こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)


カテゴリー"論文集、評論集、講演集"の書籍一覧

      今日の芸術 時代を創造するものは誰か

      岡本太郎

      4.5
      いいね!
      • 生きることそのものが芸術。生きながらにして、一人ひとりが芸術の才をもち、
        それを表現することで、自分の精神は高められ、更に自由を身につける機会を得る。

        一人ひとりが違うようにその表現は、これまでのものとも、
        その時点のこれからのものとも、新しくなることは自明。
        その新しさを振りかざすことを恐れず、否定され、後には必ずなくなることも恐れず、
        芸術していくことが生きる強さ。

        芸術はいつまでもゆきづまり、拓けてもまたゆきづまるが、
        その”無”に芸術も人生も同じく対峙している。

        この本の読了後は拓けたのか、ゆきづまったのか、わからないが、
        自分というものがはっきりと感じとれるようになる。
        つまりこれは、生き方そのものを説いた本。


        ピカソ:「私は、日ごとにまずく描いていくからこそ救われるんだ」
        >> 続きを読む

        2018/11/11 by Jay

    • 他1人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      日本の美を求めて

      東山 魁夷

      5.0
      いいね!
      • --また、終戦直後、全てが貧しい時代に、私自身も、どん底にいたのだが、冬枯れの寂漠とした山の上で、自然と自己との繋り、緊密な充足感に目覚めた。切実で純粋な祈りが心に在った。
         風景画家として私が出発したのは、このような地点からであった。その後に描いた「道」にしても、ただ、画面の中央を一本の道が通り、両側にくさむらがあるだけの、全く単純な構図で、どこにでもある風景である。しかし、そのために中に籠めた私の思い、この作品を象徴する世界が、かえって多くの人の心に通うものらしい。誰もが自分が歩いた道としての感慨をもって見てくれるのである--


        陶酔しながら読みました。
        この読後感はちょっとこれまでに無く、驚いてます。

        陶酔すると、感動だけが手元に残って、感想が具体化しないんですねえ。。。
        もう10回くらい読んでると思うのですが、感銘はあれど、感想がいまだまとまらない。

        例えばそこに自分が最高と思う美女がいて、そんな人と二人で食事でもしながらお喋りしたら、こんな感じなのかもしれません。
        没頭する陶酔感。
        魂の昂揚と至福感。
        でも、いや、だからこそ? 会話の中身は全く覚えていない、というような。

        この作品も、最初の何回かは、読んでも読んでも話の細部を思い出せない不思議な感覚で。鑑真とか、唐招提寺とか、単語は頭に残るのだけれど、それ以上の「あらすじ」は不可解にも全く手元に残らず、でも胸を打つ静かな感動がそこにはあって。

        唐招提寺には行かねばなりません。
        >> 続きを読む

        2017/08/18 by フッフール

    • 1人が本棚登録しています
      あなたは誰?私(わたし)はここにいる

      姜尚中

      5.0
      いいね! kentoman
      • 去年(読んだ当時)、富山で姜さんの講演をうかがった時の話の中心がこれだった。
        その時のことを、ありありと思い出すことができた。
        姜さんの静かでありながら、意思の強い口調と言葉。
        まさに、言霊とでも言えばいいのかもしれない。
        だからこそ、ここで取り上げられている画や作家も、活き活きとして映る。
        確かに、自分は、ここまで画のことはわからないが、時々は画の前で立ち止まることがある。
        なんとなく、立ち止まってしまうことが。
        何かを問いかけられているように思うことがある。
        それは、喜ぶべきことなのだと、改めて思う。
        >> 続きを読む

        2014/09/22 by けんとまん

      • コメント 1件
    • 2人が本棚登録しています
      美輪明宏のおしゃれ大図鑑

      美輪明宏

      5.0
      いいね!
      • 大正ロマンな綺麗・可愛いが多多紹介されていて、「おしゃれになりたいけれど、どこから始めたらいいの?」と言う乙女さんにぴったり。
        美輪さんの二十歳の頃の部屋のレイアウトがイラストで再現されているのですが、芥川龍之介の「葱」に出てくるお君さんの部屋のようにロマンチックです。
        >> 続きを読む

        2015/05/18 by B612

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      美の呪力

      岡本太郎

      3.0
      いいね!
      • 芸術家岡本太郎さんによる芸術論。
        「ちょうど万国博の準備がまさに追い込みにかかり、現場は殺気立ってきた時期」に、世界美術史という膨大なテーマを連載していたという驚きの作品だ。

        世界美術史というだけあって、本書で扱う美術作品は、イヌイットの文化やスフィンクス、ケルト文化から日本の兜や祭り、北方ルネサンスや中世の宗教画、ピカソにゴッホ、ゴヤ……など、実に多種多様だ。
        それらはどれも学校で習う「美術史」では見過ごされてしまう様な、どこかおどろおどろしい、でも見たくなる…と感じさせる<呪力>を持ち、それをもとに岡本太郎さんの独特な美術論が繰り広げられる。

        「万博のテーマ館のために、私は世界の神像、仮面、生活用品などを集める計画をたてた。進歩を競い、未来を目指すつくりもの、見世物ばかりで何か全体が浮き立ってしまいそうな会場な気配に対して、ぐんと重い、人間文化の深みを突き付けたかった。」という戦後日本に対する警鐘という彼の思惑を感じる。

