統文化というキーワードのもとに複雑絡み合った人間関係、明治以前まで遡る家族の因襲などが展開され、それはそれで結果オーライかと思いました。

      かつてオリンピック出場を嘱望されていたスイマー秋山梨乃は、従兄弟の突然の訃報を受け久々の帰省を果たします。
      彼女は心因的な眩暈から水泳競技を断念していましたが、それを周囲に隠していたため、実家への脚も遠ざかっていました。
      そんな梨乃を優しく見つめる祖父・周治。
      競技から離れたストレスから人間関係を絶っていた梨乃は、周治の気遣いに安らぎを覚え、祖母の亡くなった祖父宅に足しげく通うようになります。
      周治は現役時代は某食品会社に勤務する研究員でした。
      とくに花の栽培について研究を重ねていた周治は、自宅でもたくさんの花の栽培をしていました。
      そんな周治を手伝う傍ら、梨乃は周治から黄色い朝顔の写真を見せられます。
      その日も、梨乃は大学の講義が終わった後、周治を訪ねることになっていました。
      お土産のワッフルを片手に祖父宅に立ち寄った梨乃は、居間で殺害され、事切れていた祖父を発見します。
      そして、黄色い朝顔の鉢が消えていたことに気づくのでした。
      祖父殺害の真相に迫る捜査が行き詰まりを見せる中、梨乃は、祖父から他言無用と念を押されていた黄色い朝顔の写真を、ブログにアップすることを思いつきます。
      反応は早く、蒲生要介と名乗る男性から接触があります。
      彼も祖父同様、黄色い朝顔の写真をすぐにブログから削除するよう、梨乃に詰め寄るのでした…。

      一方、関西の大学で原子力を研究していた蒲生蒼太は、父親の法事のため、嫌々東京へ帰省します。
      蒼太は元々、警察官だった父親、腹違いの兄で警察官僚の要介と折り合いが悪く、関西の大学へ入学したのも家族から離れるということが大きな理由でもありました。
      昔から蒲生家では、必ず年に一度の入谷の朝顔市へ家族で出かけるという習わしがあり、中学生だった蒼太は、その年の朝顔市で出会った伊庭孝美という同じ年の女性に淡い恋心を抱きます。
      孝美との交際は中学生らしい他愛もないものでしたが、二人は惹かれあい、連絡を取る頻度も増えていました。
      そんな折、突然に父親から交際を咎められます。
      納得できずにいる蒼太に、孝美からも会うのを止めようという連絡が。
      いったい何があったのか釈然としないまま、蒼太の初恋は終わりを告げます。
      それだけではなく、蒼太は以前から家族から漠然とした疎外感を感じていました。
      蒼太は自然と家族と距離を置くように育ちます。
      久しぶりの帰省で実家に帰っていた蒼太は、ある日、兄を訪ねてきた秋山梨乃と出会うのでした…。

      巧妙に張り巡らされたプロットに、さすが大御所の安定感を感じました。
      犯行の動機、過去から繋がる負の遺産、いずれも無理なく収まっています。
      “黄色い朝顔”は自然界に存在しないというところから、この作品の着想を得たと思いますが、その一点から物語を大きく膨らませるあたり、元祖理系ミステリ作家の面目躍如といったところでしょうか。
      東野作品の中でも、初期のものに近いような気がしました。
      「」が多用され過ぎてているところが些か気になりましたが、エンタメなので許容範囲と諦めて。
      震災後に書かれたと思しきエピローグも爽快。
      シリーズものに無い丁寧な仕事に感心しきりでした。
      >> 続きを読む

      2014/11/25 by

      夢幻花」のレビュー

    • >あすかさん
      コメント、ありがとうございます。
      「夢幻花」が並んでいる図書館って羨ましいですね(笑)
      僕は本作、半年予約待ちの末、読み終えました。
      僕の町の図書館は十冊まで予約可能です。
      そのうち、五冊分を新作・話題作枠にあてて、のこり五冊分は比較的すぐに手に入りやすそうな、僕の贔屓作家枠にして活用しています。
      ほんとは買わなきゃいけないんですけどね(苦笑)。
      買ってたら相当書籍代がかさみますからね~。
      >> 続きを読む

      2014/11/27 by 課長代理

    • >空耳よさん
      いつも、コメントありがとうございます。
      東野さんが黄色い朝顔に着想を得たのは、サントリーが開発した「青い薔薇」に触発されたかららしいですよ。
      遺伝子組み換えや、研究分野においてはお家芸ですからね。
      光るお花は聞いたことないですが(スイマセン…)、青い薔薇は市販されていますね。
      素敵ですが、食欲の無くなる色ではあります。
      プレゼントしても微妙かなっていう感じですね。
      >> 続きを読む

      2014/11/27 by 課長代理

    • 評価: 3.0

      東野圭吾さんの本をはじめて読みました。
      最近ものすごく人気な方ですし、知人からのおすすめもあったので期待して読んだのですが、個人的にはあっさりした印象です。
      つまらなかったというわけではないのですが、作中の事件のメインとなるアサガオの話について知っていたので特別驚きもなく読めてしまいました…
      しかし、人物相関図はおもしろい繋がり方でした。
      また、アサガオ市という祭が本当にあるのか存じませんが、本当にあれば美しいのだろうと思う反面、この本に出てくるだけで不気味な印象を持ててしまうのは小説の醍醐味だと思います。 >> 続きを読む

      2014/09/24 by

      夢幻花」のレビュー

    • ▼iceさん
      そうなんですね、この作品でも「この人があの人だったのか!」と驚いた場面が数箇所ありました >> 続きを読む

      2014/09/24 by K8cay

    • ▼CocaColaさん
      そればっかりは物語の核心に触れてしまいますので控えますね(笑)
      ただ、彼岸花とかミステリアスな迷信や逸話などがあるお花は惹かれてしまいます
      >> 続きを読む

      2014/09/24 by K8cay

    • 評価: 4.0

      現在存在しない、黄色い朝顔。
      そんな幻の花が、大きな事件を起こします。

      そんな幻の花に目をつけて、物語を書いてしまう作者の発想に驚きました。

      2014/03/28 by

      夢幻花」のレビュー

    • > 現在存在しない、黄色い朝顔。

      でも、表紙には描かれていないんですね...

      2014/03/28 by ice

    • 読みたくなりました。

      2014/04/14 by ybnin

    • 評価: 4.0

      江戸の昔に消滅したという黄色のアサガオが大きく事件に関わっている。


      東野圭吾は謎を解いていく過程以上にその謎そのものを書くことに注力しているように感じた。


      黄色のアサガオの謎が探偵役の二人の選択に大きくかかわっていくのが印象的だった。 >> 続きを読む

      2014/01/26 by

      夢幻花」のレビュー

    • > 江戸の昔に消滅したという黄色のアサガオが大きく事件に関わっている。

      事実なんですかね。
      昔の絵には残っているとか、ロマン感じちゃうなぁ♪
      >> 続きを読む

      2014/01/26 by ice

    • ミステリーとアサガオってミスマッチな感じがして逆に興味湧きます…☆

      2014/01/27 by chao

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