読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)
片桐はいり
1クリック登録
片桐はいりさんの三冊目読了の本。「グアテマラの弟」>「もぎりよ今夜も有難う」>「わたしのマトカ」の順に良し。最初に読んだのが、「グアテマラの弟」ですが、他のものを読んでたら、それ一冊で終わっていたかも・・・・。誰かの推薦だったのか、作家との出会い、まず最初の出会いがどの本なのか重要ですな。片桐はいりさん、映画「かもめ食堂」の撮影に、フィンランドに40日もの旅、いや仕事だから出張か。ヘルシンキでの仕事は撮影があっても、朝の9時から夕方の6時での8時間労働、きっちり時間は守られ、ゆったりとした中で撮影はすすめられた。その後の、好奇心旺盛のはいりさん、夜な夜なあちらこちらへ、そこでの失敗談と人情味溢れる人との出会い・・・。はいりさんの本を読むなら、「グアテマラの弟」から読まれるのお薦めします。 >> 続きを読む
2020/10/03 by ごまめ
『マトカ』とはフィンランド語で『旅』を意味するらしい。『かもめ食堂』の撮影のため、1か月半滞在したフィンランドのエッセイ。片桐はいりさんは、ミスタードーナツのCMを見た子どもだった私の目に強烈なインパクト飛び込んできて以来、その後の作品等を拝見し、自分なりの片桐はいり像が出来ていたが、子のエッセイでそのイメージそのままの印象を受けた。好奇心旺盛で、ちょっと小ワルで、想像力豊かで、感性豊かな片桐さんの様子がそのまま伝わってきて、その風貌、声を知っている私は、読んでいるとき必ず、片桐さんの声が頭の中で再生され、その時の情景が浮かんでくるのである。目の付け所が面白く、クスクス笑いながら読んでしまった。 >> 続きを読む
2018/12/17 by taiaka45
みやこうせい , 赤坂三好
BOOK診断からのおススメ
2016/07/18 by a_nomori
田丸公美子
下品な本だ。もっと書きようがあると思うが…。イタリアという国は、すばらしい国なのに、どうして治安が悪いのか。昔も今も泥棒が多いらしい。私は昔、早朝にミラノに着いたが、イタリアを何も見ずに、そのままスイスに向かったことがあった。スリや泥棒が多いと聞いていたので、言葉もわからないイタリアを旅行する勇気がなかったからだ。消費税が20%になるとどうなるかが書いてあった。領収書を要求すると、料金が2割増しになる。消費税である。皆、収入を申告しないで、ポケットに入れようとする。領収書を発行するということは、ポケットに入れないが、料金は上がる。税金が高くなると、国と個人の泥棒合戦になるらしい。ファッションや料理がうまいのに、安心できない国は、残念だ。シモネッタを1つ。グレープフルーツのジュース(スプレムータ・ディ・ポンペルモ)と言う所を、間違って、「スプレムータ・ディ・ポンピーノ、ペル・ファヴォーレ」と言ったらしい。○ェラチオの搾り汁をお願いします。となり、その場が歓喜の渦に包まれ騒然となり、「ディ・キ?」誰の?とみんなが叫んだとか。 >> 続きを読む
2016/04/10 by PONT
塩野七生 , 宮下規久朗
P6~7のサンマルコ広場の空撮の写真がすっごくいい!!!ヴェネツィア(エリア)には、車はありません。電柱もないし、線路もない。だから、この写真は数百年前のヴェネツィア人が歩いた町と、そんなに大差ない景色のままです。狭い路地と入り組んだ運河にゆく手を阻まれて迷子になるのは必至の町に思いきり広々と拓けたサンマルコ広場。堂々たる大きさを誇るドゥカーレ宮殿のエレガントさ。ガイドブックにも、こんなにサンマルコエリアをわかりやすく伝えてくれる本はないような気がします。『とんぼの本』にハズレはない。と思うのですが、これもそんな良本のひとつ。