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ピエタ

3.8 3.8 (レビュー4件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,575 円
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第9回 本屋大賞 / 3位

18世紀、爛熟の時を迎えた水の都ヴェネツィア。『四季』の作曲家ヴィヴァルディは、孤児たちを養育するピエタ慈善院で“合奏・合唱の娘たち”を指導していた。ある日、教え子のエミーリアのもとに、恩師の訃報が届く。一枚の楽譜の謎に導かれ、物語の扉が開かれる―聖と俗、生と死、男と女、真実と虚構、絶望と希望、名声と孤独...あらゆる対比がたくみに溶け合った、“調和の霊感”。今最も注目すべき書き手が、史実を基に豊かに紡ぎだした傑作長編。

いいね! tadahiko Tsukiusagi taiaka45

    「ピエタ」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      取っ付きにくいかと思いきや、意外に読み易く世界観も伝わった。大半、単調でしたが伏線が回収され大団円に着地する展開は良かった。

      2017/10/24 by

      ピエタ」のレビュー

    • 評価: 3.0

      ピエタ慈善院では、音楽の才能のある孤児がその英才教育を受け、演奏会などを催し、慈善院を運営しいていたという。
      主人公でもあり語り手でもあるエミーリアは、そこで、ヴィヴァルディ先生の手ほどきを受けていたひとり。
      孤児でありながらも、彼女は、音楽で満たされた場所ピエタに身を置くことを喜びとし、まっすぐ育っていった。

      そんな彼女が妙齢に差し掛かかったころ、旧友から頼みごとをされる。
      「ヴィヴァルディ先生が自分のために書いてくれた譜面を探してほしい。」と。
      そして、その譜面の裏には、自分の詩がしたためられているのだ。と。
      譜面は貴重な財産だと教えられているピエタの女は、驚きを隠せないでいるが、彼女なりに手を尽くし、譜面の行方を探し始める。
      その行程で出あう、高級娼婦やゴンドラの漕ぎ手ら、ヴィヴァルディ先生にゆかりのある人たち。
      その人物たちとの、シンとした美しいやりとりがとても魅力的。
      譜面は思わぬところから発見されるのだが、そのシーンは読んでいて胸が熱くなった。
      どこまで史実に則って書かれているか、私は知らない。
      だけれど、史実以上の重みを、読後私は感じているのではないかと思っている。
      >> 続きを読む

      2016/01/17 by

      ピエタ」のレビュー

    • >シンとした美しいやりとりがとても魅力的。
      そうなんですよね。心まで清くなりそうな雰囲気がとてもステキです。これが日本文学とはね。と、とても感心したのでした。自分のレビューを読み直してみましたがディテールが定かではなくなっていて、ちょっとショック。ヴェロニカが何をしたんだっけ~_~; >> 続きを読む

      2016/01/17 by 月うさぎ

    • 評価: 5.0

      「時に音楽は人生を変える……」

      アントニオ・ヴィヴァルディの思い出を巡る話だが、伝記では全くない。
      ヴェネツィアの物語であり、恋の物語であり、政治の話でもあり、もちろん一番に音楽の話である。
      少女の心を抱いたまま大人になった女達の心の物語でもある。
      普通、こういう欲張った話は失敗することが多い。
      けれど、この物語の静かな美しさはなんだ?!

      ヴィヴァルディがピエタ慈善院付属音楽院 という捨て子の養育施設(Ospedale della Pietà) でヴァイオリンを教えていたという史実に基づき、想像されたストーリーだ。
      ヴェネツィア共和国には、ピエタのように才能のある女子に対しては音楽教育を施し、附属の音楽院を併設した擁護院が存在していたのだから、その文化度には驚嘆させられる。
      しかも、あの「四季」の作曲者のヴィヴァルディが孤児にヴァイオリンを教えていたというのだから……。後世の我々から見て、こんな羨ましい話はないとさえ思う。

