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カテゴリー"西洋哲学"の書籍一覧

      ヨーロッパ思想入門

      岩田靖夫

      4.0
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      • ギリシアの思想とヘブライの信仰(ユダヤ教・キリスト教)を源泉として、ヨーロッパ思想の流れが語られます。

        3部構成で、1部がギリシアの思想、2部がヘブライの信仰、そして3部がヨーロッパ哲学の歩みとなっており、3部では中世から現代までを一気に駆け抜けます。

        この3部がめちゃくちゃ難しい(笑)。

        しかし、飲みこみの悪い私でも、現代哲学がギリシアの思想とヘブライの信仰の礎石の上にあるということだけはかろうじて理解することができ、目から鱗でした。
        恐らく私たちの思考にも影響があるのではないでしょうか。


        印象に残っているのはイエスの有名な説教について書かれているところ。
        自分を愛してくれる人を愛したり、自分をよくしてくれる人によくするのは、善意ではない。そんなことは罪人でもしている。
        お返しを何も期待せずに、善いことをするのが「敵を愛せ」の意味だそうです。

        3部の最後に、レヴィナスの思想の背景にはこういったヘブライ信仰があると。
        彼の著作をぜひ読んでみたいと思いました。

        ちなみに、巻末の読書案内には、『倫理と無限』がレヴィナス哲学へのもっともやさしい入り口として紹介されています。
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        2014/11/04 by でま!

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      眠れないほどおもしろい哲学の本

      富増章成

      3.0
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      •  有名な哲学者や思想家の言葉や思想についてわかりやすく紹介されている本です。超入門と謳っていることもあり読みやすいのですがざっとしすぎているので哲学に詳しい方にはおすすめができない本です。逆に哲学に興味を持ったけど、どの人の本を読めばいいかわからないという方にはおすすめです。この本を読み興味を持った哲学者や思想家関係の本を読めば楽しみながら哲学について知ることができるのではないかと思います。この本は古代から現代にかけて時代を追って紹介されているので哲学史の流れもつかむことができると思います。
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        2016/11/07 by taka0316

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      反哲学入門

      木田元

      5.0
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      • 「哲学とはあくまでもヨーロッパ的なひとつの考え方にすぎない。日本人には合わない考え方だから、わからなくて当然」
        そういうことを言ってくれている。
        「ああ、別にオレの頭が悪いわけじゃないんだ」
        そう安心して、読み進めていくことができる。
        そして「西洋哲学」がまさにヨーロッパの歴史を作っていく有り様を「客観的に」見るわけです。
        いやはや、面白い。
        かえって西洋哲学を勉強したくなった。
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        2015/04/17 by soulfull

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      動物に魂はあるのか 生命を見つめる哲学

      金森修

      4.0
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      •  始めから終わりまで面白い本というものもあるし、面白くないものもある。始め面白いと思って読んでも裏切られることもある。本書は面白くなるためには我慢して後半まで読まなければならない本だと思う。といってもそれは私が基本的な哲学知識が不足しているからに他ならない。哲学専門の方ならば、始めから面白いはずだ。

         筆者はアリストテレスから語り起こし、現代に至るまでの「動物」にまつわる思想史を概観する。筆者も断っている通り、一人の哲学者の思想を概観するだけで分厚い本一冊でも済まないのに、思想史を新書一冊で語るのは無理である。したがってその思想の一部を紹介しながら進むのだが、このあたりの記述が知識量が追いついていない私には苦しいものがある。それでも一つ一つの紹介は面白く、今後読んでみたいと思う本も次々と出てくる。

         動物に霊魂があるのかどうかを考える上で大きな画期になるのは、デカルトの「動物機械論」である。動物は感覚を持っているような動きをするが、それはそういう風に作られているだけで、実際には何も感じてはないという考え方だ。このデカルトの思想はその弟子筋になって極端化した。筆者はマルブランシュという哲学者はうれしそうに近寄ってきた雌犬を蹴り飛ばし、鳴きながら走っていくのをみて、「あれは何も感じていないんですよ」と言う場面を紹介している。

