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カテゴリー"生物科学、一般生物学"の書籍一覧

      生物と無生物のあいだ

      福岡伸一

      4.1
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      • 高校のときの生物の授業で学んだことが中心だけど、どんな学者がどうやってたどり着いたのか、生物学者の思考や技術的なアプローチのエピソードが豊富で、とても興味深かった。
        こうして発見の経緯を知ると、その内容への理解も深まると思う。中学生か高校生が読んだら、理系の学者の仕事も面白そうと興味を持つ確率が上がりそう。
        分子レベルでは、人は入れ替わり続けているのは知っていたけど、改めて生きてるだけで「お疲れさまです」なんだなと感じました。


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        2017/02/26 by 245

    • 他6人がレビュー登録、 26人が本棚登録しています
      嫌われものほど美しい ゴキブリから寄生虫まで

      相原真理子 , Angier, Natalie

      3.7
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      •  生物の本を読むのはとても楽しい。テレビで動物の番組をやっていたら思わず見入ってしまう。

         とにかく虫も動物も不思議で満ちておりそれらを知ることは、我々の知的好奇心を満たしてくれる。それと同時に、人間というものの小ささを考えさせられる。

         人は毎日あくせく働いているけれども、自然界の生物の多くは厳密に観察してみると、ほとんど何もせずにごろごろしている種類が多い。しかし、それは決して無駄なことではない。最小限のカロリー消費で済むように、日々を過ごしているのだ。無駄な動きは命を縮めることを彼らはよくわかっている。

         働きアリや働き蜂ですら、一日のうち働いている時間は3~4時間だという。

         企業や社会は効率効率というが、本当に効率的なのは文明を捨てて森に帰ることなのだ。オフィスのパソコンを破壊し、車を火山の火口に落とせ。

         それはまあ冗談である。ほかの話をしよう。たとえば「おしどり夫婦」という言葉があるように、一生雌雄が連れ添う種類の動物は何種類か存在する。しかしそれは動物界では稀である。某芸能人が「不倫は文化」と言ったけれど、動物はしばしば雄も雌も「浮気」をする。それは当然である。雄は少しでも多くの子孫を残そうと本能的に考えるし、雌は雌で少しでも強い遺伝子を残そうとするからである。チャンスがあれば喰らいつく。当然ながら自然界で普通だからといって人間界で普通とは限らない。

         ただ、人間はほかの野生動物よりも優れている、という考え方に疑問を持っている筆者にとっては、集団で雌を犯すイルカの行動も、どこか人間的に思えてしまう。

         それはともかく、本書では動物たちのほかに有名な生物学者や著者の祖母の話も出てくる。人間も虫も動物も同じラインで話しているのだ。とにかく動物好きにはたまらない一冊と言っていいだろう。

         それと同時に、人間が自然に対して謙虚にさせてくれる一冊でもある。
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        2014/12/29 by ぽんぽん

      • コメント 4件
    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      エッジエフェクト 界面作用

      福岡伸一

      4.0
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      • 文学や哲学や美術等々の対談者の視点に、生物学の視点を重ねながらの対談本。

        『できそこないの男たち』で生物学的に完全な女に対して不完全で欠けている男たちと著していたが、その辺りをベースに、欠けているがゆえに余剰・過剰を求めて資本主義を作ったとか、本来欠けている存在の「男」が過剰になった状況が『東京島』とか…

        エントロピー増大の法則と宇宙の美や生命の誕生は矛盾していないか、「男の子十歳説」等々、生物学の話題と外れることも多いが、話題が思わぬ方向に発展していくのも面白い。
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        2011/10/30 by minomu-

    • 1人が本棚登録しています
      やがて消えゆく我が身なら

      池田清彦

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      • 189ページ: 老人介護の最大の問題点は、介護する方のマニュアル化されたパターナリスティックな行為と、介護をされる老人のニーズが、どうしたって齟齬を来すところにある。介護はもちろんサービスであるから、本来的には消費者(介護を受ける人)のニースに応えることが望ましい。しかし、介護される老人は様々な意味で弱者であり、真の決定権を持たないのが普通だろう。介護をする方は、いきおい消費者の代理人(介護を受ける人の家族)の意向を重視するようになる。そうなると、重視されるのは家族と介護人の都合ということになり、老人は単にパターナリズムの奴隷として生活せざるを得なくなる。 >> 続きを読む

        2015/03/19 by Neo*

    • 2人が本棚登録しています
      死なないやつら 極限から考える「生命とは何か」

      長沼毅

      4.0
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      • タイトルは過酷な環境でも死なない生物たちのこと。乾燥、高温、高圧、高塩分濃度、等々極限環境に適応して生きている"やつら"。

        更には、40万Gに耐えたり、尋常ではない耐放射線能など、「それ、地球上ではいらんやろ?」と思われるものまで。

        なぜ必要なのかよく分からない、とんでもない能力。ランダムな突然変異でたまたま獲得したものの、その能力を発揮する機会もなく、さりとて環境に選択されることもなく今に至る、か?

