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十八時の音楽浴 (青空文庫POD(ポケット版))

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: 海野十三
定価: 530 円
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    「十八時の音楽浴 (青空文庫POD(ポケット版))」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

       日本SFの開祖が描いたディストピア。

       あらすじ
       独裁国家ミルキ国では、国民に十八時から三十分の「音楽浴」が義務づけられていた。とある天才科学者によって開発された「音楽浴」は、一時的に国民を洗脳し、驚異的な労働力を与えることができるのだった。「音楽浴」は副作用に疲弊をともなったために制限して実施されていたが、大臣の画策により二十四時間継続することになってしまう……。

       展開からオチは読めますが、規定路線通りに進んでいく物語にはある種の快感もありますね。優秀な博士、無能で好色な首相と強欲で狡猾な大臣……美しさすら感じるシンプルな配役です。面白さが風化しない不朽の名作といっていいでしょう。短い作品ですが、とても読ませます。

      「定刻に行われる音楽浴で国民を統率する」というのは『1984年』で描かれたディストピアを思い起こさせます。……というか実はこっちの方が古い! 1930年代の作品というのは仰天です。
       さらにさらに、実は本作をオマージュしたラノベが存在します。洗脳、人造人間、ディストピアとネタは豊富ですし、わかりやすくて面白いのですから結構上手くいきそうですね。それだけの器がある作品といえるでしょう。

       作品の肝である音楽浴ですが、タイトルから想像していた優雅さはなく、思ったより骨に響くハードな描写でした。やっぱりロック風な音楽のほうがキくのでしょうか笑

       私の電子端末で読める作品は少ないのですが、なんと青空文庫にある「海野十三」の項目は170以上もあります。『電気風呂の怪死事件』をはじめ、さらっと読める短い作品が多いみたいで嬉しい限りです。
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      2015/09/20 by

      十八時の音楽浴 (青空文庫POD(ポケット版))」のレビュー


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