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カテゴリー"刑法、刑事法"の書籍一覧

      反省させると犯罪者になります

      岡本茂樹

      4.0
      いいね!
      • 反省しなくてイイ、放っておくと言うことではなく、

        とにかく反省、とにかく厳罰、という今のやり方がダメなんですね。本当の反省ができなくなってしまう。

        外から、反省させる、”された人”の気持ちを考えて、”悪い”と思いなさいというように、被害者の心情や犯した罪の重さを一番に考えさせると、いつまでたっても本当の反省はできない。問題はなくならないばかりか、大きくなってしまう。

        反省の前にする大事なことがある。
        本当の反省は、自分の心の内面(ありのまま)を見つめ、気づくことからしか始まらない。
        心を無視し、マイナスの心を”押し込め”てはいけない。本当に反省する気持ちは一番最後に自然に起こるものなんです。
        安易に、すぐに、反省させたり反省したりしてはいけないのです。

        「ごめんなさい、悪いことをしました。心が弱かったんです。」などという”表面的な”反省ではなく、

        この結果にいたった本当の原因は何なのかに自ら気づき、納得して、自分のしたことの間違いに気づくこと。それは、どうすればよりよく生きていけるかが分かることにつながるのです。

        人は誰でも不完全で、失敗するし、心は弱いものです。
        問題は、どうすれば心は強くなるのかということ。
        それには、まずは自分のマイナスの心(被害者に対する不満など)を見つめる(支援者は吐き出させてあげる)、不満の原因を自分の中に発見する、次にそれを解消する、そしてプラスの心を生み出すことが必要なのです。

        それから、元気によいことをいっぱいして、よい人間になって、迷惑かけた人に対してもよいことをすることで償っていくのです。

        迷惑かけたんだからお前は不幸になれ、と思ってしまう人自身がすでに不幸だし、その考え方を変えない限り幸せにはなりません。不幸は、誰のせいでもなく自分の考え方です。

        凶悪犯だから絶対治らない、という人は無常という自然法則を知らない。死刑にすればいい(殺せ)という人も、殺すと自分も生きる権利がなくなるという自然法則を知らない。

        そんなことは難しいから(善くなる)努力もできないという人もいますね。できないのではなく、したくない。人間は怠け者ですね。でも、そういう人は凶悪犯と同じで、自分の内面に向き合ってないだけなんです。

        (社会の中で生きるためには、社会が決めた実際の法律に従わなければいけません。だから罪を犯した人の自業自得ではあるけれど、、、罰では、よい社会は作れないだろうなあ。仕事で悪気はなく殺している人たちは、強いマイナスの心で殺している人よりはましだけど、それでも影響がないわけではないので気の毒です。善いことをいっぱいしてマイナスエネルギーに負けないようにしてほしいです。余談です^^;)

        反省させたり、反省ばかりしていると、心の中にマイナスエネルギーが溜まり膨らんでいつか爆発してしまいます。(外に向けて犯罪者になるか、内に向かって病気になるか・・・)

        長い時間をかけて溜まってしまったマイナスのエネルギー、負の習慣をプラスに変えるには時間がかかります。親やその親から引き継がれてしまったものは、どこかで断ち切らないと先の代(子や孫)で出てしまうかもしれません。慌ててはいけない、じっくりと。

        この世(自分)のマイナスエネルギーをプラスエネルギーに変えることが、幸せへの道なんだと思います。



        何か事件がある度に、被害者だけでなく犯罪者も気の毒(愚か)だなあと思います。そして、すぐに「そんなやつは死刑だ」とか怒っている人(コメント)を見ると、さらに気の毒になってしまいます。死刑も、厳罰主義も、仕方がない(日本)社会なのかもしれませんが、全くよくはならないよなあといつも思います。安易すぎる。ある程度の抑止力??はあるかもしれませんが、問題解決にはほど遠く、かえって問題を大きくしているのではないかと思います。(核の抑止力合戦と同じ)
        再犯率が大きいのもうなずけます。

        刑務所は何のためにあるんだろう、と思うのです。ただ刑罰を与える場所でいいのか。刑罰を与えるだけじゃ反省できないんです。いくら罰を重くしても、逆効果です。なら、死刑(殺せ)・・・?