        なんだか人間にもまだ発揮できていないとんでも能力があったらおもしろいなぁ、などと考えてしまう。

        #後半は「協調性遺伝子」とか「生命の渦」とか、ちょっと盛りだくさん過ぎの感が…
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        2014/12/07 by minomu-

      • コメント 1件
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      世界は分けてもわからない

      福岡伸一

      3.3
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      • 分子生物学者福岡先生の、文学的哲学的な科学の本です。文系が読んでも面白い理系の本、て感じでしょうか。
        ものの見方の話です。細胞のお話。

        私たちは普段、物や物事を大ざっぱにしか見ていません。なのに分かったような気になってあれこれやってしまって、色々と困ったことになります。

        かといって、電子顕微鏡を使って微細に観察したところで、それで全体が分かるかといったら、そうではない。分けて細かく観察しなければ分からないけれど、すべて分かるわけではない。全知全能気分でバカなことをやるのは無知というもの。



        …ふと視線を感じる。これは、実際に眼からわずかな光線が反射されそれを受け取った脳が反応しているらしい。視線もビーム!なんだ。(小ネタが本質へと繋がる構成。上手いなあ)

        切り取られた絵画。拡大された絵画。

        >私たちは、本当は無関係なことがらに、因果関係を付与しがちなのだ。・・・ヒトの眼が切り取った「部分」は人工的なものであり、ヒトの認識が見出した「関係」の多くは妄想でしかない。私たちは見ようと思うものしか見ることができない。

        >消化管を微視的に見ると、どこからが自分の身体でどこからが微生物なのか実は判然としません。ものすごく大量の分子がものすごい速度で刻一刻、交換されているその界面の境界は、実は曖昧なもの、きわめて動的なものなのです。

        お釈迦様の言う「無我」を思い出します。無常だから無我。自分とは「常に変化している一つの流れ」である。これが「自分」、これぞ「自分」などという確固とした変わらない自分など、無い。

        細胞は互いに「空気」を読んでいる。
        自分を探し続ける細胞。
        ES細胞とガン細胞。
        生物の死とは

        >すべての細胞がその自転車操業を停止したとき・・・・。脳が死んでも臓器は生きている・・・・・。人が決める人の死は、生物学的な死から離れて、どんどん前倒しされている・・・・・。人工的な界面が・・・本来、連続して推移する生命の時間をすっぱりと切断する。

        人は、一体いつ生まれるといえるのだろうか。それもまた、「定義」のしかたによっていくらでも先送りしうる。

        >この世界のあらゆる要素は、互いに連関し、すべてが一対多の関係でつながりあっている。つまり世界に部分はない。部分と呼び、部分として切り出せるものもない。そこには輪郭線もボーダーも存在しない。そして、この世界のあらゆる因子は、互いに他を律し、あるいは補完している。物質・エネルギー・情報をやりとりしている。そのやりとりには、ある瞬間だけを捉えてみると、供し手と受け手があるように見える。しかしその微分を解き、次の瞬間を見ると、原因と結果は逆転している。あるいは、また別の平衡を求めて動いている。つまり、この世界には、ほんとうの意味で因果関係と呼ぶべきものもまた存在しない。

        無我ですね~。みんな仲良く助け合いましょう。
        因果関係も条件によって結果は変えられるのです。つまり、決まった運命なんてものもないということですね。深いですね~。


        具体的でものすごく科学的なお話ですが、初期仏教の法話を聞いているようでもあります。文学的であり科学的であり哲学的。ぐいぐい読ませる構成になっているし、文章も魅力的でした。(ミステリー要素もあり?)
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        2015/07/03 by バカボン

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      人間はどこまで動物か

      日高敏隆

      4.0
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      • 『春の数えかた』が面白かったので、続きを読みました。
        前作と比べると、生物そのものよりも環境についての言及が多い印象。

        一番面白かったのは「わかってもらえない話」に出ていた、鳥と昆虫との飛び方の違いです。鳥は翼の根本にある筋肉を動かして飛ぶのですが、昆虫は背中とお腹をつなぐ筋肉で飛ぶ。挿絵の図がとてもわかりやすいのですが、昆虫の体は菓子箱みたいになっていて、蓋が空いたり閉じたりするように、昆虫の身体がパカパカ動き、それで羽がすごい勢いで動くのだそうです。
        そういえば鳥も虫もそんなに珍しいものでもないのに、彼らがどうやって飛ぶかとか、羽の動かし方とか、とくに気にしなかったなぁ、と初めて気がつきました。まだまだだなぁ。
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        2016/02/23 by ワルツ

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      せいめいのはなし

      福岡伸一

      5.0
      いいね! Dies_irae
      • 面白いですね~。
        何よりも、対談されているご本人たちが楽しそうなのがイチバン。
        個人的には、やはり内田樹さんとのが好みかな。
        動的平衡ということは、まだまだ全然利理解できてないが、絶えず・・・ということは、まさに今この瞬間も、自分自身も変わっているのだということが、納得。
        それは、最近、自分が学生の方に言っていることでもあるからだ(採用担当として)。
        この考え方は、いろんなところに当てはまるんだろうなという感じを持っているし、参考にしたい考え方だ。
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        2014/07/18 by けんとまん

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      世界の美しい透明な生き物 = TRANSPARENT CREATURE

      武田正倫西田賢司

      4.0
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      • いい意味で、この世のものなのか?と思ってしまうくらい、想像を超える美しさ。
        神の存在を信じたくなるくらい。
        創造神の遊び心なのだろうか。
        しかし、そうあるのは、そうであるべき理由があるからだとも思う。
        透明ということを考えると、色ということ自体の意味も考えてしまう。
        透明であることに意味があるのか?
        色に意味がないのか?
        まあ、そんなことは、どうでもいいや。
        素直に素晴らしき世界に浸ればいいのだ。
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        2015/11/29 by けんとまん

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