        特に面白いと感じたのは、彼のゴッホ論だ。
        「今日まで私はゴッホを好きだと思ったことは一度もない」「ゴッホの絵は下手くそだ」とはっきり言い切る一方、彼の作品の放つ絶望感や何故か惹きつけられる呪力を才能として認める。
        彼曰く、技巧と才能は異質なものであり、この才能によってゴッホの絶望のはけ口が絵画へとそそがれ、ゴッホ自身もそれを運命として受け入れた。「彼は絵描きではなかった。ひたすら人間であった。つまり本当の意味で芸術家だったのだ。」という彼の言葉は、ゴッホに対する最大の賛辞であるように私は感じた。
        それにしても、大阪万博行ってみたかった!!!
        >> 続きを読む

        2015/07/11 by AKI

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      アートのための数学

      牟田淳

      4.0
      いいね!
      • 「アートのための数学」というタイトルから幾何学的な模様と数式などを想像しがちだが、本書では<カメラやレンズの仕組み、光と色の原理、音階の仕組み、ベジエ曲線、3Dの考え方、シンメトリーと黄金比>など、現代のアートで必要とされる基本的な技術について、数学(というよりも物理学の視点が多いが)を通して本質的な理解を図ることを目的としている。登場する数式は決して難しいものではなく、たとえ理解できなくともその式の意味が説明されているのでわかりやすい。
        電子機器が使えてもその中身がブラックボックス化して仕組みがわからないように、アートに関する様々な技術もソフト上ではいじれるが原理がわからないという人が増えている。また、学校での学びも同様だ。教科書的知識でなく、現実の文脈で活用されなければいけない。高校物理の基本的な内容を多く含んだ本書にあって、物理の理解の補助教材としてではなく、物理(や数学)を現実の文脈の中でとらえ直す教材として、本書の可能性を感じた。アートの世界を志す人でなくても、様々な視点で読んでほしい一冊。科学技術の本質的理解につながるだろう。
        >> 続きを読む

        2014/11/23 by DxD

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      わたしが芸術について語るなら

      千住博

      3.0
      いいね!
      • イマジネーションをコミュニケーションする。
        そうなんだなあ~、自分の思いを伝える手段が芸術であるということ。
        理想論的すぎる部分もあるのではとも思うが、述べられていることは間違ってはいないと思う。
        ただ、なかなか難しいだろうなとも。
        ただ、そう考えると、芸術というもののハードルが少し低くなったように思う。
        まずは、表現すること、つまり意思を示すことと考えるといいんだな。
        それは、自分の手で表現する・・・つまり、自分の身体を使うことにもつながる。
        >> 続きを読む

        2014/07/19 by けんとまん

    • 1人が本棚登録しています
      薔薇のイコノロジー

      若桑みどり

      4.0
      いいね!
      • 名著の誉れ高い本書ではあるが、美術に関して、それほど高い知識のない僕には、読むのは、まだ早いようだ。 >> 続きを読む

        2012/09/25 by togusa

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      地域を変えるソフトパワー アートプロジェクトがつなぐ人の知恵、まちの経験

      藤浩志 , AAFネットワーク

      4.0
      いいね!
      • 街を活性化させようと立ち上がった人の話から、社会的マイノリティーに分類されがちな人たちの自分らしさを発揮できる場として、または子供達の成長の場としてなどさまざまなきっかけから立ち上がった各地のアートプロジェクトが紹介されており、閉塞感を打開しようと頑張っている方々がいるのだと読んでいるだけでも元気をもらえそうな気がしてきます。
        言葉だけではなかなか通じにくい部分も、アートという間接的なもので表現した方が案外伝わりやすかったりする…不思議なものですね。
        この本を読んだお陰でもっとアートプロジェクトに目を向け、そしてさまざまなことに思いを馳せる機会を持つようにしたいと思えるようになりました。
        >> 続きを読む

        2017/06/25 by あいら

    • 1人が本棚登録しています
      震災とアート あのとき、芸術に何ができたのか

      倉林靖

      2.0
      いいね!
      • こちらは2011年の震災に限定されたものではないのですが、東北の惨状にいてもたってもいられなくなった多くの作家さんたちも普通に生活する私たちも、ちゃんと相手のことを考えて色々しないと迷惑かると遠慮しがちに結局募金しかできなかったりした日々をしっかりと振り返るきっかけになるかなと思いました。

        被災した人たちに反感を買うことがないように葛藤しつつも現地でワークショップして話すきっかけを作ったよとか、阪神淡路の時にもアートとして企画された物が今どうなっているかも取材されている。

        当然作家たちも被災した人がいて、一時精神的ショックで活動ができなくなったりするのですが、そこからどうやって立ち直ったかも一部かかれております。

        福島や広島長崎のときはどうだったとか、東北の津波の伝承とか。

        震災で表現されるアートは暗く殺伐としたものがおおいのですが、それを表現しちゃっていいの?という疑問には作者なりに「よい、するべき」と言っています。

        あの時、近所の神社にはお祭りでもないのにたくさんの人がお参りに来ていました。
        >> 続きを読む

        2013/11/20 by 借りてくる

      • コメント 6件
    • 2人が本棚登録しています

カテゴリー"論文集、評論集、講演集"の書籍一覧 | 読書ログ

会員登録(無料)

今月の課題図書
読書ログってこんなサービス
映画ログはこちら
読書ログさんの本棚

レビューのある本