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夜と霧

4.4 4.4 (レビュー20件)
定価: 1,575 円
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2013年08月の課題図書
いいね! syuna

    「夜と霧」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      2013年8月の課題図書。
      ナチス系(?)の書籍は初めて。途中読むのが辛かったので少し休んだ。
      どんな集団にも人間らしくない奴は紛れてるんだそうだ。そう思っていればこちらの心構えも変えられる。
      人類に必要な一冊と感じた。

      2019/12/31 by

      夜と霧」のレビュー

    • 評価: 5.0

       多くの人に、時を越えて感銘を与え続けてきた一冊に対して、今新たに付け加えられることはほとんどない。「人生の意味」とは何か?という普遍的な問いに対して、むしろ人生そのものが、我々にこの問いを投げかけており、我々はそれに生きることで答えなければいけないという、発想のコペルニクス的転回は、今を生きる多くの人にとっても、苦しみを乗り越えるヒントになるだろう。
       苦しみの現在を乗り越えるために、人々が過去の記憶と、未来への期待とで、生きてきたことは、今後も語り継がなければならないことだろう。

      2018/03/02 by

      夜と霧」のレビュー

    • 評価: 4.0

      心理学者自身のユダヤ人強制収容所での生活を綴った本。
      第二次世界大戦、ナチス、ユダヤ人などを語るときには知っておきたい一冊。そう思っていても、実際に読む機会が今までなかった。

      収容所に連れて行かれてからの心理状態や変遷を、心理学者らしく冷静に描写している。

      以下、一部を簡単にまとめて書く。

      ショックを受け、感情の消滅をきたし、食べること寝ること、生きることといった本能のようなことを考えるよりなくなっていく。そんな中でもユーモアを求める気持ちは残っている。

      受刑者を羨ましく感じる程の劣悪な環境で、幸せというものは“苦痛を免れた”という程度のことだった。

      自分の未来を信じられないと精神的に破綻する。
      ニーチェの言葉『なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐える』というのは真実なのだと感じる。

      釈放されてすぐは、嬉しいなどといった感情は忘れてしまっている。その後、自分は辛い思いをしたのだから、少しくらい悪いことをしても赦されるはずだとか、周囲が予想外に自分を労ってくれないことへの不満といった感情を持つこともある。

      ユダヤ人強制収容所のことは、はじめて聞いて耳を疑う程の衝撃を受けて涙が溢れたときと変わらず、何年経っても何回知っても胸が苦しく痛い。涙が溢れる。
      ドイツの人々はナチスやヒトラーから目を背けてばかりいない。何があってどうなったのか、といったことを学んでいる。日本人も戦争を多角的に捉え、悲しむこと反省することを正しく認識し伝えていけたらと強く思う。

      また来年の八月、読むだろう一冊だった。
      >> 続きを読む

      2016/10/21 by

      夜と霧」のレビュー

    • 旧約版で読みました。写真でへこんでしまい、体調が悪くなってしまった記憶があります(涙) >> 続きを読む

      2016/10/23 by 紫指導官

    • 紫指導官さん
      コメントありがとうございます。

      きっと痛々しい写真が多かったのでしょうね。悲しい現実です。 >> 続きを読む

      2016/10/24 by jhm

    • 評価: 4.0

      自分の未来をもはや信じることができなかった者は、収容所内で破綻した。
      そういう人は未来とともに精神的なよりどころを失い、精神的に自分を見捨て、身体的にも精神的にも破綻していったのだ。


      精神科医である筆者が、強制収容所の被収容者となった体験記です。
      収容所生活において人間の心の変化が詳細に書かれています。
      文章は淡々としていますが、心に突き刺さります。
      生死を分かつのは一瞬の判断だったり、幸運に作用されるところも大きい。次の瞬間には何が起こるかわからない。
      生きる意味について、本書は多くのことを考えさせてくれます。
      出会えてよかったと思いました。
      一人でも多くの人に読んでもらいたい一冊です。

      しかし・・・この新版、旧版にあった資料が削られているのですね。
      本書が素晴らしいのは言うまでもないのですが、淡々と語られているだけに、資料を見て深めたかった。
      絶対そこから得られる知識があるはずなのに。
      自分の中で完結できなかったので、旧版を探そうと思います。残念。
      >> 続きを読む

