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わたしは、わたし

4.0 4.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,470 円
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    「わたしは、わたし」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      児童文学のはずなのに、とても重いテーマに真っ向からとりくんである作品だった。

      読み終わると、さわやかな風が心に吹く、とても良い本だった。

      主人公はもうすぐ十三歳の黒人の少女。
      警察官の父と教師の母、時にはケンカもするが仲の良い姉と、何不自由なく幸せに暮らしていた。

      しかし、それがある日突然、全く変化してしまう。

      父が職務中、同僚の白人の警察官が、何の落ち度もない、両手を手に挙げて従順にこちらの警告に立ち止まって応じていた無実の黒人の少年を目の前で射殺したのを目撃したからだ。

      今まで同僚だった人々は、主人公の父親が、その状況を裁判であるがままに証言しようとすることを知り、はじめはなんとか口止めしようとし、あとからは殺害予告の脅迫までしてくる。

      アメリカは、命の危険のある法廷証言者を保護するシステムがあるそうで、主人公の一家は名前も変えて、遠い街に引っ越す。

      今までの友人たちや住み慣れた家とも突然離れ、主人公は戸惑うばかり。

      そのうえ、主人公のお母さんはショックのあまり、新興宗教にのめりこみ、その新興宗教の話ばかりしだす。

      お父さんは、同僚が牢獄に入れられたことや、長年働いてきた警察官の仕事を失ったことなどから何もせずにずっと家の中で過ごし、やがて自殺未遂まで起こす。

      姉さんは、家族の状況も引っ越し先も嫌なので、一人で黙って猛勉強し、離れたところにある大学に飛び級で奨学金つきで入学を認められ、やがて家を出ていく。

      そんな中、はじめは学校に友達もおらず、どうしてこんな目にあわけなければいけないのかとばかり思っていた主人公。

      しかし、時が経つうちに、学校にはじめは嫌なやつと思っていた同級生が、障害者の姉さんがいることも知り、次第に仲良くなる。
      陸上の部活をはじめ、そこによろこびや居場所を見つけるようになる。

      時とともに、母親をあるがままに受け入れながら、自分は自分で母の言うことには適当な距離を置き、父親も許していたわるようになり、姉には姉が自分の道をゆくことを快く送り出せるように成長していく。

      アメリカの児童文学ってのは、すごいもんだなぁと思った。
      良い作品だった。
      >> 続きを読む

      2013/05/11 by

      わたしは、わたし」のレビュー

    • >アメリカの児童文学ってのは、すごいもんだなぁと思った。

      この内容で児童文学・・・
      子供からやり直して参ります!!w >> 続きを読む

      2013/05/12 by makoto

    • <sunflowerさん

      子どもの時から、これぐらいの問題をしっかり本で考えていれば、人生のたいていのことは乗り越えるしっかりとした力が身に付きそうですよね^^w


      <iceさん

      このお父さんは、もし射殺されたのが自分の娘だったら、誰も真実を話さずに隠したら、どれほど悲しいだろうと考えて、証言を決断するんですよね。
      また、その射殺された少年は、お父さんが早くに亡くなって母親と二人で暮らしていて、とても親孝行でまじめな良い少年だったというエピソードも作中に出てきました。
      非常に難しい問題で、何が良いか、一概には言えない難しいケースと思います。
      この主人公も、姉も、はじめはお父さんにかなり不満や怒りを持つんですよね。
      難しいですよね。
      でも、最終的には、お父さんは正しかった、と主人公が言ってあげるところは、なかなか感動的でした。


      <makotoさん

      私もそんな気持ちになりましたw
      >> 続きを読む

      2013/05/13 by atsushi


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