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堀江貴文
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最近読んでいるノンフィクションで、面白い三冊がある。 一つ目は今このページに出ている『ゼロ』。 二つ目は先日読んだ『奇跡のリンゴ~「絶対不可能」を覆した農家木村秋則の記録』(石川拓治) そして三つめは、『年収90万円で東京ハッピーライフ』。 堀江貴文さんは知っての通り「とにかくやりたいことをやる!」といった主義で、自ら起業し、ひたすら欲のままに突き進んでいる。 『奇跡のリンゴ』の主人公である木村秋則さんは、身体が弱い妻の為に、誰かへの思いをきっかけに無農薬栽培に必死。 そして『年収90万円で東京ハッピーライフ』の著者である大原扁理さんは、とにかく「働きたくない」、「隠居したい」、そんな夢(?)に一生懸命。 性格も価値観も違うこの3人だけど、全員に共通していることが一つあるーー 自分が決めた方向を、一心不乱に行く。 成功とは、実はすごくシンプルで、即ちただそういうことであるかもしれない。 どんな形であれど。 >> 続きを読む
2021/06/21 by Moffy
乙武洋匡
こんな時期にレビューを載せるのは意地が悪いかな?個人的には、氏のプライベートについては、別にどうでもいいと思っている。障害があるからといって模範的でなければいけないというのも変でしょ。傷つけた人がいるのなら、社会ではなく、その人に対して誠意を示せばいいだけの話(そもそも報道もどこまでホントなんだか)。ただ、この本で書いた主張はなかったことにはならんよね。読んで感動した立場としては、ぜひとも貫いてほしい。「いい人を辞めても、いい生き方はできる」という見本を示すには今が絶好の機会。お手並み拝見といたしましょう。 >> 続きを読む
2017/08/12 by かんぞ~
金子哲雄
再読。自らを「流通ジャーナリスト」と称し、気付けばテレビでよく見る存在となっていた金子さん。当時は痩せていく姿も「ダイエット中でして…」と周囲を笑わせていたが、その裏では必死に病気と向き合っていた。肺カルチノイド。医療人ですらなかなか耳にすることはないこの病名が、彼を襲った疾患。本書は、彼が流通ジャーナリストと名乗って仕事をするに至った経緯や、病気を知ってからの闘病生活、そして死後の準備を綴ったエンディングダイアリーだ。「生きることと死ぬことは一緒だね」余命幾ばくの彼が、自らの死と向き合って出したこの発言が胸に刺さる。死ぬことは終わりではない。スタートなのだ。終活なんて言葉が数年前に流行ったが、色々考えさせられる本だった。また、死ぬ直前まで仕事をしていたい、と考えていた彼の仕事ぶりもなかなか面白い。高校生の時、友達に何が好きなのか、と問われ、「安く買う事」が好きという事に気付き、それを型破りな方法で職業にしてしまう。好きな事が「安く買う事」って堂々と言えるあたりが、テレビで見ていた彼を彷彿させて面白い(笑)好きな事を仕事にしている人の中でも、そんな変わった理由の人はいない気がする。けど、実際に死ぬ直前まで仕事をした彼は幸せだったのかもしれない。やりたい事とか好きな事というのは、そういう些細で確固たる単純なもののことを言うんだろうな。本書の装丁は、彼のテーマカラー(?)であるオレンジ。どこまでも「彼らしい」と思わせるのは、やはり、彼の計算通りという事なのかもしれない。 >> 続きを読む
2018/10/10 by 豚の確認
桑原晃弥
合間合間に読んでいますはっと考えさせられる言葉が多い
2014/08/29 by YUKI
大平光代
私も著書と同じくいじめの経験があります。共感できる部分も多く文章を覚える程読み返しました。中卒から司法試験に合格した著書の根気に勇気づけられました。落ち込んでる方にぜひ読んでほしい一冊です。 >> 続きを読む
2020/05/13 by koten
井口耕二 , Isaacson Walter
