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武田康男
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読書ログのレビューを見て気になった一冊。元々雲が好きで、昔からよく雲は眺めてた気がします(^^*一度小さい頃に自転車に乗ったまま雲を見ていたら、田んぼの横にあるような小さい川に自転車ごと落っこちたのを思い出しました(笑)私が好きな雲と雲のある風景。真夏の空に浮かぶにゅうどう雲。朝日や夕日に染まる雲。月が雲に覆われた時に見える月光環と雲。遠くの山に陽が射しながらも、分厚い雲の影が落ちる瞬間。あげていったらキリがありませんが、この本はそんな日常見かける風景の中で見ることができる、雲のある美しい風景がたくさん収められています。朝、昼、夜。海、山、都会など、時間帯や場所によって違った趣のある写真の数々は、雲好きでなくても楽しめるのではないかと思います♪幻想的な風景は思わず見惚れてしまうものばかりで、"時間を忘れて自然の風景を楽しむ"そんな時間も悪くないなぁと思える一冊でした(^^* >> 続きを読む
2016/11/11 by starryeyed
高橋健司
2004年の発行なので、もう10年になる。主治医の先生と雑談をしていたら「これいい本ですよ」と言って貸してくれた。少し読んですぐに買うことにした。それ以来手元にあって、四角に開いた部屋の窓から空を見ては”雲模様”を観察している。 季節ごとに自然の様々な現象が見出しになって、そこに美しい日本語と、見出しにちなんだ俳句や短歌が添えてある。 筆者は写真家協会員で美しい写真もあり、それを見るだけでも気持ちが広がってくる。 四季に恵まれた国に住んで、古代から農業も含め生活の指針を自然に求めていた証は多くの言葉にあることを知った。 名前はその命と思えば、読み返すごとに豊かな気持ちになる。 索引は500をゆうに越えていて素晴らしい写真とともに紹介されている。 目次 序章 気象学による雲の分類法 雲の類 巻雲、巻積雲、巻層雲、高積雲、高層雲、乱層雲、層積雲、層雲、積雲、積乱雲、毛状雲、鉤状雲、濃密雲、塔状雲、 房状雲、層状雲、霧状雲、テンズ雲、断片雲、扁平雲、並雲、雄大雲、無毛くも、多毛雲。 雲の変種 肋骨雲、波状雲、もつれ雲、放射状雲、蜂の巣状雲、半透明雲、二重雲、隙間雲、不透明雲。 雲の副変種 鉄床雲、乳房雲、尾流雲、降水雲、アーチ雲、漏斗雲、頭巾雲、ちぎれ雲。 1.雲の章 羊雲 羊が牧場で群れているように見える雲で、高積雲の一種です。この雲が太陽や月を横切ると、美しい光冠が見えることがあります、西洋ではこれを黄金の羊、神の使いの羊と呼ぶそうです。 ほかに 鰯雲、鱗雲、むら雲、朧雲、入道雲、雲の峰、飛行機雲、雲の根、凍て雲、などなど。 2.水の章 小糠雨 春先にしとしとと降る雨で、雨粒の大きさは0.2~0.5ミリと小さくいわゆる霧雨です。糠雨とも言いますが、傘をさすほどの雨ではありません。ひそか雨の名もあります。よもすがら音なき雨や種俵(蕪村) ほかに 驟雨、春時雨、菜種梅雨、卯の花腐し、五月雨、篠着く雨、海霧 など3.氷の章 風花 冬型の気圧配置で日本海側に雪が降っているとき、脊梁山脈を越えた空っ風に乗ってきらきら光りながら雪片が舞い降りてきます。これが風花で群馬県では吹越といいます。雪と言うには余りにも量が少なく、地面に舞い降りるとたちまち乾いてしまいます。 ほかに、氷の花、御神渡り、霜道、忘れ霜、霜華、など4.光の章 天使の梯子 「ヤコブが、イザヤから祝福を受けてイスラエルの地に旅した時、ある土地で石を枕に寝ていると、天に通じる階段が出来て天使が上がったり下がったりしているのを夢に見た。ヤコブはここが天の門の地と知り、神に祈ってここにイスラエルの国を作った。(旧訳聖書 創世記代28章)雲に切れ間から射し込む、行く筋もの神々しい光はあたかも天と地を行き交う階段のように見えます。そこでヨーロッパではこれを天使の梯子、ヤコブの梯子などと言っています。 ほかに 彩雲、幻日、光冠、虹、蜃気楼、オーロラ、白夜、などなど 5.風の章 青嵐 青々とした草木や、野原の上を吹き渡っていく風 で、嵐の文字を用いることから解るように、薫風よりも幾分強い風を言います。 長雨のそら吹き出せ青嵐(素堂) ほかに 春一番、比良の八荒、風光る、春疾風、山背、野分、木枯、颪、鎌鼬、風の色、など6.季節の章 光の春 立春を過ぎてもまだ余寒が厳しく、寒い日があります。けれども陽の光は日増しに強くなってきて、寒い中にも春の訪れを感じることがあります。これが光の春です。光の春と言う言葉は、もともとはソ連で使われていた言葉で、緯度の高い国に住む人々の、春を待ちわびる気持ちが伝わってくるような響きがあります。 ほかに 余寒、麦秋、油照り、老婦人の夏、インディアン・サマー、二十四節気、白露、半夏生、など 参考文献・索引・あとがき >> 続きを読む
