こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)


カテゴリー"原子物理学"の書籍一覧

      大栗先生の超弦理論入門 九次元世界にあった究極の理論

      大栗博司

      4.5
      いいね! Telepathy
      •  超弦理論についての、第一線で活躍する物理学者による解説書。超弦理論自体のアイデアは、一見単純に見えるものの、その結果に至るプロセスないし歴史は、複雑なもので説明しにくい。その点、この本は可能な限り数式を控え、平易な説明によって、超弦理論をあくまでも理論的に読者に伝えてくれる。この分野では、類を見ないほどわかりやすい入門書であり、高校程度の物理を大体理解している者なら、十分に理解できるものとなっている。
         ただ、ある程度、理論について理解しているものが読むと、数式を用いない直感的な説明は、逆に混乱を生じさせてしまうかもしれない。しかしながら、宇宙の秩序を記述する統一理論である超弦理論については、文理問わず知っておくべきだとも思うので、文系の読者こそ、こういった入門書に積極的に挑戦するべきだと思う。特に「事象の限界面」や「カラビ・ヤウ多様体」といった、SF作品においてしばしば言及されるワードについても大まかな理解が得られるので、SF好きは一読を奨める。
        >> 続きを読む

        2018/01/05 by shinshi

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      宇宙になぜ我々が存在するのか 最新素粒子論入門

      村山斉

      4.7
      いいね!
      • 物理学で物質を構成する最小単位と言われている素粒子。

        最初は原子が最小単位と思われていたが、その後、原子は原子核と電子でできている事が分かる。
        そして、原子核は陽子と中性子から成る事が判明し、その陽子と中性子は3つのクォークから成る事が分かってきた。
        他にも、この宇宙を作っている素粒子がいくつも見つかっている。

        タイトルからすると一瞬、SFに出てくるような「異次元」とかの話が出てくるのか、それとも哲学的な話が出てきてしまうのかと思ってしまうが、本書では物質を構成する最小単位、素粒子についての解説を行っている。

        あえてだと思うが、専門的な式を使わずに説明しているので、とっつきやすいイメージがあるが、そのためにざっくりとした説明になっている部分もある。
        むしろ、詳しい説明になっていたら、途中で挫折していただろう。

        全部で7章あるうち、1章から5章までを使って、素粒子自体の解説や、発見までの歴史が語られ、6章を丸ごとヒッグス粒子についての説明。
        そして、7章になって、初めてタイトルにもある「宇宙になぜ我々が存在するのか」が語られる。

        ヒッグス粒子の解説もなかなか面白かった。
        著者の推測ではあるが、ヒッグス粒子は異次元で運動している素粒子ではないか、という辺り、SFとしか思えない。

        宇宙論の場合、優れたSFと実際の理論は、どちらがより奇抜で正確かを争っているようなところさえある。
        (大袈裟に言っているが・・・)

        ところで、結局のところ、「宇宙になぜ我々が存在するのか」という問いの答えは「物質」があるから。
        一見、あまりに当然な事かもしれないが、よく考えてみると、そうでもない。

        「物質」と「反物質」が同じ量だけあるはずが、今は「物質」の方しかない。
        (その理由はあるのだが・・・)
        重力などをはじめとした物理的な力の強さなどは、人間が誕生するのに絶妙な(というより、出来すぎなくらいの)強さになっている。

        少しでも値が違っていたら、宇宙や恒星、人間は誕生していない。
        あまりに出来すぎなので、宇宙は他にたくさんあって、その一つが自分たちがいる宇宙ではないか、という事を解説しているのが、著者の別の本「宇宙は本当にひとつなのか」

        物質の最小単位について調べていたはずが、宇宙の姿を(別の宇宙の姿さえも)解明する方法にも繋がっていたというのが、不思議、というか面白い。

        本書の冒頭で紹介されているが、素粒子の研究は「ウロボロスの輪」のイメージだという。
        ウロボロスは自分で自分の尾をくわえて円になっている蛇。
        尻尾を「素粒子」と例えるなら、頭は「宇宙」となる。

        「ウロボロスの輪」は、ギリシア神話で「宇宙の調和」を表すシンボルらしい。
        まぐれ当たりとは言え、意外と、いい線いっていたのか・・・。
        >> 続きを読む

        2013/05/18 by Tucker

      • コメント 6件
    • 3人が本棚登録しています

カテゴリー"原子物理学"の書籍一覧 | 読書ログ

会員登録(無料)

今月の課題図書
読書ログってこんなサービス
映画ログはこちら
読書ログさんの本棚

レビューのある本

新しい高校化学の教科書