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岡本太郎
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アホみたいに苦労して、アホみたいに無力さを知り、アホみたいにうまくいかないことだらけの人生を自ら選ぶこと。今の世の中ではそれが、無条件で、無目的な人間本来の生き方に重なる。素っ裸な"今"の爆発の一つ一つが己の芸術。 >> 続きを読む
2018/02/17 by Jay
中野京子
見た際に恐怖を感じる絵を紹介するというより、鑑賞して意味を考えたら怖さを覚えるという絵を紹介する本。作者の生い立ちや制作背景、そして絵の意味から絵画の味わい方を解説してくれる。絵を見て感じるだけでは不勉強なのだなと実感させられる。読んだ後美術館に行きたくなるような本であった。 >> 続きを読む
2019/10/18 by ショック
セザンヌを前に涙したピカソを前に絶望し、鼓舞した芸術に身を投じる者の姿勢、宿命、使命を説く解説にあるこのピカソ=タローは、この魂で共感しあう様を見ているとそう見えるのは最もな話だと思う文章にある青い香りは戦い続ける者のアカシアというのも、面白かった >> 続きを読む
2019/09/21 by kotori
CapattiBerenice , MonacoOctavia , 森田義之
東京美術館でクリムト展が開催されていたので目の前で見たいなと思いつつこの絵本を手にした。クリムトの人柄に触れることができる。どんなに絵や表現するということに執着してたのかが伝わってくる。新しい技法は受け入れるまで長い年数を要するが芸術家は「壊す」ことがスタートになるんだろうな。生涯独身だったなんてあんなステキな女性たちを描いてて意外だった。 >> 続きを読む
2019/07/03 by miko
結城昌子 , LossaniChiara , MonacoOctavia
ゴッホの絵を目の前で観たとき瑞々しい筆のタッチにゾクゾクした。不器用で全てが自分の思い通りに進まなかったゴッホ。もしかもっと器用な生き方が出来てたらあの絵は生まれなかったかもしれない。芸術と幸福は案外真逆なところにあるのかも。これは絵本だけどゴッホのことを少し客観的に書いててそれが的を得てる気がする。そしてこの絵本を読むたびに心が痛くなる。 >> 続きを読む
2019/07/15 by miko
HopperEdward , SchmiedWieland , 光山清子
【どことなく不安感と緊張感が漂うアメリカの姿】 エドワード・ホッパーは、1882年にニューヨークに生まれました。 1906年からイラストレーターとして働き始め、その後、多数のいわゆるファイン・アート作品を残し、1967年、85歳でその生涯を閉じました。 本書は、ホッパーの画集なのですが、初期から晩年に至るまでのホッパーの画業を辿ることができます。 初期は、風景画が目に留まります。 街中の風景など、そこに人がいても良さそうな絵であっても、ほとんど人物は描かれないのです。 そのため、寂寞感というか、あるいはどことなく不安な雰囲気が漂っているように感じられます。 非常に強く陰影をつけた、ハイ・コントラストの絵で、『灯台のある丘』(1927)や『トゥー・ライツの灯台』(1929)などは描かれている建物の側面に当たる光が大変まぶしく感じられます。 こういう灯台を描いた絵だと、光だけではなく、そこに吹いていたであろう潮を含んだ風の香すら感じられるようです。 解説中でキリコの絵に言及されている部分がありましたが、確かにこのようなハイ・コントラストの画風はキリコに通じるところがあるかもしれません。 人物が描かれるようになっても、そこにはやはり不安感、緊張感が漂うように感じられるのです。 また、人は描かれているのに、視線が寄せられている人物以外には誰もおらず、やはり空虚感、寂寞感が漂うのです。 『ニューヨークの映画館』(1939)では、誰もいない映画館のバックヤードに、一人思案気に佇む案内嬢が描かれていますが、やはり無人感があるのです。 