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ブレヒト全書簡

3.0 3.0 (レビュー1件)
著者: ベルトルト・ブレヒト
定価: 8,535 円
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    「ブレヒト全書簡」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      著者はドイツ生まれの劇作家・詩人。1898-1956という58年の人生において、輝くべき壮年期をナチスからの亡命者として生きなければならなかった天才。

      冒頭の手紙から、ちょっと(わかりやすい)部分を紹介。

      ぼくらが今朝、のどかに
      戸外を眺めたら、
      吐いていたんです、雲が
      たっぷりと雨を。こりゃユカイでしょ!
      ……
      かくて、いま、一日じゅう雨ふりです
      こやみなく。

      ……
      もしもあなたたちのほうも雨ならば
      笑っちゃうんですけどね。
      ……
      他人ノ不幸ヲ願ウ屑ジャボクハナイ。
      挨拶とキスと
      好天の願望を

      (こんな感じで、天候に寄せて、離ればなれになった身内
      の人間に幸多かれと便りを送っている。)

      本書に収められた、彼の894通もの手紙の邦訳と解説からは
      天才の、演劇への姿勢や言葉に対する感性がくっきりと浮かびあがってくる。

      ブレヒトは、演劇を見る側の意識を変化させた立役者なのだ。演劇を見る人が、「見る人」から「観る人」(観察する人)へと進化するような演劇をめざし、実現した。

      「あの役者はイイ芝居してるなあ」と感歎したり、「これは現実にはあり得ないけど」と冷ややかに注視したりしながら観る、といえば分かりやすいだろうか。

      作者の発するメッセージについて、観る人がそのまま受け取るかどうか分からない。観る人が何かを感受し、そして自ら思索をめぐらす地平が「観る」世界であろう。

      今の私たちは知らないながらも、彼の演劇論の延長にあるものを観ているのだ。
      >> 続きを読む

      2014/08/29 by

      ブレヒト全書簡」のレビュー

    • > 輝くべき壮年期をナチスからの亡命者として生きなければならなかった天才。

      悲劇ですね...

      ただ、もしかしたら、抑圧されていたからこそ、良い作品を創出できた面も有ったかも知れないと思いました。

      そう考えないと余りにも救われないということも有りますが。
      >> 続きを読む

      2014/08/30 by ice

    • 読むときの心境で受け取り方が変わってきそうな本ですね。
      ドイツ語読めませんが、翻訳ではなく原文を読みたくなりそうです。 >> 続きを読む

      2014/08/30 by chao


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