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カテゴリー"工業基礎学"の書籍一覧

      「反原発」の不都合な真実

      藤沢数希

      3.0
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      • 世の中には色々な考えがあるわけで、原発についても脱原発と推進派とがあるようで、ワタシは核など危険すぎるし安全にリサイクルできないので使うべきでないと思ってますが、推進派の考えも一応知っていた方がよろしかろうと、紹介してもらった本を読んでみました。何でも、一方的に決めつけてはいけません。


        結論から言うと、やはり納得はできません。

        読み始めてすぐに、著者は人間を数字で見ていると気がつきます。
        つくり出されるエネルギーの量と犠牲者(死者)との単純な比較(比率)で、危険性を論じてる。”単位エネルギーあたりの犠牲者の数”は原子力が一番少ないから、一番安全だと・・・。被爆者の”生活”や災害や健康被害の”大きさ”や被害の続く”時間の長さ”などは無視しています。(効率のいいエネルギーだから安全ということかな?)

        その方式に当てはめると、自動車より飛行機が安全で、(化石燃料の)大気汚染より原子力の方が安全だということになるらしい。年間死者数が格段に少ないからだそうです。数・・・ですか。

        いやいや、どっちも危ないし。事故ったら、飛行機の方が被害が大きいでしょうし、
        実際、福島に住めなくなった人がどれだけいるか。被爆した人も、当局は明らかにしませんが、かなりいるはず。そして、(初期対応を誤ると)それは何年も体を蝕み続ける。

        確率で語るところも、個人がその事故で死ぬ確率ではなく、100人のうち何人がその事故で死ぬかを見ているだけです。それでなぜ「安全だ」と言い切れるのでしょうか。確率というのはあやふやなものです。しかも、死者数だけ。

        どうしても、「化石燃料のほうが1000倍程度危険」など納得できない。

        人間は数字じゃないし。机の上で計算するだけじゃ見えない現実がある。

        数字上、少々?の犠牲は仕方がないって???
        原発施設は核爆弾と化す可能性もあるのに。(著者はならないと言ってますが)
        ×年後の地球はどうなる???

        短時間でたくさんのエネルギーを生み出すけど事故があれば100万年も害を及ぼし続けるものと、長時間かかってエネルギーは少なくて事故はたとえ回数あったとしても影響が少ないものと、どちらがより安全と言えるか。

        しかも、比較の問題ではない。どちらも改善していくべきもの。

        そして現実的に、より共存できるのはどちらか。

        著者が根拠とするIAEAもWHOも人間の組織であり、完全には信用できない。(推進派らしいからね)

        つっこみどころ満載で、読んでて疲れますが、自分の見方考え方を整理するのには役に立ちます。専門家ではないので難しい専門的なことは分からなくても、おかしいことはおかしいと感じます。読めば読むほど、原発は止めた方がいいと思うのです。

        >飛行機も電車も、確かに動かせばたまに人が死にますが、それは正当化できると思います。なぜならば飛行機や電車による経済的な発展により救われる命は、事故の犠牲者の数に比べてはるかに多いと思うからです。

        この考え方が共感できない・・・。(また、数だ・・・)
        誰も死なないように事故を起こさないように改善しなきゃ!!!。金が儲かれば、助かる人がいるなら”少々”は死んでもいいってか??それを、人に言う?(自分は死んでもいいと言うならまだしも)

        >経済と命にトレードオフの関係はなく、経済と命には強い正の相関があるということです。経済が強いほど、多くの国民の命を守れるのです。

        どういう視点からモノを見ているのか、ということは大事です。経済中心の上から目線では国民は納得できないのではないでしょうか?経済のために原子力と共存したい??
        国民は命だけでなく、本当は、平和で”心豊かな”暮らし(”お金豊か”なではなく)をしていきたいんじゃないかな。

        必要以上に怖がるのも、ビクビクしながら生きるのも不幸だと思いますが、「安全だ」「クリーンだ」(比較的)という説明はどうしても納得いくものではありません。それは、日本の技術や人間性に対する過信ではないかと思えるのです。

        風力や地熱、太陽光の自然エネルギーの問題点は確かにあるけれど、大気汚染の問題もあるけれど、だからといって原子力の方がいい、という話にはならない。電気代が安くなればいいのか?という問題でもありません。

        問題は山積ですが、それぞれの問題はそれぞれ改善していくしかない。
        さらに、原子力に”こだわる”必要はまったくないと思いました。(政府や原子力村にはあるのでしょうが・・・)


        あと、脱原発のコストが莫大だから(止められない)というのは方法論なので、どう止めていくかはアイデアを出していく必要があるでしょうね。目的と方法とは別に見なきゃ。(だからこそ止めるべきだとも言えるし、危険なモノをなぜわざわざ掘り出す?)

