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ダイナー

5.0 5.0 (レビュー2件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,575 円

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。そこを訪れる客は、みな心に深いトラウマを抱えていた。一筋縄ではいかない凶悪な客ばかりを相手に、カナコは生き延びることができるのか?暗躍する組織の抗争、命がけの恋―。人の「狂気」「恐怖」を描いて当代随一の平山夢明が放つ、長編ノワール小説。

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    「ダイナー」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      しばらく読書をしていなかったのですが、本作を原作とした映画「ダイナー」が公開されることを知り、面白そうだったので図書館で借りて読んでみました


      この作品はとにかく殺し屋感がすごいです、正直暴力的な描写がえぐすぎて少しペースを飛ばして読んでいる箇所もありました(じっくり読んでいたらこっちまで殺されそうになるので)
      しかし、ダイナーの店主であるボンベロや子供や女を殺すことが好きなキッド、普段は温厚で優しいが引き金を引くと恐ろしいスキンなど魅力的なキャラクターがたくさん出てきます
      まぁこの時点でだいぶ恐ろしいですよね、中学生のうちではなく高校生になってから読んで正解だったと思っています。下手に血やバイオレンス的な描写が苦手な方にはおすすめしません!

      ただ、この平山夢明さんのすごいところはひたすら暴力的かと言うとそうではなく、とてつもなく美味しいハンバーガーやスフレの描写も美しかったりするのです

      個人的にはP197,198のハンバーガーの描写が好きなのですが
      まず
      「湯気が鼻を打ち、自分が眠りこけていたと気がつく前に口内に涎が溢れた」
      この時点で主人公であるオオバカナコちゃんがいかに美味しそうに感じているかが伝わります

      そして
      「わたしは薄い包み紙を通して伝わってくるバンズの熱を感じながら手に取った。並みのバーガーの三、四倍は、ずしりとした手応えがある。焼きたてのバンズの匂いが良い。若葉を陽に透かしたような瑞々しい色のレタスやトマトが六枚のバティの間に挟まっており、またそれぞれにタルタルやブラウンなど別のソースが塗ってあるようだった。」
      とあります

      天才シェフであるボンベロが、いかに美味しそうなハンバーガーを作り上げるかが伺えますよね…最高です…
      特に『若葉を陽にすかしたような瑞々しいレタス』なんて表現すごく素敵じゃないですか?私はとっても美しいな、と思いました
      他の小説にもこういう美しいご飯の描写があったら読んでみたいな、と思います
      まるでそこにバーガーがあるかのように香りや見た目が伝わってくるのです、小説とは思えないほどの描写力だなと尊敬します
      きっと狂気や殺しの描写が痛ましく、拷問も自分までその場にいるかのように感じるのはそこにも平山さんの描写力が生かされているからだと思うんです

      殺しが無ければキャンティーンに行きたい、と思いますが殺しが無ければキャンティーンには入れない(殺し屋専用の会員制レストランの為)のが残念ですね

      最初、ちょっと拷問シーンがえぐすぎて読むのを諦めようかなと思ったんです
      「また大人になってから読もうかな…」とか思ったんですが、映画の予告を見ると非常に面白そうに描かれているんですよね
      やっぱり気になるな、と思って最後まで読んだのですが結果的には読んでよかったなと思っています
      なんだか読後は大抵のことは怖くなくなる気がしますし、ボンベロの過去についても知ることが出来ます

      私はキャラクターに暗い過去があるお話が大好きなのでとても魅力的に感じて読み切ることが出来ました
      暗い過去というのは、その後の人生に大きく影響していると思いますし、キャラクター自身に深みを与えてくれる気がします(別に暗ければ良いという訳ではないですが…)
      特にキッドの過去なんかは壮絶極まりないので人格形成にとても関わっているなと思いました

      しかし、並みの生き方をしてきた人にはこんな小説自体書けないと思うんですよね…恐るべき平山夢明さんですね…どんな人生を送られたんでしょう…

      激しい暴力的描写はありつつも、恐怖と狂気に恐れながらも引き込まれていくダイナーの世界をぜひ皆さんも楽しんでみてください
      そしていつか〈Chimp piss〉に行けたらいいなと思います
      >> 続きを読む

      2019/07/12 by

      ダイナー」のレビュー

    • この作品、人気ありますよね!
      映画も予告編見ました。なんか、エンターテインメント盛りだくさん!的な感じで面白そうだなぁと思いました(*^ω^*)

      他の方のレビューでも見ましたが、結構派手な暴力描写があるんですよね…
      自分、そういうの苦手なので作品自体は面白そうで興味を惹かれるのですが、最後の一歩が踏み出せません。。

      表紙の美味しそうなハンバーガーも良いですよね!

