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キャベツ炒めに捧ぐ (ハルキ文庫 い 19-1)

3.3 3.3 (レビュー1件)
著者: 井上 荒野
定価: 583 円
いいね! Tsukiusagi

    「キャベツ炒めに捧ぐ (ハルキ文庫 い 19-1)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      この本を読んでいる間中『貴様いつまで女子でいるつもりだ』のフレーズが脳内を駆け巡っていました。
      ( ̄w ̄)
      アラサーとかアラフォーとかどんどん年齢が上がってついにR60の小説です。なんて略せばいいのかしらアラシス?
      もう5年も前に単行本が出されているなんて。
      現代ではこういう本の需要がでてきたってことでしょうね。時代として。
      どうも年齢に対する姿勢の変化は女性のほうが断然進んでいるようです。
      つまり私って中身はまだまだ乙女のころのまんまなのよ。
      ということが口に出していえる時代になったという事。
      大昔私が子どもだったころ、祖母が「銭形平次」のドラマを見ながら「(大川)橋蔵は色気があるわね…(東山くんじゃないですよ)」なんてつぶやいていた衝撃を覚えていますし、友達のおばあちゃんは「杉様(かの杉良太郎ですわよ)」のファンクラブに入っていました。
      でもそれはこっそり楽しむレベルのものでした。
      しかし今、SMAPのコンサートに車いすの年齢も想像できないオバーチャンまでが参戦していたように、もはや「アイドルLOVE♡」なんてボーダレスなのよ。

      だから初老の女の恋愛小説みたいなこの本だって充分リアルなんだわ。
      男性にはわからないって?それはしょうがないことよ。
      「色ボケじいさん」だけが実在しているのではないってことを知ってください。
      男はいつまでも心は少年なのさ。なんて、今更かっこつけにもならないってことです。
      外見はともかく心は若いなんて開き直り、男の専売特許じゃないのよ。

      【内容】
      都心から少し離れた住宅地のごく普通の商店街にあるお総菜屋とそこで働く3人のR60の女性たちの日常の日々と心の揺れを描く短篇集。
      「ここ家」は和食をベースにした季節のおかずや弁当を手作り販売する魅力的なお店です。
      オーナー江子、古参の従業員麻津子、新参者の郁子はそれぞれ訳アリの人生を歩んでいる。
      人生で大切なものを失ってしまったか手に入れそこなっている、といっても辛酸をなめているわけではなくそこそこ幸せで多少甘やかされた人生を送る(つまり元気がありあまっているはずの)初老なんて認めないであろう女性たち。
      江子は自分を捨てて他の女と再婚した優しい元夫に未練と依存心が抜けない。
      郁子は2歳の息子を亡くした心の傷から夫への愛も感じられなくなったまま昨年夫とも死別して以来、生活のリズムが狂いアルコール依存症の傾向もある。
      麻津子は無愛想、天邪鬼な外見と裏腹に50年来の幼馴染に熱烈な恋をしたまま卒業できずに今に至るという純情女。
      そこへ米屋の新人の20代の美青年(?)進君が現れ、恋心に同時に火が付いて、3者3様の思いは千路に乱れドタバタ喜劇が展開し。

      【目次】
      新米
      ひろうす
      桃素麺
      芋版のあとに
      あさりフライ
      豆ごはん
      ふきのとう
      キャベツ炒め
      トウモロコシ
      キュウリいろいろ
      穴子と鰻

      ふざけんなババアども。と言いたくなるかもしれないが、そこは料理の和の味付けによってしっとりした情感が加わることで、許せる暖かさに仕立てられている。
      なんとも不思議なテイストの小説。
      この小説の名脇役はまちがいなく「料理」である。

      若い恋愛小説読むよりも実際に私の年齢がこちらに近いのも関係あるかもしれないけれど。
      60代の自分がこういう風?とは思えないながら、それでもこのノリは決してウソ八百ではないこともわかる。
      そしてきっと女はいつまでも、100歳をすぎたって、かわいいと言われたいのです。
      歳をとったからこそ、男性にときめくことが「できる自分」が嬉しかったりするのかもしれない。
      その瞬間だけ心はタイムスリップするんじゃないでしょうか?
      10代、20代の乙女な自分へと。

      ただね。
      私の理想的には、彼女たち3人のようなオバサンになりたいとは思っていないです。
      かわいいよりかっこいいほうがいいし。
      男にときめくよりももっと楽しい事がしたい。
      自分には無理過ぎるけど「西の魔女が死んだ」のおばあちゃんみたいな女性に憧れるなあ。
      >> 続きを読む

      2016/05/14 by

      キャベツ炒めに捧ぐ (ハルキ文庫 い 19-1)」のレビュー

    • 面白そうですね。
      忘れないうちに図書館に予約だp(*゜▽゜*)q

      2016/05/17 by 空耳よ

    • 空耳よさん
      井上荒野といえば料理 みたいですよ 
      「荒野の胃袋」っていう雑誌のコラムをまとめたエッセイも出しておられます。
      ご本人もお料理上手らしいですね。
      >> 続きを読む

      2016/05/17 by 月うさぎ


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