美しい写真に適度なサイズ。美術の入門書にも旅の本としても使える手軽さが嬉しいです。著者:塩野七生 , 宮下規久朗 とあるけれど、塩野さんは最初の第1章「海の都」の美を歩く という章をちょこっと書いただけです。それも、自著を引用しつつヴィネツィアの歴史をさらりとなぞった感じで既読の内容ですし、ボリューム的にもインタビュー程度の長さです。だから塩野さんに釣られてこの本を読もうとした人は、少々肩透かしを食うと思います。メインの内容は、宮下規久朗氏の著すヴェネツィアの美術詳細です。絵画、建築、彫刻と各分野の名作や作者を時代背景と共に紹介しています。文章を工夫していて、専門書というよりは読み物として適した本に仕上がっています。何よりこのサイズ、紙質、でもって、豊富な写真と見開きではきちんとページが開く糸かがり製本!美術館と宗教施設と歴史上の建造物のみに的を絞ったベネツィア地区の地図もとても見やすいです。本つくりの方の良心を感じます。構成上、完全な時系列ではないので、本文に対応する写真の掲載ページが前になったり後になったり、結構、ページをめくるのが面倒臭かったりしました。あまりメジャーではない芸術家の名前と作風を覚えきれないと思われるので、美術書のつもりでなく手に取った人にはこの内容は難しいかもしれません。景色を絵として楽しめる写真も多数納められていますが、「ヴェネツィア美術を訪ねて」とか「ヴェネツィア美術入門」といったタイトルこそふさわしい本でした。表紙のティツィアーノ、やっぱいいですね♡ >> 続きを読む
2014/04/18 by 月うさぎ
中丸明
前に行ってからもう3年も経つ。天気が良くなくて十分満喫出来なかったのでまた行きたいなぁ。当時はランブラス通りの両替屋は1ユーロ=200円で財布の紐がギュッと締まった記憶が... >> 続きを読む
2013/06/15 by freaks004
関口知宏
ドイツ・・・行ったことがない。そうかあ~ 娘も、こんな感じだった部分があるんだろうな。鉄道の旅。それで、国境を越えられる。人とのふれあいがある。 >> 続きを読む
2015/08/27 by けんとまん
鉄道の旅。イギリス・・・王室、ラグビー、サッカー、ロック。 >> 続きを読む
たかの てるこ
この著者の本4冊目です。正直フランスでのジプシーのイメージが悪かったので、この本に書かれているポジティブ全開感にどうも違和感を感じてしまったのですが、見方が変わればそういう風にも思えるんだなと思いました。他の本と比べたら個人的に少し劣るかなとと思いますが、飽きずにさらっと読める一冊。 >> 続きを読む
2020/07/19 by Mika
私はイタリアが凄く好きです。何度旅行に行っても、「また行きたいな~。」と思ってしまいます。世界遺産は見れるし、買い物もできる、料理も美味しいと三拍子揃っているのが私のお気に入りポイントです。距離が遠いので、行きたくてもなかなか行けないので、行きたくなったらこの本を読みながら思い出に浸ってます(笑)。個人的には、このガイドブックが一番見やすいです。慣れなのかもしれませんが。。。次はシチリアに行くぞ! >> 続きを読む
2012/06/12 by higamasa
今回は残念ながらガイドブックはあまり活躍しなかった。理由は、ドイツは普通の観光ではなくクリスマスマーケット目的での旅行だったこと。そして、パリとかニューヨークのような大都市に滞在する時とは違って小さな町を何カ所も訪問したのでこのガイドブックではなかなかそういう町を網羅しきなかったこと。ドイツのような国の場合はやっぱり地球の歩き方の方が向いているかも。それでも何かしら1冊ガイドブックを持って、飛行機の中でその国の食べ物や習慣などの情報を読んだりするのはとっても楽しい。ヨーロッパのクリスマスマーケットに行くことが小さい頃からの夢だった。街がキラキラして本当に綺麗で、町ごとに異なるマグカップでグリューワインを飲みながら、色とりどりのお菓子やオーナメントが並んでいる屋台を見て歩くのは最高だった。 >> 続きを読む