        仇討ち、私刑のかわり、つまり被害者(や家族)の怨み(怒り)解消、ガス抜き、慰めなのか・・・。でも、それで被害者が本当に幸せになるのか?この世を幸せにしたくないのかな?

        被害者より殺人犯を守るのか、愛する人を殺されたら死刑(法的に殺すこと)は当然だ、自分がその立場になってみろ、という人は殺人事件がまた起こってもいいのでしょうか。感情では問題は解決しません。私は、この世から不幸なこと(殺人)自体がなくなってほしい・・・

        そのための方法が、ありのままを見ること。気づくこと。

        表面的に反省したり、正義を振りかざして反省させたり(厳罰や死刑)することではないのです。



        刑務所だけの話ではありません。
        学校、家庭、すべての生き方に通じる根本的な問題です。刑罰、学校や家庭での教育・しつけの仕方を社会みんなで見直さなければ、いつまでたっても犯罪は減らない、繰り返してしまうでしょうね。

        テロ、戦争、、、、みんな根っこは同じですね。


        岡本さんのいうやり方は、お釈迦様のやり方と同じだなあと思いました。弱い心に打ち克つために必要なのは、慈悲の心と(慈悲の心からの)道徳です。
        この世は「苦」です。矛盾に満ちている。人間は無知だから仕方ありません。でも、望みはある。変われるんだから。

        ご静聴ありがとうございました^^
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        2016/04/29 by バカボン

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      なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日

      門田隆将

      5.0
      いいね!
      • なぜ君は絶望と闘えたのか―本村洋の3300日。門田隆将先生の著書。光市母子殺害事件で奥様とお子様を奪われた本村洋さんの心情は察するに余りあります。普通の人間なら、容疑者への怨恨を抑えられず、逆上して罵詈雑言を浴びせたり報復措置を考えてしまったりしてもおかしくありません。それなのに常に冷静で真摯な対応を取り続ける本村さんのお人柄にはただただ尊敬するばかり。このような残忍な事件が二度と起こらない社会であってほしい。 >> 続きを読む

        2018/11/29 by 香菜子

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      ルポ出所者の現実

      斎藤充功

      5.0
      いいね! Tukiwami
      • 図書館にて。
        この分野の勉強のため。

        2015/08/29 by nananann55

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      狙われた自治体 ごみ行政の闇に消えた命

      下野新聞社

      5.0
      いいね! Tukiwami
      • 2001年10月31日。栃木県鹿沼市役所の環境対策部参事で
        廃棄物処理場のセンター長を務める男性が、帰宅途中で姿を
        消した。

        自宅に残されていた一枚のメモにはふたつの会社名と、家族が
        男性の名前が記されていたほかに「受け取り拒否」の文言。

        男性職員は家族に厳命していた。このメモに記された相手から
        贈り物があっても絶対に受け取らないように…と。

        メモに記されていたのは廃棄物関連会社名と、その経営者の名前
        だった。

        後に遺体なき殺人事件及び行政対象暴力事件として注目されること
        になる「鹿沼事件」を、地元紙・下野新聞が連載で詳細を追った
        優れた事件報道である。

        ごみ行政は金になる。そこに目をつけた廃棄物関連会社の経営者は、
        政治家に近づき、行政に食い込んで行く。時には秒力団との繋がり
        があることをちらつかせて。

        甘い汁を吸い続けられるはずだった。だが、鹿沼市の担当者が変わっ
        たことで事態は一変する。自治体からの指導が厳しくなり、これまで
        通用していた脅しも効かない。苛立つ経営者が思いついたのは、目の
        上のたんこぶである市職員を消してしまうこと。

        事件の裏の途轍もない闇を感じた。市役所と民間企業との間に交わさ
        れた謎の念書の存在。鹿沼市に存在した政争。市上層部に引き継がれ
        ていたであろう特定企業への優遇。

        多くの市職員が薄々は感じていたが、表立って正そうとはしなかった
        ことにあえて挑んだ一職員が逆恨みされた事件ではないだろうか。

        主犯格と目された経営者こそ立憲前に自殺しているが、実行犯4人は
        その供述を根拠として裁判に付されている。

        報酬目当てに罪もない市職員を殺害した4人は、勿論、罪に問われる
        べきだ。しかし、それだけでいいのだろうか。

        殺害された男性職員が廃棄物処理場のセンター長へ異動になる際、
        当時の鹿沼市長は「君にしかできない」と言っている。市長も
        官業の癒着を把握していたのではないのか。

