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ダーク・ハーバー (ヴィレッジブックス)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: デイヴィッド ホスプ
定価: 9 円
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    「ダーク・ハーバー (ヴィレッジブックス)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      デイヴィッド・ホスプの「ダーク・ハーバー」を読了。
      この小説は、まず、快調なテンポがいい。

      通勤電車の爆破テロから始まり、ボストン港からナタリーの死体が発見され、そして、主人公のフィンが登場して来る。

      彼は、大手弁護士事務所に勤務する弁護士で、ナタリーは、彼の同僚だった。
      しかも、その前夜、フィンは彼女とバーで会っていたのだが、気まずい思いで別れたという経緯がある。

      ここまで、畳みかけるように進んでいく。
      そして、ボストン警察殺人課の警部補リンダとその相棒コズロウスキも、この段階で登場する。

      鉄道の警備を担当していた会社が、爆破テロの被害者から訴えられ、その訴訟事件を担当していた、ナタリーに代わって、フィンが担当することになるのだが、誰がナタリーを殺したのか、フィンは気になって仕方がない。

      ナタリーの死は、売春婦の殺害を続けているシリアル・キラーの犯行とされるものの、フィンは納得できないでいる。

      犯行の微妙な違いを気にする、リンダとコズロウスキも、ナタリーの死は、シリアル・キラーの犯行ではないと推理し、フィンに疑いの目を向けてくる。

      ここまでは、よくある導入部といっていいが、この作品が際立つのは、この先だ。
      快調な導入部の次に待っているのは、意外な展開と豊穣なドラマなのだ。

      フィンは、もともとエリートではなく、下積みから這い上がってきた人間で、今はパートナー昇格を目指しているが、ストリート・チルドレンだった頃の感情を忘れたわけではない。
      だから、巨大訴訟を手掛ける弁護士にしては、最初からなんだか、センチメンタルなのだ。

      この人物造形がこの作品のミソで、つまり、プロットに凝っているだけでなく、なかなか読ませるのだ。

      リンダとコズロウスキのコンビに代表されるように、脇役の造形もよく、そういう細部がいいので、一気に読まされる。

      フィンの幼馴染みで、地元のギャングのマクルーアンが、ラストで呟く「チェルシー・ストリート・レギュラーズはなめたマネは許さない」というセリフが、胸に沁みるのも、そのためなのだ。

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      2021/06/25 by

      ダーク・ハーバー (ヴィレッジブックス)」のレビュー


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