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カテゴリー"方言、訛語"の書籍一覧

      大阪ことば学

      尾上圭介

      3.5
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      • 大阪弁についての本だが、大阪のことばを通じて大阪の文化を解明してくれる。

        なぜ大阪では「笑いの文化」が盛んになったのか、大阪は商人の街で、他人との関係
        取引先やお客様との会話が大事とされる・・・。

        喋り言葉の文化、相手への気配りは、語尾の「な」や「ねん」「か」「や」の助詞の多用に表れている。

        それでいて、
        この提灯、もろて往ぬで。
        そいつ、れんげで二つ三つ殴ってほしいね。

        この提灯のあとに「を」とか「は」の助詞を入れない曖昧さ。

        こたつ・消えてんのん、誰も知らんかったがな。
        新聞・読んでるときに用事言わんといて。

        と、・の部分の助詞を省略する。強調なのか“いらち”で省略するのか、
        でも落語でも、その助詞の部分は続けていう時もあれば、微妙に「間」をおくときもあり、
        まさに、喋り言葉としての妙である。

        笑いの部分でいうと、笑いというものは二つの視点の衝突、重層によって発生すると、
        一つの視点の内部にとどまっていては笑いは生まれない。

        ある視点から他の視点への乗り換え、大阪のことば、大阪の人が停滞を嫌い変化を好むということと、
        大阪の人の笑いの志向とは、つながっていると・・・。

        なんなと言わんとおもしろない、間がもてん。

        自分の普段喋っている言葉はまさに、大阪ことばで
        落語が好きなのもその世界のどっぷり感が好きなんでしょうな。
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        2013/07/28 by ごまめ

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      大阪弁の秘密

      わかぎえふ

      4.5
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      • 大阪弁の秘密、そんなもんありゃしまへんで、と言いたいが、
        わかぎゑふさんが、とらえる大阪弁のいろいろ、ほんま、たくさんありまんな。

        ざっと、言葉だけ、列挙しますと、

        【けど】、【お前】、【しゃあないやんけ】、【なぁ?】、【あほちゃう】、【ぶさいく】、
        【あかんたれ】【とりあえず】、【オチないで】、【屁みたいな】、【なんでやねん】、
        【ちゃっちゃとしーや】、【しゃーない】、【せぇだい】、【なんぼにしてくれる】、
        【まいど】、【かんにん】、【鬼やこの人】、【キリ】、【あほ】、【あほちゃうか】、
        【ワレ】、【ちゃう】、【こら】、【信じられへんわ】、【今日はこれくらいに】、
        【たいがいにしいや】、【ボケ】、【なめてるやろう】、【へたれ】、【もう死ぬ】、
        【うち】、【じぶん】、【わい。わたい】、【あて】、【ぼんち】、【まいど】、
        【儲かりまっか】、【どないだ】、【なにしてんのぉ】、【どこ行ってたんや】、
        【おおきに。はばかりさん】、【ほな】、【しょうもないこと】、【普通にええ子】、
        【いちびる】、【放っておいても】、【けったい】、【ヘチャムクレ】、【やんちゃ】、
        【ちょちょぎる】、【ちびる】、【こそばい】、【いちびり】、【チョッキシ】、【けぶたい】、
        【ずっこい】、【へっこむ】、【せんど】、【ちょいちょい】、【イケイケ】、
        【かまへん、かまへん】、【うだうだ】、【パッパラパー】、【おつい】、【やつし】、
        【べかこ】、【てんご】、【こそばす】、【どがいしょなし】、【へっついさん】、
        【べた】、【ぼちぼち】、【ぬくい】、【せわしない】、【なんやそれ】、
        【ほっといて】、【あかん】、【それもええな】。



        活用例といいますと・・・

        【どないだ、ならべたけど、ほんま、ようけありまんな】
        【しゃあないやんか】【とりあえず、わかぎはんが集めはったんやから】

        【そやけどどれもこれも、大阪弁って、ひらがなばっかりで屁みたいやな】
        【あほちゃう】【大阪のもんやったら、うだうだいわんとほっときーな】

        【そやけど、落語聴いてたら、せんどでてくる言葉ばっかりやで、】
        【今でも使うてると、ええおっさん扱いされて、正直へこむんとちゃう】

        【なんやそれ、そんなこと気にしてんの、信じられへんわ、自分、結構へたれやな】
        【しょうもないこと気にせんと】【さっさと寝たらどないや】
        【たいがいにしーや、せわしないな、そやけど気にしてもうて・・・おおきにはばかりさん】

        【なにいうてんねん、いきがるのもたいがいにしいや】
        【ほな、今日はこれくらいにしといて寝まひょか】

        【なんやそれ、てんごばっかり言うてると思うたらえらい素直で、普通にええ子やな】
        【そんなん言われたら、あかん、おしりこそばいがな】
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        2013/07/12 by ごまめ

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      全国アホ・バカ分布考 はるかなる言葉の旅路

      松本修

      4.0
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      • テレビ番組「探偵!ナイトスクープ」に寄せられた一通の投書。
        ”大阪の人は「アホ」と言い、東京の人は「バカ」と言う。ならば、その境界は?”