         一方で、デカルトの「動物機械論」に対抗する形で「動物霊魂論」が活発に議論される。動物は感じることができるという思想だ。ただ、人間と動物は全く同じように感じるのではなく、動物のそれは一段劣ったものとして扱われている。逆に動物の方が優れているという論も生まれたりするが、全体的には動物機械論を支持する人は少なくなり、この問題に対する議論はフェードアウトしていく。

         本書はあとがきまで入れて248ページだが、「第五章論争のフェード・アウト」の終わりで、176ページ。ここまではかなり忍耐が必要である。面白いのは第六章「現代の〈動物の哲学〉」と終章「〈動物霊魂論〉が浮き彫りにするもの」であるが、ここを面白く読むためにはここまでちゃんと読まないといけない。

         現代の思想の部分で面白いのは、「種差別主義」のところで、ここが終章でも論じられていく。「種差別主義」は簡単に言うと、他の動物よりも人間の方が大切だという考えだ。畜産と動物実験は動物を苛酷な環境において、ただ「肉」になるためだけに特化させてあらゆる他の要素(自由に動き回るなど)を排除した扱いをしたり、人間の心理学や医学の発展に寄与するかもしれないということで、虐待としか言いようのない実験を繰り返したりすることが例として挙げられている。筆者が指摘するのは、このような動物への扱いは、かつての「動物機械論」への回帰ではないかということだ。実験用のマウスなどは「ロボット生物」のようなものと考えられているのではないか。

         動物へのそのような扱いの一方で、コンパニオンアニマル(ペット)への過剰な手厚さと、食用動物への無感覚が取りあげられる。また、人間に優しいことが、動物に冷淡であるという議論が、動物に優しいことは、人間に冷淡であるということも成り立ってしまう世界を指摘している。健康なチンパンジーと重症障害新生児の命の価値を比べるという実験が行われたという話が紹介されている。

         人間と動物の関係を考える上で、誰を人間としてみるかという思考が導かれる。したがって、ある人間を人間として見ないという思考も成り立ち、ナチスのユダヤ人虐殺が例として挙げられている。本文より「〈人間と動物〉を論じていたはずのわれわれは、こうして〈人間の中の動物〉の弁別や剥落化という契機に逢着することになった。〈人間圏〉からはじき飛ばされる〈非人間〉または〈亜人〉は、例えば優しい飼い主に労られる〈コンパニオンアニマル〉よりも、はるかに厳しい辛酸を舐めざるをえない。」

         さらに筆者は人間の非人間化と人間の動物化について、クローン人間と臓器移植の問題を挙げている。筆者はフィクションを挙げて説明しているが、未来には起こってもおかしくない話だ。

         この議論の先に筆者は一気に近代思想と動物機械論を結びつけていく。近代啓蒙思想の先に、野蛮人の征服があり、〈土人〉〈外人〉のような同種内異人、さらに知的劣等者、経済的劣等者などが次々と排斥されていく。そうした社会力学の中で「動物機械論」は必然的に産み出されてきた。これはわかりやすい議論です。

         筆者は現代の構造的な「動物機械論」に対抗しうる思想の方向は「動物霊魂論」だとしています。しかし動物霊魂論は動物機械論に比較して微妙で繊細な議論であるために、動物機械論の乱暴で激烈な議論よりも退屈に見えると指摘しています。動物機械論は極論であるゆえに活発な議論を呼び起こし、長い時間をかけてそのきわどさとあざとさが衆目の一致するところとなり、常識的な見解に収斂していき、議論そのものが消失していったとしています。ここで筆者は「常識」の定義をします。常識には独創的な思想家に比べると凡庸で切れ味が悪く、特筆性に欠けるが、或時代の人間集団を深く長く規定しているとし、両方に配慮が必要と説く。