      あと、自分30過ぎていますがこういう作品は未だに読めません(笑)
      なので、レビュー拝見させて頂いて純粋にすごいなぁと思いました。

      まあ、確かに中学生にはキツイ内容なのかもしれませんね(^^;
      (もし、自分が中学生の時分に読んだら当分夜寝れなくなる可能性大だなと本気で思っています笑)
      >> 続きを読む

      2019/07/12 by 澄美空

    • 澄美空さん コメントありがとうございます!
      とても人気のある作品の一つですよね、暴力的な描写がありつつもそれを超えた面白さを感じれる作品は珍しいなと思います
      分かります!私もそういう激しい描写は少し苦手なところもあるので最後の一歩を踏み出すのに時間がかかりましたし、買わずに図書館で借りるという手段で読みました😊
      殺し屋という世界は普段接触することのない、裏の世界ですし存在しているのかも幻のような非現実の世界ですよね
      たまにはそんな、非現実の世界を少し覗くのも刺激になって面白いなと思います
      でもやっぱり小説で読むと殺し屋さえエンターテインメントになるってすごいですよね…
      >> 続きを読む

      2019/07/13 by ゆきの

    • 評価: 5.0

      最初に平山さんの作品に触れたのはいつだったか。とにかく、精神的に来るのである。心が弱ってる時に読んではいけない。風邪でもひいてる時にでも読んだら下手したら死ぬんじゃないかと思う。この作品も、剥き出しの神経を歯ブラシでごしごしやられる読みごたえ。

      2016/05/19 by

      ダイナー」のレビュー

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      著者: 平山夢明

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      • 評価: 4.0

        刺激が足りていないすべての人達へ。

        ダイナー。それはアメリカ式定食屋。ハンバーガーとかそういうのが食べられる。
        殺し屋専用の会員制ダイナーで働くハメになったオオバカナコ。
        やってくるお客はあまりにも個性が強すぎる殺し屋たち。少しでもミスをすれば容赦無く殺されるという一分一秒が綱渡り状態、吐き気を催すほどの緊張感。

        暴力シーンのパンチがけっこう効いてるから、読者を選ぶなぁこの作品は。
        グロいし、凄惨。気づかないうちに顔をしかめてるシーンがいくつも出てくる。
        殺し屋たちのバックボーンの設定もマジで狂ってる…!!
        よくそんな設定思いつくよなぁ。。
        ある意味、逆に現実感はあんまりない。こんな世界、怖すぎるし信じたくないし。
        読み終わった後、すべては夢だったんじゃないかって思えてくる。

        暴力とか拷問シーンのディテールの細かさよりも、僕の心を捉えて話さなかったのは料理の描写。とにかくとにかくとにかく!このダイナーで作られるハンバーガーが美味しそうで堪らない。想像しただけでマジでよだれ物。鉄板の上で音を立てて焼かれるパティ、新鮮なレタスやトマト、絶品ソース。なんだ、ただの料理小説じゃないか、と何度思ったか。(だいたいその直後現実を思い知らされる。)

        読み終わった日、ハンバーガーを食べたことは言うまでもありません。
        >> 続きを読む

        2018/06/10 by

        ダイナー」のレビュー

      • 一瞬、ダイナーがダウナーに見えましたw

        結構ハードは暴力、残虐描写があるにもかかわらずハンバーガーの描写が美味しそう…なんというか凄い作品ですね。仰る様なハードはシーンのあとにハンバーガー…上げて落とす的ななんとも卑怯なエグい事をしますね!笑

        表紙のハンバーガーの肉厚な肉々しい感じ…うぅぅぅぅ、ハンバーガー食べてーです(><)

        しっかりと面白かった!という気持ちと熱量伝わって来ました!!!
        >> 続きを読む

        2018/06/11 by 澄美空

      • 澄美空さん
        そうなんですよねーー料理の描写とバイオレンスの凄惨さが共存しているエグい作品です。
        読了後、僕が食べたのはビックマックだったので笑、もう少し本格的なものも食べたい気持ちです。ハンバーガー欲が収まりません笑
        >> 続きを読む

        2018/06/12 by ねごと


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