        市が独自に設けた百条委員会での調査結果も、どこか歯切れが悪い。

        遺体も見つからない。事件を引き起こした背景もうやむや。残された
        家族はたまったものではないだろう。

        正しいことをしようとして奪われた命がある。責任はどこにあるのか。
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        2019/01/23 by sasha

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      冤罪 ある日、私は犯人にされた

      菅家利和

      5.0
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      • 冤罪なんて絶対に許されない。菅家利和さんの貴重な人生、貴重な時間を奪った関係者たちは反省しているのでしょうか。反省して済むことではないけれど、反省すらできないのであれば人間失格で無責任です。全員が損害賠償をするべきです。本当にひどい話。 >> 続きを読む

        2017/09/18 by 香菜子

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      57人の死刑囚

      大塚公子

      2.0
      いいね!
      • 死刑囚それぞれの事情と執行までの生活。

        狙いのようだが、淡々と綴られるスタイルは読んでいて辛い。

        57人を取り上げるのではなく、もっと絞った方が良かった。

        取材が大変だったからとか、せっかくなら全員分を。という考えが見え隠れするが、記述内容の薄い死刑囚に至っては、罪状と執行日程度しかなく、資料的価値も無い。

        再審請求を行っている死刑囚が1/3も存在するというのは驚きだが、罪を犯し、死刑という現実を目の当たりにして、真人間になった結果、生命を惜しむ気になっているとしたら、残念ながら既に遅いと思う。

        殺された人は戻って来ないとかいう次元の話の前に、成人してからは自分の行動の責任を取ることは当たり前で、殺人という犯罪の結果、死刑の可能性がある事は当然想定できたはずであろう。

        現在の日本では、他者を殺める行為に対しての抑止力として死刑制度が存在しているという事実が有り、殺人という許容されない自由を行使した以上、法治国家の取るべき道は一つし無い。

        ただし、冤罪の可能性が捨てきれない受刑者も多いようなので、改めて、捜査、裁判に関しては公明正大を徹底して欲しいと感じた。

        弁解するわけではないが、死刑制度を肯定しているとは捉えられたくない。
        遡及処罰の禁止と同様、遡及救済の禁止は当たり前だと主張している。

        ちょうど死刑廃止論者の暴挙が問題になっているが、難しい問題である。
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        2012/02/06 by ice

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      ロッキード事件「葬られた真実」

      平野貞夫

      4.0
      いいね! hinataboko
      • 平野貞夫氏は衆議院事務局に昭和三十四年、二十四歳の時に就職。昭和四十年から二年間、園田直衆議院副議長秘書を二年、昭和四十八年から三年半前尾繁三郎衆議院議長の秘書を務める。
        政治を近くで見てきた男。

        児玉誉士夫の秘書である太刀川恒夫は中曽根の書生をしていた人物で当時家族ぐるみの付き合いをしているのは周知の事実。
        事件が発覚した二月五日当日、昼には中曽根幹事長は自ら「今の段階ではノーコメント」と談話を発表。
        田中角栄は田中派総会で事件とのかかわりを全面否定、一方中曽根幹事長は相変わらず、ほぼ「ノーコメント」で通した。

        ロッキード事件の本命は「児玉誉士夫ルート」、中曽根との関係が深い以上、自民党が証人喚問に応じるとは思えない。
        政権基盤の弱い三木を支える中曽根を失えば、政権はすぐに崩壊する。

        ★刎頸の友が小佐野氏になっていますが、違います

        クリーンなイメージで作り上げた三木のスタンドプレーが目立ちます。
        野党とも仲良し、最大の派閥は自民の中に!
        三木はルールを無視し、はしゃいで、スタンドプレーをしている印象。
        こちらの夫婦は、思考も鳩山由紀夫夫妻に似ている

        角栄ファンでロッキード事件の三木、中曽根の動きが気になる人は買いです
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        2016/07/23 by ゆのき