2012/02/03 by sunflower
マップルシリーズは、地図やさんの作ったガイドブックです。さすがに地図の見やすさはダントツだと思います。この本についている〝豪華2大付録”というのがなかなか使えます!付録①「パリから行けるプチトリップガイド」ベルサイユ、モン・サン・ミッシェルの2大世界遺産にロワール、シャルトル、フォンテンブロー、バルビゾン、ジヴェルニーを加えてバージョンアップ(以前はベルサイユとモン・サン・ミッシェルだけでした)付録②「街歩きマップ」小冊子になった見やすいマップです。付録は本体から取り外して持って歩けます。本体より若干小ぶりにできているので、バッグにも入れやすいサイズ。(とっても嬉しい)プロバンスやアルル、コート・ダジュールなどの南仏に行きたい方や何はなくとも古城めぐり、と考えている方以外なら、「フランス」のガイドを買うよりも、この「パリ」のガイドを買った方がいいと思います。しかしツアーで行く人は、パリ以外に自由行動ができる滞在地はあまりないと思います。パリ情報が詳しい方がいいに決まっています。本屋の立場としては「フランス」のほうがより幅広く売れるでしょうから、そちらを中心に店に並べていることは間違いないですが、その手にひっかかってはいけません。(^◇^)このガイドで感心するのは、凱旋門とエッフェル塔の案内がかなり詳しいこと。入場方法など写真付きで説明があって、本を持っていけばわかるように作っています。(どれとは申しませんが、エッフェルの第2展望台の写真が第3展望台の物になっていた大間違いのガイドブックさえ存在します。ご注意を!)ただし、入場料については大人の料金しか記載がないです。これは、若者が中心のはずの「地球の歩き方」も含め、他のガイドブックでも同様でした…。なぜ?というのは、大人といえば一律中学生以上と思ったら大間違いで、凱旋門は、中間のジュニア料金があるんですね。大人 9.50€ 18~25歳 非EU 6€もしあなたが20代前半なら、年齢を申告して安く登りましょう!(ちなみに、年齢確認の書類の提示は求められません。)パリから行ける範囲の郊外観光についても、モン・サン・ミッシェルのガイドは島内の地図もついてとても分かりやすい。実際の観光は修道院内の案内をガイドさんにお願いするほうがお勧めですが、自由に歩く場合も充分参考になります。特集記事は、文房具や手芸用品、蚤の市、スイーツなど「素敵なもの探しの旅」このあたりは雑誌でも読む感覚で眺めて楽しむ部分。ビストロなどの地元で人気のグルメ情報、これなんかTV雑誌で、しょっちゅう特集やってますね。何を信用して良いかちょっと判別つきかねます。案外、掲載情報というのはワンパターンな気もします。ガイドブックの地図に対するお願いガイドブックの使命はやはり「歩けること」だと思うのですね。お店の名前が全部網羅されていなくてもいい。むしろ通りの名前がきちんと表記されていること、地下鉄の「入り口の場所」が正確であることそういうことのほうが大事です。ランドマークとしては大きなホテルを必ず記載して欲しい。薄暗くなった町中でも見えるように字は大き目に、赤字はなるべく避けてほしい。などでしょうか。【おまけ】昭文社の地図は創業1960年からの歴史があります。近年はデジタルサービスとして、モバイルに対応するアプリも展開。読者限定のスマホアプリはメジャーな海外旅行先ではサービスが始まっています。そのうちに手元のスマホですべてのガイドブックがDLできるようになるのでしょうね。しかし、ただの旅行ガイドブックでこんだけ語る私って何?(^^ゞ >> 続きを読む
