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東田直樹
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自閉症の当事者の気持ちは、当事者にしか分からないもの。言葉で話すことはできなくても、書くことで多くの人に伝えてくれているとても大きな意味のある本でした。息子に対していつも感じていた疑問、この本の中に答えがありました。Q:どうして何度言っても分からないのですか?A:わざとやっているように見えるかもしれませんが、そうではないのです。怒られてしまった時には、またやってしまったと後悔の気持ちでいっぱいですが、やっている時には前にしたことなどあまり思い浮かばずに、とにかくそれをやらずにはいられないのです。Q:声をかけられても無視するのはなぜですか?A:気がつかないということは、知らん顔している事とは違います。自分に問いかけられている言葉だと理解することが難しいのです。Q:どうして言われてもすぐにやらないのですか?A:やりたくない訳ではないのです。気持ちの折り合いがつかないのです。 >> 続きを読む
2018/04/16 by wave
CunninghamHisako , GrandinTemple , ScarianoMargaret
「バチカン奇跡調査官 十七頭の象」に「テンプルグランディンの締め付け機」が出てきたので読んでみようと思った本。自閉症(今でいうアスペルガー症候群?)で動物学者の女性の話。執筆に研究にと活躍されている人らしいのだが、日本ではこのような人が学者になるのは難しいだろう。この本を読むきっかけになった「バチカン奇跡調査官」の作者・藤木稟さんも自閉症(ADD。ただしカミングアウトしたのが10年以上前なので誤診という可能性もある。)で、彼女の作品にも常識やコミュニケーション能力や生活能力こそないものの天才的な才能で活躍するキャラがたくさん出てくるのだが・・・物語の中だから通用するようなもので本当にいたら活躍どころか人間関係につまずいて大学すら出られなそうなキャラばかり。空気は読めないわ言葉使いが礼儀正しものの失礼な言動が多いわなキャラも多く、「よく周りの人間は怒ったり注意したりしないなあ」と毎回首を傾げながら読んでいる。藤木稟さん自身も、子供の頃はいじめられっ子で堪え性がなくて(本人談)大学を中退し、小説家になるまでいろんな仕事をしており、小説家になった後でも仕事が忙しくなると精神分裂気味(統合失調症?)になったり過呼吸になったりしているらしい。もっとも自閉症または自閉症的な性格のキャラを出す時は、それをプラマイゼロにするような特技があって変人扱いされながらも周りから受け入れられているという設定でないと、人気は出ないわ使い道はないわだからそういう風に書いているだけなんだろうが。 >> 続きを読む
2017/09/03 by kikima
大井玄
老人性痴呆は「病気」ではない。老いの表現である。「痴呆老人」というと、何か暗い、難しい話と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。専門的な知見を臨床実例を交え、優しい語り口で楽しい読み物にして、読者に新しい視点を与えてくれる素晴らしい本です。認知症の老人に接する人はもちろん、介護の可能性がある人だけでなく、健康な人、若い人、全ての人に読むことを勧めたい1冊です。まず第一に、人は誰しも老いることは避けられない。先々生きていくつもりなら、明日は我が身です。老いは自分の問題として、人間の問題として見つめてみるべき生物の理だからです。そして、「われわれは皆、程度の異なる「痴呆」」でもあるからです。大井氏の論考は終末医療にとどまらず、「私」とは何かという深いテーマに対し、心理学・仏教哲学までひき、さらに日米の文化論にまで広がっています。本の最期は「地球という完全な閉鎖系世界」での「生存戦略と倫理意識を見直すべき」という大きな重要な提言で結ばれています。薄いながら非常に豊富な内容を含む面白い著作ですので、タイトルにこだわることなく手に取ってみて欲しいと思います。恐ろしい人格破壊として知られる問題行動は、環境次第で解消可能。誕生~成長~老い~死 という循環は宇宙のサイクルと等しく老いてなお終末の時まで健康に生きることは可能である。末期がん患者が「健康」に社会とつながって生きることが可能であるのと同じように。プエブロインディアンの老人の言葉が紹介されています。『今日は死ぬのにもってこいの日だ。生きているものすべてが、わたしと呼吸を合わせている。すべての声が、わたしの中で合唱している。すべての美が、わたしの目の中で休もうとしてやって来た。あらゆる悪い考えは、わたしから立ち去っていった。今日は死ぬのにもってこいの日だ。』 P.187誰でも死ぬのです。死は、特別なことではなく、普通のことです。それを、どのように受け入れられるかが、最後まで幸せに生きられるかどうかのカギだと思います。そんな心の準備を与えてくれる著書なのです。平凡な私は、即学びを実践できませんので、こういう提言を繰り返し読む必要がありそうです。第一章 わたしと認知症第二章 「痴呆」と文化差第三章 コミュニケーションという方法論第四章 環境と認識をめぐって第五章 「私」とは何か第六章 「私」の人格第七章 現代の社会と生存戦略最終章 日本人の「私」 >> 続きを読む
