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カテゴリー"地方自治、地方行政"の書籍一覧

      ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?

      高野誠鮮

      4.7
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      • この手の方々は皆さん、行動力と発想力が凄いですね。失敗を恐れず諦めず、足掻いてジタバタして何とか結果をたぐり寄せる姿は刺激を受けました。可能性の無視は、最大の悪策。 >> 続きを読む

        2017/05/01 by hiro2

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      東京の副知事になってみたら

      猪瀬直樹

      3.5
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      • 猪瀬直樹――現東京都副知事。彼は作家であり政治のプロではない。
        時々、見識の浅さや一方的な視点からの物言いを批判されているようである。
        確かにそういう部分もあるかと思うが、原発にからむ東電への批判など、
        市民感覚に近い発言も多いのではないかと感じている。
        それで、この本を読んでみた。

        この本は猪瀬副知事がどんな仕事に関わり、どう実績をあげ、
        その政策のきっかけは何で、どのように実行されたか。
        それを本人が語るというものである。
        自己宣伝であるから、逆の立場や批判は記されていない。
        しかし、多くの政治家はマスコミのバッシングや揚げ足取り報道の餌食になったままなので、
        「成果」を堂々と好評する場があっていいと思う。
        みんなどんどんやればいいのに。

        世の中も人体もチームプレイであり、脳細胞だけでは動けない。

        プロの政治家、生活者、学者、作家、教育者、法律家、
        いろいろな分野の得意技をもってより緊急でより重要な物事を決めていくのが普通だろう。
        政治家だけに全ての決定権を白紙委任したと勘違いされては困る。

        「シロウト」がウケる状況がでてきているのは、今の閉塞的な日本を象徴していると思われる。
        口先だけの政治家は資格無しだが、メッセージの無い政治家も資質に欠ける。
        猪瀬は、作家の「直感」という言葉を使っているが、
        アイディアや想像力は、何かを企画するときには有効な刺激剤になるだろう。


        「霞ヶ関には戦略がない」
        国が動かないならば、東京が国策をリードし、世界へ情報発信し、実績を示し、
        国政にプレッシャーをかければよい。

        東京都の水道システムを商売にしよう。
        首都東京を世界のハブとして国際都市化しよう。
        エコタウンのモデルとして2016年までに100万キロワット相当の太陽エネルギーの導入拡大をめざす。
        (これは震災前の話である。現時点での話も聞いてみたい)

        現在の日本の閉塞には硬直した「官僚システム」が大きな障害である。とも見ている。

        この認識は猪瀬と左系の思考の人たちと全く同じ意見なので興味深い。

        「近代国家」を目指す過程の日本において、少数のエリートの育成が必要だったのは
        ヨーロッパのコピーを効率的にするため。
        上位下達がスムーズでアイディアよりも使命感で動く人間が求められた。

        現代日本では、モデルにするべき手本は少ない。
        少子高齢化社会はヨーロッパでは初めての事態かもしれないが、
        日本において、「江戸」は少子高齢社会の見本だと考えられる。

        「世界史の例外が世界史のなかで独自の役割を果たせればよい」


        今の日本には、新しいものにチャレンジする勇気も謙虚さも行動力もないようだ。
        ならば、東京都民として世界都市の一員として、
        各個人が、よりよい社会の実現のために思考し行動を。
        と、求める。

        それは正論であり、日本がはじめて民主主義を試されている時代なのかもしれないと、私には思える。


        猪瀬は、マスコミについても苦言を呈している。
        確かにマスコミは「失敗」や、「絵」になる報道は大喜びでするくせに、
        事前にそれを食い止めようとする動きには加わらないことが多い。という。

        所詮、ニュースも「飯のタネ」なのだ。
        事態が酷くなってからのほうが、「報道価値」があがると考えているに違いない。

        情報はネットやマスコミだけにあるのではない。
        自分が進んで取り込み取捨選択する努力を常に続ける必要があろう。

        読書はそのために有効だし、「読書ログ」は自分にない情報を補完してくれるので
        大変参考になる情報ツールであると感じている。
        >> 続きを読む

        2012/06/10 by 月うさぎ

      • コメント 4件
    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      東京都政 明日への検証

      佐々木信夫

      4.0
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      •  豊洲市場やオリンピックなど、最近話題になっている東京都について知りたいと思い購入した本…なのですが出版年が15年近く前だったので現在の東京都とはかなり状況が違っています。この当時は財政再建団体への転落の危機感を持つほどに財政が悪化していた時期の本です。