    • 1人が本棚登録しています
      絞首刑

      青木理

      4.0
      いいね!
      • 日本の死刑制度について、死刑囚、被害者遺族、刑務官、教誨師といった人々を丁寧に取材し纏めた一冊。

        青木さんはテレビでコメンテーターとしてもよく出演される、いかにもジャーナリストな雰囲気の男性。
        青木さんが知人によく似ていて、テレビで拝見するといつも似てるなあとしげしげと眺めてしまう。そうなると著書にも興味が出てきてこちらを読んでみることにした。

        死刑制度や死刑囚についてのルポルタージュは既に多く出版されている。
        それらとの違いとしては、死刑制度に関わる人間を包括的かつ中立であるように書かれていること。
        冷静な文章であるので、読者を悪い奴らは死刑にしろと煽ることもなく、死刑は残酷だから廃止すべきだとも叫ばせない。

        死刑の是非、日本の法制度などをこちらで意見することは避けたい。
        それぞれがそれぞれに考え方があるものだから。
        ただ、自分には関係のないことと考えないことが最も悪だとは思っている。
        考えたら何かが変わるわけではないけれど、自分の考えを持たなくなったら人間じゃなくなることに等しいと思うので。

        本書では実際の死刑囚(本人取材時は未決死刑囚)が何人か登場する。
        中には冤罪を疑わせる人物が、既に処刑されてしまっていることには大きな衝撃を受けた。
        死刑に関しては取り返しがつかないので、冤罪でしたごめんなさいでは済まない。
        国家が、例え凶悪な人物であっても人を殺すことは殺人ではないのか。人を殺していいのか。
        以前は人を殺したら命で償って当たり前と迷いなく思っていたが、よくわからなくなってきたというのが本音だ。

        また、被害者遺族の思いも当然ではあるが全く同じということはない。
        大切なひとが殺されたのだから、犯人には死んで欲しいに違いないというのは、それこそ大切なひとを殺されたことのない人間が勝手にする妄想でしかない。
        もし、被害者遺族が望まないのに死刑を執行するのだとしたら、誰のための死刑なのだろうとも思う。それと共に被害者遺族であっても、遺族は遺族でしかなく、実際に殺された被害者の気持ちは知りようがない。
        社会の納得のための死刑や、被害者の報復のために死刑があるというのも何かおかしい気もする。
        考えはじめると深い穴に落ちるようで、これが答えですというものが見つけられない。

        死刑に関わるひとで取り上げられていない人物として、裁判官がいる。
        自らの言葉でひとりの人間に死刑を言い渡す気持ちとは一体どのようなものなのかを出来たら知りたかった。
        また、死刑が一審で確定することはまずないが、一審で死刑を支持した一般裁判員の気持ちも知りたいところではある。

        青木さんも書かれているが、厳密に言うと日本の死刑方法は絞首刑ではない。
        縊首が正しいとわたしも思う。
        細かいことなので、どっちでもいい気もするけれど。
        それにしても、絞首刑という言葉の響きと文字は刺激的だと思う。
        その刺激的な文字が太く書かれ、横に絞縄が描かれる表紙もまた随分強烈なものがある。
        これから読むものは、作り事ではなく日本で実際起きていることだと覚悟を求められているようにも感じる。

        被害者も加害者も、事件が起きるまではきっと、自分に死刑が関わってくるなどと思ったことは無かったはず。
        それでもある日、突然大きな問題となってしまう。
        決して他人事などと片付けられることではないのだ。
        >> 続きを読む

        2015/11/02 by jhm

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      悪魔のささやき

      加賀乙彦

      4.0
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      • 悪魔のささやきとは、人間の弱さや醜さを引きずり出し悪い方向へと突き動かすもののこと。
        「普通」の人を、犯罪や自殺へといざなう見えない力。
        自分だけは大丈夫などということはありえない。
        分かりやすくとても面白かった。
        軍国主義、学園闘争、多くの死刑囚との面談など。著者が体験してきた出来事はどれも生々しく、人間の脆さが浮かび上がってくる。
        悪魔にささやかれても靡かない、流されない、地に足のついた「自分」を作らねばと思った。
        >> 続きを読む

        2014/07/27 by seimiya

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      下山事件

      森達也

      5.0
      いいね!
      • 一時期下山事件にはまっていた時に読んだ一冊。下山事件自体よりもそれを追ったドキュメンタリーを制作している著者らの気持ちの移りが描かれている。 >> 続きを読む