2012/12/31 by 月うさぎ
MaxDaniel T. , 柴田裕之
【未だ治癒不能な病】 イタリアのとある一族には、代々命を奪う病気が現れていました。その始まりは、瞳孔の収縮と不眠と……。50代頃にその様な症例が現れることが多く、そうなってしまうと間もなく死に至るのでした。 様々な診察、治療が加えられますが、どれ一つとして成功したものはなく、また、病名ですら当初ははっきり分からなかったのです。 このイタリアの一族は現在でもまだ続いています。 当初、この病気の原因はさっぱり分からなかったのですが、どうもクロイツフェルト・ヤコブ病、羊に現れたスクレイピー、狂牛病、そしてアルツハイマーとも関連があるのではないかと考えられるようになってきました。 イタリアの一族の場合は遺伝であろうとは思われましたが、他の似たような病気は、遺伝というよりは伝染なのではないかと考えられました。しかし、伝染を示すような痕跡は全く発見されなかったのです。 ところが、その後の研究により、この原因はタンパクにあると判明しました。 タンパクはただの化学物質です。ウィルスの様な生命体ではないのです。それが何故遺伝を引き起こすのか? この点が長らくネックとなっていて、なかなか承認されない考え方であったのですが、現在は、タンパクの中のある物が、おかしな「折りたたまれ方」をしてしまい、それが化学反応的に、連鎖的に他のタンパクを犯していくのだと考えられるようになりました。 そう、プリオンと呼ばれている物です(この呼び名にも色々いわく因縁があるのですが)。 ここまでは分かったものの、残念ながら、現在でもまだ有効な治療法は発見されていません。 それには様々な理由があるのですが、例えば、スクレイピーや狂牛病の場合は、そもそも食肉生産と密接な関係があるわけですから、特殊な病気の存在を明らかにすること自体、業界に取っては大ダメージになるということもあり、政治的な思惑もあって、なかなかまともに取り上げられずにきたという面もありました。 あるいは、この様な病気にかかる人の数が問題です。 莫大な研究開発費をかけて新薬を作ったとしても、病人の数が少なければ採算が取れないと、製薬会社は考えてしまうわけですね(これはプリオンだけにある問題ではなく、同様の構図にある病気は「ネグレクテッド・ディージーズ、無視されている病気と呼ばれ、数々存在しています)。 なるべく早く何とか治療方法が見つからないものかと願いつつも、非常に難しい問題をはらんでいるのだと考えさせられました。 良書です。 >> 続きを読む
2019/10/14 by ef177
岡田尊司
発達障害児が増えていると言われるが、実際には愛着障害が増えているということなのかもしれない。店頭でよく見かけており、印象には残っていたが、難しそうなタイトルに読む勇気が今までなかった。今回、覚悟を決めて読み始めたが、愛着障害がどんなものか分かった気がする。あらましを学ぶにはいいと思う。知識が偏らないよう、別の著者で同じテーマのものを読んでみたい。 >> 続きを読む
2017/01/25 by あーか
星野仁彦
今話題?の発達障害について書かれた本。著者である精神科のお医者さん自身も発達障害らしい。発達障害については良く分かったが、対策方法には無理がある気がする。星野先生のようにお医者さんであれば職場の人達に色々と助けてもらえるんだろうが、これといった才能も無いわ社会的地位も無いわという人が1人の時間を作ってもらうとか1人のスペースを設けてもらうとかいうのは無理すぎると思う。企業からすれば、そんなことをするくらいなら発達障害のある人をクビにして新しい人を雇った方が明らかに得だもの。こういう考え方はよろしくないんだろうけど、現実的に考えたら替えの効かない人材にでもならない限り職場で特別扱いされるなんて無理だよと。 >> 続きを読む
2017/12/01 by kikima
香山リカ
