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カテゴリー"聖書"の書籍一覧

      旧約聖書

      松田伊作

      5.0
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      • 聖書の日本語訳にはいろんな種類があるのだけれど、これはいわゆる「岩波訳」の詩篇である。

        詩篇も、訳によって随分印象が変わるもので、私は日ごろは新共同訳で読んでいるのだけれど、岩波訳で読むとぜんぜん印象が違う箇所があったり、はじめて新しく新鮮な感動を受ける箇所も多々あり、とても良かった。

        岩波訳は、おそらく原文に語順が似ているのだろう。
        日本語としては倒置が多い印象を受けるけれど、おそらく原文の語順はそんな感じなのだと思う。
        新共同訳の方が日本語としては流暢な気もするけれど、岩波訳の方が生の新鮮さが伝わってくるような気もした。
        一番いいのはヘブライ語の原文で読むことなのだろうけれど、なかなかそれも難しいので、この岩波訳は本当にありがたい。

        たとえば、詩篇の十八章の二十九、三十節は、今回岩波訳で読んでいて、とても新鮮な感動を受けた。

        「まことにあなたがわが灯火をともす、ヤハウェよ、
        わが神がわが闇を明るくする。
        まことにあなたにあって私は障壁を走り抜け、
        わが身にあって私は壁を飛び越える。」
        (岩波訳 詩篇 第十八章 二十九、三十節)

        新共同訳と口語訳だと以下のような感じで、ちょっと印象が変わってくる。

        「主よ、あなたはわたしの灯を輝かし
        神よ、あなたはわたしの闇を照らしてくださる。
        あなたによって、わたしは敵軍を追い散らし
        わたしの神によって、城壁を越える。」
        (新共同訳)

        「あなたはわたしのともしびをともし、
        わが神、主はわたしのやみを照されます。
        まことに、わたしはあなたによって敵軍を打ち破り、
        わが神によって城壁をとび越えることができます。」
        (口語訳)

        それぞれ良さがあると思う。

        思考をときほぐし、新たな発見をするために、いろんな種類の訳で読むことはとても良いことなのだろう。

        今度、出エジプト記や申命記、箴言やヨブ記も、いろんな訳で読んでみたい。
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        2013/09/21 by atsushi

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      聖書物語 (岩波ジュニア新書 (56))

      山形 孝夫

      5.0
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      • 西洋史をより深く理解したいと考えるなら、宗教に関する知識が不可欠ではないでしょうか。
        特に聖書は、長きにわたり西洋の文化に深い影響を与えてきた書物で、この知識なしには、西洋の芸術文化の真髄に触れることはできないと考え、以前 旧約・新約聖書にチャレンジしてみましたが、とても読みづらく内容も分かりにくかったせいもあり、途中で断念してしまった経験があります。(どうも聖書の書物としての構成がいまひとつ掴めなかった様です)
        その後、聖書の内容を要約した本がないかと探していたら、この本に出会いました。
        旧約・新約聖書の内容を物語風に語ってゆく内容で全八章からなり、最初の四章は、旧約聖書の物語、後半の四章は、新約聖書の物語といった構成になっています。各章ごとにノートといった形で、その章に関する知識を深めてくれるような補足説明があり、作者は前書きでノートは読み飛ばしても物語の内容には差し支えないとおっしゃっていましたが、個人的にはこれがかなり面白くより物語を楽しむのに役立ちました。
        旧約聖書の物語は、神の天地創造から始まる古代人達の壮大な歴史絵巻が展開され、圧巻でした。
        また新約聖書の物語は、物語の締めくくりに名作の誉れ高い小説「クオ・ワディス」の感動的なエピソードの一つを持ってくるところにセンスの良さを感じました。
        年少者向けに書かれた本ですはありますが、大人が読んでも充分満足できる内容ではないかと思いますので、聖書の事が知りたいなと思う人には、特にお勧めの一冊だと思います。
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        2018/01/14 by くにやん