         筆者はその上で、動物は感じる存在である(機械ではない)ということが常識になったことで、動物の処遇は改善したかという問いを立てている。ここで再び上記の食用動物の話が繰り返され、結論的に(本文より)「われわれは皆、多少とも〈種差別主義〉をどこかで信奉している。人間は最終的には動物より人間の方が大切だと思っている。人間に直接に敵対するものはもちろん、直接には敵対せずにただ地球上に併存しているだけの生物たちでも、できるかぎり制圧し、利用し、搾取しようとする。そしてその利用には虐待や酷使の成分がしばしば混入している」と展開します。ではこのような絶望的な状況の中で、我々はどうすべきなのか、筆者は普通の人間として命に対する普通の直感を大切にして〈現代の動物霊魂論者〉として生きよと言う。筆者の結論は、人間が複雑で優れた魂を持っているのは、他の生物にもできる限り気遣いができるためだというものです。

         筆者の結論だけを取り出すと、ある意味陳腐にすら響きかねないものですが、これが筆者のいう「常識」なのだと思う。そしてこの常識にたどり着くまでにかなり遠い道を筆者は歩いている。それはどこか、幼い頃に大人から言われた退屈で当たり前すぎる話と似ているかもしれない。その表面的な意味ではなく、その言葉が自分の口から出てこざるを得ない時、その意味の深さに気がつくのである。そしてもの足らない顔をした幼い人にかつて自分が聞いた話を繰り返すことになる。それが常識というものだろう。

         筆者の結論から考えたもう一つのことは、西洋哲学を専門とする筆者がたどり着いた結論が、ある意味東洋的な哲学の文脈では古くからの常識に当たるものだということだ。それはブッダが虫をも殺さないためにはだしで歩いたことや、輪廻転生の思想を思い起こしてもよい。新しいところでは、宮沢賢治。彼は仏教徒でベジタリアンだった。賢治は動物だけでなく、植物にも魂を認めて、「ビジテリアン大祭」という作品でベジタリアンについて書いている。賢治は石などの無生物にさえ交流をしていたようなところがある。西洋哲学が長い年月かかって積み上げてきた思考の先に、東洋的な智恵がたどりついていた境地があるような気がする。しかし東洋哲学は基本的に普遍性を追求するよりは、個人の解脱を求める方向に向かっていると思う。多くの人に分かるように説明し、世界を自分の思っている形に変えていこうという発想は東洋にはあまりない気がする。西洋哲学の普遍性が世界を席巻した後に、道に迷ったようになっている。もはや多くの人が一つの思想を奉じるような時代ではない。個人がどう生きるかが問われるとき、個人の悟りを追及する実践哲学に一日の長があるように思うのは私だけだろうか。
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        2013/02/09 by nekotaka

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      1日で学び直す哲学 常識を打ち破る思考力をつける

      甲田純生

      3.0
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      • タイトルのとおり簡単に古代哲学(ピタゴラス・ソクラテス・プラトン・アリストテレス)~近現代フランス哲学(デカルト・ベルクソン・バタイユ)~ドイツ観念論(カント・ヘーゲル)~20世紀の思想(ハイデガー)までを漠然と読める本
        作者の趣味であるのか、ロックやルソーといった政治哲学の哲学者はあまり登場せず、プラトンのイデア論やアリストテレスのカテゴリー論を下敷きに近代哲学の中でも形而上学的なものを中心に扱った本である。
        特にドイツ観念論のところは難しく理解しにくかった。
        私はこの本で哲学に関する本は二冊目の初心者であるからかもしれないが....
        私はあまり興味を持つことができなかったがもし『存在』や『実体』などに興味があるならばこの本を読んだ後、カントやヘーゲルについて詳しく取り扱った書物を読むのがよいのではないだろうか?
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        2018/01/26 by sizuokajin

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      図説・標準哲学史

      貫成人

      5.0
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      • 古代から現代までの哲学者やその流れをざっと書いた入門書。
        ざっとしすぎず、難しすぎず、丁度よい内容のバランスだと思う。

        この本はわかりやすく、しかも簡単であることをわかっている。しかし哲学自体が難解なので、初心者にはどうしても難しいと感じてしまうだろう。本当に哲学のことを何も知らないなら、もう少し簡単な本をお勧めする。この本より高校の倫理の教科書の方がずっと簡単だ。簡単なぶんだけ内容は薄いが。

        哲学初期のほうはわかりやすかった。しかし中世のカントあたりからとなるとだんだん深みにはまっていくので難しい。専門用語がたくさん出てくる。
        一周しただけではとうてい覚えきれないだろう。世界史と同じく、何度も読み返す必要があると感じた。

        哲学をこれから学ぶ前に、表面的に流れを掴んでいくためにこの本は有用だろう。
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        2015/05/04 by Nanna

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      まんがで学ぶ哲学入門 世界の哲学者たちの思想がすっきりわかる!