      しかしこの繁栄を極めた「アドリア海女王」の、これが末期の姿だということを私たちは知っている。
      1000年の歴史を誇るヴェネツィア共和国は1797年に滅亡する。
      この物語を包む哀しさは爛熟した文化の放つ最期の輝きであるが故。
      熟した果実が腐敗に向かうように、最盛期を過ぎた社会は内部から硬直し腐っていく。
      カーニバルの喧騒に浮かれる市民達の姿の艶やかさも、花火のフィナーレにも似た一時の彩に過ぎないのだ。
      運命に気づく者たちの、崩壊を止められぬ悔しさ虚しさまで書き込まれている。
      言葉少なに、決して声高にではなく。気づかぬ読者は気づかぬでよい。と作者は考えているかのように。

      語り手のエミーリアは、この時既に中年女性であり、過去と現在の思いが錯綜しつつ進む話にはドラマティックな展開はなく、尼僧に近い生活を送る女にふさわしく押さえた節度ある態度、心情で一貫している。
      けれど、言葉にならない若き日の熱き思いは想像するに難くない。

      親に望まれなかった捨て子としての生を永らえる身の肩身の狭さとは、いか様なものなのだろうか。

      しかし、たとえ貴族に生まれたとしても、思い悩む魂は存在する。

      私はむしろ、この少し能天気なわがまま娘のようなヴェロニカこそが、この物語の主人公だったと思えるのだ。
      彼女の心根は、真の貴族的な人間であり、私たちには武士道に近いものを見てとれるのである。

      コルティジャーナ(高級娼婦)のクラウディアの凛々しさ、ゴンドリエーレのロドヴィーゴの歌の秘密、
      そして、ヴェロニカの心は姪のフランチェスカへと受け継がれる。

      「ヴァイオリンの舟が、天翔ける」
      「むすめたち、よりよく生きよ。」

      静かな哀しみと、人の心の善良さを感じたい時に
      夏よりも、カーニバルの期間でもある冬にお薦めです。
      >> 続きを読む

      2012/12/02 by

      ピエタ」のレビュー

    • makotoさん
      消耗品で終わるかどうかは作品に力があるか否かでしょうね。
      ヴィヴァルディの時代も、流行というものはありました。
      一時は忘れられていた音楽であったらしく、20世紀に再評価されたと聞きます。
      特にヴィヴァルディの四季は「イ・ムジチ」という室内楽団の活動によって人気が出たんです。
      「イ・ムジチ」の演奏はファンが多いですよ~♪
      >> 続きを読む

      2012/12/03 by 月うさぎ

    • Aslanさん お金がかかるのは、いずこも同じらしく、ピエタも経費削減の憂き目にあうのです。

      税金の援助もあるでしょうが、ヨーロッパには芸術を保護するという習慣が根付いているので、
      今でも多くは演奏会の収益や裕福層や音楽愛好家の寄付で成り立っています。
      日本人は音楽にはなぜかお金を払いたがらない国民みたいなんですよね。
      というよりも消費大国アメリカの影響なのかなあ?
      >> 続きを読む

      2012/12/03 by 月うさぎ

    • 評価: 3.0

      ヴェネツィアのピエタ慈善院のお話。とても評判のいい本で本屋大賞も受賞しているみたいだけど、私にはよくわからなかった。

      辛抱強く読み進めていたらそのまま読み終わってしまったような感覚。
      なかなか話の中に入っていけない。

      なんとなく自分が理解できなかっただけのような気もするので、再チャレンジするかもしれない。

      2012/11/13 by

      ピエタ」のレビュー

    • 一度読んでもピンと来ない作品って有りますよね。
      それでも何か心に残るところが有るから再読してみたくなる。

      今のところ、江國香織がそうかなぁ。
      読んで、何か違うなぁ...と毎回思うのに、気になる存在?(笑)
      >> 続きを読む

      2012/11/13 by ice

    • ピエタ慈善院って聞いたことがなかったので調べてみました。

      コンサートの収入で運営されていたなんてスゴイなぁ。 >> 続きを読む

      2012/11/13 by makoto


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