        全く納得できませんでしたが、学びにはなりました。(著者は金融関係~外資系投資銀行で市場予測、リスク管理、経済分析に従事~の人でした。そういう視点なのですね。)

        「核大国ニッポン」の著作のいいところは、世界(特にアメリカ)で取材して生の声をたくさん聴いているところです。そこには、現実があります。
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        2017/11/23 by バカボン

      • コメント 4件
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      これ,誰がデザインしたの?

      渡部千春 , 美術出版社

      5.0
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      • 「女の子っていうのは、たいていポッキーが好きだよね。
        だから(自分はそんなに好きな訳ではないけれど)ポッキー買っておくんだ」
        と、大昔に、そう話した男がいた。
        ポッキーは味という単一要素を越えた女の子用の「アイテム」だった。
        少なくともそんな時代があった。
        このプロダクトはお菓子をお菓子以上の物に作りかえた。
        企画力。
        そしてデザインの力ももちろん一役買っているのだ。

        さあ。まずは、ポッキーのパッケージデザインから、この本は始まる!
        このチョイス。かなりツボです。

        デザインとは何か?普段日常で使っている言葉でありながら、その定義は広範で難しい。
        いっそ難しいことを考えずに、この本を手にしてみよう。
        デザインが何のためにあり、どのように存在しているのか?
        素通りしていたこれらのデザインがぐっと身近になるはず。
        いつもは忘れている事に気づかせてくれるから。
        そう、モノの奥にはいつだって人の手があるってことを。

        美術出版社のデザイン専門誌『デザインの現場』に連載していた記事をまとめた本。
        2000年4月号~2004年8月号までは第1巻「これ、誰がデザインしたの」に
        2004年10月号~2008年4月号までの掲載分が第2巻のこの本
        「続・これ誰がデザインしたの?」である。

        「誰もが見知っている日用品、消耗品、その他、身の回りにあるものは、
        誰がどんなふうにデザインしているのだろう?
        ロングセラーの商品のデザインを見ていけば、長寿の秘訣が分かるだろうか?」

        そこで、感じたままの疑問を政策者やデザイナーに質問。
        意外な事実やちょっとしたトリビア、デザイナーの存在感などを知ると無意識に見逃していた商品を
        デザイナーのお仕事の宿命と誇りに想いを馳せながら、改めてまじまじと見つめてみたくなる。
        そして「ちょっと得をしたような気分」になるかもしれない。

        【内容】
        第1章:パッケージデザイン 
          グリコ ポッキー、サントリー烏龍茶、森永牛乳、紙オムツ

        《コラム》実はあの有名デザイナーがデザインした名作パッケージ
          カロリーメイト、味の素ブレンディ、クールミントガム、スコッティ、
          ポカリスエット、資生堂ドルックス、MG5、uno、いいちこ

        第2章:身近なプロダクト
          ジャポニカ学習帳、トンボ MONO消しゴム、アラビックヤマト、オーバンド、
          公衆電話、初期の黒い携帯電話、デザイン携帯

        第3章:ロゴタイプ
          東北楽天、PASMO(パスモ)、Top’s(トップス)、Pasco(パスコ)、週刊新潮

        《コラム》巨匠デザイナーがデザインした名作ロゴ
          Gマーク、民主党、i-mode、カルビー、カゴメ、キヤノン、NTT、東京ガス、積水ハウス、
          JR東日本、アサヒビール、資生堂ザ・ギンザ

        第4章:シンボルマーク
          Jリーグのエンブレム、出版社、ファストフード、銀行、日本郵政グループ


        【おまけ】
        「デザインの現場」美術出版社 デザインの現場
        隔月刊デザインの現場 - 1984年創刊。2010年4月発売号をもって休刊 

        http://blog.excite.co.jp/dezagen/
        『これ、誰がデザインしたの?』
        2000年より著者と編集者によるブログの形態で取材が続けられ今なお継続中です。