2013/04/04 by 月うさぎ
ローマに行くためにガイドブックを探してみました。この本はイタリアの人気の5つの都市【ローマ・ミラノ・ナポリ・フィレンツェ・ヴェネツィア】に焦点をあてた旅行ガイドです。大抵のパッケージツアーがこの4~5都市を周遊するコースを組んでいますね。どの本も長所有り欠点有り、数も多くベスト本を選ぶのは一苦労です。もし個人旅行で美術品目的に行くのなら、このガイドだけでは足りません。見学すべき美術品の内容まできちんと載っているガイドブックでまず目的地をチョイスする作業が必要だからです。ツアーで行くのなら「地球の歩き方」のような本は不要です。イタリア全土を網羅した本も、恐らく旅に持ち歩くには重くて無駄になるでしょう。このガイドブックは地図は見やすく、エリアごとの特徴や見学ポイント、それぞれを歩く場合の所要時間とモデルルートなどが紹介され、写真もきれいで見やすいです。情報としても、入場にあたって予約が必要か否か、個人で行く場合の入場待ちにどれくらい時間がかかるかなど欲しい情報も比較的適切に記載されていると感じました。特にバチカンのページは非常に親切に書かれていました。全体の見取り図、館内図、見学コースA~Dの4コースのルートの違いまで。そうかそうか。全コース制覇するにはDコースで5時間かかるのですね。パッケージツアーでは大抵2時間程度の時間しか取れませんので、Aコースの90分コースに必然的になる訳ですね。並ぶ時間が短くてガイドさんが案内してくれるパッケージツアーとたっぷり1日かけてもいいからしっかり観たい個人旅行と自分の目的を事前にチェックできる訳です。本当は、5都市を早巡りなんて、慌ただしくて自由時間もないしおすすめではないです。個人旅行なら2~3都市でとどめるのが正解です。ガイドブックが活躍するためには、何よりも自由行動のある旅でなければなりません。でも、パッケージツアーで周遊するのであったとしても、せめて自分の行くところ、見たものが何であったのかは、知っておいてもいいでしょう。その目的において、このガイドブックは充分お薦め出来る本だと思います。注文をつけるなら、郊外の取り上げ方が物足りない点。ナポリにはポンペイやカプリ島への拠点として「ついで」に行くケースがほとんどです。ナポリを取り上げるのなら、ポンペイ、カプリ島にもう少しページを割いてもいいと思います。カプリは「青の洞窟」だけの島ではないのです。世界の富豪たちが別荘にしたがる魅力のあるリゾートだという部分をどの本も伝えていないのが残念な気がします。添乗員付きツアーでは食事もついているものが多くて、レストランに自分で行くチャンスもないことが多いので、ショッピングやレストラン情報は無駄な場合も多いと思います。自由行動用に有名店とカフェ程度の情報に絞って、思い切ってツアー客用のガイドブックに特化してもいいのではないかそう思いましたけれど。「日本人向けの店」情報は「るるぶ」あたりに任せておけばいいんじゃないかな? >> 続きを読む
2013/04/01 by 月うさぎ
南川三治郎
スペインの世界遺産、カミーノ・デ・サンディアゴの巡礼の本はいくつもあれど、旅行記的なものが多い中、これは、旅行記であり、体験記であり、写真集であり、how to本でもあります。写真がどれも美しく、巡礼路に沿った教会・聖堂・寺院・修道院等がそれぞれに個性を放っているのが素晴らしく、巡礼者たちの写真もとても雰囲気が出ています。後半には実際に巡礼に行った方々の旅行記があり、徒歩あり、自転車あり、バスあり、何年かかけて数回に分けての徒歩あり、と色々な巡礼スタイルが紹介されていて、体験のおすそ分けをもらった気分です。長距離を黙々と進む中、人は自分と向き合い、一期一会を楽しみ、様々な価値観を知り、この旅により、自身が何らかの成長をされているようです。これを経験したら自分の中でも何かが変わったり、捨てたり、生まれたりするのだろうか。過酷だと思うけれど、時間と環境が許せば、いつか自分も挑戦してみたい旅です。 >> 続きを読む
