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カテゴリー"科学史・事情"の書籍一覧

      センス・オブ・ワンダー

      上遠恵子 , レイチェル・ルイーズ・カーソン

      4.5
      いいね! Tukiwami
      • 文章量も少なく、写真が多用されたコンパクトな本

        読書疲れを癒やす本として利用するつもりだったけど
        今年5本の指に入るほど得るものはあった

        タイトルのセンス・オブ・ワンダーとは
        神秘さや不思議さに目を見張る感性という意味

        要は子供の頃の何にでも感動した体験、いつまでも飽きずに自然を観察し続けた感性を
        もう一回見なおして呼び起こせたら素敵ですという本

        心に響いたところは

        ・知ることは感じることの半分も重要じゃない

        ・美しい物を美しいと感じる力、新しいもの未知のものに触れた時の感激、思いやり、憐れみ、賛嘆、愛情など様々な感情が呼び起こされると
        次はそれについてもっと知りたいと思う。そのように見つけた知識はしっかり身につく

        ・空を見上げる

        ・風の音を聞く

        ・雨の日に外に出る

        ・鳥の渡来で季節を知る

        ・植木鉢の成長を見る

        ・しばらく使っていなかった感覚の回路を開く。つまり目、耳、鼻、指先の使い方をもう一度学び直す

        ・見過ごしてきた美しさに目を開く方法
        「もしこれが今まで一度も見たことがなかったものだとしたら?」
        「もしこれを、二度とふたたび見ることができないとしたら?」

        ・虫や植物などが生きる小さな世界を観察する

        ・宇宙の果てしない広さに心を解き放ち、宇宙の美しさに酔いながら、今見ているものの意味に思いを巡らし驚嘆する

        などなど

        読めば読むほど新しい発見ができるスルメのような本

        子供の頃の感動を思い出したい人、またあの頃の気持に戻りたい人におすすめ
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        2016/06/26 by くじら

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      氷河のサバイバル 生き残り作戦

      姜境孝 , 崔徳煕

      5.0
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      • とりがさけを釣ったのにチャングが鮭を全部食ったところが凄く面白かった。

        2015/01/23 by ムーリン

      • コメント 1件
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      地球環境を映す鏡南極の科学 氷に覆われた大陸のすべて

      神沼克伊

      3.0
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      • 著者は15回も南極に赴いたことあがある地球物理学者で、色々な側面から南極の紹介を行っています。

        読み終わると、南極は厳しいところではなく楽しいところと錯覚してしまいました。

        メインターゲットを中高生としているために読みやすい内容になっています。
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        2013/05/19 by 6kawa

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      神と自然の科学史

      川崎謙

      4.0
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      • 川崎謙の「神と自然の科学史」は、言語と文化による東西の対比を描いた、知的興趣に満ち溢れる作品だ。

        三つのリンゴを見ることはできても、数字で表されている「三」そのものを見ることはできない。
        この違いが、日本的自然と西欧的自然の差である、と著者は言う。

        日本人は、自然を「三つのリンゴである」と考えて疑わない。
        「自然観察」という言葉があるくらいで、五感によって触れられるものを自然だと考えている。

        もう一点、日本人は自然を人間の意志の及ばない、人間の外にあるものの働きという風にも捉えている。

        それに対して、西欧の自然観は、全く逆なのだ。
        自然は五感では認識できないという点で、「三」に相当しており、そればかりか、人間の最高の意志である"理性"でのみ捉えることができる、とみなされる。

        西欧の自然科学が対象としてきたのは、実はこのような自然であった。
        一瞬、ポカンとしてしまう。どういうこと? この困惑を、著者は説明する。

        今から150年くらい前に始まった文明開化以前には、日本人はこのような西欧的な自然を知らないでいた。
        だが明治時代、西欧の自然科学を学ぶ必要から、理科という教科が成立して以降、事態は一変してしまった。

        西欧科学への絶対視が生じたのだ。以後、日本人の西欧への劣等意識と、アジア蔑視を生み出した根本要因の一つとなっていったのだ。

        だが、もっと根深い問題が生じた。日本における自然科学は、西欧科学中心主義でありながら、根底では日本的な自然観を保持するという、奇妙な"二重構造"の歴史を辿ったのだ。

        つまり、どちらの自然観もないがしろにするという事態を生み出してきたのだ。

        著者の主張は、まず、この歴史的事実を認めようということ。
        そして、この二つの相容れない自然観があるということは、二つの言語、二つの個別な文化の存在を示唆している。