        2011/02/22 by hirokoshi

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      闇に消えた怪人 グリコ・森永事件の真相

      一橋文哉

      4.5
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      • グリコ・森永事件の犯人とされる怪人21面相の記録。

        まさに劇場型犯罪。日本にこれほどの犯罪が有ったのかとある意味で感動した。

        グリコ・森永事件。そしてその犯人とされる怪人21面相。さらにはキツネ目の男。

        その存在は全て知っているものの、肝心な犯罪の内容についてはほとんど知らなかった。
        これは当時の年齢的理解レベルの話で有り、記憶の風化によるものでは無い。

        しかし改めて見返して見ると、これだけの犯罪を犯しながら時効まで逃げ切ったというのは驚異的で有り、警察組織としては痛恨の極みで有ることが察せられる。

        まず犯した罪の回数が多いこと。グリコ、森永だけでなく、他の多くの企業への恐喝を実施した上、多くの遺留品。更に多くの脅迫状が残っていることからも、逮捕されていないことが不思議である。

        これらの点からも、ここまでやって逮捕されていないのは、裏に警察さえも手を出せない強力な組織が有るとかいう話が出てくるのは頷けるが、案外真相はシンプルで、単にラッキーが続いた結果ではないかと考えている。

        この事件で最も印象的なのは、やはりマスコミ対策で有ろう。
        警察を愚弄しつつもコミカルな脅迫状の文面。
        企業側からの連絡手段に新聞広告を指定している点。

        死傷者を出さないようにし、大企業をターゲットとすることで、どこかねずみ小僧的に民衆の支持を取り付けていたようにも見える。

        決して許される訳ではないが、知的好奇心を刺激する興味深い事件で有ることは間違いない。
        >> 続きを読む

        2011/07/05 by ice

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      オウム帝国の正体

      一橋文哉

      4.0
      いいね!
      • 教祖の逮捕により終焉を迎えたかに見えるオウムの裏側。

        それなりに興味を持って情報を追ってきたつもりだったが、本書は非常に深い。

        435ページのボリュームでオウム事件全体を取り上げている。

        ・坂本弁護士事件
        ・村井氏刺殺事件
        ・上一色村一斉捜索
        ・地下鉄サリン事件
        ・国松長官狙撃事件

        センセーショナルに報道された事件に対しても、漏らさず詳細を取り上げているが、

        ・早川氏のブラックマーケットでの暗躍
        ・教団の錬金術とそれに群がる各種団体
        ・麻原代表逮捕後の旧麻原派と上祐派との対立

        とくに興味深かったのは上記3点で有った。

        オウム事件の暗部を糾弾する姿勢は、既に風化の兆しを見せている現代においても更に重要な意味を持っていると考える。

        また、随所で謀略的な示唆が有るところも、小説としての面白さに彩を添えている。

        無差別殺人により多くの人命を奪った教団が、事実上、今も存続していることを疑問に感じる声が増えるのを願う。
        >> 続きを読む

        2011/02/27 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日

      門田隆将

      5.0
      いいね!
      • なぜ君は絶望と闘えたのか―本村洋の3300日。門田隆将先生の著書。光市母子殺害事件で奥様とお子様を奪われた本村洋さんの心情は察するに余りあります。普通の人間なら、容疑者への怨恨を抑えられず、逆上して罵詈雑言を浴びせたり報復措置を考えてしまったりしてもおかしくありません。それなのに常に冷静で真摯な対応を取り続ける本村さんのお人柄にはただただ尊敬するばかり。このような残忍な事件が二度と起こらない社会であってほしい。 >> 続きを読む

        2018/11/29 by 香菜子

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      元刑務官が明かす刑務所のすべて 元刑務官が明かす (文春文庫)

      坂本敏夫

      3.0
      いいね!
      • 今まで読んだ本の中で一番 現実的だった。特に、死刑施行の関係者が書いた本ということもあり、内部の事情や心理的な動きなど詳細に書かれていた。興味深い本だった。 >> 続きを読む

        2013/11/24 by sayo

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    • 1人が本棚登録しています
      死刑囚弁護人

      DowDavid R , 鈴木淑美 , 増子久美

      4.0
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      •  本書は、アメリカ合衆国における「死刑囚弁護人」と呼ばれる弁護士の仕事と日常を淡々と綴ったものである。

