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東京23話 (一般書)

4.0 4.0 (レビュー2件)
著者: 山内 マリコ
定価: 1,620 円
いいね! Tukiwami

    「東京23話 (一般書)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      面白いと紹介されて、気になったので読んでみました。なかなか!

      山内マリコさんって存じ上げなかったのですが、面白い本を書く人だそうですね。この間新刊も出ていましたが、ラインナップを見ていたら、タイトルを知っているのがいくつかありました。今回のが初めて読む山内マリコ作品ではありますが。

      東京23区が一人称でそれぞれの区について語る話。とはずがたり方式ですね。それぞれのカラーが「それっぽく」出ていて面白かったです。時事ネタが多いので、後年読み返すといろいろ懐かしく読めそうな。

      さらっと読めるわりにはなかなかコアな話題があって、面白いです。メジャーどころを押さえた観光案内とか、そういうのじゃないです。もっとニッチな感じで。

      名古屋版も出たのだか出るのだか、という話も聞きました。名古屋は旅行で行っただけですが、ちょっと気になる。
      >> 続きを読む

      2017/02/22 by

      東京23話 (一般書)」のレビュー

    • 23話は23区に対応しているんですか。
      東京に暮らす人ならみなさん興味をそそられそうですね。
      自分の区がどんなに書かれているのか、見てみたいけどちょっと怖いわ。
      千代田区とか文京区の原住民って結構うるさいですよ。著者、勇気ありますね。
      時事ネタって貴重な資料になるかも。100年後とか。
      >> 続きを読む

      2017/02/23 by 月うさぎ

    • > 月うさぎさん
      県民性ならぬ区民性のような話ではなく、区の歴史や誰々が出身、みたいな話なので、たぶん大丈夫です(?)
      昔はここに何々があって、何が有名で、みたいな感じです。機会があればちらっと、お住いの区じゃないところから見てみてくださいw
      100年までいかなくても、30年くらいしてから読んでも懐かしく思い出す楽しさがありそうです。
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      2017/03/01 by ワルツ

    • 評価: 評価なし

      生まれ育った東京という都市を、日本という国を、ちゃんと知っておきたいと思ったのは、アメリカに住んでいた時でした。それまでは、自分の居場所には全く興味を持たないまま、海外への憧れだけを募らせていたので、高校卒業と同時に日本を出たはいいけれど、自分の生まれ育った街のことも、自国のことも、恐ろしいほど無知であることを思い知らされました。帰国後、東京の建物や庭園、お店をあちこちふらふらと巡るようになってから、初めて自分が生まれ育った東京という街を、「我が街」として身近に感じるようになったのです。

      「東京23話」は、東京23区の歴史や逸話、建物や人などの代表的なシンボル、そして街の移り変わりを、各々が一人称で自分語りするというスタイルです。「ここは退屈迎えに来て」や「アズミハルコは行方不明」など、地方都市に住む女性の鬱屈した感情を描いた作品が印象深い山内マリコさんだけに、どういう視点で東京を語ってゆくのか、興味を持って読み始めました。

      文京区ならゆかりの夏目漱石「吾輩は猫である」の口調、官公庁が集まる千代田区は自他共に認める「お堅い奴」、インド人率の高い西葛西がある江戸川区は片言の日本語で…、と擬人化されたそれぞれのキャラクターや語り口が、区の特徴を上手く捉えていて、大変面白く読みました。現住所を含め、これまで住んでいたり、勤務先があったなどで慣れ親しんだ区のページに関してはもちろん、あまり縁がなかった区には逆に大いに興味をそそられます。お店紹介のガイドブック等とはまた違った視点で楽しめるので、東京探訪の参考にもなりそうです。

      それにしても、東京という街の移り変わりの激しさに、改めて感じ入りました。日本の歴史からみれば、東京が首都になってからの歴史なぞ浅いのに、こうも急激に変貌を遂げたのかと、ただただ驚くばかりです。しかし、その変化は決して能動的な理由だけではなく、関東大震災や敗戦の影響といったやむにやまれぬ背景と、多くの人の犠牲の上に成り立っていることも、この街に暮らす者として、知っておくべき史実だと感じました。最終章の特別収録は、東京都が語る「東京の誕生」ですが、決して停滞することのない、絶え間ない「誕生」という言葉がとても印象的でした。

      ところで、筆者の山内マリコさんご自身は、1980年生まれ・富山県のご出身で、かつての東京を身を以って知っていた方では当然ないわけですが、山内さんのヴィヴィットな筆致が、歴史語りにとてもマッチしていて、各々の区のかつての姿から現在までを、一緒にタイムトリップしているかのような一体感が感じられました。

      時代小説の面白さの一つには、筆者の想像力によって、当時の歴史的背景の中に生きる人々が、如何に活き活きと描かれているかという点があると思うのですが、北斎と国芳の物語を絡めた「墨田区」の章では、山内さんのそんな才能の一面を垣間見ることが出来ました。いつか、山内さんが書かれた時代小説を読んでみたいと、強く思いました。
      >> 続きを読む

      2016/02/27 by

      東京23話 (一般書)」のレビュー


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