        したがって、ここを踏まえることにより、これまで閉ざされていた"二つの文化の共存"という道、"彼我の自然観の共存"という道が開けるだろう、というのだ。

        目の覚めるような提言であると思った。

        >> 続きを読む

        2020/09/11 by dreamer

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      失われた発見 バビロンからマヤ文明にいたる近代科学の源泉

      TeresiDick , 林大

      3.0
      いいね!
      • 【西洋文明だけが優れていたわけではないのだよ】
         現在の科学、文明の発展史を考える時、なんとな~く、それらは西洋文明に源があり、西洋文明が科学、文明の発展をリードしてきたのだと漠然と考えてしまうことってありませんか?
         そういう部分ももちろんあったのでしょうけれど、非西洋社会の方が西洋よりも圧倒的に早く真理に到達していた、技術を生み出していたことがかなり多くあるのだよというのが本書の骨子になります。
         西洋社会の万能感など実はあまり根拠のないことなのだと説いているのですね。

         本書では、数学、天文学、宇宙論、物理学、地質学、化学、技術の分野別に、まず、西洋文明史をたどり、その様々な到達点が、非西洋社会においてはいかに早く実現されている例があるかを地域ごとに検証するという構成を取っています。
         例えば、数学で言えば0の発明はインドにおいてなされたと考えられていますが、実はメソポタミアでも0的な概念が用いられていたとも指摘されています。
         いずれにしても、非西洋社会の方が早いわけですね。
         あるいは、インドにおいては微積分の萌芽のようなものまでもが西洋社会よりも断然早く考えられていたとか。

         また、宇宙論を見てみましょうか。
         これは、非西洋社会では、巨大なヘビが卵を産んでどうだらこうだらとか、神が夢を見て宇宙が生まれてどうしたとか、そんなイメージではないかと思います。
         これはもう、神話の世界だよねと思いがちですが、現在の宇宙論からそれらを解釈してみると、ビッグバン理論とさして変わらない考え方をしているとか、それは定常宇宙を述べているとも言える等々、それほど突拍子もない話ではなく、結構、真理を突いている部分もあるのではないかとも考えられるということが紹介されています。
        う~ん、なるほどねぇ。

         あるいは、地質学というのは、その文明が育った地域差があり、その地域の特性に応じて様々な分野で優れた発見をしていることがあるという指摘があります。
         例えば、ハワイなんか火山が多いわけで、それに慣れ親しんでいたからでしょう。
         相当早い時代から火成岩と火山岩の違いを明確に認識していたことが分かると言います。

         はたまた化学の分野ともなると、錬金術が顔を出します。
         化学は、優れて経験的な実験から発展した分野であり、色々な地域で様々な物質を加熱したり、混ぜたり、色々やりながら発展してきた分野だということです。
         西洋においては、その名の通り、金を得るための術だったわけですが、これが中国になると目的は不老不死の薬を作り出すためとなり、南アメリカでは金や不老不死にはあまり興味を持たず、薬理学、精神薬理学、毒素薬理学の方面に知識を伸ばしていたりするそうです。
         求めるものの違いにより、発展する方向に差が出て来たりもするわけですね。
         
         このように、本書は、様々な科学分野の発展が、どんな地域でどういう足跡をたどってきたのかを見て行き、その過程で西洋文明万能主義に対する異議を唱えるという本になっています。
         なかなか興味深い一冊でした。


        読了時間メーター
        □□□□□   しばらくお待ち下さい(5日以上、上限無し)
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        2020/10/20 by ef177

    • 1人が本棚登録しています
      自分の体で実験したい 命がけの科学者列伝

      BoringMel , DendyLeslie A , 梶山あゆみ

      4.0
      いいね! hit4papa
      • 自分の体を使って様々な実験を試みた科学者たち(うちひとりはインテリア・デザイナーの女性)。10章からなる彼らの命がけの物語だ。お馬鹿な奇人列伝を想像して本書を手にとったのだけれど、いやいや、予想外の感動をしてしまった。

        名声、好奇心、使命感、自己実現、はたまた蛮勇か。身体をこわし、命を失っても遂げなければならなかったものとは何なのか。天才たちの情熱が、凡人の僕にふりそそいできて胸がアツくなる。やるせないことに、命を賭しても、自己顕示として批判にさらされることもあるという。