製品発売の行列にちゃんと並ぶウォズが可愛いなって友人と話してて、この本でも可愛い話し方してた >> 続きを読む
2013/08/30 by bob
これまでジョブスから学ぶビジネススキル的な本は読んだことがありましたが、こちらはいわゆる伝記で、もちろんアップルのことが中心になっているとはいえ、ビジネス本ではさらっとしか触れられていなかったジョブスの気性の激しさや変人ぶりが満載です^ ^;本を読み終わって、結構ジョブスのイメージが変わりました。他の本のようなサクセスストーリーという感じではなく、上にも書いた通りこれまでの人生という位置づけなので、ビジネス書を求めているのではあればこれは違います。続きも少し気になるのでそのうち買うかもしれません。 >> 続きを読む
2019/07/25 by Mika
城山三郎
自分の気持ちに素直に生きること 飾らず、嘘をつかず、自分に無理をしない ありのままに生きること。 それを肯定的に表現すれば上の通りだろう。 常にそう美しくあれないから、人は行儀や作法を生み出し、 その倣いの中に飛び込むことで半強制的に人とうまく馴染める文化を創り出している。 「空気を読む」ことを求め、求められる。 それはそうだ。 常に自分のままの人なんて 人との衝突も不和も絶えないだろう。 そんな人が、それでもゆるまず、腐らず、貫いた生き方がこの作品。 貫いた先には、多くの人から愛され、受け入れられた後世があった。 裏表がない ということが人に与える安心感。 たとえその口に出るフレーズがネガティブなものであっても、 そこに嘘も交わしもためらいもなければ、 人はその人を真っすぐに理解できる。 ありのままの自分を出して、なお人に受け入れられるか。 そこから先はその人の哲学や人間性だろう。 この石田礼助にはそこに正義があり、粘着質が無く、利己心がなかった。 そして何より愛嬌があった。 とてもとても怖いし、勇気がいるものだが、 自分を素直に周りに解放するのは手である。 そこにある人の反応は、嘘偽りない自分の本性に対する評価である。 否定的な反応があればそこで初めて自分を真摯に問いなおせばいい。 自分を出さなければ、出し方を考えてしまうようでは、 自分はちゃんと理解されてない という愚痴とともに、自分の内面は淀んで入れ変わらない。 とはいえ、勇気がいる。 まずは胆力ということでしょうか。 >> 続きを読む
2017/08/18 by フッフール
大胡田誠 , 日経BP
筆者は、先天性緑内障により12歳で失明。筑波大学付属盲学校の中等部、高等部を卒業後慶應義塾大学法学部を経て、慶応義塾大学大学院法務研究科へ進学。その後、司法試験に合格し、弁護士として活躍。全盲の奥様と一緒に子育てにも奮闘中。大胡田さんが失明するまで、そして失明してから弁護士になるまでの道のりを通して、障がいがあっても、孤独の中で生きるのではなく、人の助けを借りながら、人を助ける仕事ができるようになるまでを綴っている。---ハンディを乗り越えて生きていくために重要なのは、「助けられ上手」になることだ。1人で何でもできる力を身につけるよりも、周りの人に「力を貸してやろう」と思ってもらえるような自分になろう。---この言葉、ハンディの有無に関わらず、今困っている人たちみんなに当てはまる言葉だと思う。自分ががんばればなんとかなる!と思っていた時期もあるが、自分だけの力ではどうにもならない事があるんだ、ということを最近よく実感する。そんな時に助けてくれる家族、友人に私は恵まれている。でもSOSを出す相手がいなくて、悲しい方向へ向かってしまう人もいる。外に向かって心を開くこと、これは生きていく中で実はとても大切なことなのかもしれない。---僕たち夫婦だからこそ見せてあげられるものがあると信じている。それは、人生に立ちはだかる困難から逃げずに、それとうまく付き合って生きていく姿勢だ。---私の両親には障がいがある。父は大胡田さんと同じく、全盲だ。でもこの家庭環境を不幸だと思ったことは一度もない。