こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

ジャックナイフ・ガール 桐崎マヤの疾走 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

3.0 3.0 (レビュー1件)
著者: 深町 秋生
定価: 594 円
いいね!

    「ジャックナイフ・ガール 桐崎マヤの疾走 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 3.0

      舞台は20××年の東北。
      天涯孤独の少女・桐崎マヤ、通称“切り裂きマヤ"と呼ばれる不良少女の活躍を描く。
      大麻の収穫期と聞けば、タンデムシートに舎弟を乗せて隣県までひとっ走りし、友人のために娼婦に化け、フェア・マッチをするために誘拐されたライバルの弟の救出に奔走。
      物語のほんとうの世界が見えたとき、驚愕しき、胸がしめつけられる。

      昨年公開された役所広司さん主演の映画『渇き。』の原作『果てしなき渇き』(第3回このミス大賞作)の著者、深町秋生さんの連作短編集です。
      宝島社さんが不定期に出版している「このミス作家書き下ろしBOOK」という雑誌に載せた作品を纏めたもの。

      震災を経験し、荒廃を続ける東北地方の近未来が舞台です。
      過疎化のうねりが押し寄せ、どの地方自治体も崩壊しスラムと化した街、村を暴徒化した若者の集団や、先鋭化した右派自治グループなどが支配する弱肉強食の世界。
      いくつもの種類のナイフ、刃物を所持し、自在に操る少女・桐崎マヤ、通称“切り裂きマヤ”。
      彼女は、その巧みな武器捌きと、天性のスピード、地下格闘技で培った強靱な肉体を武器に、東北最大の都市・仙台を根城にクスリ、用心棒、殺人とダーティーなシノギで名を馳せます。
      彼女を天敵と狙う赤いジャージの自警団“仙台ピースメーカー”、仙台警察署刑事課警部補・テーザー篠原らの存在…。
      跋扈する人身売買組織や、公的年金不正授受を大規模展開する犯罪組織の殲滅に活躍します。
      彼女は、目的の為には手段を選びません。
      彼女の前に立ちふさがり、たちまち血の海に沈んでゆく男たち。
      人間たちが本能をむき出しに生きる世界で、彼女は何を護ろうとするのか。

      軽く読めるエンタメ小説です。
      宝島社さんが時々やらかしてくれる“キャラ立ちのみ”で、何とかしようとする物語です。
      なので、深町秋生さんの過去の著作を読んで、その面白さに魅了されて引き続き…っていうファンならまだしも、そうでなくて初めての深町作品という方には、あまりオススメできる出来栄えではありません。
      主人公のキャラクター個性の強さだけで物語を展開させていく悪い見本の典型みたいな物語です。
      ただ、著者の筆力は並み並みならぬものがあるので、なんとか物語の陳腐化を瀬戸際のリアルさで食い止めている、痛々しさが伝わってきます。
      各短編のどんでん返し、からくりもワンパターン。
      物語をすべて読み終えて明らかにされるラストもなんとも無様。
      深町さんでなければ☆3つはつけません。

      『果てしなき渇き』『ヒステリック・サバイバー』など初期の長編は素晴らしかったです。
      しばらく長編を発表されていらっしゃらないのが残念なのですが、だからといってこのような連作短編で中継ぎをしているとファンをがっかりさせてしまうだけです。
      >> 続きを読む

      2015/04/02 by

      ジャックナイフ・ガール 桐崎マヤの疾走 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)」のレビュー

    • >空耳よさん
      いつも、コメントありがとうございます。
      深町秋生さんを読むなら、やっぱりデビュー作『果てしなき渇き』をお読みになって、気に入られたのなら(好き嫌いはっきりわかれる作家さんだと思います)、『ヒステリック・サバイバー』を読まれるのをオススメします。
      表紙や設定に惹かれても、それでは出版社の思うつぼです。
      僕はずっぽりはまって、しっかり最後まで読んでしまいましたが(笑)。
      >> 続きを読む

      2015/04/03 by 課長代理

    • この方のを読んだことがないので、漫画家の吉田秋生さんと一緒になってました。
      はっきりさせるために、「果てしなき乾き」を本棚に。
      ここにどれだけ入るのだろうもう大変です(^^)
      >> 続きを読む

      2015/04/03 by 空耳よ


    最近この本を本棚に追加した会員

    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    ジャックナイフ・ガール 桐崎マヤの疾走 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本