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人月の神話【新装版】

3.0 3.0 (レビュー1件)
著者: Jr Frederick P. Brooks
定価: 3,360 円
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    「人月の神話【新装版】」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

       古典。

       組織構成における指摘は自分の経験も含め多く当てはまる部分があり、また、解決されていないと感じている部分も同様である。プロジェクトの途中での人員追加は却ってプロジェクトの遅延を招くという点、少数精鋭では大規模な開発には耐えられないという点、ドキュメント整理や秘書の専業者が必要というのは大いに同意できる。残念ながらこれらの問題を理解、体感しているのは現場の技術者だけであり、本書が広く読まれているはずなのに何も解決していないのが不思議でならない。

       一方でソフトウェア開発に関しては著者がすでにその一線から退き、研究者となっているため、【新装版】で追加された部分も含め”現場を知らない”状況に陥っているように感じた。そして、ある種のMacintosh信仰が目を曇らせていると感じる部分もある。統一されたデザインやコンセプトを重視するあまり、ユーザビリティを軽視しているのはまさにそれで、コンピュータが一般化した今、使いにくいというのはデザインやコンセプトの失敗と言える。また、個人的に全く同意できないのはフローチャートはデザインに使えないという指摘である。確かに、規格どおりの記述で詳細まで記述するやり方では煩雑すぎる。また、現在のような大規模なシステムの詳細を記述するのに向かないという指摘も同意できる。しかしデザインに使うことは可能である。処理(□)と分岐(◇)と処理の向き(→)によってシステムがどういった条件でどのような処理をするべきかというグランドデザインを描くことが可能であるし、モジュール単体のデザインにおいても、簡単なフローチャートを描いてみれば煩雑な部分が見え、デザインの方向性が見えてくる。物は使いようである。にも関わらずただひとこと”使えない”としてしまうのは些か乱暴である。

       ソフトウェア開発の本として読むよりも組織構成の本として読んだほうが良いし、参考にすべきは組織論の部分だろう。
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      2015/03/09 by

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