        バカバカしくて面白い、という事で、調査開始。
        東京駅から東海道を西下し、「アホ」と「バカ」の境界線を探る。

        が、そこで予想外の出来事が起こる。
        名古屋駅前で第3の言葉「タワケ」が出現したのだ。
        また、番組出演者から九州では「バカ」を使うという証言も出る。

        「アホ」「バカ」の分布は東西で単純に二分割されるものではなく、もっと複雑らしい。
        番組自体も予想以上の反響があり、「アホ」「バカ」分布の調査はさらに大掛かりに。
        全国を対象にしたアンケートも実施した。

        その結果、見えてきたのは様々な種類の人を罵倒する(あるいは逆に親愛の情を示す)言葉の分布。
        そして、その様々な言葉は、京都を中心とした波紋のように、何重もの同心円状に分布していた。

        それは民俗学者の柳田國男が「蝸牛考」で提唱した「方言周圏論」そのものであったのだ。

        当初、番組の1企画であったものが、放送終了後も著者は、継続調査し、方言に関する学会で発表するまでになる。
        本書は、のべ3年にわたる「アホ」「バカ」調査の過程と結果をまとめたもの。

        カバーの裏に「全国アホ・バカ分布図」がついている。
        「アホ」「バカ」という言葉ひとつを取り上げただけでも、日本各地で様々な表現の仕方がある、というは本書で初めて知った。
        この分布図を見て、「アホ」「バカ」表現の様々な種類に思いを馳せたり、自分が住んでいた地域では、どんな言葉が使われていたのかを探すだけでも面白い。

        ただ、すべての言葉が「方言周圏論」で説明できるものではないだろう。
        言葉の種類によっては、ある場所(街道、川や山脈など)を境にキレイに分かれているものもあるかもしれない。

        例えば、言葉ではないが、うどんのつゆの関東風と関西風は関が原が境界らしい。
        関が原は中山道・北国街道・伊勢街道の交差する場所で、大軍が集まりやすい場所であったため、「天下分け目の戦い」の場所になったが、同時に物流の分岐点(もしくは交差点)でもあったためらしい。
        言葉の分布にも影響を与えていそうな気がする。

        「全国アホ・バカ分布図」は、そういう想像も広げさせる。


        ところで、全国各地の「アホ」「バカ」に相当する方言に共通するものは、直接、人を罵倒する表現ではなく、何かに例えるケースが多い、というもの。
        間抜けな(と考えられていた架空の)動物に例える、仏教の用語を用いて、中身の空虚さを表すなどの例がある。

        昔、新聞記事か何かで、恋人に会えない苦しい気持ちを着物の帯をきつくしてしまった事に例えた和歌を欧米の人に紹介したところ、「なぜ、直接、”苦しい”と言わないのか」という反応が返ってきた、という記事があったのを(おぼろげな記憶だが)思い出した。
        「婉曲的な表現」を好むのは日本人の国民性なのだろうか。
        他の国の「アホ」「バカ」表現と比較すると、文化の違いが明確になったりして、面白いことだろう。

        とにかく、こういう「庶民が普通に使う言葉」にこそ、お国柄が出てくるのだと思う。
        だが、このような言葉ほど、今回の調査のような事がない限り、注目されることもなく、使われなくなるとひっそりと消滅してしまう。

        建築家ミース・ファン・デル・ローエは
        「神は細部に宿る」
        と言ったそうだが、
        「神は”どうでもいい事”に宿る」
        とも言えそうだ。

        あくまで「ときどき」ではあるが。
        >> 続きを読む

        2012/09/29 by Tucker

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      落語で楽しむ江戸ことば事典

      沢田一矢

      3.0
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      • 落語のことば事典。江戸用であるが、この頃江戸落語を聴く機会も増えているし、
        落語は基本、東西一つなので、ア行から順に見ていく。

        周知の言葉であるが、今まで違って理解している言葉も多く、多少紹介すると、


        “安家来そう”【あんけらそう】
        あっけにとられるような言動をとる安物の家来をいう。

        仁鶴さんの落語で、意味もないところで“チョウチブスとか”“あんけらそう”が
        でてくるので、てっきり“あんけら草”という草の名と思っていました。・・・・・アハハ。


        “お茶の子”【おちゃのこ】
        早朝の茶漬け飯。農民が野良に出る前にお茶漬けなどを流しこみ、
        ひと働きのあと朝食にとりかかった。
        たいして腹の足しにならないことから、物事の容易、簡単なこと。

