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カテゴリー"ヨーロッパ史、西洋史"の書籍一覧

      英仏百年戦争

      佐藤賢一

      4.7
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      • 佐藤賢一の「双頭の鷲」、「王妃の離婚」を読んで、その舞台となっている中世ヨーロッパ、なかんずく百年戦争について興味を持ったものの、中々良い資料が見つからなかった。

        しかし、何と都合のよい事に佐藤賢一自身が「英仏百年戦争」を新書で書いているというので、早速読んでみたのだが、期待に違わぬ内容であった。

        佐藤賢一は、小説家であると同時に、この方面の日本有数の研究者でもあるので、この本は、手品師が自ら手品のタネ明かしをしてくれているようなものなのかもしれない。

        この本であらためて、彼の碩学に驚かされてしまいました。
        「双頭の鷲」のベルトラン・デュ・ゲクランや、「王妃の離婚」のルイ12世が、一体歴史上、どの位置にあるのかがあらためて納得できましたね。

        それにしても、この時代に、佐藤賢一が目をつけたことが良く理解できます。
        それほどに、この時代は確かに面白い。
        日本の歴史において、戦国時代がずば抜けて面白いのと同じなのかもしれない。

        しかし、同時に、この本に書かれた百年戦争の通史と、その背景については、英仏の一般の人々は、どれほど知っているのかと思わないではなかった。

        「英仏百年戦争」とはいうものの、この戦いはそもそも、フランス人の間で争われたものであることとか、当時の英国の王は、すべてフランス人であってフランス語しかしゃべらなかったのだ。

        また、イングランドの地などは、大陸側からみれば、偏狭の一封土にすぎなかったなどということは、現代のイギリス人にとっては、全く聞きたくない話であり、又、フランスという国、そしてフランス人という意識が生まれたのは、漸く、この百年戦争の末期、ジャンヌダルクが登場するあたりからのことだということも、フランス人は知らないのではないだろうか。

        イギリスワインなどというものは無いにも関わらず、今も世界一のワイン屋はロンドンにある。
        イギリス人は、「ブルゴーニュもボルドーも元はと言えば英国の物だ」と思っているからだと聞いたことがあるが、それも、この英仏百年戦争の歴史を読むと、納得がいくんですね。

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        2021/07/09 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      絵で見る十字軍物語

      塩野七生 , DoreLouis Auguste Gustave

      5.0
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      • 再読。
        初読みは本書が刊行されて間もない2010年7月末。当時は『十字軍物語』の刊行開始を新聞広告で知って楽しみにしていたので、買ってから一晩で読んだ。

        十字軍の歴史と変遷を美しい版画とともに地図と短文でたどる本書は、後に続く『十字軍物語』全三巻の序曲にすぎない。それでも十字軍への関心を十分満足させてくれる。
        個人的に圧巻だと思うのは、サラディンを描いた絵である。これほど美しく描かれていようとは思ってもみなかった。逆に、リチャード獅子心王の顔は鉄兜で覆われている。その意味も『十字軍物語』を再読しながら確かめたいと思う。

