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ハリ-・ポッタ-と賢者の石

4.1 4.1 (レビュー7件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,995 円
いいね! Minnie ENRIKE

    「ハリ-・ポッタ-と賢者の石」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 2.0


      ハリー・ポッターシリーズの第1作「ハリー・ポッターと賢者の石」で、世界的なベストセラーとなり、その後も続編が出版されるたびにブームを巻き起こし、その映画化作品も大ヒットを飛ばし、年収約1億二千五百万ポンドを稼ぎ出し、歴史上最も多くの報酬を得た作家と言われているJ・K・ローリング-------。

      この「ハリー・ポッターと賢者の石」を、今まで意識して読むのを避けてきていましたが、今回、ようやく、どんな内容の作品なんだろうなという興味で読み終えました。

      この作品は、1歳で両親を同時に亡くしたハリー・ポッターという少年が、親戚の家でいじめられながら育つも、11歳の誕生日に突然、自分が偉大な魔法使いの一粒種で、生まれながらにして伝説的な存在だったことを知るという、よくある貴種流離譚の形を取っているんですね。

      これは、我々読者にあらかじめヒーローが、最強の血筋であることが約束されている。
      どうひっくり返っても、種明かしは全部、最初に終わっているんですね。

      逆説的に言えば、だからこそ安心して読めるわけですが、でも成功がすべて約束されてる子供の成長を読んでて、一体、何が楽しいのかなと思いますね。

      このシリーズが世界的なベストセラーになっているというのは、よく考えてみると、結局は誰にでもわかる物語の構造になっているからなのだろう。

      ハリーが不幸にならないことが、わかっているから安心して読める。
      大人も、子供に安心して与えられる、安心本なんだと思う。

      私は、ファンタジー小説というのは本来は、無意識の欲望とか悪意みたいなものを、メタファーとして散りばめる文学であって、実は危険なジャンルだと思っているんですね。

      感受性豊かな子供であればあるほど、現実を認識する力を失わせかねない、向こうの世界に取り込まれてしまうかもしれないという、そんな危うさと隣り合わせの読み物なんですからね。

      だから、端的に言ってしまえば、この作品は、ファンタジーではないと思う。
      非常に現実的で、形而下的な物語だと思う。

      この作品は、"育ちより氏"という話になっていて、つまり、氏が良ければ人間は成功するのだと。
      出会う人、出会う人が「あなたがハリー様ですか」と、敬ってくれて、隠してあった親の財産で魔法の棒とかも、一流のものばかり買ってもらえる。

      最高級の机、ランドセル、筆箱を買い与えられる子供ってことなんですね。実に下世話で、どうしようもない話だと思いますね。

      しかも、折に触れて、「友達を大切にしよう」とか「約束は守ろう」というように、著者のJ・K・ローリングが、お説教や教訓を垂れるんですね。
      これは、ファンタジーが絶対にやってはいけないことの一つなんですね。

      それから、類型を脱しない単純な人物造型、先が読める展開、活字を追っていればすべてがわかるという、何の象徴性も持たない物語や文章、勧善懲悪の世界観。

      ファンタジーの傑作に慣れ親しんでいる者にとっては、眉をひそめざるを得ないそれらの欠点が、実はすべて売れる要因になっているのだと思う。
      現代は、少しでも読むのが困難な物語を求めていない時代なのかも知れません。

      この作品には、ほんとに一人として魅力のある人物がいないと思う。
      主人公のハリー・ポッターその人がすでに、魅力的に描かれていないんですね。

      七章で、寄宿舎の組み分けがある時に、人物の本質を見抜く帽子という人物が出て来て、ハリーについて「難しい。非常に難しい。ふむ、勇気に満ちている。頭も悪くない。才能もある。おう、なんと、なるほど-----自分の力を試したいというすばらしい欲望もある」と言うんですね。

      だけど、それまでのストーリーの中で、そういうキャラクターの片鱗も彼の行動によって表わされていないんですね。
      要するに、全編、説明なんですね。描写ではないんですね。

      それから、構造がロールプレイングゲームのそれと同じになっていると思う。
      三人の男女が、クループを組んで、ダンジョンを通ったりして、謎を解きながら中ボスを倒し、ラスボスへ向かうみたいな。

      それも、子供たちに受けた原因なんでしょうね。ただし、ダメなロールプレイングゲームですけど。
      なぜなら、謎はすべて最初に解かれているから。ハリーのヒットポイントとマジックポイントは、最初からマックスですからね。

      事件が起こっているように見えてて、実は何も起きてないのは、そのせいだと思う。
      一番はじめに、魔法学校から手紙が来ると。でも、これが届くことは、最初からわかっているので、まるでハラハラできない。

