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カテゴリー"中世思想、近代思想"の書籍一覧

      朱子学と陽明学

      島田 虔次

      4.0
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      • 本書は儒教の中でも特に日本に強い影響を与えた朱子学と陽明学について詳細に論じている本です。このような新書を読むと、一昔前の新書は新書としての質が保たれていたなと思います(本書の刊行は1967年)。
         朱子学は南宋の時代に成立するのですが、この時代は仏教・道教が盛んであった時代であり、儒教は少し日陰者でした。一般に朱子学は仏教・道教の影響が強く、儒教が仏教化したと批判されます。たとえば、朱子学の「理」のような説は、仏教的な論理の貫徹を目指す思想だ、あるいは「道統」の説は仏教の「伝燈」の説そのものだとか、「静座」は座禅そのものだとか。しかし筆者の立場はそれとは異なります。確かに仏教の影響はあるが、多くは仏教以前から中国で生まれてきた思想の流れを発展させたものであり、必ずしも仏教・道教だけの影響とは言い切れないとして、朱子以前の思想家を紹介しながら、朱子学の源流を明らかにしていきます。後半は朱子学から発して全然違う方向へ発展を遂げた陽明学について語っていきます。陽明学は極端な理想主義を掲げ、孔子すら否定してもよいとさえ言います。自分が正しいと思ったことが正しいと言いかねない危うさを抱えて、しかもそれを実行することを目指していき、危険思想とされていくのです。日本では知っての通り、幕末の維新の思想的背景となっていくのです。
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        2013/10/31 by nekotaka

      • コメント 4件
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      朱子学

      木下鉄矢

      3.0
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      •  朱熹の論に対する著者の考察がひたすら述べられているというかなり思い切りの良い構成。朱子学そのものに対する解説もないに等しい。また、朱熹の著作は当然として、過去の主要な解説書を読んでいることを前提とした考察なので少なくとも最初に読む本ではない。幾つか解説を読んでなにか違うと感じたら読んでみる本だと思う。 >> 続きを読む

        2018/01/13 by 夏白狐舞

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      朱子学と陽明学

      小島毅

      4.0
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      •  朱子学と陽明学はどちらも儒学の学派であるが、何が違うのか?と問われると答えることは難しい。本書では熹と王陽明の生い立ちの違いから見られる対する考え方の違い、『論語』の読み方の違いを比較するという方法で、朱子学と陽明学の違いを解説している。中でも『論語』そのものよりも、朱熹が論語をどう解釈していたかという点に議論が移っていった点が興味深い。何しろ『論語』をそのまま読むと朱熹の解釈にはならなず、なぜ朱熹はこのように解釈したのかを考えなければならないからである。これは朱熹が弟子に対して異なる説明をしていたことが原因ではあるが、それ以上に、朱熹自身の考えを『論語』の解説に混ぜ込んでいたことが原因だろう。そして生じた歪を解消しようとする揺り戻しが陽明学ではあるのだが、これも結局は『論語』に戻りつつも結局は朱熹の解釈に対する解釈にとどまってしまっている。ここから見えてくるのは、古典に対する解釈に自身の意見を混ぜる、権威を背景に自説を押し通すという姿勢である。なるほど、たしかに長く儒教の支配下にあった国家が”なぜああなのか”が朱子学と陽明学から見えてくる。 >> 続きを読む

        2018/02/17 by 夏白狐舞

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