        危険な空気を吸いつづけた親子の章 ジャック・ホールデンの言葉が印象的だ。本書に登場する人々の精神に通底しているのだと思う。

        「危険のない人生は、マスタードをつけない牛肉のようなものだ。だが、私の人生は役に立つのだから、登山や自動車レースのようにただ危険のための危険を追いもとめるのは間違っている」

        マスタードをつけた牛肉が美味しいかどうかは別として ・・・

        彼らのおかげで多くの人体の謎が解明され、人々が救われてきたのだ。本書からは、後世に残した偉人達の足跡を読みとることができる。

        本書に登場する偉人で、僕が名前を知っていたのは、キュリー夫人だけ。あとの科学者たちは、その業績を含めて聞いたことがない。もっとも、キュリー夫人にしても、ラジウムを発見したのをおぼえていたくらい。小学校の図書館にある伝記に目もくれなかったので、この美しい話を知らずに大人になってしまったのだなぁ。今更、後悔しつつ、これは収穫でもあった。

        本書のコーヒーブレークのちょっとした小ネタが親切丁寧と思ったら、本国では、小中学生向けの本として出版されているとのこと。確かに、子供たちに読んで欲しい本ではある。
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        2013/02/10 by hit4papa

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      新釈「蘭学事始」 現代語ですらすら読める

      長尾剛 , 杉田玄白

      5.0
      いいね!
      • とても面白かった。

        古典である「蘭学事始」を、思い切ってとても読みやすい現代語訳にアレンジしてある。

        杉田玄白や前野良沢や平賀源内ら、蘭学創成期の群像の生き生きした息吹や情熱がひしひしと伝わってきて、本当に面白かった。

        西洋の「実測究理」の学問や精神に触れたときの、杉田玄白らの驚きと衝撃。
        辞書もなく、なんの参考書もない中で、杉田・前野・中川淳庵のたった三人で徒手空拳で解体新書の翻訳に立ち向かい、とてつもない困難と試行錯誤を通じて、少しずつ読むことができ、わかるようになっていった時の喜び。

        本当に蘭学事始は、貴重な歴史の証言であり精神の記録と思う。
        その本が、現代人もわかりやすく読んで追体験できるのだから、ありがたい一冊だ。

        前野良沢が、読めない横文字を目にした時に、

        「国が違い、言葉が違うといっても、同じ人間の書いたものではないか。
        読めないわけがあるまい。」

        と思って発奮して学問に励んだ姿は、私も見習っていろんな国の言語を勉強したいなぁと思った。

        アルファベットそのものすら禁制であり、蘭学の勉強も出版も困難で、辞書も参考書もなかったその当時からすれば、今はなんと恵まれているのだろう。
        先人の辛苦とその営みへの感謝、忘れないようにしなければと思う。

        「とにかく今できることを精一杯成し遂げる。」

        という杉田玄白の精神も、本当に素晴らしいと思った。

        何事も、自らが実際に触れて心底から納得しなければ、語らず、書かない。
        そういう、蘭学者たちの科学的で潔癖な態度も、本当にすばらしいと思う。

        ちなみにこの本のあとがきに書いてあるけれど、若き日の福沢諭吉は蘭学事始を読んでとても感動して、明治になってから福沢諭吉が杉田玄白の子孫の承諾を得て出版して世に広めたらしい。

        今の現代日本人は、大なり小なり西洋の学問を学び、その恩恵にあずかっている。
        とすれば、我々にとって、福沢諭吉は祖父のようなもので、杉田玄白は遠い草創期の先祖みたいなものだろうか。

        本当に、この本自体が「連城の玉」のような気もする。
        かけがえのないすばらしい情熱を思い出させてくれる一冊と思う。
        >> 続きを読む

        2012/12/21 by atsushi

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      ビヨンド・エジソン 12人の博士が見つめる未来

      最相葉月

      3.0
      いいね!
      • 作者が興味を持った12人の日本人科学者について書いた内容になっています。
        浅学なため、一人も知りませんでしたが、日本のみならず世界で活躍している人ばかりです。

        それぞれの今に至るまでの話が主な内容になっています。
        すんなりと科学者として活動できるようになった訳ではないが、興味深い内容であるので「科学者」もしくは「科学」にひきつけられました。
        >> 続きを読む

        2013/05/19 by 6kawa

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