         著者は東京都で働いていたことのある元公務員なのですが、東京都の歴史や現状(15年前ですが)について事細かに語られています。東、美濃部、鈴木、青島、石原という歴代の都知事によって東京都がどれだけ劇的に変化してきたかが読み取れますし、この当時の東京都がどれだけ危機的な状況に陥っていたかも理解できます。(ただ、この時期は東京都以前にそもそも日本全体が割と危機的な状況だったような気もしますが…)。臨海副都心などに見られる都市政策の功罪・将来性や、その当時には構想すらほぼ無かった道州制にも触れている辺り、先見の明がある方ではないでしょうか。


         ただ、東京都で働いていて色々な物事を見てきたからなのか、若干毒舌と言うか、「なんでも叩いておけ」という部分が(特に前半に)見え隠れします。緻密に東京都の内部を書き記しておきながら「最近の若い者は…」論に突然論調が変わった時は流石に苦笑せざるを得ませんでした。そういった私情のような所が散見されるのをご愛嬌と見れれば良い本だと思います。

        余談ですが、この本を読む限りでは小池都知事は石原さんと鈴木さんの中間辺りに位置するのではないでしょうか。諮問機関に近い都政改革本部を立ち上げながら自身も行動していくところを見ると、なんとなくそんな印象を受けます。

         結果的に面白い本だったので良いのですが、東京都の「今」を書いている本では(当たり前ですが)ありません。東京都の資料を読む限り都の財政はある程度回復しているようですし、猪瀬・舛添とこれまでの都知事には無かった短期政権が生まれているなど、状況はこの本が出版された当時からかなり変化しています。著者が最近出版している東京都についての本を今度は読んでみたいと思います。
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        2017/02/03 by aokaze

    • 1人が本棚登録しています
      田中知事の「真実」 長野県民は知らない

      潮匡人

      3.0
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      • 圧倒的支持率を誇った田中康夫知事の就任当時にその資質を問う。

        作家、文化人として知名度の有る田中康夫知事の知事としての資質。

        再選を逃した田中知事。
        あえて今、圧倒的な支持率を誇った就任当時に著された本書を手に取ることで、田中県政を評価する材料のひとつとすべく手に取った。

        しかし、著者も述べている通り、残念ながら様々な文献からの情報を再整理したもので有り、著者の主観は直接的な形では表現されていない。
        良くも悪くも個性的な田中康夫氏について、辛辣な視点を巧妙に隠しつつ、極力第三者的な見地から評した形を取っていることが中途半端な印象を拭えない。

        内閣総理大臣とは違い、直接選挙で選ばれる県知事は、有る意味では大統領で有る。
        議員内閣制では国民に代わり立法府が肩代わりしている責任を県民が自覚すべきで有ると考える。

        結果として県知事として選任された以上、知事は県政に集中すべきであり、県民は在任期間中の県知事の行う施策について基本線では肯定的で有るべきだと思う。

        と、理想論を述べたところで本書だが。

        ・知事として選任された後でも県政に関係の無い雑誌の連載を続けている。
        ・知事自身が有害図書を著しているのはいかがなものか。
        ・施策を決定するのが直感的で、後ろ盾となる論拠が無い。
        極めて最もな主張で有り、知事としては好ましくない現象を述べている。

        田中県政に対する県民の評価は、現代になって明確な意志が示された。

        ここまでの論証を集めた以上、当時の時点で明確なNoを示してこそ本書の存在価値が有るのではないだろうか。
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        2011/04/27 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      離島発生き残るための10の戦略

      山内道雄

      3.0
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      • 人口2500人の海士町(あまちょう)の生き残り策を町長自身がつづった本。
        読みやすい。

        p20の人口ピラミッドが衝撃的。
        これほどいびつな超高齢化と超少子化の図はこれまでみたことがない。
        これが離島や山村地域の現実で、日本の他のまちもこれからこうなっていくわけである。

        続くp22の農業従事者の年齢分布もすごい。
        とんでもない表である。

        こうした悪条件にかかわらず、数々の改革と新規事業にいどむ海士町長の筆致はなぜか明るく希望に満ちている。
        前向きなチャレンジの姿勢はすばらしい。
        そうでないと人はついてこないんだろうな。