        「Deus lo vult」(神がそれを望んでおられる)で始まる聖戦は終わってはいない。その現代的意味をまた学んでいきたい。

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        2017/10/22 by Kira

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      一四一七年、その一冊がすべてを変えた

      GreenblattStephen , 河野純治

      5.0
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      •    ルネサンスの逸話よ、甦れ

         積み上げれば月まで届くほどの、たくさんの古書を見守る神々たちがとどまる街の一画に踏み入ると、たちまち徹夜明けのような高ぶりを催し、あたらしい出会いに胸がときめく。とりわけ覚醒するのは嗅覚で、稀覯本の香気を知らない私ではない。子供のころから浴室に漂う黴臭さで耐性のついた鼻は、たとえ変色しきって焦げたパンのような色をした本ですら見逃さない。そうして、鼻を頼りに店に入って、幾ばくかして出てきた私の得たものは口もとを染める黄色とスパイスの薫香。じつは本よりもカレーの誘惑に弱かった。現代のブックハンター失格である。
         ところで、目利きのブックハンターがもっとも息巻いていた時代はルネサンス期といわれ、その先陣を切る活躍をみせた人文主義者の一人がペトラルカだと考えられている。ペトラルカの業績に触発されたイタリア人たちは、百年近くにわたって本探しに明け暮れた。すでにイタリア本土はあらかた踏査されており、ペトラルカがキケロの『アルキアース弁護論』の写本を見出した場所はベルギーのリエージュ、またプロペルティウスの写本にいたってはパリで発見していた。ブックハンターたちの主な狩場は古い修道院の図書館で、聖職者だったペトラルカはともかく、一介の信仰者に過ぎないほかの人文主義者らは、底意地のわるい修道院長や用心深い図書館司書を懐柔するのに手を焼き、たとえそれに成功しても貴重な写本には呪いの言葉で封がされてあって、無闇に易々と盗み出せるものではなく、無神論者でも修道院という監視社会の網の目をかいくぐる必要があった。当時の本探しは多難につぐ多難の冒険だったといえる。この本は、その困難な冒険における資質に恵まれ、ルクレティウスの『物の本質について』の写本をドイツで見つけた、ポッジョ・ブラッチョリーニの伝記であり、かつ一冊の本の発見によって、いかに世界があたらしい方向に逸脱し、美と愉悦の享受の道を拓いていったかを教えてくれる。
         もうすこし内容の紹介をするまえに著者について言及する。著者のスティーヴン・グリーンブラットは新歴史主義の領袖として知られ、表象研究ブームの呼び水となった学術誌の創刊メンバーの一人。伝記的記述を文化研究にうまく持ち込み、個人についての考究と、その人が生きた時代を中心に据えた全体からの考察とを重層的に語る手法を確立した。その成果は、白水社刊行の『シェイクスピアの驚異の成功物語』をはじめ数多くの論文や書籍にあらわれている。もちろんこの本でもそのスタイルが貫かれているばかりか、遡る時代が古ければ古いほど(著者の該博な知識や汗牛充棟の大学図書館のおかげだが)この手法は魅力的な語り口を生むらしい。しかし、このやや取っつきにくい本の、もっともチャーミングな逸話は序文にある彼の母親の心配だ。それはグリーンブラットの悩みの種で、彼がほんとうに小さいころから、母親が自分は早死にする運命にあると思い込んでいたようだ。なぜなら、彼女の妹が難病によって十六歳の若さでこの世を去ってしまったからで、そのことで彼の母親は心に深い傷を負った。グリーンブラットの生活は大げさで長々しい別れの場面のくりかえしになったが、けっきょく、母親は卒寿をむかえる一か月まえに亡くなったらしい。この逸話が古代ローマの古典へと読者を連れていく。ルクレティウスいわく、死の不安にとらわれて一生を送るのはまったく愚かなことである。それは人生を楽しむことなく、未完のまま終える確実な方法である、と。そしてこの思想が、たんなるエピクロスの受け売りではないとわかるのは、一四一七年の、ポッジョ・ブラッチョリーニの発見のおかげに他ならない。
         かなりむちゃくちゃで散漫な紹介になったけれど、読むと得るものは多いし、細かく章分けはされている。それでも、仕事で多忙な人には大変なのも間違いない。というのも、僕もいま電車のある時間に帰るのがむずかしい状況で、なんと車通勤なんですね。そのせいで心を病んでいて、ほとんど本を読んでないのです。なんとか頑張って電車通勤に復帰して(そこかい ヾ(・ω・o) ォィォィ)、読書ログ活動もぼちぼちできたらと夢想しながらハンドルを握っております。


