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彼女と彼女の猫

4.0 4.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,300 円
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    「彼女と彼女の猫」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
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    • 評価: 4.0

      彼女と彼女の猫。
      新海誠監督の同名の動画の小説版。


      季節は春のはじめで、その日は雨だった。
      四人の女性と四匹の猫をめぐる4編の短編小説。
      4編の物語の形式は人同士猫同士の相互補完的な関係による緩やかな遷移で、
      それぞれの女性が巻き込まれ、追い込まれる問題とそれぞれの女性の面倒を見ている猫たちの思いと事情を描いています。

      春の日の明るく柔らかな雨のような雰囲気を纏っていて、
      人も猫もそれぞれ自分たちの生活と現実を持っていて、
      それらは友人関係と恋愛、仕事、意識せずに共有できていた夢と意識したが故に音連れる絶望、家族関係を通して、
      時には暗闇に追い込まれ、時には見つけ出し、時には歩き出せるようになり、時には辿り着く。

      「悪いのは彼女じゃないと思う」と信じる描、「誰か。誰か、誰か」「誰か助けて」と呟く女性。
      自分を信じ、チャレンジして失敗した女性とその姿を見て彼女のように強くならなきゃと思う猫。
      夢の方ばかり見続けた挙句親友を失った悲しみを罪として背負い込み歩き出せなくなった女性と、守らなきゃと思った猫。
      守ることを託された描と、ネコに先導されて押し付けられた苦しみから解放されて自分の為の時間に回帰していく女性。

      あの雨の日、私は傲慢にも、チョビを救ったのだと思っていた。救われたのは、私の方だった。人の気持ちは目に見えないから仕方ないじゃん。
      なんかさ、分かったんだ。ずっと自分に才能があると思ってた。おっさんたちにちやほやされて勘違いした。私なんか、まだまだだ。だが、自分でそれに気付けたなら、少しは見込みがある。
      よかったね。もうお外に出られるんだね。そうか、願いが叶ったんだ。
      とっさに何かを願おうとして、自分が何の望みもないことに気付いた。そうよ、これは縄張りを守るための闘いなのよ。


      生きる指針、意義、あるいは足を付けていられる地面、もしくは自分を許しても良いんだよという優しさを表している小説です。
      真面目過ぎるヒトは、人のせいにできないから、自分を責めて苦しんでしまうんだ。という言葉には身に積まされる思いでしたけど、それでも人の関係には違った可能性もあって、

      だから、僕も、それからたぶん彼女も、この世界のことを好きだと思う。
      -
      この動画は4拍子で、繊細で、柔らかで、優しさに満ちていると思います。唯一でてくるDOGのジョンが緩やかに方向を指し示していて、物語を纏めています。
      人生に疲れた人、たまには優しい感傷に耽りたいと思った人にお勧めです。
      >> 続きを読む

      2013/08/11 by

      彼女と彼女の猫」のレビュー

    • 相川七瀬の歌で「彼女と私の事情」っていうのありましたねー

      彼女と私の事情 切ない想いは慕情♪ >> 続きを読む

      2013/08/12 by makoto

    • Iceさん
      最新作の「言の葉の庭」も面白かったですよ。

      tadahikoさん
      たぶん新海誠監督からみの作品だからだと思いますよ。
      これ以外は技術と漫画ぐらいしか読んでいない気がします。

      sunflowerさん
      ノベライズですよ。ただ、動画の部分は第1話辺りに相当しているみたいですね。

      makotoさん
      「彼女と私の事情」のノリの方が生きやすいかもしれませんね。
      >> 続きを読む

      2013/08/12 by Shimada


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