      2016/07/13 by

      夜と霧」のレビュー

    • こんにちは! 私が読んだのは新版でした…。あすかさんのレビューを拝見して、旧版もぜひ読もうと思いました。ありがとうございます。 >> 続きを読む

      2016/07/24 by botan

    • ぼたんさん
      こんばんは!
      コメントありがとうございます。

      ぼたんさんも新版を読まれたのですね。
      旧版の資料、やはり気になりますよね。
      読まれたら、ぜひレビューを書いてください(^^♪
      今後ともよろしくお願いします♪
      >> 続きを読む

      2016/07/25 by あすか

    • 評価: 5.0

      図書館の書架の間を歩いていて、何冊か、いつももう一度読んでみたいと思いながら、読んだこととしか覚えてない本をみつけた。
      一冊の予約本を引き取っただけで、コレなら後三冊は読めるかな、と思って借りてきた。

      心ある人は、この本のことはとっくに知っているという。ヒトラーと言う男がどうして、ユダヤ人を憎んで強制労働につかせたか。ガス室というものを作ったか、知っている人は知りすぎるほど詳しく知っている。

      この本は、自ら被収容者として、訳もなく拘束され、劣悪な環境に投げ込まれ、いつも死と生の二股道が目前にあって、人はどちらに道を歩くか分別される。異動、移動の命令が出るたびにどちらの道を歩くのか不安に震えている。
      横にもなれない狭い土間で立ったまま眠り、朝早くから、厳しい規律の中を労働に出て行く。
      過酷な収容所での体験談である。
      しかしそれは、人とは生きる瀬戸際では、いかに卑怯で汚く自分を守ろうとしたか、またある人はここにあっても他人には慈悲深く、自分は平然として運命を受け入れる強さを示したか。

      この本のいたるところに書かれている言葉に中には、極力ひかえてはいるが悲惨な光景の描写もある、靴がなく歩くのがやっとの人に列を乱すなと嵩にかかって暴力を振るう、ひとつの小さなパンで一日ツルハシを振るう。そんな中を生きながらえる希望は、ひとつには家族への愛であり、家族の肉体がどうなっていようと愛する思いは生きる支えになった。なにも感じなくなってただ本能のままに息をしていて死ぬことだけがあり、全てのことにも無関心になってしまう。人間でなくなるには様々な形がある。

      医学者である筆者は、まだ生き続ける意志をなくさないことに努力をし、介抱をし、話をした。

      だが、それを聴くことが出来たのはやはり強い人たちだろう、中にはお互いに助け合った温かい胸を打つ話もある、だがそれも、たとえば祈りであり、ちょっとした僥倖に守られていた時間であったり、希望は小さくなっていくにせよ自由な心をどこかに隠して見続けていた人たちだった。

      開放されたあとに見聞きする収容体験や、動物にも劣る数減らしの死や、そこまでにいたる肉体的な痛みなど、うけた心の葛藤がどれほどのものか。
      驕りや、過信や間違った自信が、支配するものとされるものを生み出し、それに従わ無くてはならなかった群衆と、処刑された600万人とも言われる人たち。

      こんなに平和が続いている、
      人はいつ生き方を間違うのだろう。間違いは庶民に見えるのだろうか。
      こうしたレポートや犠牲者の声を様々な形で読みながら、600万人と言う人数が、私一人、という数の積み重ねで、死んだ私も生き残った私も、ともに渦中にあった一人であって、生きているか死んだのかのだけ違いしかない。

      もう今自分であって欲しくないと言うような甘い考えは、大量殺戮兵器の前では無力である。
      生き方を見つけるか、大部分の力の無いものの力を改めて見直すか。

      胸の中になくなった人たちの無念の未来、生き残った人たちの禍根と、戦犯と言う、熱にうかされ自分を見失った人たちの過去。

      人は心も体も弱くなってきている。
      勝敗までも、生き残りと言う場とは関係なく通過するもののように思われている。

      こどものころに読んで、身近ないい言葉として書き出したことがある。だが家族を持ち、私の環境も変わった。
      再読して、勇気がない自分が、人間らしさまで捨てなくてはならない、そんな未来が来ないことを願った。
      >> 続きを読む