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      旧約聖書の智恵

      MilwardPeter , 別宮貞徳

      4.0
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      • たまたま先日読み始めたら、とても面白かった。

        ところどころ、はっとさせられることが書いてあって、ためになった。

        特に、印象的だったのは、

        「一言で言えば、人間はエデンの園に住むようにつくられている。」

        という一節。

        なるほどなぁ。
        しかし、神の善意を疑い、背くようになってから、そうでなくなってしまったということを、寓意的にあの物語は現しているのだろう。

        知識の木ともう一方の木、つまり生命の木とは、真の愛に立ち返ることで、そのことを福音書ではぶどうの木と表現しているのだろう。

        あと、なるほどーっと思ったのは、福音書における二つの掟、つまり神を愛し、隣人を愛す、という前者のことについて、見たこともない神をどうやって愛するのかという問いに対して、神が創造した自然を愛し、自然を賛美することが、この第一の掟につながる、と述べられていたことだ。

        なるほど、と思う。
        私も、自分自身でいろんな海や山や花のきれいな場所を訪れたり、星野道夫さんなどの大自然の写真集や紀行文を読んでいると、とても救われた気がする。
        人間は自然を観照することこそが、たしかにこの第一のことの実践なのかもしれない。

        あともうひとつ、なるほどと思ったのは、進歩と独創という近代の理想が色あせたあと、現代では「アイデンティティ」がやたらと強調されるが、国民性などを求めても本当のアイデンティティは見つかるはずがない、「ずっと変わらぬ人間」を見出してこそ、本当のアイデンティティは見いだされる、という主張だ。

        つまり、心の奥底に本当に語りかけるもの、現代社会の心の闇を明るくしてくれるものをこそ求めるべきで、狭い国民性や時代性に求めても、本当のアイデンティティは得られない、ということである。

        全くそのとおりと思う。
        本当の国際性とは、その道にあり、国際的な理想こそが大事であり、アイデンティティはその中にある、という著者の言葉は、全くそのとおりと思う。

        どうも昨今は、アイデンティティやらナショナリズムやらリベラル・ナショナリズムといったことが言われるが、漠然と違和感を感じてきたのは、要はそこにあったのかと思った。
        日本の特定の時代や国民性に同一性を求めても、そんなものはどんどん変化していくのだからアイデンティティ欲求が満たされるはずはなく、むしろ本当の人間であること、古今東西の普遍的な古典の教養に支えられた、独立自尊の人間となってこそ、アイデンティティも満たされるのだと、あらためて思った。

        あと、ミルトンの「最後は最良」や、ノリッジのデーム・ジュリアンという人の「すべては良くなる」という言葉も印象的だった。

        ハムレットの「(人間とは)前と後ろを見る生きもの」という言葉も引用されているが、そうであればこそ、人間は最終的には希望や楽観を持った方がいいのかもしれない。

        「未来の理想と過去の出来事を、今自分の心の奥底で実現されているものとして認識」するということを著者は述べているが、これは確かにとても大事なことだと思う。
        創世記や福音書を、あるいは浄土三部経でもいいのだけれど、自分と他人事と考えるか、あるいは自分の心の奥底にいま実現しているものとして受けとめるかは、大きな違いがその人にとって生じることだろう。

        また、知恵とは神を畏れること、神を畏れるとは自らの存在の根源としての存在を認めること、というのも、なるほどーっと思った。

        いろいろとインスパイアされる本だった。
        著者の他の本も読んでみたい。
        >> 続きを読む

        2013/04/09 by atsushi

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      マンガ聖書の謎「死海文書」

      秋沢公二 , 小倉豊

      4.0
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      • 死海文書の発見や、その背景について、漫画でわかりやすく描いてあり、面白かった。

        れにしても、イスラエル建国のちょうどその頃に発見された死海文書。
        その後、三十数年以上、なかなか研究が進まず、1991年になってやっと内容が公開されたらしい。

