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三十光年の星たち

5.0 5.0 (レビュー1件)
著者:
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,575 円

京都に住む三十歳の坪木仁志は、職を失い、恋人に捨てられ、明日の生活もままならない。親に勘当され、金貸しの佐伯平蔵から借りた八十万円の借金を返せるあてもない。そんな坪木に佐伯はある提案をする。それは、借金返済の代わりに坪木を車の運転手として雇い、返済の滞る人びとのもとへ「取り立て」に出かけるというものだった...。圧倒的な物語の愉楽。宮本文学の到達点。

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    「三十光年の星たち」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      坪木仁志(つぼき ひとし)職を失い就活中の30歳。恋人にも愛想を尽かされ捨てられた。恋人の作る革製品を売る商売を始めるために隣の住んでいというだけで、金融業としては許可を受けていない佐伯平蔵という老人から80万円を借りた。利子はどれくらいかと聞いた仁志に佐伯老人は、「約束の期日までに返した時どのくらい礼金を払おうかと自分で考えてくれ」とだけ言った。
      しかし、商売は3カ月もたたないうちに成り立たなくなり、恋人もいなくなった。残ったのは佐伯老人から借りた80万円と仁志名義で借りた120万円の借金だった。120万は父親に頭を下げて借りたが、元々そりの合わなかった父親からは120万出す代わりに 勘当されてしまった。
      佐伯老人から借りた80万を返すために車を売ろうとしたが、思うように売れなかった。事情を説明しようと佐伯の元に出かけた仁志だったが、佐伯老人は車を売らずに 自分が出かけたいときに膝の痛む自分の運転手として利用させてくれないかと提案された。運転手として使った日の日当を貸した金から引いていってくれるという・・。

      明日に生活もままならない仁志は 一も二もなく承諾した。

      そして佐伯老人と仁志の奇妙な旅は 始まった・・。
      文中に仁志が「自分なりにがんばります」と言った言葉に対して
      佐伯老人が「自分なりにという壁を超えるんだ。きみは世の中に出てからずっと自分なりにしか頑張ってこなかったんだ・・。」と
      いう場面があって、私もちょっと耳が痛かったです。
      自分の壁を越えられない人は、自分なりにしか頑張ってないものなのかと反省しました。
      何をやっても中途半端な人生を送ってきた仁志が、偶然巡り合った佐伯老人と共に旅をすることでどのように変化していくのか楽しみです

      宮本輝さんの本は、何気ない日常の中にある生きるヒントというか
      道しるべを示してくれている所があるように思います。

      私は、やっぱりまだまだ努力しなくっちゃと思います。

      >> 続きを読む

      2015/04/07 by

      三十光年の星たち」のレビュー

    • > 「自分なりにという壁を超えるんだ。きみは世の中に出てからずっと自分なりにしか頑張ってこなかったんだ・・。」

      とても良いセリフですね。
      このスタンス如何で人生なんてどんな風にでも変わるんだろうなぁと感慨深く感じました。
      >> 続きを読む

      2015/04/07 by ice

    • 旅という事はロードムービー的なものなのでしょうか。宮本輝さんの作品は響く言葉が見つかる事が多いですね。 >> 続きを読む

      2015/04/08 by ありんこ


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