         最初に言っておくと、大きなドラマがあるわけではない。そして、現行の死刑制度に反対とか賛成とか、そういった政治的なメッセージがあるわけでもない。

         アメリカの死刑制度には問題が多々あり、著者もその問題点を指摘しているけれど、死刑制度そのものに反対しているわけでもないようである。そもそも死刑制度に反対していたら、このような仕事にはたずさわらないだろう。

         知っての通り、アメリカは中国ほどではないが、日本よりも多くの死刑囚がおり、そして多くの死刑が執行されている国である。死刑囚、この場合裁判で死刑が確定された囚人という意味で使うけれど、そんな死刑囚の弁護人を20年続けてきた著者は、なるべく死刑囚に同情しないように、心のどこかを固く閉ざしたように仕事に取り組んでいる。

         彼の担当したクライアントの多くは、死刑が執行されており個々の死刑囚に同情していたのでは心が持たない。それはある意味正解であろう。ただ、現状の死刑制度にはたとえば人種や偏見によって、死刑判決がなされることもあり、その点に関して著者は疑問を呈している。

         さて、弁護士の仕事をテーマにした作品ではあるけれども、本書の三分の一、もしくは半分は著者と家族との関係に紙面を割いている。辛い仕事の中で、家族(妻と子供)の存在が何よりも心の支えになっていることを教えてくれる。

         死刑囚の多くは孤立している。恋人や家族がいる者もいるけれど、ほとんどは一人だ。

        「パパが助けようとしている人には誰もいないんだ。誰も助けてくれる人がいない人を助けてあげるのは、大切なことだと思う。そう思わないかい?」(頁177)

         主人公(著者)が自分の息子に言って聞かせた言葉だ。もしかしたら、自分自身にも言っているのかもしれない。

         今日も彼は、どこかで死刑囚の弁護をしているのかもしれない。
        >> 続きを読む

        2015/02/03 by ぽんぽん

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      田中角栄の真実 弁護人から見たロッキード事件 弁護人から見たロッキード事件

      木村喜助

      4.0
      いいね!
      • 5を付けてもいい。

        こちらの方は田中元総理と榎本敏夫元秘書の弁護人として、最初から最後まで関与した一人。
        この方は、今でも事件についての再審を求めたい気持ちを持っている。
        田中元総理は、丸紅側から請託を受けたり、賄賂を受け取ったことを捜査、公判を通じ
        一貫して否認された、が有罪にされた。

        田中元総理は、その上告審に係属中の平成五年十二月十六日に逝去され、
        死亡により最高裁判所は「控訴棄却」の決定を行い裁判は終結した。
        有罪・無罪の裁判でなく、死亡により控訴(検察官の起訴)を無効するという裁判。
        したがって、田中元総理に対する有罪判決は無くなった。

        弁護士との会話で、田中株が上がる
        田中先生は「どんな人に対しても、真面目に対応し、人を小馬鹿にするような態度を決して見せなかった」

        マスコミと世論
        公判の開始:新聞をはじめとするマスコミは、田中有罪志向が強く、弁護人に有利な証言やその他の証拠については報道せず、不利益材料ばかり報道していた

        公判心理とマスコミ報道
        「アリバイは凄いですね、特に三回目は無罪でしょうね」というので
        「何でそれを書かないんだ」と聞くと
        「いや、デスクが通らないんです」との答えが返ってきた

        世論の反応
        法治国家とは言えない現象まで現れた
        一審の論告当夜に政党首脳が先頭に立ち「角栄御用だ」と提灯行列



        大久保利通も孫のことで泣いているだろう(麻生さん方面じゃないよ)

        ロッキード事件の法廷にどれほどの不備があったか
        興味があったら読んでいただきたい。
        角栄さんの人柄は変わらぬまま。
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        2016/07/23 by ゆのき