        たしかに、初期キリスト教の従来のイメージを覆す、すごい発見なのかもなぁ。

        他の死海文書関係のいろんな本を読んでみたくなった。
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        2013/05/13 by atsushi

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      聖書 Color Bible

      小学館 , ラルース

      5.0
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      • 全ページがカラーの劇画で、わかりやすく聖書の物語を描いているシリーズの第二巻。

        巻では、モーセの出エジプトの物語と、そのあとにカナンの地に進むヨシュア、そしてその後のギデオンやサムソンらの士師記の物語が描かれている。

        彼らの物語は、読んでいると、なぜか不思議と元気になり、勇気をもらえる気がする。

        絵なので、とてもわかりやすく、イメージしやすかった。

        小さい頃、この第一巻の創世記のを繰り返し読んだ。
        この二巻も当時家にあればよかったなぁと思う。

        読み継がれて欲しい、すばらしいシリーズ。
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        2013/08/08 by atsushi

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      聖書 Color Bible

      小学館 , ラルース

      5.0
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      • カラーバイブルシリーズの三巻で、この巻にはダビデ王の物語が収録されている。

        ダビデの波乱万丈の生涯は、あらためてとても面白かった。

        ダビデの勇気や、要所要所にきちんと発揮する自分なりの筋の貫き方は、あらためてすごいと思った。
        また、サムエルやダビデの信仰心は本当に模範だと思う。

        ソロモンの物語も入っていて、あらためて栄耀栄華だったんだろうなぁと思った。

        ダビデとソロモンの物語は、本当にあらためてとても面白いと思う。
        >> 続きを読む

        2013/10/02 by atsushi

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      聖書 Color Bible

      小学館 , ラルース

      5.0
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      • 炎の預言者エリヤとその後継者のエリシャ、正義を希求したアモス、妻の浮気に悩みながらも許しと愛を実践したホセア、アッシリアの攻撃を前にしながら奇跡的にユダヤが生き残ることを預言し実際にその成就を見たイザヤなど、列王記に出てくる預言者たちがこの本には登場する。

        また、北イスラエル王国と南ユダ王国の歴代の王たちがさまざまに登場する。

        列王記の物語は非常に複雑だし密度が濃いのだけれど、このカラーバイブルは、すべて色のついた劇画でわかりやすくそれらの物語を再現していて、とてもわかりやすく面白かった。

        あらためて、エリヤやアモスやイザヤらはすごかったなぁと思った。

        また、歴代の王たちの中には、悪い王もいれば、比較的良い王もいたが、どの人も大変だったろうということと、とはいえ、本当大半の王たちが預言者がどれだけ言葉を尽くしてもなかなか耳を傾けず悔い改めない姿に、人間というのは実に懲りないものだなぁとつくづく思わざるを得なかった。

        聖書の列王記の最もわかりやすい手引きとなる一冊と思う。
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        2013/09/20 by atsushi

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      聖書 Color Bible

      小学館 , ラルース

      5.0
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      • カラーバイブルシリーズの第五巻で、エレミヤとエゼキエルによる預言とユダヤの人々への警告と、それらの言葉に人々が耳を貸さなかったためバビロニアにエルサレムが滅ぼされる様子と、捕囚先でのダニエルや第二イザヤなどの物語がこの巻は収録されている。

        エレミヤのあまりにもかわいそうな苦難の生涯や、エゼキエルの不思議なビジョン、第二イザヤの慰めと希望のメッセージには、あらためて深く胸を打たれる。

        これほどの悲しみに遭いながら、なおかつ生き残ったユダヤの民というのは、やはり筋金入りというか、大したものだとあらためて思う。
        >> 続きを読む

        2013/09/21 by atsushi

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      聖書 Color Bible

      小学館 , ラルース

      5.0
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      • バビロン捕囚から戻ってきたユダヤの人々が、エズラやネヘミヤなどのリーダーや、ハガイやゼパニヤなどの預言者のもとで、廃墟となったエルサレムの神殿と城壁を再び立て直すまでの努力。
        そして、その後の、セレウコス朝シリアやローマの支配に対する、マカバイ家のリーダーたちの闘いやありかたが、わかりやすく描かれていて面白かった。
        トビトやユディト、ヨナやヨブの物語もこの巻に収録されている。

