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カテゴリー"倫理学、道徳"の書籍一覧

      簡素な生活 一つの幸福論

      大塚幸男 , シャルル・ヴァグネル , 祖田修

      4.0
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      • 最近本屋で新訳版を見かけて、気になったので図書館で探したら旧訳版があったので読んでみました。啓蒙本なので説教臭さは免れませんが、当たり前のことを思い出させる本として、なかなか面白かったです。
        19世紀末に物質の豊かさもいいが精神的に貧乏になってはいないか?と問いかけた本で、かなり売れたのだとか。

        ざっくりいうと「足るを知る」ことを説いているように思います。金は稼げば稼ぐだけ、さらに欲しくなる、というのも、現代の自己啓発本でよく言われることですし、まぁ人間100年スパンじゃそうそう変わりませんね。

        しかし突飛なことを言っていないという点、一足とびに幸せの近道を示しているのではない点について、好感を覚えます。
        特に好きだなと思ったのは第五章の「簡素な義務」の「単純な義務を果たす」という項目です。

        以下、引用。

        -----------------
         彼らは間違っています。ともすれば人間はまとめて善行を施す手立ては持たないことがあります、けれどもそれは少しずつ善行を施すのを怠っていいという理由にはならないのです。あれほど多くの人々が何かをせずに済ますのは、人々によれば、なすべきことが多すぎるからなのです。そうした人々は単純な義務へと呼び脅される必要があります。
        (中略)
        人間の野心は大きなことを夢見ます。けれどもわれわれには大きなことは滅多にできるものではありません。たとい大きなことができる場合にも、急速確実な成功は常に辛抱強い準備にささえられているものです。
        -----------------

        誰か困っている人をひとり助けたからと言って、世の中すべての困っている人を助けられるわけではない、しかしあなたが助けたその人は実際に助かるのだ、という理屈。
        世の中からいじめや戦争をなくすことはできなくても、あなたの目の前の「その戦争」「そのいじめ」をなくすことができるなら、確実にあなたの目の前の「その人」は助かるのでは?絶望するにはまだ早い。

        こういう考え方、とても好きです。だいぶ気持ちが楽になる。
        買っておいて本棚に入れてたまに読み返すのもいいな、と思いました。文章がそんなに偉ぶってなくて、啓蒙本にしては読みやすいのは訳がよいのか、著者の人柄か、両方かもしれません。いい人だったんだろうなぁ。
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        2017/05/27 by ワルツ

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      100の思考実験 あなたはどこまで考えられるか

      BagginiJulian , 向井和美

      3.0
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      • こういう本は一人で読むより複数で読んで様々な意見を交わし合う方が楽しいかも。どの問いにも確固たる正解はなく、とにかく考えて見ることに意味がある。いい大人が週一くらいで集まってみんなで意見交換をするとか面白そう。 >> 続きを読む

        2013/06/15 by freaks004

      • コメント 3件
    • 2人が本棚登録しています
      先生が教えてくれた『倫理』 源流思想・38回の講義録

      矢倉芳則

      5.0
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      • 本書は倫理の副教材として、高校生に読まれることを想定している本ですが、大人こそ読んで面白い本だと思います。高等学校で長く教鞭を執ってきた筆者の講義を元にした文体のため、とても読みやすい本です。「源流思想」という副題がついているとおり、古代ギリシャ、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、古代インド、仏教、古代中国と人類の最も古い叡智について扱っています。

         多くの宗教を扱っていますが、筆者は倫理の面から取りあげているので、人として生きていくことの意味に重点をおいて語っています。

         面白くて一気に読んでしまいました。本書の面白さは、正統的な解釈を挙げつつも、かなり独自の解釈を提示しているところです。筆者がその人の思想についてどう読み取ったかを恐れることなく発表するのは勇気のいることだと思います。教科書的な通り一遍の解釈でいいところを(何せ教科書なんですから)、あえて踏み込んで語っている。そこが一番面白いです。学校の授業でも教科書に書いていることなどは面白くない。教科書に書いていない部分、その授業者にしか語り得ないその人の読み、語りが一番面白いのです。

         自分の思想を殺されても変えなかった人について語りながら、教科書的な語りに終始するなら、本当の意味で思想を語ったことにはならないでしょう。「論語読みの論語知らず」です。いつの時代も、自分の言葉で語るものは孤独です。なぜなら、自分にしか語り得ないことを誰にも依拠せず語るからです。これは下手をすると独りよがり、ただの愚痴になりかねません。その語りが力を帯びてくるがどうかは、そこに他者に対する思いやり、愛があるかどうかではないかと思います。既製の価値観に従って無難な言葉を述べるよりも、痛みを伴うことをあえて世のため人のために語る勇気を持つ、それは批判者としての疎外感をまぬかれないでしょう。しかしそうせずにはいられない人が過去にも現在にもいる。人間が堕落しながらも、何度でも正道に戻ってこられるのは、その時々にそういう人がいるからだと思います。
        >> 続きを読む

        2013/03/15 by nekotaka

      • コメント 4件
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      13歳からの道徳教科書

      道徳教育をすすめる有識者の会

      3.0
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      • 道徳というものは胡散臭いと思っていた。
        尊敬する師匠のススメのために読んだ。
        けど、先生をやっている自分が大切にしている話って勉強よりもずっとどう生きるかの話ばかり。
        それを伝えるために先輩の話、自分の失敗談、かっこいい人の話などをいっぱいしている。
        その訓話って結局道徳なんだよなあと思う。
        道徳として枠にはめてみるのではなく、社会の知恵を生き方の規範として話していくことは、大切なのかもしれない。
        >> 続きを読む

        2015/03/19 by 11010

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      女性のための修身教授録

      森信三 , 寺田一清

      2.0
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      • 女性のための「修身教授録」。昔に書かれた内容なので仕方ないのかもしれないけれど、男女平等、男女同権を目指さなくてはいけない現代社会には時代遅れ。でも、男性、女性といった性別問わず身に着けたほうが良い共通の価値観として学ぶべき内容はあったかな。 >> 続きを読む

        2018/01/28 by 香菜子

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