2019/02/18 by taiaka45
荻野雅代
もうすぐパリに旅行に行くという話をしたら友人が貸してくれた本です。パリに持って行っていいよと言ってくれたので、この本に出ているお店にいくつか行ってみようと思っています。1度パリに行ってからパリという街に魅せられて何度かパリに行っていますが、毎回新しい楽しみを見つけることができます。美術館。カフェ。全ての時間が素晴らしく、ずっといても飽きないです。雑貨屋さん巡りもしたいです。本を貸してくれた友達とお揃いの素敵な文房具を買いたいなと思っています。 >> 続きを読む
2013/08/07 by caramel
小宮豊
入学式での知識のベルの風習がウルトラかわいい
2016/12/15 by oyachan
井上 健二
コンセプトは「現地ガイドの案内を受けながら歩く旅」「街には時間を越えた物語が眠っている千年も昔に人々が歩いた道を歩き、時代を変えた事件を知るとき旅は想像の翼をもち 街はその素顔を見せる」表紙に掲げられた言葉です。旅行のガイドブックはあっという間に古くなってしまいますが、これは手元に置いておきたいガイドブック。(だから私の所有しているこの本の年代は古いのです)観光地の羅列ではなく、どこに行けばなにが観られて、そこにはどんなエピソードや来歴があるか。真面目な講義から面白いウンチクまで取り混ぜてとにかく読むのが楽しい。例えばロンドン塔の紹介にページを割いているのも興味深い。確かに、ただ建物を観るだけではただのごつくて暗い石の建築物に見えてしまう。漱石さんが訪れた時の言葉や、王冠などのお宝を見られるのはどこかなど、微細な点がわかる工夫がされています。しかし、どこが一番凄いかというと、アートに重点を置いていること。美術館・博物館の紹介ページが非常に充実しているのです。単なる紹介ではなく、簡単な美術書に近いボリューム。大英博物館、ナショナル・ギャラリー、テイト・ギャラリーなどなど。多くの写真、建物の平面図、作品の紹介や解説が詰め込まれていて、美術の専門家でなくても、この本を持っていけば、有名作品を見逃したりせずに堪能できそう。ですから、全ページ読みましたよ。そういう使い方をできるガイドブックは他にないと思います。『街物語シリーズ』として何冊か出ています。パリイギリスイタリアドイツ北京・西安・敦煌(アジアはいまいちだと思うのですが)アメリカウィーン・プラハ・ブダペスト私は他にはイタリアを持っていますが、これは、イギリス本よりすごい!!!アートの種類が違う!教会美術や美術館の宝庫ですから。非常に華やかで楽しい本。なので、イギリスは4☆にしましたが、もちろんおすすめなことには間違いありませんよ。 >> 続きを読む
2012/06/07 by 月うさぎ
旅のガイドブックでありながら、とっても「著者」を感じさせる「読むガイドブック」です。イギリス編も持っていますが、イタリア編はここが一味違います。むしろ歴史と地理と美術の教科書に近いでしょう。語り口が講義を聞いているみたいです。ミケランジェロへの尊敬とか、ムッソリーニのファシスト政権によるローマの改造に対する怒りとかそんなことまでも感じられます。旅行のガイドブックはあっという間に古くなってしまいますが、これは手元に置いておきたいガイドブック。(どうやら新版がでたみたいですね)観光地の羅列ではなく、どこに行けばなにが観られるかが明確にわかります。イタリア編では特に芸術に力を注いでいて、簡単な美術書に近い充実度です。美術館・博物館のみならず、教会内の美術品の案内まできちんと紹介してくれます。