        一度バビロニアに滅ぼされながらも、再び神殿と城壁を再建したユダヤの人々の執念と芯の強さには本当に驚嘆する。
        また、セレウコス朝シリアの圧倒的な大軍を前に、一歩も引かずに独立を勝ち取るまで戦い抜いた執念と精神力も本当にすごい。

        このあたりのイスラエルの歴史はけっこう複雑でわかりやすいのを、よく劇画でわかりやすく描いてくれている、良い一冊である。
        >> 続きを読む

        2013/09/21 by atsushi

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      イエスの生涯

      小学館 , ラルース

      4.0
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      • 小さい頃、このシリーズの創世記をよく読んだ。
        聖書をカラーの劇画にしてあるもので、聖書に忠実によくできている。

        これは七巻のイエス・キリストの生涯を描いたもので、今日図書館で見つけたので読んでみた。
        とてもよくできていて、あらためてイエス・キリストの事績に胸を打たれた。

        読みながら、なんとかイエスの死を避けることはできなかったのだろうかと思えてならなかった。
        もちろん、実際に避けられていたら、今のような形のキリスト教はなかったろうし、たぶんあのような形にならなければこれほどキリスト教が広まることもなかったのかもしれない。
        しかし、これほど善い人が、このような死に方をさせられたのは、やっぱりなんとも気の毒な、悲しい出来事だったとあらためて思った。

        子どもにも、大人にも、オススメの一冊である。
        >> 続きを読む

        2013/06/24 by atsushi

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      聖書 Color Bible

      小学館 , ラルース

      5.0
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      • カラーバイブルシリーズの最終巻の第八巻で、イエスの十字架のあとの、ペテロやパウロたちの弟子の物語や、ヨハネ黙示録などがこの巻には収録されている。

        あらためて、使徒行伝のペテロやパウロやピリポやステファノたちの物語やヨハネ黙示録は興味深いと思った。
        絵で描いてあるので、とてもわかりやすかった。

        このカラーバイブル、私は小さい頃、一巻だけ読んだことがあり、つい最近、ふと思い立って全巻読みたいと思い読み始めた。
        昔、一巻を読んでなければ、いまこの全巻を読むこともなかったろうと思うと、縁というのは不思議なものだとあらためて思う。
        >> 続きを読む

        2013/10/05 by atsushi

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      ぼくたちが聖書について知りたかったこと

      池沢夏樹

      5.0
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      • おもしろい。自分がいかに西洋的な物の見方しかできていなかったのかを気付かされた。
        同時に、自分が違和感を持っていたことについて、ある種の解決のための手掛かりを得たようだった。
        聖書の内容については、普通の教養があれば分かるような内容が多く、また、Columnで解説もはいるので、特に聖書に詳しくなくても問題がなく読めます。
        >> 続きを読む

        2012/12/22 by Ponta

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      新約聖書の世界―白川義員作品集
      5.0
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      • すばらしい写真集だった。

        イスラエルは、もちろん荒野もあるのだけれど、とても豊かな自然もあることがこの写真集を見ているとわかる。

        山上の垂訓が説かれた丘の写真や、ピリポ・カイザリヤの小川や、ヘルモン山やベツサイダなどなどの写真は、なんだか涙が流れてくるほど美しく感じた。

        福音書と使徒行伝のさまざまな場所のこれらの写真を見ていると、本当に生き生きと当時のことが想像される。
        そして、書かれていることは、絵空事ではなくて、本当にあったことだったんだなぁとしみじみ感じられてくる。