        お茶の子、さいさい、で簡単なことはわかっていたが、お茶漬けとは・・・近い。


        “木で鼻を括る”【きではなをくくる】
        正しくは〈木で鼻をこくる。〉木で鼻をこするように冷淡にあしらう、
        無愛想にもてなす、味も素っ気もないの意。

        木で鼻をこするって、どういうこと、
        言葉の意味は理解できていたが、行為が納得できず。


        “ふりの客”【ふりのきゃく】
        馴染みや常連ではなく、一見の客のこと。
        雨宿りのつもりで寄席などへ入り客を〈雨宿りの客〉、つまり〈ふりの客〉である。

        てっきり、「フリーの客」の縮まったものと、勘違いしてましたな・・・。


        “ぼんくら(盆暗)”【ぼんくら】
        頭の働きが鈍い、気がきかないの意。
        賭博用語の盆ござの、盆の上のことに暗い、賽の目が読めない人を馬鹿にした言葉。

        これは知っていたが、土蔵造りは普通冬場に建築し、“盆”のころの夏場にに建てた“蔵”は
        永持ちしないところから“盆蔵”という説もあると・・・・・・これは知らなかったですな。


        “六日知らず”【むいかしらず】
        一日、二日と指折り数えて、三日、四日、五日で握り拳ができる。
        一度握ったものは、二度と開くことができないから、六日、七日と数えることができない。
        ゆえに、“六日知らず”はケチ、しみったれということ。

        落語の“始末の極意”に、棒にぶら下がり、小指から順に離してゆき、
        親指と人差し指だけになってそれが極意というのがありますが・・・・その逆のバージョンですな。


        “弥助”【やすけ】

        すし、鮨のこと。
        歌舞伎の「義経千本桜」の鮨屋の場に弥助という美男子が登場し、奉公人でありながら
        店主の娘といい仲になる。以来芝居通の間から鮨、鮨屋を称して「弥助」と呼ぶようになったと。

        あちこちで“弥助”という鮨屋を見かけますが、そういうことだったのか。
        ちなみに大阪の住吉に「やろく」というコロッケの美味しい洋食屋があります。
        (何繫がりや)

        まあ、言葉の語源っていろいろあるんですな。
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        2013/08/20 by ごまめ

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      落語大阪弁講座

      小佐田定雄

      3.0
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      • 解っているようで、語源までと言われると解らない言葉も多く。
        落語を普段から聴きなれている方には、目から鱗みたいに有難い。

        最初の「いっぺん言うてみたいことば」では、言葉のフレーズで
        題目を思いだすのに一苦労・・・でもクイズみたいでおもしろい。

        そのなかで、私がギブアップした言葉をあげると、

        ①おことおはん
        ②ごいっとうさんで
        ③沈香も焚かず屁もこかず
        ④なるはいやなり、思うはならず
        ⑤裸で落とした試はない
        ⑥八人寄れば坂東腹
        ⑦ひねはあとからはじける
        ⑧待たすとも待つ身になるな
        ⑨夜ざとうおやすみやす

        まるっきり、見当のつかないものですが、如何ですか、正解は・・

        ①は、「掛取り」で、「お事多さん」で新年の準備の用意が多くて・・・」の意。
        ②は、「始末の極意」、「ごいっとうさんでお分け」と言われてもピンときませんな。
        ③は、「百年目」、番頭が遊んでいたのを旦那が見つけ、翌日穏やかに語りかける
        「世の中には「沈香も焚かず屁もこかず」てな人もあるが・・・・」ええ、とこですな。
        ④は、「お玉牛」、玉ちゃんが、あばばの茂兵衛にいうセリフ
        「そらわたいかて好きな人の一人ぐらいはあるけれど
        「なるはいやなり、思うはならず」というて・・・・」の夢の中の噺。
        ⑤は、「有馬小便」は聴いたことがないので、これは無理。
        ⑥は、「高津の富」で、十人寄れば気は十色・・を六代目は「八人寄れば坂東腹」と
        坂東が八とは、昔関東は八つの国に分かれており、「関八州」と呼んでいたと。
        ⑦は、「けんげしゃ茶屋」という噺で、「成熟したものはあとから成果をあげる」の意。
        ⑧は、「あくびの稽古」で、将棋のあくびででてくる台詞。
        ⑨は、大好きな「口入屋」で、夜丁稚が飛び起きて寝間で、
        「どなたも、夜ざとうおやすみやす。物騒な晩でっせ」と皆に声をかける。

        さて、このなかで、いくつ題目が解りましたか、三つ以上解ると
        なかなかの上方落語通でおますな。

        小佐田定雄さんが書いた落語にでてくる大阪らしい言葉の集大成。
        三年前にでた「上方落語かるた」の原本みたいな本。

        落語検定でも受けているつもりで、目次だけを見て、
        題目当ては、結構楽しめまっせ。
        >> 続きを読む

        2013/06/07 by ごまめ

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