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カテゴリー"貿易"の書籍一覧

      TPPが日本を壊す

      廣宮孝信 , 青木文鷹

      4.0
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      • TPPが日本にもたらす影響を,TPPに否定的な観点から述べています.TPPのメリットとデメリット,TPP加盟国/参加表明国の特徴と思惑,大阪を例としたTPP参加時のシミュレーションが主な記述内容です.

        最初に述べられるメリットとデメリットでは,メリットは大企業にのみ集中し,中小企業,地方自治体,一般的な労働者=多数の国民にとってはデメリットのほうがはるかに大きいことが論じられます.雇用の減少や食料危機など,デメリットを被る一般労働者は中小企業に属する人のみならず大企業に勤める人も同様であることに気付かされます.

        TPP加盟国/参加表明国の特徴と思惑では,各国の国内市場規模や輸出品目,為替相場などから,先に述べられた日本(の大企業)にとってのTPP参加メリットというのが実はほとんどないこと,そればかりか,日本の市場が各国の狩場にされてしまうこと,特にアメリカは日本市場を「狙い撃ち」しようとしていることがわかります.「TPP参加により閉鎖的な日本の市場を開放する」というロジックがTPP推進派により支持されているものの,実は農産物の関税は他国と比べて日本は低めである,という事実も指摘されています.

        大阪を例としたTPPの影響のシミュレーションは,これまでの議論に基づき,大阪が「壊滅」する様子が記されています.定量的なシミュレーションではなく,「悲観的想像」に過ぎないと言えなくもないですが,大筋はこの通りではないかな,と思います.著者が大阪在住ということもあって,「大阪都構想」についても言及されています.が,これはいささか唐突だったように思えます.

        巻末には,TPP第11章「政府調達」の和訳が掲載されています.政府によるオフィシャルな和訳が存在しない現状(2011/11/25当時)では,この和訳は有益だと思います(ネット上にもいくつか和訳が存在するようですが).ただ,この手の条文を読みなれていない一般の人にとっては理解しづらく,項目ごとの解説などがあればよかったのにな,と思います.

        TPPのことを勉強しようと思って本書を手に取りましたが,本書は「TPPが与えるネガティブな影響を浅く広く伝える」ことが主目的のようで,TPPそのものについての知見はあまり得られませんでした.とはいえ,TPPのメリットとデメリット,TPP加盟国/参加表明国との関係について知ることができたのは有益でした.TPP学習の取っ掛かりとしてはよかったと思います.
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        2014/08/25 by medio

    • 1人が本棚登録しています
      サルでもわかるTPP 入るな危険!「強欲企業やりたい放題協定」

      安田美絵

      5.0
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      • サルでもわかるTPP―入るな危険!「強欲企業やりたい放題協定」。安田美絵先生の著書。安田美絵先生が「強欲企業やりたい放題協定」と呼ぶTPP、環太平洋パートナーシップ協定の問題点がわかりやすくまとめられている一冊です。TPPという言葉は知っていても内容についてはよく知らないという人、多いと思うんです。そんな人にとても役立つ内容です。 >> 続きを読む

        2018/12/13 by 香菜子

    • 1人が本棚登録しています
      おしゃれなエコが世界を救う 女社長のフェアトレード奮闘記

      MinneySafia.

      3.0
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      • バングラデシュという共通点もあり、同じ社会起業家のムハマド・ユヌスを思い出した。
        貧困を救う事業という点でも同じ。企業が海外生産し利益優先する背景に、生産者への不当な対価、環境汚染などが存在することに気付き、この不公平な世の中を変えたいと立ちあがる。社会起業家のお手本のような人でした。
        ただ、現実的に利益を上げないとその活動もできなくなるのも必然。前々回読んだ山本繁著の「やりたいことがないヤツは社会起業家になれ」も同様、四苦八苦して事業を成り立たせる過程が面白い。
        本書を読んでもまだまだ社会企業って弱い立場なんだなと思った。
        それでも良い商品を作れば道は開けるし、多くの人にもっともっと認知されればと願う。
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        2016/03/31 by がーでぶー

      • コメント 1件
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      TPPが民主主義を破壊する! 巨大資本による世界征服への恐るべきシナリオ

      苫米地英人

      5.0
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      • 「TPP締結は民主主義の終焉を意味する」
        という章で、著者は書いています。
              