        海士町を応援したくなる本。
        >> 続きを読む

        2017/10/04 by Raven

    • 1人が本棚登録しています
      来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

      國分 功一郎

      5.0
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      • 来るべき民主主義
         筆者が住んでいる東京都小平市鷹の台にある雑木林は付近の住民が憩いの場として大切にしている生活空間である。しかしそこに都道328号線が通るため、雑木林を切り倒すという話がやってくる。この地域には新設される予定の都道328号線に並行して府中街道が通っている。都は府中街道が渋滞するためとしているが、筆者の分析によれば、渋滞は緩和されており、府中街道の整備をすれば十分対応できる。何せこの都道328号線の建設計画は50年も前に作られたものなのである。なぜ今住んでいる地元住民がいらないと言っている道路計画一つ見直せないのか。筆者は地元ですでに始まっていた住民運動に参加する中で、民主主義の重大な欠陥を発見する。
         第三章で集中的に書かれている主権と立法権の問題についての解説は非常に分かりやすく、国民主権・民主主義の考え方がどこから生まれてきて、どのように変遷したのかがコンパクトにまとめられている。加えて筆者が具体的な目の前にある問題を扱っているために、議論は抽象的になりすぎず、私のような専門外の人間にもとても飲み込みやすい説明になっている。
         国民主権というときに、国民の権利の源泉は立法権にあると考えられている。しかし実際に政治を動かしているのは行政であり、議会ではない。実際には議会も国民の代表として国民のために働いているのか疑わしいが、少なくとも建前上はそうである。そこには国民の主権が働いているのである。しかし行政は選挙で選ばれた人ではなく、役人が動かしているのであり、そこに主権者たる国民が関わることはできない。この都道328号線は議会にかけられて成立して進められているのではなく、行政が作ろうと決めたら作れるのである。そこに主権たる住民は関与することはできない。筆者たちは小平市や東京都に何度もかけあったが、行政に市民が参加することは非常に難しいことを思い知らされる。何とか住民投票を実施するまでこぎつけるが、投票のひと月前になって投票率が50%以上にならなければ、不成立とするという縛りを懸けられてしまう。筆者は「後出しジャンケン」と言っているが、本当にこんなひどいことがあるのかと驚いた。筆者は住民投票についても詳しく調べ、合併がらみの住民投票以外の住民投票は、そもそも市民が請求しても議会で否決され実施されていないことを明らかにしている。主権者である住民(国民)が政治に参加するのは非常に難しいのである。
         本書の優れている点は、行政の横暴に対して怒りの声を挙げ、徹底糾弾せよという方向にはいかないところである。相手を糾弾するような運動は熱狂的なエネルギーはあるが持続するのは難しい。不安や不信感に基づくのではなく、肯定的なヴィジョンを持った運動こそ、多くの人に指示され持続可能な運動になると筆者は言う。この小平市の運動では、雑木林を守りたいという運動であり、「道路建設反対、行政の横暴を許すな」というような運動ではなかった。雑木林で定期的にイベントを行い、実際に多くの人に雑木林を見て貰う。そのことから運動が広がっていった。
         水俣病ほかあらゆる公害病関連の運動、米軍基地の運動、原発の運動、組合の運動など旧態依然とした「運動」が近年うまくいっていないように思う。それはなぜなのか、本書を読んでいく中でいくつかヒントがあったように思う。差別があれば、声を挙げるべきだ。不当な扱いには声を挙げるべきだ。しかしそのことの先に何を実現したいのか、どういう社会を実現したいのかそうしたヴィジョンなしにただ反対を唱えても人はついてこない。「正しい」ことを声高に主張すればいい時代はもうこないだろう。強かにさまざまな方法を駆使して多くの人々に参加してもらうことで、よりより民主主義がやってくるだろう。筆者は言う。民主主義には完成はない。いつでも民主主義は未来によりよい形でやってくる。題名の「来るべき民主主義」とはそういう意味であると。
        >> 続きを読む

        2013/11/09 by nekotaka

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      決断する力

      猪瀬直樹

      4.0
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      • 「いざというとき、立ち止まるな!走りながら考えろ」

        2011年3月11日14時46分、マグニチュード9.0を記録した東日本大震災発生。

        この本の興味の中心は震災直後の東京都がどのように、震災に対処し、首都として隣県や被災地にどのようなサポートを行ったかという実践記録だ。

        最も大事なもの――災害時にはそれは人命であり、安全である――を見きわめ、
        そこに意識を集中しなければならない

        マニュアルにないことが起こったとき、「想定外」をいかに少なくすることができるか
        そのための準備を具体的に検証してみようというのがこの書である。

        Ⅰ 即断即決で立ち向かう

        「国は現場を持たない」
        金を回し、法的整備をし、人を派遣するだけである。
        国の機関そのものは、現場で動くこと自体、元々できないのだということを
        私たちは知っておいたほうがいい。
        災害時に人はよく、国が、国が、と言うけれど、
        それ、初めから無理な注文な訳ね。