        追記
         ルクレティウスの本の邦題は『事物の本性について』のほうがいいと個人的には思いますが、ここでは岩波文庫の『物の本質について』を採用しました。
         シェイクスピアに関心がある人は同著者の『シェイクスピアの自由』(みすず書房)がオススメ! 法政大学出版局から出ている本は読みにくいので、本腰入れて勉強したい人は原書をお求めください。
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        2016/10/20 by 素頓狂

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      旅する人びと

      関哲行 , 池上俊一 , 河原温

      4.0
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      •  中世ヨーロッパに興味があり、ある程度真面目に知りたいと思っている人の知識欲を満たすシリーズの1冊である。
         中世において「移動」と言えば巡礼と十字軍が思い浮かぶ。それらについては第二章:祈りと贖罪の旅でもちろん述べられている。その他にも、中世世界ではそもそも宮廷が移動するものであったこと(第五章)、また、説教師(第四章)や商人(第三章)など都市を起点に移動しながら生活する人々が多数存在していたことがわかりやすく説明されている。さらに、中世の女性たるものとその移動(第六章)など従来の歴史学からあまり注目されていなかったような観点(近年はむしろ注目が集まっているともいえるが)も欠かさず述べている点が評価できる。

         現代に比べれば、移動することは困難を伴う危険なものである場合が多かった。だからこそ、そこにはより深い意味が伴われ得たのかもしれない。
         巡礼を行おうとする心性はわれわれでもなんとなく理解できる部分があるようにも思えてしまうが、中世世界を理解するためには、中世に生きた人々にとって「移動」とは想像以上の意味と価値を、意識的にせよ無意識的にせよ有しており発揮したものだったことを、もう一度自覚すべきだと感じた。


         中世ヨーロッパの中でも、12・13世紀以降という、盛期中世以降に焦点を搾れば、都市世界というのは非常に重要である。そして、そのような都市世界で活躍した人々、さらには都市から都市へと縦横無尽に移動した人々たる巡歴説教師と商人は、その後の歴史的展開を見る上で大事な研究対象であるとあらためて思った。
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        2017/05/20 by コノハ♦

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      傭兵の二千年史

      菊池良生

      4.0
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      • 傭兵。お金で雇われた兵隊。

        「売春」が世界最古の職業ならば、「傭兵」は世界で2番目に古い職業かもしれない、という記述で始まる本書。
        ナショナリズムとは無縁の傭兵の歴史を見る事で、逆説的にナショナリズムの成立の仕組みを探っていこうとしている、と謳っている。

        が、最終的に「ナショナリズムの成立の仕組み」として、持ち出されるのは「外国の脅威」
        間違いではないと思うが、それだけ?という気もする。
        なんとなく、でしかないが、今一歩、迫りきれていない、という印象を受ける。

        ただ、「傭兵の歴史」の方は面白い。
        「傭兵」と聞くと、「戦闘のプロ」という印象を受けるが、(特に初期は)食い詰めた人が武器を持って寄り集まった集団。
        「雇い主」がいれば「傭兵」だが、いなければ「盗賊」
        元を正せば、どこの馬の骨とも分からないのに、「ナントカ騎士団」とか、宗教的な「箔」をつけたりする。

        また、リーダーに経営者的な能力がなければ、たちまち飢えてしまうので、その組織は、わりと民主主義的だったりするのが意外と言えば意外。

        それにしても、中世のヨーロッパの傭兵団は、やることがムチャクチャ。
        無理矢理、徴兵したり、「雇い主」からもらった特例を拡大解釈しまくって、勝手に税金を取ったり・・・。
        まさに「盗賊」

        もっとも「雇い主」の方も、傭兵団を雇って、戦わせるだけ戦わせておきながら、給料の支払いを渋るとかいう事を平然とやったりするので、どっちもどっち、という感じはする。

        やがて、近代に近づくにつれて、「規律」が重要視されるようになる。
        組織的に動くために日頃から訓練を行わねばならず、それには「一時雇い」より、「常備軍」が必要とされ、次第に傭兵の役割は小さくなっていく。
        ただし、無くなってはいない。