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      終わりなき日常を生きろ

      宮台真司

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      • オウム事件後、90年代後半に書かれたものであるが、このときに提起されている問題は20年たった今も変わらない。終わりなき日常を生きるのに辛くなったとき、人は何を考え、行動してしまうのか。終わりなき日常を生きることはそもそも辛いことなのか、人間である以上受け入れざるを得ないことであるから、終わりなき日常をどう生きるかが大事なんだろう、等々いろんな事を考えました。宮台氏は現代を「承認の供給不足」としている。なるほど誰からも認められていないと感じること、私にも経験があり、漠然とした不安を覚えていたときを思い出す。承認の供給の問題はいろんな論点を含む大きなテーマ。平成がおわりつつあるなかで、平成初期に書かれた本を読むと得られることが多いと思います。そして、平成が抱えてきた根本的な問題は、次の時代にもちこしだなあと改めて感じます。 >> 続きを読む

        2018/05/08 by MT1985

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      平気で人を騙す人たち

      とんでもサギ師研究会

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      • 様々な詐欺師の手口を紹介し、騙す側、騙される側を笑う。

        詐欺犯罪に見え隠れする人間の性が何とも面白い。

        大物詐欺師の具体的な事件紹介。代表的な詐欺の手口紹介など。

        詐欺が社会的に許容されない犯罪であることは当然だが、一歩引いて、当事者では無い立場から事件を見てみると、人間観察的に非常に興味深い題材となる。

        どうして、こんな手口に騙されるヤツがいるんだという気がするものが多いが、人間というものは、金、恋、弱みなどを巧妙に突かれると、正常な判断力を発揮できなくなるものらしい。

        善良な市民とは言え、最低レベルの詐欺に引っかかる人は問題が有るように思う。

        青年で有ろうと、老人で有ろうと、自分や家族を守ることが出来る程度の知識、知恵を持ち、最低限の理論武装をしておかねば、時代に適合しているとは言えない。

        欲をかかずに過ごせばそれでも良いのかもしれないが、最低レベルの詐欺のほとんどは即物的な欲求を攻めるものが多いため、被害額の大小に関わらず、自業自得の面を否定できない。

        もはや無知で有ることも罪なのかもしれない。
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        2012/04/18 by ice

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      ザ・詐欺師

      別冊宝島編集部

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      • マルチ、医療、M資金、地面師、バッタ屋。詐欺師の実態。

        様々な詐欺師達の手口がいろいろと楽しめる。

        蛇の目ミシンや平和相互銀行など、具体的に企業名が明示された事件には緊張感が有って楽しめた。

        様々な詐欺の手口が紹介されるものの、共通して言えるのは、騙される側の欲望を刺激していること。

        無知なカモの欲望を、どうやって刺激するかを必死に考え続ける詐欺師。
        この過程では当然既存の手口を学ぶことも有ると思われるため、詐欺師の手口は改良、洗練されていく。
        これに対して、カモはカモで有るが故に、学ぶことをしない。

        詐欺行為が犯罪で有るというような大前提はさておき、自らが被害に遭わないよう転ばぬ先の杖として、過去の事例は学ぶべきであろう。

        騙される方も悪い。これは有る意味では正しいのかもしれない。
        >> 続きを読む

        2008/08/30 by ice

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      実録!刑務所

      別冊宝島編集部

      4.0
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      • 知られざる塀の中での出来事。

        自由を制限された環境下における精神状態は興味深く、また面白い。

        実刑の犯罪者を収監する施設としての刑務所。
        この位置づけは変わらないものの、時代の変遷とともに置かれている立場も微妙にニュアンスが変わってきている。

        世界的な視点で見てみると日本の刑務所は非常に軍隊的な管理を行っているという批判が有るようだが、犯罪の抑止力として過酷な刑罰が有ってしかるべきと考えてしまうのは自身が日本人の視点で凝り固まっているからであろうか。

        冤罪の恐怖は有りつつも、執行猶予も付かない実刑判決を受けた犯罪者に外国の映画で見るような自由すぎる独房生活を与える必要は正直感じない。

        また、現代では米よりも高くなった麦飯を、囚人に白米では贅沢だと考えられていた時代の指標で、引き続き提供し続ける硬直化した制度にも正直がっかりさせられる。

        収監されている犯罪者のエピソードで面白かったのは、獄中クッキングと所内を研究目的で女性が訪れた際の話。

        自由を拘束されているからこそ、ほんのわずかなことでも、食欲や性欲が満たされる状態に有ることを感じた。

        懲役太郎と呼ばれる人々の生活保障にも税金が使われているのが悲しい。
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        2012/03/28 by ice

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