第5章の〈お仕事〉慣性の法則で、ただなんとなく仕事を始めた著者が、ゆるやかな運動で、25年近く仕事を続けてこられたとある。大きくないエネルギーで、滑り出しのスピードもごくゆるやかでも、4半世紀も運動が続いたというのは、社会人の自分には大いに励みになった。 >> 続きを読む
2018/10/14 by hide
小道モコ
あたし研究。小道モコ先生の著書。自閉症スペクトラムの当事者でもある小道モコ先生がご自身の体験をふまえて書いているので、わかりやすくて共感を覚える内容が満載です。自閉症スペクトラムや障害に対する理解を深めることに役立つ良書です。イラストもかわいいです。 >> 続きを読む
2018/12/11 by 香菜子
歩けない人がしっかり歩こうと努力していたり、書けない人が懸命に筆をとり練習していたり…… 誰かの努力を見るというのは、その姿、姿勢だけで随分励まされます。 歩くことが、書くことが普通の人には出来ることだからって、そういう人たちをバカにすることはできません。 東田さんは自閉性であり、不便は色々とありますが、自閉の方にとって、いかに「伝える」かはとても大きな困難に見えます。 それを乗り越え、また工夫している姿は本当に立派だと思います。 自分の為だけでなく、多くの自閉の方の為にも大きな力をくれました。 コンプレックスを抱えても大丈夫。 けど、100%の解決が難しくても、100%の心でコンプレックスに向かうべきだと思う。 それ自体、多くの人の助けになることもあるから、決して決して諦めてはいけない。 >> 続きを読む
2018/03/03 by Moffy
ニキリンコ , 藤家寛子
だいたいにおいて自閉症スペクトラムの人の手記は分かりづらいのだけど、進行役の定型発達者がいるせいか、言語能力の高い当事者を選んだせいなのか、かなり読みやすかった。ニキリンコさんの発達障害はある意味身体障害である、という説は「なるほどなあ」だった。神経過敏や感覚鈍麻や運動音痴や表情筋の硬さや姿勢の維持の難しさは確かにある意味身体障害だ。花風社の発達障害シリーズは目からウロコどころか眼窩から眼球が落っこちて顎が外れて髪の毛が抜けそうな内容で面白い。雑誌やネットでよく見る発達障害に対する見解や対処法とかなり毛色が違うので戸惑うのだが、なんとなく花風社シリーズ執筆陣の方が正解に近いような気がする。本当になんとなく、なのだけど。うまく言えないのが残念なのだが「ああそう考えればしっくりくる!」みたいな。 >> 続きを読む
2018/05/25 by kikima
松田銑 , CousinsNorman
人間の持つ不思議さ。病は気からとは、よく言ったものだと思う。免疫細胞を活性化させるには・・・だけでなく、リフレッシュや、身体的なエネルギーまで、本当に「笑い」の持つ力は偉大なものだと再認識。しかし、6年半前にも一度読んでいたのだが、その時は、どうやってこの本にたどり着いたんだろうか・・。 >> 続きを読む
2016/04/12 by けんとまん
村上 陽一郎
今回の新型コロナウィルスの流行があって、過去の疫病の蔓延が現実にどのような影響を及ぼすのか興味を持って本書に当たりました。この手の本としては比較的読みやすいほうで、当時の記録の要点をまとめることが主眼となっており、著者の思想や分析についてはあまり語られません。何度かあったとされるペストの流行のうち、14世紀中ごろヨーロッパでの蔓延を主としてペストが猛威をふるった様子が描かれています。推定で当時のヨーロッパの人口の3割が死亡したともされるペストに比べれば、今回の被害はいまのところですが明らかに規模が小さく、医学や情報伝達にも大きな差があるため直接比較できるものではありませんが、いくつかの今後に懸念されるような事がらも読み取れました。疫病蔓延の最中の影響として慈善活動が廃れ、人々は決して団結に向かわずに不和があった集団同士では対立がさらに深まり、特にヨーロッパ各地でペストの原因としてスケープゴートとして多くのユダヤ人が虐殺されていたことがあり、著者も日本でも関東大震災時の朝鮮人虐殺事件を類似として触れています。コロナ騒動はかなり長期になる可能性も指摘されており、今後何かしらのいさかいが起こる可能性もあるでしょう。そして現在も既にコロナ後の世界の変化について様々な推測がありますが、本書では14世紀のペストが収束後の社会の変化が示されています。結論として、人口の激減で結果的に農民の地位が向上したことで封建制社会の崩壊を早めて資本主義発生の手助けをすることで、「時代へつながるものを(中略)加速させ」「取り残されるものに引導を渡すという働きをしたにせよ、時代を作り出す何ものかを積極的に生み出したわけではなかった」としています。現代の潮流に置き換えて思いつくのは「貧富の差の拡大」「各国の孤立主義への回帰」「個人の分断」といったところでしょうか。 >> 続きを読む