        中世の傭兵のムチャクチャぶりをみると、次の言葉が思い浮かぶ。
        「軍隊とは、その国家において、最大の組織された暴力集団」 by ヤン・ウェンリー(田中芳樹「銀河英雄伝説」)

        傭兵と軍隊は別ではあるが、一皮剥けば、そんなに違いはない感じはする。
        本質的に「危険」なものである以上、統制されなければならないと思う。

        が、「危険性」に目をつむり、安易に「使用」する事を語る人が多くなっているように思えるのは気のせいか・・・。
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        2014/01/26 by Tucker

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      十字軍物語

      塩野七生

      4.5
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      • 著者の塩野七生は、いったいどれだけの物語をその身に湛えているのだろう?

        「ローマ人の物語」で、ローマ帝国の1200年間を15年かけて描いた後、1年おいて「ローマ亡き後の地中海世界」で、西ローマ帝国滅亡後の6世紀から16世紀までの地中海世界を描いたのだ。

        そして間を空けずに、今回は「十字軍」(画文集とあわせて4部作の予定)だ。

        もちろん、文献などにあたって、常にインプットがあってこそのアウトプットだし、ヨーロッパの歴史そのものに物語が埋まっているとも言える。
        しかし、この大量の物語がとめどなく流れ出るような、著者の著作活動には圧倒される。

        この「十字軍物語1」は、高校の世界史の教科書に載っている「カノッサの屈辱(1077年)」から話を掘り起こして、11世紀末から12世紀初頭にかけての、第一次十字軍のイェルサレムへの遠征を描いている。

        主な登場人物は、この十字軍に参加したキリスト教国の領主やその親族たち。
        その陣容は、南フランスのトゥールーズ伯サン・ジル。
        神聖ローマ帝国下のロレーヌ公ゴドフロアと弟のボードワン。
        南イタリアのプーリア公ボエモンドと甥のタンクレディ。
        法王代理の司教アデマール。
        この他にもフランスの王弟や、各地の領主が参加していて「オール欧州」の様を呈している。

        このように登場人物を並べてみたものの、十字軍に造詣が深い人でなければ、初めて聞く名前ばかりだろう。
        高校の教科書には「カノッサの屈辱」の教皇グレゴリウス7世と皇帝ハインリッヒの名前は載っていても(これだって覚えている人はそう多くないだろうけれど)、第一次十字軍に参加した諸侯の名前は載っていない。

        それでも敢えて名前を挙げたのは、この本が、彼らを主人公にした群像劇に仕上がっているからだ。
        歴史の記述は「出来事」を中心に語られることが多い。
        それは正確さを求められるからだろう。
        「出来事」は、史料からある程度は確定ができる。

        しかし、この本は「人」を中心に語られている。
        ある出来事を誰かが起こすと、その人が「なぜ、どういう気持ちで」そうしたかが描かれる。

        そんなことは、なかなか史料に残っていないだろうから、正確ではないのだろう。
        でも、その方が物語に血が通う。そして圧倒的に面白いのだ。

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        2021/07/27 by dreamer

    • 3人が本棚登録しています
      黒死病 ペストの中世史

      野中邦子 , John Kelly

      4.0
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      •  中世の黒死病流行の際の、各地の状況について、いきいきと描いている著書です。翻訳書であり、細かい註などはないですが、イメージがつかみやすい良書だと思います。 >> 続きを読む

        2017/01/11 by コノハ♦

      • コメント 1件
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      中世に生きる人々

      アイリーン・パウア

      3.0
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      •  農夫や女子修道院長、14世紀パリの主婦(妻はこうあるべき、と男が書いた書物について)や比較的有名な人物であるマルコ・ポーロなど、一般の人でも関心を持って読めそうな人々についてそれぞれ1章、全部で6章から成り立っている。中世に生きた人も、われわれとそう変わらない部分があったのではないかと思わされる。女子修道院長など、自分とはかけ離れたタイプの人間だと思っていたが、この本の記述を見ると存外人間的(という言い方は語弊があるかもしれないが)だなと感じる。 >> 続きを読む