そしてこのメッセージの通り、私は両親からとてもたくさんの大切な事を教えてもらった。現実を受け止める力、困難との付き合い方、学ぶ姿勢、感謝の心、等など数えきれない。私も自分の子供たちに何か1つでも伝えたい。また、大胡田さんの本を通して、自分の両親が今までどれほどの苦労をしてきたのか、子供3人を育てる事はどんなに大変だっただろうか、を想像し、涙が溢れた。ここに書くのもおかしいけれど、私をここまで育ててくれて、本当に本当にありがとう。最後に、大胡田さんからのメッセージを皆さんに。---「もし街中で障がいを持つ人を見かけたら、一瞬、その人のことを思ってみてほしい。そんな一つひとつの瞬間が社会を変えていく一歩になり、お互いの心を豊かにしてくれるきっかけになるのだと思う。」--- >> 続きを読む
2015/12/08 by アスラン
MayerJerry , HolmsJohn P , EinsteinAlbert , ディスカヴァートゥエンティワン
この本の名言をご紹介します。***わたしたちが体験しうる最も美しいものとは、神秘です。これが真の芸術と科学の源となります。これを知らず、もはや不思議に思ったり、驚きを感じたりできなくなった者は、死んだも同然です。 >> 続きを読む
2012/11/28 by 本の名言
大貫昌子 , FeynmanRichard Phillips
本当に純粋に学問自体が好きな人。マンハッタン計画に関わっても特に罪悪感を感じるでもなく、アメリカへの愛国心を語るでもない。一方で戦後日本訪問をとても好意的に叙述していて、西洋式ホテルではなく、日本式旅館や食事を絶賛している。湯川教授も登場する。絵画とかドラムとか外国語とかいろんな事に興味を持って実践してて、科学や数学の話以外のエピソード多くて読みやすかった。 >> 続きを読む
2016/11/11 by W_W
宮本延春
実話か?と疑いたくなるような経歴の持ち主.中学1年でオール1だったパーフェクトな落ちこぼれだった著者が,最終的には名古屋大学大学院で理学の修士までとり,現在教師をしているという.同じく落ちこぼれだった私も共感できた.著者の学ぶという行為の定義?が明快だった.要約すると,「自分にとって価値ある目標を達成する(全ての)努力が『学ぶ』という行為」ということらしい.落ちこぼれの気持ちが分かる,だけでも素晴らしいが,著者は温かみが感じられる人柄なだけでなく,最終的には苦手な勉強も研究者レベルまで到達しているところが立派.大器晩成というが,多分著者は本物の人間なのだろう. >> 続きを読む
2015/01/29 by 物理と数学
上巻を読んでから少し時間が経ちましたが、この下巻を読みました。上巻では今までビジネス書でしか知らなかったジョブスのあまり知られていなかった嫌な面にすこし嫌悪感を持ったりしたものの、内容自体は興味深く読むことができた…という感じだったのですが、下巻では死の影が少しずつ迫ってくるあたりから、読む方としても気持ちが入っていき、ほとんど一気読みで読み切りました。好きか嫌いかは別としても、ジョブスがただ者ではないということと、彼が築き上げ、貫いたアップルの信念とその製品を見る目は確実に変わりました。良本で、お勧めです。 >> 続きを読む
2019/11/11 by Mika
盛田昭夫研究会
やはりと言うべきか。組織が育つ時代の人なんだと思った。だから、ソニーが世界のソニーになったんだとも。フットワークの軽さが感じられたのが、一番。そこに秘密があるように思う。 >> 続きを読む
2014/09/12 by けんとまん
塩野七生
