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権太楼の大落語論

4.0 4.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 大衆演芸
定価: 1,890 円
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    「権太楼の大落語論」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      あの権太楼さんが、歯に衣を着せず、想いの限り落語を語る。

      マスコミで売れている芸人より、自分は「寄席の噺家」との自負をもって、
      敵をつくろうと何をしようと、何の気負いもなく、大きな落語の未来を語る。


      最初に印象に残ったのは、NHKの新人落語コンクールで、小朝さんに最優秀をさらわれた時、
      あとから、考えれば、自分自身、他人の落語って見えてなかったということ。
      あのころは、まだ、二つ目の時代には他人の落語のことは見えない。

      正直いっていまでも見えないやつは見えないんだと。
      そういうやつがね、「何だ、あいつが」とか「なんだよ、面白くも何ともねぇじゃねぇかよ」
      って言っているような人はね、売れてないんです,と手厳しい。


      また、落語界というのはピラミッド社会ではないんです・・・と。

      一本の細い蜘蛛の糸が天から垂れていて、それを落語家さんたちが一所懸命よじ登っていくんです。
      そして登りきったやつがスターになったり、看板になったりするんです。あとは砂利。
      その糸を登りきるのがいつになるか誰にもわからない。二十代でくるか、四十代でくるか、
      七十代でくるかほんと誰にも解らない・・・と。・・・・ほんと個人営業の塊、
      あるとこでは、落語家さん協会に入って結束しているようにみえているが
      、実はこの落語協会というのは「合羽橋」(大阪でいう道具屋筋か)、道具街なの。
      同じようなもの売っているようで、「うちは鍋専門、包丁専門」といろんなものがある・・・名言、
      逆に言えば、他との違いを明確にださなければ、客はつかないということ。

      トップをはしるのはしんどいことでしょうが、もう年代的にもトップをはる位置・・・・
      これからの落語界のリーダーという意味でで、小朝、権太楼ということにというインタビューに対し、

      いやいや、あのね、落語界のためには、大局的に眺めれば、
      小朝・正蔵の体制になってやらせてみてもいいかもしれない・と。
      というのも、この世界は猿山と同じなんです。猿山では共和制は無理なんです。
      昔から思っていることなんですが、俺たち落語家というのは、喧嘩が弱いやくざなんですよ・・(笑い)。

      そして客にも苦言を・・・「誰それは、落語が下手というのは、言ってはいけない」と、
      「嫌いだにとどめておきなさい」・・・・・好き嫌いで落語を聴くのは良いけれど、「下手」というのは、
      己の中にある「嫌い」だっていうセンスがそう言わせているだけなんだと・・・。

      同じ師匠関係でも、相撲の世界とは正反対、落語界にはスカウトなんていない、その人が好きで入っただけです。
      上手い人、才能のある人が落語家になったのではないと・・
      この世界「プロになりなさい」と言われて、落語の上手いやつが請われて入る世界ではないと、あからさまにでも真実を語る。

      また、風間杜夫さんや、矢崎滋さんの落語に対しても、「好きにおやんなさい」とでも交流戦はやりません。と断言。、
      だって、所詮私たちのグランドには立てない人たちですよ、。
      俺たちはプロ、東京ドームの巨人軍、神宮のこっち側、草野球と同じグランドではやらない。

      「俺たちは何年修行をしていると思ってるんだ。落語なんて誰にでもできるんだって・・・。」
      普通は恥ずかしくて入ってこられないだけど・・・と。

      寄席芸人としての、信念というべき思いが随所に表れる、権太楼さんの落語論。
      東京の噺家さんたち、心強いリーダーをお持ちですな・・・・・・。
      >> 続きを読む

      2013/07/06 by

      権太楼の大落語論」のレビュー

    • >敵をつくろうと何をしようと、何の気負いもなく、大きな落語の未来を語る。

      カッコイイなぁ。
      自分に自信があるからできることなんだろうな。
      >> 続きを読む

      2013/07/06 by ただひこ

    • ?正直いっていまでも見えないやつは見えないんだと。
      >そういうやつがね、「何だ、あいつが」とか「なんだよ、面白くも何ともねぇじゃねぇかよ」
      >って言っているような人はね、売れてないんです,と手厳しい。

      どんな人からでも学ぶべき点はありますよね。
      この手の反応は他人と自分の比較とそれに対する自己保存のための反動から起こるのですが、では、反動を呑みこんでしまったら・・・。今自分の飛んでいる位置が見えなくなったり・・・。難しいです。
      >> 続きを読む

      2013/07/06 by Shimada


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