        2017/05/20 by コノハ♦

    • 1人が本棚登録しています
      十字軍 ヨーロッパとイスラム対立の原点

      TateGeorges , 松田廸子 , 南条郁子

      3.0
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      • 十字軍に関する入門書として購入しました。
        全体的に紙面の都合などありちょっと駆け足的な説明だった気もするが、十字軍の歴史がコンパクトで分かりやすく書かれている。
        視点もフランク、ビザンチン、イスラムと多角的な視点で捉えており好感が持てる。
        興味深かったのが、私はこれまでイスラム側の英雄サラディンがその天才的能力により単独でイスラム側の統合を成し遂げたとばかり思っていたが、実は彼の能力による面もあるがサンギー、ヌール・ウッディーンと進められてきたイスラム統合の事業を引き継ぐ事によりそれを達成することが可能となった事実である。
        また、あのアラビアのロレンスが十字軍時代の城塞について論文を書いていたことも興味深かった。本書巻末の資料編にはその論から抜粋されたスケッチなどが掲載されている。
        少し残念だったのが、十字軍時代の考古学的資料が少ないのか各ページに掲載されている写真が写本等からの絵ばかりであった事である。
        >> 続きを読む

        2018/01/07 by くにやん

    • 1人が本棚登録しています
      健康と病 差異のイメージ

      Gilman, Sander L, 1944- , 高山宏

      3.0
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      • 【病気を巡る様々なイメージ】
         という内容の本です(『健康と病』というタイトルであっても、保健読本や医学書ではありません)。
         具体的に、目次に沿って取り上げている内容を概括すると……

         「テスト・ケースとしてふたたび狂気をとりあげる」……いわゆる精神病表象としてのイラストなどが取り上げられます。様々な精神的気質の代表的な人物像はこうであるという、半ば観相学的なイメージが随分と作られてきたものです。
         あるいは、様々な精神病的な行動を象徴するかのようなイラストであったり。

         「醜いものと美しいもの」……著者は、健康=美であり、病=醜であるという観念が根強くあることを指摘し、それにまつわるイメージを紹介していきます。
         この健康、病というのはさらに拡大解釈され、人種的に劣った存在なる考え方のもとに、ユダヤ人などをそういうものとして見てきた実例が示されます。
         また、結核患者は醜なのかという点についても触れられていきます。

         「オペラ座の怪人の鼻」……ガストン・ルルー作による古典的名作、『オペラ座の怪人』ではその『怪人』たる登場人物であるエリックは異形の者として描かれますが、その描写によれば特徴的な点として、鼻の欠落があげられるとしています。
         何故、鼻の欠落はそれほどまでに不快感を招くのか。
         それは梅毒からの連想であるとし、話題は美容形成外科の誕生にも及びます。

         「マーク・トゥエイン、聖地、そしてヒステリー」……ここでは、マーク・トゥエインによって著された、時代を異にするユダヤ人論を取り上げ、何故、反ユダヤ主義が生まれ、トゥエインはどういう立場に立っていたのかなどを論じます。

         「美しい身体とエイズ」……ここでは再び「健康=美、病=醜」の問題に触れつつ、エイズに関する公衆衛生ポスターの数々を取り上げ、どのような訴え方をしてきたのかについて考察されます。

         とまあおおよそこんな感じの内容なのですが、辛口に言うと、やや雑駁な印象はぬぐえなかったでしょうか。
         しかしながら、病に関する様々なビジュアルイメージを取り上げて考察するという切り口自体はなかなかに興味深いものがあります。
        >> 続きを読む

        2021/05/23 by ef177

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