        渡部千春 / 宮後優子 
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        2013/11/27 by 月うさぎ

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    • 1人が本棚登録しています
      100年の価値をデザインする 「本物のクリエイティブ力」をどう磨くか

      奥山清行

      5.0
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      • フェラーリやマセラティをデザインした日本人デザイナー。
        奥山氏のデザイン力向上のための指南書である。
        面白そうなので手に取ってみた。
        世界的なデザイナーになれたのは、もちろん本人の努力ではあるが、
        それ以外に、日本人であったからだという。
        昔から備わっている日本人としての感性が生きたからだ。
        まず、本当に好きなものを作り売るプレミアム・コモディティを目指すことが大事だとか。
        クリエイティブである続けるためには世界に一人で打って出ることだ。
        そして、なんでも疑ってみること。言われることはわかるんだけどなかなかね。
        久々に元気をもらえた本だった。
        >> 続きを読む

        2017/09/17 by KameiKoji

    • 1人が本棚登録しています
      複雑さと共に暮らす デザインの挑戦

      NormanDonald A , 伊賀聡一郎 , 岡本明 , 安村通晃

      4.0
      いいね!
      • 「複雑さ」と「分かりにくさ」は区別しなくてはならない。
        「複雑さ」は避けられない。世の中は複雑なものなのだ。
        その複雑さを克服するためにテクノロジーは進化していく。
        テクノロジーが複雑さを克服する過程で分かりにくさを生み出してしまうことが問題なのだ。
        どんなに多機能で複雑な機械であっても、ユーザーに分かりやすく複雑さを感じさせないものは受け入れられる。
        複雑なものを分かりやすくする技術をマスターするには、時間と努力が必要だと受け入れて、日々精進しなければ。
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        2013/06/22 by freaks004

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      ユニバーサルデザインのちから 社会人のためのUD入門

      関根千佳

      3.0
      いいね!
      • ものづくりに関わる人は、ぜひ知っておきたいユニバーサルデザイン。

        前半は小説、後半は日本と海外のユニバーサルデザインについて解説されています。


        前半の小説は、楽しんで読むと面白く、身近なユニバーサルデザインに気づかせてくれます。反面、身近であるがゆえに物語のリアリティには苦笑いしてしまうかもしれません。
        新入社員の神崎柚衣さんは、研修でユニバーサルデザインについて知ったことをきっかけに、身の回りにあるユニバーサルデザインについて考え始めます。通勤中に気づく道路の側溝、駅の改札の問題。勤める会社のwebページについて…。非健常者の視線も交えながら、身の回りのものがどうあるべきかについて思いを巡らせます。


        入門書としては、少し物足りないと感じました。

        ・ユニバーサルデザインは「健常者」も含むという視点が薄い
        ・具体例が少ない


        ユニバーサルデザインの魅力は、言葉より目で見るほうが早いと思います。良い例と悪い例が実際の社会に混在しているので。

        神崎柚衣さんと同じように、身近にあるユニバーサルデザインを見つけるのが理解への一番の近道なのかな、と思いました。
        >> 続きを読む

        2015/05/23 by sinosato

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      デザインのためのデザイン

      BrooksFrederick Phillips. , 松田晃一 , 小沼千絵

      5.0
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      • この本の作者はIBMでSystem360の開発に携わっていた。そのSystem360の開発及び、海辺のログハウスの設計を対比しながら、機能的な面、(物には人が必ず関わり、人の使い勝手が必ず関与するから)用途的な面、当然見た目等も含めての設計の実際のプロセスがどうであったかを時に抽象化した数学的モデルに例え、時に実際にはどうであったかを簡潔にコメントし、設計というプロセスそのものがどういう性格のものなのか、どのような構造を持つプロセスなのか、どのような思いと葛藤との戦いの連続なのかを伝えている本。実際の設計を真摯に担当したことのある人であれば、うんうんと必ず頷く面があるはず。そして抽象化された思考から自分の設計プロセスは今どんな局面に位置しているのかをGPSのように知ることができると思う。(主にソフトウェア的な)設計っていうのは(本来的に)こういう物だからという所と、こういう思いで設計してごらんという方向性を示してくれる良い道標だと思う。 >> 続きを読む

        2012/10/09 by Shimada

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