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七姫(ななひめ)幻想

3.7 3.7 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 700 円

秋去姫、朝顔姫、梶葉姫...、七つの異称を持った七夕伝説の織女。神代の大王の怪死をめぐる幻想的な第一話から、江戸時代の禁忌の愛を描いた最終話まで、遙かなる時を隔てて女たちの甘美な罪が語られる。史実、和歌、人間ドラマという糸を縦横に組み合わせて描かれた、まさしく絢爛たる織物のような連作ミステリー。

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    • 評価: 4.0


      森谷明子の「七姫幻想」を「千年の黙 異本源氏物語」に続いて読了。

      古代から江戸時代まで、歴史を追って展開される女性たちの物語で、七夕伝説をモチーフにした七つの短編が収められている。

      白く細い糸で囲まれた部屋で起きた死を描いた「ささがにの泉」、邸に投げ込まれる死んだ動物の話の「朝顔斎王」、村に伝わる不思議な祭りを描いた「百子淵」など、魅力的な謎の数々を描き、それに絡む関係者たちの思惑も丁寧に描き込まれている。

      超常的な力への信仰とその衰退、貴族社会のしきたり、武士の台頭など、時代ごとの背景を踏まえた物語になっており、日本の古典文学に関する造詣が深い著者ならではの作品であると言えると思う。

      この本に収録された七つのエピソードを続けて読めば、過去に起きた出来事が、部分的に忘却されたり、歪みを加えられたりしながら、後の時代へと引き継がれていくことがわかる仕掛けになっている。

      エピソードが進むに従って、登場人物の思考は「近代」的になっていくが、その一方で、遠い時代のエピソードは「伝説」として扱われ、次第に神秘性を高めていくという形になっていく。

      おそらく、このことがこの作品の独特の幻想的な空気を生み出しているのだと思う。

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      2019/04/25 by

      七姫(ななひめ)幻想」のレビュー


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