      2016/06/30 by

      夜と霧」のレビュー

    • こちらはとても有名な一冊ですよね。
      わたしも購入済みで、日本人が最も戦争に思いを馳せる時期にあわせて読むつもりで待機していただいています。
      やはり読み応えがありそうですね。読むのを楽しみに(愉快にってことじゃないですが)、また何かを学んだり思ったり出来そうで楽しみです。
      空耳よさんと読書傾向が最近似ていますね。こういう偶然ってスキです。
      >> 続きを読む

      2016/06/30 by jhm

    • jhmさん

      いつか読んでいるのに、少しも覚えてないところが新鮮でいいです(^∇^)

      読み時ってありますね。特にこの本は。
      読んだらしっかり脳内に貯蓄しておくのがいいと思ってますが。忘れるのに追いつくには時間が足りません。
      読みたい本や読み返したい本が多いです。

      今「モモ」を読んでいまして、時間貯蓄銀行と戦い中です。

      似てますね、ケビンの好みもね(*^^*)ポッ。
      jhmさんの好みの本のレビューを読むのも楽しみだし、よろしくで~す♪
      >> 続きを読む

      2016/06/30 by 空耳よ

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      ドイツ強制収容所の体験記録

      みすず書房 (1985/01)

      著者: 霜山徳爾 , FranklViktor Emil

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      • 評価: 5.0

        われわれを救うことのできる唯一の考え。絶望せしめない唯一の思想。
          それは「かけがえのない」ということ

        『夜と霧』―ドイツ強制収容所の体験記録 旧版 
        心理学を勉強する者の必読書でありベストセラーにもなった名著です。

        新版を読み、かつて旧版で読んだ時の違いに衝撃を受けました。
        旧版にあった70ページにわたる「解説」と「写真図版」という資料がまるまる削られていたのです。

        「解説」では資料による具体的な数字や、裁判記録や証言を用い、強制収容所の過酷な虐待や殺戮の実体が詳細に説明されていました。
        アウシュヴィッツ、ベルゼン、ブッビェンワルト、
        ダッハウ、ノイエンガム、ラヴェンスブリュック…
        これらの収容所で起きた実際の虐待、殺戮の証拠と証言の数々は、
        目を逸らしたくなるような記述の連続です。

        それでも実際の悲劇のほんの一例でしかないのです。
        アウシュビッツでは300万人以上の人が虐殺され、
        250万人はガス室で殺されたそうです。

        この資料の全面削除には残念な気がしました。
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        奪われたのは自由なんかじゃない。
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        この度の簡略化は、みすゞ書房の意図かもしれません。
        出版者の序を読み直すと、解説と写真はみすゞ書房の意図によって編集されたものであったらしいのです。
        とすれば、新版ではいわば「本来の形」に戻したことになりますね。

        みすゞ書房の旧版冒頭には「出版者の序」という言葉が掲載されています。
        「人間であることを恥じずにはおられないような二つの出来事。」として
        「南京事件とナチズムの強制収容所の組織的集団虐殺」を
        国家の内政と国民性による共通の罪であるととらえ、
        「人間性の本質についての深刻な反省」を促す文面です。

        戦争だけが特殊要因である過去の他人の話ではなく、同じ人間の罪であったこと。

        二度と同じ過ちを犯さないためには、それを「知ること」が必要です。

        出版当時、この「夜と霧」を心理学の専門書としてだけではなく、
        戦争を顧みる資料として世に広めたいというのは、
        出版社の意図であったと、そう思えました。

        新版には(初めて読んだ方はそう思われなかったと思いますが)
        戦争の色が随分薄くなったなと思いました。

        一般書として読まれた方が、本は売れます。
        新版では、心理学の専門書という扱いではなく、ノンフィクションの人生哲学書であるかのような扱いです。
        事実、関連本の多くはほぼ「名言集」的扱いをしているようですね。

        一般書としても読まれるこの本に、戦争の重しをつけて売る必要はない。
        そういうこと?
        もしくは、南京大虐殺を初め、戦争の真実を伝える資料を
        掲載することに「問題」でも出て自主規制したのだろうか?
        なんて、うがった考えもちらりと浮かんだのは事実です。
        そういえば最近は、新聞などで戦争を報道するにあたって
        死体の写真は載せないというのが暗黙のルールだそうですよ。