塩野七生の「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」は、悪名高い野心家の生涯に、真正面から挑んだ意欲作だ。1492年8月、シエナ。数人の若者が、馬を走らせていた。5日後に迫る市主催の競馬に出場するための練習をしているのだ。その中に、枢機卿の息子、チェーザレ・ボルジアもいた。その頃、ローマでは、11日前に亡くなった法皇の後任を選ぶ、枢機卿会議が開かれ、そこにチェーザレの父も出席していた。広場を出ると、チェーザレは、従者から手紙を受け取った。それは父からのもので、法皇に選出されるとある。法皇アレッサンドロ六世の誕生だ。これによって、チェーザレの運命は、大きく変わるのだった。チェーザレは、結婚できないはずの聖職者の息子という、あってはならない存在だった。ところが、法皇アレッサンドロ六世は、そのチェーザレを強引に枢機卿につける。自らの権力基盤を盤石にするためだ。当時のイタリアは、ヴェネツィア、フィレンツェ、、ナポリ、ミラノなどの各国に分裂し、統一された国家ではなかった。イタリアが分裂しているうちに、イタリアよりも後進国だったはずのフランス、ドイツ、スペインなどが、専制主義の国家体制を確立。力と財を蓄えて、分裂しているイタリアに触手を、伸ばそうとしている状況だった。加えて、背後のトルコも、脅威となりつつあった。この時代に生まれたチェーザレは、父の権威を背景に、弟や妹を利用し、自らの王国の建設、つまりはイタリア統一という野望の実現のために生きることになる。彼はそのためには、どんな冷酷なことも、優雅にやってのけるのであった--------。ルネサンス期のイタリア。諸国が割拠する半島を、統一しようという野望を抱いた青年チェーザレ・ボルジア。史上最も悪名高い一族に生まれ、謀略に明け暮れて、31歳にして生涯を終えた男の人生を、哀惜を込めて描いた名作だと思う。この作品の著者・塩野七生のデビュー作は、「ルネサンスの女たち」。このデビュー作は、連作で、タイトルの通り、ルネサンス期に生きた、女性四人を描いたものだった。そして、連作中の三作に、脇役として登場するチェーザレ・ボルジアに真正面から挑んだのが、この作品なのだ。さらに、この作品で脇役として出て来たマキャヴェッリも、後に主人公として描かれ、背景として出て来る、コンスタンティノープルの陥落も、後に三部作として著している。つまり、この作品には、塩野七生という作家の原点があると言えるだろう。この作品のように、個人名に「あるいは」で繋いで、その本のテーマを掲げるタイトルのスタイルは、欧米の評伝によくあるものだ。このタイトルだけでも、著者がデビュー当時、既に日本の従来の小説や史伝の枠から逸脱していることがわかる。著者の代表作である「ローマ人の物語」シリーズが、小説というより、「歴史書」になっていて、読み物としての面白さが、初期の作品に比べて、少し希薄になっていると思う。それに対して、この作品では、もちろん史料は、徹底的に調べられているのだが、歴史的に不明な部分は、豊かな想像力で補われ、血の通った人間像が描かれていると思う。この人物たちを、どうしても書きたいという、著者の意気込みが、行間からも感じられるのだ。この作品で、毒を盛る男として、悪名ばかりが高かったチェーザレ・ボルジアが、日本で言えば織田信長のような、革命を志した存在であったことを、多くの人々が知ったのではないかと思う。そして、マキャヴェリズムとは何かを理解したのも、この作品によってだと言っても、過言ではないと思う。 >> 続きを読む
2021/05/14 by dreamer
高野悦子
1969年に自死を選んだ大学生の日記。ネットの何かのおすすめ記事に影響されて読んでみた。累計230万部発行されているそうだ。とにかく等身大。当たり前だけど全部本音。多くの人に読まれているのは時代を超えて似たような感情を皆持つからだと思う。自身が生まれる前の「知らない時代」の人って何を考えているか想像するのは難しい。1969年だけど“戦後”って雰囲気は文章からはまったく感じない。歴史書でも小説でもなく、プライベートな“日記”は非常に心に響く。まったく古いと感じなかった。「私は誰かのために生きているわけではない。私自身のためにである。ホテルのソファに坐りながら、自殺しようと思った。 」この言葉と最後の詩が印象的。あとがきの父親の言葉も重い。「せめて、何でも言える友人、共闘の同士、恋人、誰でもよい、一人でもいてくれたらと思います。」本当にこの言葉に同感。 >> 続きを読む
