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かたすみさがし (新鋭短歌シリーズ8)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: 田中ましろ
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    「かたすみさがし (新鋭短歌シリーズ8)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      いいな、才能のある人って、いいな。

      何気なく詠われているのに、何か、違う。 いいな。

      そんな、歌が、ならぶ、田中ましろ、さんの、歌集です。


      気になった歌を・・・・

      山あいの町に異物としてふたり歩めば蝉の罵声を浴びる

      待ち人は来ましたかって街じゅうの人に問いたい初春の駅

      ちぎったらもう戻らないエイヒレを分け合うことも答のひとつ

      かつおぶし揺れるリビング 隙のないあなたと冷奴をくずしあう

      ポケットに入れた切符は折れ曲がり使えなくなる一歩手前へ

      夜に散る桜 誰にも見られずに生きてくほうが難しかった

      ストライク投げても受け止めないくせにミットかまえて「恋」なんて言う

      いちばんの自分の敵は自分だしあなたは敵というか、 素敵だ

      明るめの曲を選んで歩く道 はじめから間違っていた道

      嘘ばかりだった口から (つかれたよ) こぼれて落ちたものをあつめる

      病室でお帰りと言う 帰るべき場所ではないと知りつつも言う

      たくさんの嘘をあなたについたけど大丈夫って嘘は初めて

      生きるとは何を残すかではないと父は言う 何も残さないと言う

      遠かったでしょう答のない問いをふたりの真ん中あたりに置いて

      自由すぎる呼吸ふたつは夕間暮れふたりの距離を測れずにいる

      大阪はとてもきれいな夕陽ってメールしかけてやめる指先

      コーヒーに溶けるミルクを眺めつつ思いだせない記念日ひとつ

      3階の窓から空に向け飛ばす輪ゴム 神さま僕はここだよ


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      2018/03/31 by

      かたすみさがし (新鋭短歌シリーズ8)」のレビュー


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