      三井貴之 , 古川日向

      4.0
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      • 漫画だから気負わずさくっと読めた。
        ニーチェところとラストのどんでん返し的な展開というか思想が印象的。
        読んだ数日だけ自分とは人間とは何かとか哲学的に考えた自分がいた。
        エッセンスだけでも哲学したい人にはお勧めしようと思う。
        >> 続きを読む

        2015/07/04 by くじら

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      記憶術

      Yates, Frances Amelia, 1899-1981 , 玉泉八州男

      4.0
      いいね! Tukiwami
      • 【実際に可能な方法ではあるようですが、私にはムリ】
         著者は、あのウォーバーグ(ヴァールブルク)研究所出身の才媛、イエイツです。
         そのイエイツの代表作の一つと言っても良いのではないでしょうか。
         本書のタイトルを見て、ビジネス書か実用書の類だと思った方、残念でした。
         より深い学究的作品です。

         古代ローマの詩人シモニデスの逸話はご存知でしょうか?
         ある時、大宴会が開かれ、シモニデスも出席しました。
         その宴会の最中、シモニデスに面会を乞う者が来ているとの伝言が伝えられました。
         宴会場の外に出てみたものの、それらしい者は見あたりません。
         ちょうどその時、地震でしょうか? 宴会場の屋根が崩れ落ち、中にいた人びとの多くが亡くなるという大事故が起きたのだそうです。

         宴会場には、押しつぶされた死体が累々。どれが誰の死体なのかも分かりません。
         その時、シモニデスは、宴会場の配席を記憶で再現したのだそうです。
         そのおかげで、死体の位置からその素性が分かったのだとか。

         さて、シモニデスにはどうしてこんな驚異的な記憶が残されていたのでしょうか?
         それは、場所と記憶すべき物事との対応によるのだと言うのです。
         それが古代ローマから連綿として受け継がれてきた記憶術の鍵なのだと。

         私、以前、今は終了してしまった「笑っていいとも」でタモリさんがまさにこの記憶術を披露した場面を見たことがあります。
         TVですから、仕掛けがあるのかもしれませんが、タモリさんの解説ではまさにこの記憶術を実践していたようです。

         言うは易く、行うは難し。やってみますか?
         まず、自分がよく思い出せる場所を考えてみて下さい。
         自分の部屋でも家でも構いません。あるいはよく歩いている道に見える物でも良いようです。
         まずは、自分が選んだ「場所」の様子を目をつぶって頭の中で再現してみてください。
         できますか?

         じゃあ、ここからが記憶術です。
         覚えなければならない物を、順番に自分が頭に描いている場所に見える物一つ一つに割り振ってみてください。
         例えば、完璧に並び順を記憶している本棚があるとしましょう。
         その本棚の端から、一冊ずつに対応するように覚えなければならないことを対応させて行ってください。

         そうですね。一番端には夏目漱石の「こころ」があるとしましょう。
         その「こころ」に覚えるべき最初の事柄を対照させます。
         良いですか?
         次の本は「坊ちゃん」です。
         次に覚える事柄は「坊ちゃん」に対応させます。
         以下同じ。

         そうやっていけば思い出す時に自分の書棚の本の並び順を思い出せばそれに対応させた事柄が浮かぶというのです。
         できましたか?

         どうやら不可能な方法ではなく、実際にそれができる人もいるようです。
         ですが、私にはムリだなぁ……。

         という様な技術がいかにして生まれ、発展してきたか、その背景の事情などを深く学究的に考察した好著が本書です。
        >> 続きを読む

        2019/05/06 by ef177

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