        緊急時には現場が動く、情報を滞らせないことが重要。
        リーダーの器も大きな意味を持つ。
        東京消防庁の福島への支援活動を阻害した最悪の原因は「国」
        そして現場にいらぬ口出しをする海江田経産相だったらしい。


        Ⅱ ゛想定外”をなくす思考と行動

        印象ではなく客観的なデータ、意見ではなくファクト(事実)が正しい現状認識を生む。

        東電にも津波に関するデータはあったのだ。
        単にそれを無視しただけである。


        Ⅲ リスクをとって攻めに転じる

        氏は「震災後」の日本を、新しい日本を考える歴史的転機として捉えることを提言している。
        「戦後」日本は「イメージの世界」の住人だった。
        リスクをあえて考えない、リアルな現実を見ないように生きてきて、
        それが許される社会だった。

        もはや「想定外」は通用しない。誰もがその「甘さ」に気づいてしまった。
        起こりうるリスクを「想定」する社会へ転換するべきだ。

        「地産地消」のエネルギー確保に取り組むことを宣言している。
        ネットワーク型の電力需給網が完成すれば合理的でローコストである。
        具体的なプロジェクトで問題解決へ向かう。という。

        国がしがらみで動けないなら、東京都がトップダウンで動く。
        この姿勢は今の日本では歓迎されるものなのだと思う。


        作家であり東京都副都知事である猪瀬直樹氏の最大の功労は
        政治と行政がいかに進行しているかをタイムリーに情報発信してくれている点だと思う。

        どのような思想でどんな仕事をしているか、それが伝わる。

        最近ブログやツイッターなどの活用ができる政治家も増えたが、
        猪瀬氏は、政治と行政の両面を、民間人として作家の言葉で発信してくれる。
        都民としては、行政を知るまたとないチャンスだと思う。

        そして「作家の常識」と「変人パワー」が、行政に携わる秀才集団に、
        刺激と民間感覚を持ち込んでいる点もメリットだろう。

        最大の違いは「時間感覚」の違いである。

        重要問題だと考えた事項にはかなり迅速に対応している事がわかる。
        それは、彼に思想があるからだと思う。


        全体的に石原知事をヨイショしすぎだと思うのだけれど、
        …立場上仕方ないでしょう。

        都民としては、東京という大都市が国からは一線を画した独立した機能を果たせるほどの
        巨大で機能的な組織であるということに、
        このような危機対応を期待できる都庁という組織及び人材に恵まれていることを
        多少自慢に思ってもいいのではないか。

        そんなちょっとだけ明るい気持ちにもなれる本です。
        >> 続きを読む

        2012/10/15 by 月うさぎ

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      共感する力 カリスマ経営者が横浜市長になってわかったこと

      林文子

      4.0
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      •  著者は、訪問販売員としてセールスの現場で実績を重ねてきた、いわば“叩き上げ”の経営者です。
         当時は、今とは比べ物にならないほどの男性中心の社会。その中でもキャリアを築いていくことができたのは、“共感”と“おもてなし精神”を大切ににし続けてきたからだ、と述べています。

         “共感”と“おもてなし精神”とは、相手の気持に寄り添うことであり、ビジネスの世界だけではなく、すべての人間関係において欠かせないものだと強調しています。

         本書は、一般企業の社長と大都市の市長として、役割も風土もまったく異なる組織を変革した「共感する力」とはどんなものなのか、自ら経験した具体例を交えながら解説した一冊です。

         「人間はひとりでは何もできない」。それが著者の“共感”の原点です。
         強引に自らのカラーに染めるようなやり方をせず、対立よりも協調を重んじて、社員や職員のやる気を促したことが成功の秘訣なのでしょう。

         「次の世代の人たちによりよい日本をバトンタッチする」という使命に支えに、市長として、日々の激務をこなす著者のこれからのご活躍に期待したいです。 

         詳細なレビューはこちらです↓
        http://maemuki-blog.com/shohyou/business/kyoukanryoku/
        >> 続きを読む

        2013/04/09 by ヨッシィー

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