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      辺境生物探訪記 生命の本質を求めて

      長沼毅 , 藤崎慎吾

      4.0
      いいね! Tukiwami

      • 長沼毅・藤崎慎吾の光文社新書「辺境生物探訪記」は、知的冒険の旅へと誘ってくれる好著だ。

        この本は、生命の起源を探るため、極限環境に生きている微生物を探しまわっている人と気鋭のSF作家との対談。
        豊かな発想のきらめくおしゃべりは、文句なしに愉しく魅力的だ。

        極限環境というのは、例えば砂漠や極地、深海の底、火山の中---つまり「ふつうの生き物」が到底、生きていられない場所だ。

        そこで暮らしている微生物は、まさに規格外の能力者で、塩に強い、乾燥に強い、高圧や高温に耐えるなど、いろんなものがいる。
        なかには「ウラン鉱山をつくる(ことに一枚かんでいる、らしい)」なんてものもいる。

        その研究が困難であり、また夢のある仕事なのもわかるが、「どんな人が」そういう研究をしているのだろう?
        その疑問に対して、具体的な現場の手ざわりがわかるのが、この本なんですね。
        どこの団体に属して、どんな資格で深海探査に参加するのか、とか。

        南極のロス海は「基地銀座」であるが、そこにイタリア隊が、三つ星シェフを三人も連れてきて美食三昧、なんてことがばんばんわかる。

        単なる研究成果の報告レポートではなく、現場の生の報告になっているのが、この本の面白さの核になっているんですね。

        読者である我々は、こういうものを読んで初めて科学者を仲間と感じ、また、憧れることも出来るのだと思いますね。

        「わかった知識」を数えあげるより、「わかろうとした過程」をつぶさに見る。
        そのほうが百倍愉しいし、愛があると思いますよね。

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        2019/01/05 by dreamer

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