        新訳も読んでみて、両書共に価値があると思われました。
        霜山訳は固いですが、その分、文章を精読するので意味が解りやすい。
        読み物としては池田氏の訳が絶対的にやさしくてこなれている。
        これから読む方にぐっと敷居が低くなりました。

        しかし、実際に何が起こりどういう状況を指すのかは、
        やはり霜山氏訳によったほうが正確です。

        「心理的なケーソン病(潜函病)」 霜山訳
        「精神的な潜水病」 池田訳
          潜水病って医学的には意味が違うぞ。とちょっと思ったり。

        時代性、翻訳者と出版社からのメッセージの強さ。
        この本を長くベストセラーにしてきた業績、
        特に「夜と霧」というタイトルの翻訳の文学的表現による成功。
        その点で旧版に、より大きい賛辞を送りたいと思うのです。


        (内容のメモ)
        第一の段階  アウシュビッツ到着 収容ショック
        第二の段階 無感動の段階
          内面的な死滅が徐々に始まる
          無感覚、感情の鈍麻、内的な冷淡と無関心
          唯一の課題 ただ生存を維持するということに集中する。食欲。

        第三期  収容所から解放された時の心理学
          著しい離人症

        *心理的保護を必要とする。
        *(被害者が)権力や暴力・恣意、不正の客体から主体になる。
          この二つの視点を強調していることにも意味があると思う。

        「存在形式の終りを見極めることのできない人間は、
        また目的に向かって生きることもできないのである。」
        「拠り所(未来、目的、愛)を失った人々はやがて仆れて行く」
        存在の意味、苦悩の意味

        存在の「何故」を知っているならば、「如何に」にも耐え得る。

        夜と霧 もくじ
        出版者の序
        解説
        1 プロローグ
        2 アウシュヴィッツ到着
        3 死の蔭の谷にて
        4 非情の世界に抗して
        5 発疹チブスの中へ
        6 運命と死のたわむれ
        7 苦悩の冠
        8 絶望との戦い
        9 深き淵より
        訳者あとがき
        写真図版

        「訳者あとがき」は名文で、新版にも敬意をこめて収録されている。以下抜粋

        この本は冷静な心理学者の眼でみられた限界状況における人間の姿の記録である。
        そしてそこには人間の精神の高さと人間の善意への限りない信仰があふれている。
        だがまたそれはまだ生々しい現代史の断面であり、政治や戦争の病誌である。
        そしてこの病誌はまた別な形で繰り返されないと誰がいえよう。

        もしわれわれが 蛇と闘わないならば……。
            1959年7月
        >> 続きを読む

        2013/08/31 by

        夜と霧」のレビュー

      • 大学の授業でユダヤ文学を少しかじりました。
        映像で見る収容所の様子には、授業中にもかかわらず
        涙が止まらなくなりました。
        非人道的という言葉では、言い表せない衝撃です。

        確かに、旧約版の資料も悲惨なものでした。
        が、あれは氷山の一角だったのではと思います。

        著者の淡々とした文体と内容は文学としては素晴らしい。
        でも、事実を後世に残す意味では、資料はつけておくべきと
        思うのです。
        新訳版に省かれていたなんて知りませんでした…。

        >> 続きを読む

        2015/01/19 by moonchild

      • moonchildさん。月つながりですね。どうぞよろしくお願いいたします。
        >事実を後世に残す意味では、資料はつけておくべきと思うのです。
        私も日本人としてそう思うのです。
        迫害の資料は他にいくらでもあるから、と言ってもそれはヨーロッパの事情です。
        日々疎しとなる戦争の恐ろしさを伝えることには今なお意義があると思います。

        新訳はとても薄くて軽い本になっています。手に取りやすいですし読み易いです。
        なんだか哲学や人生学の本という扱いにみえます。
        フランクルさんってなんて立派な方なんでしょう。ウルウル。って感動本?
        しかし旧版では獲得できない読者を得ることができると思います。
        読まないよりは読むべきですよね。
        それでも旧版を知っている者として、この本の存在を知っていてほしかったので
        レビューは2つ書きました。
        日本がドイツの同盟国として戦争していたことを忘れてはいけない。
        二度と戦争はしない。旧版に宣言されたその思いを捨てないでほしい。
        >> 続きを読む

        2015/01/21 by 月うさぎ


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