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注文をまちがえる料理店のつくりかた

5.0 5.0 (レビュー1件)
著者: 小国士朗
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    「注文をまちがえる料理店のつくりかた」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      認知症の方々が期間限定で料理店をオープン!

      テレビで一度このプロジェクトが取り上げられていたのを見て、なんて面白い、素敵な企画だろう!と思っていたのです。

      あるテレビ局のプロデューサー(著者)が認知症のドキュメンタリー番組の取材のため、あるグループホームを訪れます。
      ここのグループホームでは、認知症があってもできることはする、という姿勢を徹底していて、買い物に出かけたり、料理を作ったりということを日常的に行っています。

      お昼をご馳走してくれることになっていて、その日の献立はハンバーグ。ところが運ばれてきたのは餃子。
      著者は「あれ?間違いですよね?」という言葉が出てきそうになって、でもその言葉をグッと飲み込みます。
      それまで認知症の方々と築いてきたものがその一言でぶち壊されてしまうと思ったのです。
      ハンバーグと餃子。美味しければどっちだっていいじゃないか。
      その瞬間、この「注文をまちがえる料理店」が頭に浮かんだのだそうです。

      まちがえちゃっても「あ、間違っちゃった、ごめんね。テヘペロ」、間違えられても「あ、間違えられちゃった、ま、美味しいからいっか。」と心を広く寛大に。
      だって「注文をまちがえる料理店」なんですから。むしろ、そのことを楽しんでしまったり。

      このひらめきに賛同した企業や飲食店、グループホーム、広告代理店等、様々な人たちの力を借りて、クラウドファンディングでもたくさんの賛同者がいてあっという間に資金も集まり実現するのです。
      ここでのこだわりは、認知症だから、ごめんね、というのをすべてに通用させるのではなく、やはりお金を頂いて提供するのだから、絶対に満足させる美味しいものと満足がいく時間を過ごしてもらう、ということ。
      プロ意識が随所に感じられて、さすがだな、と思いました。

      メニューを間違えられても大丈夫のように、どのメニューでも金額を同じにすること。
      ホールスタッフとして働く認知症の方々が混乱しないよう、メニューは3種類にするなど、随所に工夫がみられます。

      プレ企画から始まって、終了後そこでの改善点を見つけ、本番までに修正する。
      そうすることでサービスがより完成度が高いものになっていくのです。
      当日、認知症の方々のホールでのサービスを手出しをし過ぎず見守るスタッフさん。

      お客さんも認知症の方々との会話を楽しみながら食事も楽しむ。
      間違えられても大らかに楽しんでしまう。最高じゃないですか!

      この企画を成功に導くまでの沢山の裏方さんたちの努力が、表舞台のホールスタッフの皆さんを光らせるのです。

      色んな違いを認め合い、理解し合う、そんな理想の世界をこの3日間は見せてくれたのです。

      読んでいて、ドキュメンタリー番組そのものを見ているように、まるでそばで見守っているようにドキドキしました。
      優しさがいっぱい詰まっています。
      誰でも認知症になる可能性はあるのです。
      こういった共生できる世の中になればいいな、と強く思いました。
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      2019/09/10 by

      注文をまちがえる料理店のつくりかた」のレビュー


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