2015/01/15 by 空耳よ
山口宗彦 , 上野充
台風研究がどこまで進んでいるのかを垣間見ることができた。台風の構造だけでなく発生のメカニズムもかなり分かってきている。とはいえ、台風が発生しやすい気象条件の絞り込みができるようになってきたということであり、いつ、どこで台風が発生するかを特定するには至っていない。また、予測に関しては進路予測もかなり精度が高くなってきている一方で強度予測はまだ精度がよくない。地形、台風を取り巻く大気の状態、そして台風そのものなど多くのパラメータが非常に複雑に絡み合っているためであるという。コンピュータによる数値予測のグリッドを細かく設定することで精度が向上することが示されてはいるが、恒常的な予測に用いるにはまだ難があるらしい。台風についてかなり分かってきている一方で、まだまだ分かっていないことも多いように感じた。 >> 続きを読む
2017/09/21 by 夏白狐舞
高橋順子 , 佐藤秀明
さまざまな雨の名前を四季ごとに集め、簡単な解説が付けられています。例えば、・春霖(しゅんりん) : 春霖雨(はるりんう)ともいう。こまかく烟るように降りつづく三、四月ころの長雨。春雨は長雨になることが多い。「霖」は長雨の意で、とくに三日以上つづく雨をいう。十日以上になると「霪雨(いんう)」という。秋に降る長雨は「秋霖」。・樹雨(きさめ) : 「きあめ」ともいう。濃霧のとき、霧のしずくが森林の木の葉にたまり、それが大粒の水滴になって落下するもの。幹を伝って流れもする。・蕭雨(しょうう) : 「蕭」は、もの淋しい、の意で、しとしとと降りつづくもの淋しい秋の雨。明治から昭和にかけて活躍した画人川合玉堂に「彩雨」という一幅がある。雨が山里を染めあげてゆく……墨絵に近い淡彩ながら、豊饒と寂寥が交差する佳品だ。・鬼洗い(おにあらい) : 大晦日に降る雨のことで、「鬼やらい=追儺」にあやかってのものか。などなど。著者が詩人なので、解説にも風情があります。写真も素晴しい。これほどの雨の名前を実生活で使うことはまずないでしょうけれど、「こんな雨の名前があるんだ」と思うだけで嬉しくなります。表紙がなんだかゴタゴタしていて、ちょっと損している感があります。表紙から想像される内容よりも、ずっと豊かで情緒溢れる作品です。あと、著者のエッセイ風の短文はいらないかな。 >> 続きを読む
2015/07/21 by IKUNO
『雨の名前』より和歌や俳句が数多く取り入れられており、より情緒的になっています。例えば----------鹿の角落とし(しかのつのおとし) : 晴れた日中に吹く南西風のことで、山口県柳井市あたりでつかわれた言葉。鹿の角は四月ごろに落ち、初夏にまた新しく生え替わる。その鹿の角を吹き落とすほどの強風。「落とし角」「忘れ角」は季語。 角落ちし気の衰へや鹿の顔 石井露月(ろげつ)--------------------荷風(かふう) : 蓮の上を吹き渡る風のこと。蓮の新葉は初め水面に浮く。これが蓮の浮葉、中国ではその形容から銭荷と呼ぶ。茎が成長すると傘をさしたような蓮田の景色となる。 蓮の葉や水を離れんとして今日も暮る 村上鬼城(きじょう)----------初嵐(はつあらし) : 「初秋風(はつあきかぜ)」と「野分(のわき)」の間に吹き荒れる強風のこと。野分の前触れのように吹く荒い風を指すこともある。秋の季語。 にはとりのたたら踏みけり初嵐 飴山実--------------------勁風(けいふう) : 強い風の意。風が持続的に力を見せつけるのは冬であろう。 家康公逃げ廻りたる冬田打つ 富安風生(ふうせい)----------等々。写真は風を感じさせるものもあるしそうでないのもあるしで統一感が無かったのですが、作者のあとがきに----------カメラのファインダーを覗きながら、そんな風をそっと探してみる。なんとなくカビくさい風が“ソヨッ”と来たら静かにシャッターを切る。そこに写っているモノはまぎれもなく“風”である。----------とあり、全て実際に風を収めた写真であることが分かりました。これも何とも情緒的です。 >> 続きを読む
斉田季実治
避難グッズの季節物を入れ替えなければ!
