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カテゴリー"箴言、アフォリズム、寸言"の書籍一覧

      新編悪魔の辞典

      西川正身 , BierceAmbrose

      2.7
      いいね! Nanaset
      • 悪魔の辞典という書籍名から、黒魔術の本か?と友人には疑われてしまいました。鋭い言葉の解釈が多く、下手に音読すると相手や自分の傷口を効果的にえぐれるでしょう。

        たとえば、
        p161 素朴な:「正気は最良の策」と信じているやから。
        p248 無感動の:結婚して六週間を経た。
        などです。

        もしかしたら、黒魔術より恐ろしいかもしれません。

        中二病および厨二病(若さゆえの誤った自己認識を揶揄するネットスラング?わからない方はニコニコ大百科をご覧ください)を卒業したはいいけれども、ひねくれたようにしか世の中を見られない、語彙を増やしたいという方に是非お勧めしたいです。
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        2014/04/17 by hiyoko

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      悪魔の辞典

      奥田 俊介Ambrose Bierceアンブローズ ビアス

      4.0
      いいね!
      • アンブローズ・ビアス(ビアース):Ambrose Bierce:1842-1914?はアメリカのジャーナリスト・小説家。日本へは芥川龍之介によって紹介されましたが、芥川に「侏儒の言葉(しゅじゅのことば)」という名警句集があるのと同様に、ビアスにも「悪魔の辞典」という面白い警句集があります。ちょっと見ていきましょう。(ものによっては長いおまけが付いているので、出来る限り短い文でできているものを選びました。)

        CABBAGE 名詞  :キャベツ  大きさも知能指数もほぼ人間の頭に匹敵するおなじみの菜園野菜。(以下略)

        LABOR 名詞  :労働   AがBのために財産を獲得してやる方法の一つ。

        LITIGANT  名詞  :訴訟  あなたが豚の形で入ってゆくと、ソーセージの形で
                出て来るはめになる機械の一種。

        MAGNET    名詞  :磁石  磁力の影響を受けるもの。
        MAGNETISM  名詞  :磁力  磁石に影響を与えるもの。
              前述したばかりのこの二つの定義は千人ものすぐれた科学者の仕事からの要約である。彼らは、偉大な白色の光をもって、この問題を明らかにし、言語を絶するほどに人間の知識を進歩させたのである。

        OCCIDENT   名詞  :西洋   東洋の西(または東)に存在する世界の一部。広範囲にわたって、強力な偽善者であるキリスト教徒が住む。彼らの主要産業は殺人と詐欺である。連中は前者を「戦争」、後者を「商売」と称するのを好む。もっとも、この二つは東洋の主要産業でもありはするのだが。

        PHONOGRAPH  名詞  :蓄音機  死んでいる騒音に生命をよみがえらせるいらだたしい玩具。

        RECOLLECT   動詞  :回想する  以前には気がつかなかったなにかあるものまでつけ加えて思いだす。

         どうでしょう?なかなかシニカルでスゴイ警句集です。私は大学時代、「東大マンガクラブ」に在籍していたことがあり、4編のちょっと変わったマンガを描きました。最初の1編は本名をもじって使いましたが、あと3編は「キャベジン」というペンネームを使いました。これはもちろん、ビアスのいう「CABBAGE」から採ったのです。「キャベツ程度のオツムしかない人間」という意味でです。ただ、この斜に構えたペンネームが嫌いになって別のペンネームにしようとしても、余りに皆になじんだものだったので、周囲は改名に反対し、まあ、それだけが理由ではないのですが、私はそれから程なくマンガクラブを辞めました。

         ビアスに話を戻すと、このような警句を書く人は、「韜晦(とうかい:真意を話さない)」の傾向があるような気がします。つまり自分の弱い自我を、このようなひねくれた視点を提起することによって隠す傾向があるような気がします。シニカルさもその表れであると。

         とは言え、ビアスはジャーナリストとして、1896年に話題になった事件・・・サザーン・パシフィック鉄道による、7500万ドルに登る政府融資を棒引きするという策謀を、社長のハンティントンを攻撃(風刺)することによって粉砕したとのこと。なかなか優秀なジャーナリストでした。

         ビアスの最期は、メキシコ革命中のメキシコに1913年に渡り、消息不明になったとのこと。韜晦が好きな彼らしい最期です。

         今回読んだ本は「悪魔の辞典」奥田俊介+倉本護+猪狩博 訳 (角川文庫)それぞれ3分の1ずつ担当したとのこと。
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        2012/09/08 by iirei

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