あるいは、『夜のオフィス』(1940)には仕事をしている男性とその秘書らしき女性が描かれているのですが、この秘書、まるでプラスティックで作られた人形のような質感で、そこがまた冷たさというか空虚感を感じさせてしまいます。 『夜更かしの人々』(1942)は、深夜のカフェが描かれており、カウンターに並んで座ている男女、その斜め向かいの席で俯いている男性、カウンターの内側で働いている男性従業員が描かれているのですが、これだけの人物が描かれているのにカフェは寒々としています。 もちろん、店の外には誰も歩いていたりはしないのですね。 『ホテルのロビー』(1943)という作品もそうです。 さほど大きくはないホテルのロビーに3人の人物が描かれていますが、別におかしなところは何もないのに、何故か不安感、緊張感が漂うのです。 こういう辺りが、私が感じるホッパーの魅力なんですね。 アメリカが描かれているけれど、そこは今のアメリカのように人が溢れた場所ではない。 古いアメリカの風景なんです。 非常に味わい深く、また、引きつけられる絵で、私の好きな画家の一人です。読了時間メーター□□□ 普通(1~2日あれば読める) >> 続きを読む
2021/07/22 by ef177
中野京子さんの「怖い絵」シリーズ。今回は泣く女篇。泣く女とは、ピカソの作品のタイトル。あの、物凄い迫力で泣いている、いかにもピカソなキュビズム作品。今回収録されている作品は22。有名な作品が多い。ちょっと挙げると、ドラローシュ、ミレー、ベラスケス、エッシャー、ブリューゲル、ヴェロッキオ、ピアズリー、ボッティチェリ、ブレイク、ルーベンス、カルバッチョ、レンブラントなどなど一度は耳にも目にもしたことのある芸術家の数々。正直、前に読んだ「怖い絵」の方が作品に隠された怖さとしては面白さが上なようにも思えるけれど、こちらはこちらで十分楽しめる。ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」カレーニョ・デ・ミランダ「カルロス二世」これらの歴史上の人物を描いた作品を観ると、まるで一冊の歴史書を読んだかのように感じる。もっと深く知りたいと思わせる。ブリューゲル「ベツレヘムの嬰児虐殺」ヴェロッキオ「キリストの洗礼」ピアズリー「サロメ」ボッティチェリ「ホロフェルネスの遺体発見」これらのような宗教画は、聖書を読みながら観てみたいと思う。絵を観るとき、何の予備知識も持たずに、綺麗だなあとか凄いなあとか言いながら眺めることは、それはそれで楽しいことだと思う。でも、もしその作品に隠された物語を知っていて観ることがあったら、今迄特に思うことなく通り過ぎてしまっていた作品であっても、心に何かを感じるのではないだろうか。作家であれば、自分の思いを残らず文章することが出来る。でも、芸術家と呼ばれるひとたちは文字を用いずに表現するしかない。表立って言えないことや、社会情勢といったことを作品に載せているとしたら、言葉にならない言葉を聞きたくなる。いつか本物の作品をこの目で観ることがあるといいなと心から思う。 >> 続きを読む
2015/10/27 by jhm
奈良美智
ココロの中をカタチにしながら葛藤したり、泣いたり、悩んだり笑ったり、希望を見出したり、未来を思ったり。当たり前だけど、奈良さんの日常の中で生まれてくる絵たちをすごく実感できます。あまりに赤裸々で少し照れてしまったりもするけど、そんなむき出しのカタチがいいなぁと、何度も読み返してしまう本です。 >> 続きを読む
2013/10/15 by 山本あや
清水勲
教科書で見たことある画、ビゴーという人が書いたことは知っていたが、どういう経緯でその画を描くことになったのかはこの本で知った。古き良き日本が失われていく様を毒を持って描き続けたビゴーの目には今の日本はどの様に映るのだろうか? >> 続きを読む
2013/06/15 by freaks004
KleePaul , 谷川俊太郎
一度見たら忘れられないクレーの絵。そして、素晴らしい谷川俊太郎さんの詩。まさにコラボレーション。双方が相まっての世界がある。 >> 続きを読む
2018/02/12 by けんとまん
安野光雅 , 松岡和子