2013/05/28 by ata-chu
前野紀一
氷、雪、霜柱、氷柱・・・水蒸気、やっぱり水の星なんだなあ~と実感。読めば読むほど、不思議な力が働いているとしか思えない。確かに、霜柱を踏むことが減ったような気がする。それだけ、暖かくなってきたんだろうか。そんな霜柱も、大地を踏みしめることができるからこそなんだと、そのありがたさを思う。そうそう、小さい頃、小さなかき氷機でかき氷を作って、シロップをかけて食べる時間が楽しみだったし、中学校の前にあったお店(今はない)で食べたかき氷を思い出した。 >> 続きを読む
2017/02/19 by けんとまん
下山紀夫
ストーリーに合わせ、本当にわかりやすく身近な気象の起こり方が解説されていました。大人も子供も楽しめる内容になっているのではないでしょうか。僕自身、梅雨のメカニズムとか知らなかったので目からうろこの一冊でした。少し天気予報が楽しくなるかもしれません♪ >> 続きを読む
2014/03/07 by taiitirou
井田寛子
4分半に籠められた思い・努力の積み重ね。そして、そこに至るまでが描かれていて、想像以上に厳しい世界であると実感。キャスターという方を見ていると、表面的には表れないようにしているというのも、さすがプロだと感心する。それにしても、気象という、とてつもな奥深く、かつ、変化の激しいものを扱うというのは、なかなかできないことだ。中にも書かれていたが、それが、災害と重なると、一層、そういう点がクローズアップされる。伝えたいという思いの大きさが、よくわかる。 >> 続きを読む
2016/02/27 by けんとまん
鵜山義晃 , 村井昭夫
その名の通り雲のカタログ。種類はもちろん、気象情報なども書かれており、なかなか興味深い内容。ただ、ちょっと自分には詳しすぎて訳が分からなくなることも。まぁ分からなくてもパラパラ見てるだけで面白い。昔、ラジオで篠原ともえさんが「そらは自然のアート」みたいなことを仰ってて、それから空を見る目が変わった。毎日違って、毎日素敵なのになんでよく見てこなかったんだろう。少しずつ詳しくなれたらいいなぁ。ちなみに篠原ともえさんはどちらかと言えば空ではなく宙の方がメイン(?)っぽいので平仮名で「そら」と書いておきました。ラジオの時は空の話だったけど。 >> 続きを読む
2017/10/24 by 豚の確認
岩槻秀明
気象学の理解に熱力学が必要であるとは、今まで知りませんでした。図が多く、行間も大きく読み易い。熱力学もそうだが、ボイル・シャルルの法則、水の相変化など、社会人に縁遠い内容が多く含まれており、本のタイトルは「図解入門 気象学のキホンがよ~くわかる本」となっているが、一般社会人向けというよりも、やはり、気象学関係への進学を考えている高校生、気象予報士の資格取得を目指している人への基本となる本という高度な内容になっており、全427ページと大部の濃い内容の本となっている。物理学でおなじみの数式は、それほど出て来ない。[書評]図解入門 気象学のキホンがよ~くわかる本 | KI-Academic http://j.mp/Y5RaBk より。 >> 続きを読む
2012/12/04 by togusa
青木孝
ここで言う気象とは、天気予報に関すること、または、気候についてのこと。
2012/11/02 by togusa
野坂勇作
本格的に寒くなってきましたね。そろそろ出会えるかなって楽しみにしているのが霜柱。ザクッザクッ♪って踏みしめる楽しさはもちろんですが、改めて見てみれば不思議なものですよね。この本は、ちゃんとストーリー性の有る絵本でありながら、おばあちゃんと一緒に家の冷凍庫で霜柱が作れるかの実験をしちゃいます。絵本と科学の融合なんて素晴らしいですよね。 >> 続きを読む
2012/12/05 by makoto
花田知恵 , BalogJames
これをどう捉えるかは、いろんな立場がある。温暖化そのものについても、立場があり、諸説がある。しかし、ある意味、画像ほど事実をストレートに伝えるものはないと思う。特に、時系列で見せることで、その伝播力が格段にアップする。とにかく、氷河が溶けて減っているということが意味するものはおそらく一つだと思う。それをどう解釈し、どうアクションするか・・・・そこが分かれ目。 >> 続きを読む
2015/02/14 by けんとまん
中谷宇吉郎
ゴムドリco. , 韓賢東
韓賢東 , リメ , Hana
斉藤俊行 , 前野紀一
大河内直彦
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