        いつか機会があれば、直接これらの場所の、少なくともいくつかは、見てみたいものだ。
        >> 続きを読む

        2013/05/09 by atsushi

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      旧約聖書を知っていますか

      阿刀田高

      3.0
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      • 「読んだら忘れない読書術」で著者樺沢紫苑おすすめの、この本。
        なるほど、わかりやすい。
        旧約聖書なんて、古典中の古典。
        難解で取っつきにくいコレを、信仰のない作者が、信仰のない読者にでもわかりやすいように、作者独自の切り口で書かれている。
        書く方に信仰がないので、信仰を持つ人の手によって書かれた解説書に比べ、面白みがあってわかりやすい。

        カトリック系の学校に通って(でも信仰はナシ)、聖書には触れてきたけど、その時にこれに出会っていたら、スッキリとした頭で聖書に向き合えたかもしれないなあ。
        一般教養を深めるにもおすすめ。
        >> 続きを読む

        2015/10/14 by shizuka8

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      聖書の世界

      白川義員

      5.0
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      • 聖書に出てくるさまざまな場所の写真集。

        とても美しい、すばらしい写真だった。

        イエスの生まれた場所や、山上の垂訓を説いた場所、変容の場所、捕えられた場所や、十字架にかけられた場所など、それぞれ今は教会が建っていて、その写真があって、とても興味深かった。

        また、シナイ山の写真も、あらためてすごい景色だと思った。

        パウロがめぐったさまざまな町の写真も興味深かった。

        いつかそれらの場所を、この目で見てみたいものだ。
        >> 続きを読む

        2013/04/10 by atsushi

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      聖書ものがたり絵本

      小林豊 , 武井博

      5.0
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      • この巻には、ヨシュアのカナン入りから、ダビデ王の物語、ソロモンの栄華、そしてバビロン捕囚と帰還が描かれている。

        士師や列王記の物語は簡単に飛ばしてあるのだけれど、こうやって俯瞰してみると、よくイスラエルはこれほど歴史の物語を歩み、そして一度滅びながら、奇跡の復興を捕囚後に成し遂げたものだとあらためてしみじみ思う。

        また、ダビデとヨナタンの友情は本当にうるわしいものだったとあらためて思った。

        神から離れ、そして立ち帰る、というのがずっと繰り返されるイスラエルの歴史のパターンだけれど、そのたびによみがえってきたことが本当にすごいと思う。
        >> 続きを読む

        2013/10/06 by atsushi

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      聖書ものがたり絵本

      小林豊 , 武井博

      5.0
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      • 聖書の絵本。
        第一巻には、アダムとイブのエデンの園とそこから追われていく物語と、ノアの箱舟と、アブラハムの物語が収録されている。

        視点がしっかりしていて、神から離れてしまった人間と、その中で、ノアやアブラハムのような、ごく一部の神とともに歩んだ人々の物語という角度から描いてあり、読んでて、あらためてなるほどと思った。

        アダムとイブがエデンの園から出ていく時に、神が「はやく自分たちが悪かったと思い返して、わたしのもとに帰ってくるのだよ」と心の中で思って送り出すシーンは、直接は聖書には書かれていないけれど、そうだったかもしれないと思わせられた。
        >> 続きを読む

        2013/10/06 by atsushi

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      聖書ものがたり絵本

      小林豊 , 武井博

      5.0
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      • ヤコブ、ヨセフ、モーセの物語がこの巻には収録されている。

        あらためて、絵本で読むと、神はこれらの人々を本当の意味で謙虚にし、また決して見捨てずに大きな力を与えたのだなぁと、それが聖書の物語なのだなぁと思った。

        ヤコブやヨセフやモーセにとって、あとから振り返れば、苦難の日々は決して無駄ではなく、本当の意味での謙虚さや忍耐や勇気を身につけるための必要な日々だったのだろう。
        >> 続きを読む

        2013/10/06 by atsushi

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      出エジプト記 混迷を超えるプロジェクト

      手島佑郎

      5.0
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      • 聖書の中の『出エジプト記』について、ユダヤの伝統的な解釈をさまざまに紹介しながら、非常にわかりやすく深く解説してあった。