      では、このシーンがなんの役に立っているかというと、間抜けなドタバタをさせられている人間というのが、どんなに愚かな生き物かと。
      それに比べて、魔法世界の人たちというのが、どんなに素敵で賢いかということを際立たせるためだけなんですね。

      魔法世界の素敵さを描かずに、人間のくだらなさ加減を描くことで、"彼らの世界"を引き立たせる、非常に汚いテクニックだと思いますね。

      たった一つの効用があったとすれば、この作品の大ヒットで、今までファンタジーなど読んだことがない人が、さらにグレードの高いファンタジーをいっぱい読み出すための、よすがになったかも知れないという事だけだと思う。

      >> 続きを読む

      2018/07/26 by

      ハリ-・ポッタ-と賢者の石」のレビュー

    • 評価: 4.0

      kindle版を再読。新シリーズの映画が始まるので、おさらいを兼ねて20年ぶりに読んでみた。1作目は、ハリーが偉大な魔法使いの子供であること、魔法学校に入学しての生活や学校内での騒動が主な話の中心。文章を読んでいると作品に対して先に何が起こるかというワクワクドキドキ感(という表現が適切なのかはわかりませんが)が伝わってくる。久し振りに読んでもやっぱり面白かった。実はこの後本では読んでいないので、じっくりシリーズを読み進めていきたいと思います。

      2016/11/11 by

      ハリ-・ポッタ-と賢者の石」のレビュー

    • 懐かしいですねー♪
      私もシリーズの途中まで読みましたが、
      当時はすごく熱中して読んでた記憶があります(^^*
      しかもハードカバーだと魔法書のような感じで…
      かさばるんですよね(笑)それがいいんですけど(笑)
      私も久しぶりに読みたくなってきました!
      >> 続きを読む

      2016/11/11 by starryeyed

    • starryeyed様>コメントありがとうございます。
      自分は映画版は全て見たのですが、本の方は1巻だけしか読んでいません。
      kindle unlimitedで無料で読めることを最近知り、今回迷わずシリーズを全部読んでみようと思い立ちました。
      あと6冊あるのでいつ全部読み終わるか分りませんが、最後までシリーズを読んでいきたいと思います。
      >> 続きを読む

      2016/11/11 by おにけん

    • 評価: 5.0

      今さらながらのレビューです。

      紺、紅、深緑 の3冊が並んだころに買い
      一気に魅了されて、読み耽りました。
      あれはもう15年近く前になるのか。。。

      世界的ファンタジー大作、ハリー・ポッター。
      映画も面白いですが
      (映画内での世界観の作り込みはホントに素晴らしい)
      やはり、書籍で読みたい作品です。

      繊細なまでの描写。
      沢山の書体による、雰囲気の変化。
      ほんの数行の何気ない背景が、後の巻になって
      伏線だったと分かったり。。。

      映画の10倍は楽しめる!

      何より、自然に、本当に自然に
      魔法の世界に引き込まれ、
      自分もマグルをやめたくなるワクワク。

      やっぱり大好きです。ハリー・ポッター。

      >> 続きを読む

      2015/11/03 by

      ハリ-・ポッタ-と賢者の石」のレビュー

    • 映画だ所々シーンが省かれているので、より雰囲気が楽しめました。
      本の方が面白いと思います! >> 続きを読む

      2016/07/06 by Hiro

    • 評価: 5.0

      引き込まれる世界観。
      魔法の世界に魅力を感じました。

      内容もお前黒幕に加担してるんかーい。
      って面白いです。

      2015/04/22 by

      ハリ-・ポッタ-と賢者の石」のレビュー

    • 評価: 5.0

      あの超大作の第一巻です!!
      私は映画を見て気になり、読み始めましたが、映画では時間の都合上カットされたシーンなどを読むことで知ることができ、とても楽しめました。

      ファンタジー系はよく読んだりするのですがやっぱり魔法はいいですね(笑)

      映画で見て、登場人物の人物像を得てから読むことでより登場人物について理解することができます!

      ぜひ、お勧めの一冊です!!
      >> 続きを読む

      2014/04/23 by

      ハリ-・ポッタ-と賢者の石」のレビュー

    • 映画を全て見て結末も知っているので今更本を読むのもなぁ。。とは思っているものの、原作ファンの方多いですよね。読んでみようかなぁ♪ >> 続きを読む

      2014/04/23 by chao

    • 映画を見てから本を読むと映画で見たシーンを思い出しながらたのしめますよ^^

      2014/04/23 by Ject

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