2021/09/25 by W_W
辻野晃一郎
急成長している会社と、停滞し始めている会社では何が異なるのかを、本人の体験談を元に分析している。エクセレントカンパニーと言われたソニーでさえ、大企業病に侵され、本来追い求めて行くべき物事を見失ってしまう。イノベーションのジレンマという言葉もありますが、自分の立ち位置を常に把握し、自分たちは顧客から何を求められているのか?という原点に立ち返るような行動がやはり必要なんだと改めて感じました。初めて知るような内容は少ないですが、それぞれの会社の内部事情もわかって面白かったです。 >> 続きを読む
2012/07/10 by higamasa
村木厚子 , 江川紹子
私は負けない 「郵便不正事件」はこうして作られた。村木厚子先生の著書。「郵便不正事件」の詳しい内容については知らなくて、メディア報道で見聞きした程度でしたが、この本を読んで本当に許せないほど悪質なでっち上げ事件、冤罪事件だと思った。検察の担当者は村木厚子先生という高学歴で優秀で社会的成功を収めている女性を懲らしめてやろうという嫉妬や悪意を持っていたのではと思わざるを得ません。このような悪質な検察と戦って勝利した村木厚子先生は本当に強い女性。心から尊敬します。 >> 続きを読む
2018/07/29 by 香菜子
小山慶太
身近で共感の得られやすい小問題に、手軽な「答え」を与える新書にかなり飽きてきて、堂々とした大問題、新鮮ないくつもの「問い」に腑分けできる新書を読みたいものだと思っていました。そんな時に出会ったのが、中公新書の一冊、小山慶太の「寺田寅彦」だ。夏目漱石の「吾輩は猫である」の中で、語り手である猫の目から見て、苦沙弥先生をはじめ、すべての登場人物は変わり者か救いがたい阿呆であるが、その中で一人将来を嘱望されるのが、物理学者の水島寒月という男。人間社会一般には最も変わり者と目されそうな道楽科学者が、猫から見れば、主の門下生なのに、主より立派な人物だというところが、この小説のミソなんですね。寒月の研究は実に魅力的だ。なにしろ「首縊りの力学」「団栗のスタビリチー(安定性)」「蛙の眼玉の電動作用に対する紫外光線の影響」である。タイトルを見ただけで、道楽研究だとわかる。目の前の実利なんて下品なものは追わずに、美の追求に向かっているということだろう。そしてこの寒月のモデルこそが、漱石門下生にして年若き親友、寺田寅彦なのだ。寒月のみならず実在の寺田寅彦も変わった研究をした。例えば、漱石の句「落ちさまに虻を伏せたる椿哉」から、椿の花が俯向きに落ちる「虻を伏せるには花が下を向いていなければならない」確率を求めたり、空中での落下運動の軌跡を調べたりして、論文まで書いている。他にも尺八の音響学だとか、線香花火の火花の出方だとか。これらを見るに、寅彦は美しいものが大好きな万年少年で、ただもう美の秘密が知りたかったんだと思う。漱石はよほど寅彦が好きだったようだ。自分の取っている洋雑誌に、寅彦が好きそうな記事を見つけると送ってやったり、ほとんど恋人のようだ。漱石の臨終に駆けつけた病身の寅彦が、家までたどり着いたのに、人力車に揺られすぎて、衰弱はなはだしく、師の死に目に会えない話など、エピソードも実に泣かせる。研究する分野の違う師弟関係には、みんなのあまり気づかない可能性が、大きく開けていると思う。この本は硬派の評伝だが、漱石と寅彦のこんなオシャレな関係にも気づかせてくれる、素敵な本なのです。 >> 続きを読む
2020/05/07 by dreamer
Mullis Kary B , 福岡伸一
ノーベル賞を取るような人は常人とどこか違うんだとは思っていても、なかなかここまでとは思わない。でも実際は知らないだけでこんな人ばかりなのかなぁ?自分の周りにノーベル賞受賞者がいない現実に納得してしまう。 >> 続きを読む
2013/06/15 by freaks004
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