        冒頭に出てくる助産婦のシフラとプアは、ヨケベデとミリアムのことだというユダヤの古来の解釈は、非常に興味深かった。
        また、モーゼの養母となったエジプトの王女は、名前は出エジプト記には出てこないのだけれど、歴代誌上巻4章17節に出てくるファラオの娘ビテヤのことだというユダヤの古来の説があるそうで、伝承ではモーゼの出エジプトにともについていき、ユダヤ教徒になったという話も興味深かった。

        「出エジプト」はヘブライ語だと「イツィアト・ミツライム」といい、この子音の読み方を少し変えると「イツィアト・メツァリム」、つまり「脱苦難」という言葉になるという話も興味深かった。
        古来からユダヤ教ではこの意味もこめられていると考えるそうである。

        また、この本で一番考えさせれたのは、ある程度、何事も時がかかるということである。

        モーゼは、ミデアンの荒野に逃れてから、かなり長い期間そこにいた。
        それは、謙虚さと忍耐を学ぶための、充電の期間だったという。

        また、神の言葉を燃える柴において聴き、エジプトのファラオに告げてからも、エジプトを脱出するまでには、かなり長い時間が必要だった。
        ファラオに最初の警告を発してから、少なくとも一年半から二年ぐらいかかっているそうである。

        モーゼも、すぐにエジプトを脱出できたわけではなかった。
        ファラオにしばらくの間ユダヤの人々はいじめられ続け、かなりの期間、天災が降りそそぎながらも、出発まで時間がかかった。
        十の災いが降りそそぎ、それからやっと出発できた。

        出発してからも大変だった。
        奇跡によってエジプトの軍から逃れても、今度は荒野で、ユダヤ人同士の争いや不平不満によるトラブルがしばしば起こった。

        自由とは、法の遵守であり、自治の秩序だという考えが、トーラーには貫かれているそうである。
        奴隷の境涯から脱出しても、すぐに精神まで自由になるとはいえず、長い荒野での遍歴の旅は、民が本当に精神も自由な人間になるための、長い訓練の期間だったそうである。

        そもそも、エジプトを脱出してから、十戒自体がすぐに与えられたわけではなく、脱出後三カ月後にシナイ山で与えられた。
        それは、それまでばらばらだった民の心がひとつになるためであり、奴隷の時の傷を癒し、心をリハビリするために必要だったからだそうである。

        十戒の文言についても、「みだりに」という意味の「ラシャヴェ」は「むなしい目的のために」という意味だということや、「妬む」と訳される「カナー」は「曲がったことを嫌う」と言う意味だということもなるほどと思った。

        また、出エジプト記の二十四章の、直接モーゼと七十人の長老が神と会ったという記述とその情景描写は、その後のユダヤ神秘主義の源泉になっているという話も、なるほどと思った。

        モーゼが、そのつど、神と粘り強い交渉や対話を行う姿勢も、とても興味深かった。

        他にも、ひとつひとつの文章や語句について、こういう意味だったのかととても感心することが多かった。
        出エジプト記やモーゼに関心のある方には、ぜひおすすめしたい一冊だった。
        >> 続きを読む

        2013/07/23 by atsushi

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      聖書思想事典

      河井田研朗 , 小平卓保 , Léon-DufourXavier , YelleZénon

      5.0
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      • 聖書やキリスト教のさまざまな用語や概念について、とても深くわかりやすく解説してあり、本当にすばらしい事典。

        キリスト教や聖書に関する事典というのはけっこうたくさんある。
        しかし、たいていは知識的なことや歴史的なことはわかっても、いまいち結局なんだかよくわからず、あんまり腹の足しにならない。

        しかし、この事典は、非常に奥深いところから実践的に言葉の意味を聖書に即して説き明かしてあり、とても納得がいくし、目からウロコなことが多々ある。

        聖書だけを読んでも、私のように一般読者にはなかなかよくわからないことは多いと思うが、その点、この本は格好の導きになると思う。
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        2013/05/22 by atsushi

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