2020/07/22 by ikawaArise
岡田正彦
多くの情報がネットで手に入る現代ではあるが、ダイエットの知識ほど玉石混交なものはない。Googleで「ダイエット」と検索して出てきたサイトの記事を信頼するよりかは本書を信頼したほうが良いだろう。この本を読んで大きく驚いたのは2点カロリーが同じでも太りやすい食品とそうでないものがあるということ。これは血糖値の上昇しやすさが違いになっているようだ。グリセミック指数という。もうひとつは日本人の2割は実際に痩せにくい体質ということ。ダイエットを志しても、体重を参考にすればよいのか、BMIを参考にすればよいのか、それとも体脂肪率か。専門家の中でも意見は様々あるが指標それぞれ本書を参考に知ってほしい。 >> 続きを読む
2016/04/10 by ryochan333
宮地尚子
一橋大学で社会学の教鞭をとりながら、精神科臨床に関わり続けている筆者による「心の傷」入門書。 昨年5月に青森で開催されたハンセン病市民学会で講演を聴き、その後の交流会で個人的にお話しする機会を得た後、その著作を読むようになりました。 彼女の代表的な著作に、「環状島─トラウマの地政学」(みすず書房)があります。彼女は、トラウマを抱えた人と、そのまわりの人との関係を説明する概念として、「環状島」─大海の中に浮かんだ島、中心部が陥没して内海になっていて、それを囲むように尾根の山々がそびえ、尾根の外側には浜辺があって、その外に広々とした外海が広がっている島、上空から見れば環状に見える─というイメージを提案します。内海に水没した被害の中核は不可視であり、言葉にすることもできません。被害者が尾根の内側に這い上がることによって、あるいは周囲の変化によって水位がいくらか下がることによって、やっと被害の周縁部分が見えるようになります。 わたしも仕事柄、「心の傷」を抱えた人と接する機会は少なくありません。いわば尾根の外側にいて、その内側─被害の周縁部分─をおそるおそる覗き込んでいるような状態です。こちらとしては慎重に接しているつもりが、その傷に塩を塗り込んで、二次被害を与えてしまったことに気付き、落ち込むこともあります。そういった確執に疲れて、その問題から離れていく─環状島を離れて無関心の外海へ─弁護士や支援者もいます。 この岩波新書の「トラウマ」は、そういった彼女の「環状島」モデルを起点として、ジェンダーやセクシュアリティ、マイノリティの問題を含め、「心の傷」の社会的位置づけを理解するための入門書になっています。入門書という性格上、やはり浅く広くという形になってはいるのですが、その問題の深さ、大きさは十分に伝わってきます。 最終章「トラウマを耕す」では、「トラウマの存在を認め、生き延びてきた人たちから学び、トラウマによって生み出されてきた文化を尊重する」という観点から、さまざまな芸術、文学が紹介されています。考えてみれば、トラウマ抜きの文学なんて成立するのかどうか疑わしいですよね。 今回の本ではトニ・モリスンがとりあげられていますが、確か、村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」について論じていた本もあったんじゃないかな。 トラウマを抱えた人と関わることは辛いばかりではありません。そこから立ち上がって生き延びようとする人たちに接することは、わたしたち自身にも生きる力を与えてくれます。 そういったことを改めて思い出させてくれる本です。 >> 続きを読む
2013/08/25 by 弁護士K
毎日毎日、殺人傷害事件のニュースを見るたびに、どうにかならないものかと考えてしまう。人間はだれでも無智である。無智であるこを自覚し、正しい智慧に目覚める努力をすればいいのだが、無智である自覚がない。無智だと認めたくない。自覚はあっても無智である自分を冷静に見ようとしていない。端から難しいと諦めている・・・。【駅や病院、学校、飲食店で増殖中のクレーマー、モンスターペアレント、暴走老人、ウェブ炎上……。公共の場で居丈高に振る舞い「自分は正しい」と思い込む、いい年をした大人たち。キレる大人が増えた背後にある病理を診断、処方箋を示す。】この本で香山さんの言われることはもっともだと思う。精神科医の立場から専門的なことも書かれているが、社会的な要因についても考察されている。怒る人は昔からいたし、人間はつい怒ってしまうもの。しかし、怒ってよいことは一つもないし、恥ずべきことだ。そもそも、健康で人間が成熟していれば怒らない。怒る人は人間力が弱いのだろうし、怒りは心の病気なのだとも言えるだろう。現代人は怒りが小さいにもかかわらずそれを抑える力が弱くなっているかも知れない。