できるだけ多くの写真、建物の平面図、作品の作者・来歴の解説を入れ、美術の専門家でなくても、この本を持っていけば、有名作品を見逃さずに堪能できそう。イタリアは思わぬところにラファエロやカラバッジオやベルニーニなどの巨匠が顔を出します。本気で見て回る人にはこれでも本当は足りない位なんですよね。イタリアは美術の宝庫ですから!逆にリゾートや買い物についてはほとんどスルーです。ナポリ・ポンペイは取り上げられていますが、カプリ島も、つまり青の洞窟も当然カット。アマルフィーなどの海辺の高級リゾートもカット。シチリアはパレルモ~アグリジェントがメインで、映画グラン・ブルーで人気のタオルミーナはほぼスルー。ピサに関しても、ドゥオモと洗礼堂がメインで斜塔は軽い扱い(これが本当は正しい姿勢です)逆にベネツィアのサンマルコ寺院にはカラーも入れて4ページ使っている。この偏り方が気持ちいい。全ページ読みましたし、何度読んでもいい。そういう使い方をできるガイドブックは他にないと思います。今回旅行に持って行ったのですが、ご注意いただきたい点があります。美術館の具体的な入場料金やオープン時間、予約の要不要などが書かれていません。だから本として古びないとは言えるのですが、ボルゲーゼ美術館は予約が必要とか、そういう情報は欲しい。知らないで行って入れなかったらガッカリでしょう?見やすい地図と徒歩ルートの順路が書かれているので、歩くことには問題ないのですが。内容は☆5にしたいのですが、旅本なので-1。惜しい!この点が新版で改善されているのか、チェックしてみたいです。 >> 続きを読む
2013/04/02 by 月うさぎ
内田洋子
大好きな内田洋子さんのデビューエッセイともいえる本。(初稿は、1992年6月~1994年10月まで「室内」に連載されたもの)今でこそ、イタリアの本作りの歴史を掘り下げた「モンテレッジオ小さな村の旅する本屋の物語」や、人との関わりを描いた「ジーノの家・イタリア10景」の素敵な本が沢山ありますが、その最初の原点とも言えるエッセイ。失礼ながら、イタリアの観光本みたいな表面的なうわべだけの紹介になっていますが、今から25年前、その後の25年の間に、内田さんの充実度は凄い・・・でおます。よく、NHKのタモリさんの「ブラ・タモリ」は縦糸の歴史を掘り下げる番組と云われ、鶴瓶さんの「家族に乾杯」は横糸の人間模様、人間の繫がりを伝える番組と云われていますが、まさにこの本のあと、内田さんはその両方を次々出版されていかれるんですね。その原点ともいうべき本に出会えて、ある面ホッとした安心感と何事も最初は小さなことからのスタートであると再認識した次第でございます。何事も、小さなことからコツコツでおますな。追加、この本の朝倉めぐみさんの挿絵とっても素敵です。 >> 続きを読む
2019/06/12 by ごまめ
ムラマツエリコ , なかがわみどり
中学生のころに知って以来、細長いファンでいる二人。真夏の昼食にそうめん5本だけ、という極貧時代を過ごしたお二人が親孝行旅をプレゼントなんて、すっごく僭越ながら、感慨深い。二人の旅行記のいいところは、観光地の感想でなく街中や人々のほんの些細な気付きやエピソードなどが描かれてるところ。今回は60代のお母さんと一緒の旅なので、本当に至れり尽くせりな心配り。それに思わぬ反応が返ってガッカリしたり反省したり。結局自己満足だけど、と言ってみたり。いつもの旅行記と違った味があってとても良かった。あの二人の馴れ合い過ぎない相棒ぶりが好きだけどお母さん同士も上手くいって良かったね、とほっこり。時々読み返したくなる本。 >> 続きを読む
2015/01/08 by moonchild
カテゴリー"ヨーロッパ"の書籍一覧 | 読書ログ
ページの先頭に戻る
会員登録(無料)
レビューのある本