        「TPPとは、資本主義(正確には「金融資本主義」)対民主主義の戦いなのかもしれません。」
        「ごく一部の限られた人たちだけで政治を動かすシステムは、貴族政治とか官僚政治です。」
        「そうした貴族政治や官僚政治によって虐げられた庶民が立ち上がり、政治を一般市民の手に取り戻すことによって、現代の民主主義が誕生したのです。」
        「その歴史をなぜ何百年も前に巻き戻すようなことをするのでしょうか。」
        「私たちは、世界から民主主義がなくなる瞬間を目の当たりにする、歴史の生き証人になるかもしれません。」
             
         では、なぜTPPが民主主義を破壊するのか。
         私が本書から拙い引用をするより、皆様自身が読んで頂くのが話が早いと思います。
         そう分量も多くない小冊子なので、隙間時間を使ってでも読み切ることができると思います。
         例えば一つ挙げるならば、TPPは秘密条約で一部の人しか見ることができないという決まり自体が、民主主義に反していると言えるのではないでしょうか。
         つまりTPPは、一部の特権階級の一部の特権階級による一部の特権階級のための条約なのです。
                
         例えば、TPPの交渉項目に日本の「軽自動車」が入っています。
        「“軽自動車”というカテゴリーが非関税障壁だ」
        と言われて、軽自動車カテゴリーが撤廃される危険があるということです。
              
        「軽自動車のメーカーとして有名なスズキの鈴木修会長はTPPの項目に「軽自動車」が入っていることを知らずに「TPP賛成」を叫んでいたそうです。「軽自動車撤廃が入っていますけど、いいんですか」と言われて初めて知り、「TPPと軽は全然関係がなく、何が何だかわからない」と答えたといいます。笑い話のようですが、本当です。
         TPPで完全にターゲットにされている渦中の張本人ですらこの程度ですから、一般国民が知らないのも無理ないのかもしれませんが、それにしても知らなすぎます。
         トヨタの社員たちもおそらくこの程度の認識なのでしょう。自分たちが賛成しているものが自分たちにどんな悲劇がもたらすかを知らないのです。」
               
         ここでは、TPPに賛成している自動車業界の人の無知が批判されていますが、一事が万事、このようなものでしょう。
         例えば、農業を始めとして、医療業界も壊滅的な打撃を受けるでしょう。
               
         アメリカを支配する大企業の代表として、「モンサント」があります。遺伝子組み換え作物を使った農業を行っています。モンサントにとってTPPが実施されれば儲かるので、TPPを推進しています。
         というか、TPPの仕掛け人サイドの企業です。
         このモンサントと業務提携している日本の企業は「住友化学」で、その会長は米倉弘昌・経団連の会長です(本書発行当時のこと。現在は榊原定征のよう)。
         TPPでモンサントが儲かる→それと提携している住友化学が儲かる→経団連がTPPを推進する
         という図式なのですが、住友化学が儲かるために日本の食の安全を売り渡すという売国的行為ではないでしょうか。
               
         ちなみに、アメリカでモンサントの遺伝子組み換え作物を栽培している畑に近い学校の子ども達の健康被害率の高さが問題になっているようです。
              
        「モンサントの畑の近くだけ、子どもの健康被害率が異常に高いのです」
              
         原因については色々な説が出ているようですが、結論が出ないようです。
         TPPが発効したら日本でもモンサントの種子を使った農業が行われるようになるでしょう。
         そうなると、日本でも畑の近くで健康異常が発生するのでしょうか。
               
         本書の奥付けには、2013年7月19日発行、と記されています。
        「あとがき」によると、TPP反対の議員を少しでも多く当選させるため、緊急出版した、と書かれています。
         しかしその願いむなしく、その後現在までの3年間に実施された選挙では、TPP賛成・憲法改悪推進・独裁推進の極右勢力が勝ち続けて、とうとう衆参両院で3分の2以上の勢力を握ってしまいました。
         ただ一つの希望は、アメリカ大統領選でヒラリー・クリントンもドナルド・トランプもTPPに反対しているということです。
             
         ただ、条約については、国際的には、全権代表が調印した段階で、締結したものとみなされるようです。
         TPPも、甘利明が賄賂問題でリタイア中に高鳥修一副大臣が調印してしまいました。
             
         TPPに憲法改悪に。
         今後の日本は軍国主義独裁体制に向かって行くので、ろくなことないでしょう。
         匿名ブログにまで言論弾圧が始まれば私も筆を折るしかありません。
         このブログもいつまで続けていられるか。
         最後の瞬間まで小さな声を上げ続けるつもりですので、応援よろしくお願いします。
           http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20160829/p1
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        2016/08/30 by 荒馬紹介

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