便利になりすぎてあれこれ試行錯誤したりゆ~っくり待つということが少なくなった。日本では「我慢する力」を養えとよく言われるが、社会や教育は正反対にある。ならばそれよりも怒りが小さいうちにうち消す方法(考え方)を学ぶ方が現実的かも知れない。人間力の問題だけでなく、怒りを生みやすい社会になっていることも大きい。社会が人間の価値観や考え方を、怒りやすくしている。便利になりすぎて我慢する力が弱くなっているのに、格差社会の中で不満を募らせ、弱肉強食の競争に無理矢理参加させられ、常に緊張を強いられる。時間がなく忙しすぎるのに結果だけは求められる。理不尽なこと、非道いことが多い。多様性(本当の自由)、救いがない。 脳の一部に損傷があって、機能不全で感情をコントロールできない人も中にはいるだろう。それは治療するしかない。精神科の薬は症状を抑える手助けをしてくれ、生活に支障のない程度に改善してくれるだろう。損傷の原因は食べ物だったり環境だったりするかも知れない。改善すべきだ。けれど問題は心だ。心の暴走を自分の意志でコントロールしなければならない。多くの人(特にキレやすい人)はコントロールしようという意志が弱い。>「こうなりたかったのにできなかった」とい形で挫折した自己実現エネルギーが(屈折して)暴行や暴言として噴出・・・挫折ではなく経験。人生に挫折も失敗もない(人生の挫折は自殺することだけ)。すべて経験だ。経験をもとによりよく努力を続けるだけ。人生は死ぬまでは終わらない。選択肢を増やせ。(足るを知ることも必要)>泣き寝入りせずに、自己表現。 自己主張を・・・・・・すればいい。理性的に。怒ったらまともな自己表現も自己主張もできない。怒りはいらない。理性的にすれば問題ない。自己主張がエゴになってるのが問題なんだ。>自己愛 プライド・・・自分が大事なのは当たり前。そのまんまの自分を大事にすればいい。人と比べるからプライドがでてくる。プライドがエゴになるのが問題。>我慢しない。自分を抑えない、無理して他人に合わせない。・・・無理に他人に合わせることはない。が、人の嫌がることをしたり他人に押しつけるのはまちがい。自由と自分勝手とは違う。我慢ではなく、前向きに考え方を変えること。>生きるために必要な怒り・・・・・そんなものはない。怒ったら理性的に考えられないのでかえって危険。"強い思い"と"怒り"とは違う。色んな経験をしていれば、危険は体が反射的(感覚的)に避けられる。>「年齢にはいっさいこだわらなくてよし、精神的にも未熟なまま、幼いままでよし」という価値観・・・後半が間違っている。「年齢にこだわらず、何歳であっても常に精神の向上をめざす」という価値観をもとう。怒りを生みやすい社会をいたわり助け合う平和な社会に変え、自分の心をコントロールできるようにみんなが学ぶことができれば、キレる人は少なくなるんじゃないかな。(自分には無理っていう人も、「この世は無常」って分かればやってみる気になると思うんだど・・・)「キレる大人はなぜ増えたのか」から、あれこれ(まとまりませんが)考えてみました。(レビューになってないなあ^^;) >> 続きを読む
2013/10/17 by バカボン
ゴムドリco. , 韓賢東
新型ウイルスの、恐ろしさが、分かる。
2016/10/27 by ムーリン
たかおまゆみ
改めて、人間にとっての言葉の意味・意義を考えざるを得ませんでした。コミュニケーションと言ってしまうと月並みになってしまう気がする。人間の可能性ということも考えてしまう。持っている力をどのように使うのか?それで、人の生き方はまるっきり違ってしまうのだということ。改めて、ALSという病気のことを考えただけなく、そもそもという根源的なことを、提示されているように思う。最後のほうに出てきた、政治屋(石原親子)のことが、ある意味、今のこのくにを象徴しているのかもしれない。 >> 続きを読む
2014/07/22 by けんとまん
泉谷閑示
精神療法を行っている著者は中原中也の詩を引く。「今病的である者こそは、現實を知つてゐるやうに私には思へる。」自分らしさを否定したり、正常・異常のレッテル貼りをすることはやめたほうがいいのだ。一角獣の角を切ってはいけない。 >> 続きを読む
2014/08/06 by junyo
柳下記子
マンガで分かりやすく解説、ワークシートもあり支援者として実践に結びつけやすい。
2020/04/08 by kenpi
佐々木正美 , 梅永雄二
自分自身や、周りの方がアスペルガーかも?と思った時、ざっくりアスペルガーの特性について知りたい方にオススメします。 >> 続きを読む
2018/06/02 by Moffy
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