シェイクスピアの史劇・悲劇・喜劇のすべて、合わせて三十七作品について、それぞれの名場面の絵と、各作品の簡単なあらすじをまとめた絵本。以前、ほとんどのシェイクスピアの作品は、小田島訳や福田訳で読んだつもりだったが、この絵本を読んでたら、いくつかまだ読んでない面白そうな作品があって、あらためて興味がそそられた。それにしても、シリアスなものも、軽いお笑いも、自由自在に繰り出すシェイクスピアのこの豊饒な世界はいったい何なのだろう。文学におけるモーツアルトと言えばいいのだろうか。『間違いの喜劇』『ペリクリーズ』『シンベリン』は、まだ読んだことがないし面白そうなので、今度読んでみよう。あと、あらためて、シェイクスピアは真っ向から、薔薇戦争の歴史をさまざまな作品を通して描いていることに感心した。きっとこの三十七作品は、一見ばらばらで無関係なように見えて、実はイギリスや地中海世界を貫いて、人間というもののあらゆる姿を描いたタペストリーみたいなものだったのだろう。昔読んだけれど、『コリオレーナス』と『アテネのタイモン』がまた読みたくなった。 >> 続きを読む
2013/04/07 by atsushi
ミヒャエル・ゾーヴァ , 木本栄 , 那須田淳
一目でわかるゾーヴァの世界。読んでみて思った。深い。何度も何度も上塗りをするという。つまり、現在進行形であるということだ。1枚の作品も、時が経てば意味合いも変わりうる。それに満足をしないというスタンスが素晴らしい。これから、ゾーヴァの見方が変わるかも >> 続きを読む
2018/01/22 by けんとまん
近藤史人
大阪で藤田嗣治展していたのに、見逃してしまった、残念。本はもっと前に買っていたのに読みだしていたなら必ず足を運んだのに・・・。藤田が修行していた頃のパリは、ピカソ、モディリアニ、マチス、ルノアール、世界中の画家が集まる、1920年代。遠く離れたパリで時代の寵児とモテはやされるが、日本の画壇からは決して良い評価は得られなかった。まるで、小沢征爾のN響ボイコット事件のように、素直に海外の評価を認めようとはしない、画壇、日本人って変なこだわりありますな・・・・。それと、日本で戦時中戦争画を書いて、戦後「戦争責任」を問われる。芸術と戦争、軍事下における芸術家・・・ショスタコーヴィチを思い出しますな。でも、「乳白色の肌」と評される、嗣治の絵、是非見たいです。日本で常設の美術館ってあるんでしょうか。 >> 続きを読む
2019/04/23 by ごまめ
朽木ゆり子
フェルメールの絵を全点旅行して観て廻るという面白い企画を一冊の本にまとめたものです。フェルメールの絵は真贋の怪しいものを含めても37枚しかないので、こういう企画も可能なのでしょう。 筆者は美術の専門家というわけではなく、しかしまったく素人というわけでもなく適切な解説と、未だに謎になっている部分への自由な想像力で絵の背景やフェルメールの人生を描き出しています。ミステリー小説を読んでいるようなおもしろさもあり、特別に絵に興味のない人でも楽しめそうです。 筆者のフェルメールの絵への関心は、フェルメールの絵には宗教的な寓意は少ないのに、崇高な感じを受けるのはなぜかということでした。フェルメールは当時の風俗画の画家達の約束事をある程度守りながら、逸脱しているところもあり、そこが魅力になっているようです。宗教革命によってプロテスタン国となったオランダではカトリックの信仰は認められませんでしたが、フェルメールはカトリックだったのではないかという話もあるようです。そうしたフェルメールの宗教心が風俗画の日常的な女性の立ち姿などに何か厳粛な感覚を与えているのではないかと筆者は推測しています。 >> 続きを読む
2014/07/09 by nekotaka
江國香織
絵について本を読むのは初めてか、それも江國香織さんが美術館に行った雰囲気で紹介。そうか、一枚の絵をじっくり観るなんて、好きな絵、何か心にとまる絵ってあるんですね。この中で部屋に飾りたい絵を選ぶとすれば、「カフェ・タバ」・・・荻須高徳 (1984年)「家族達」・・・小倉遊亀 (1058年)「ヴァイオリンのある室内」・・・アンリ・マティス (1917~18年)の三つですか・・・幸い「家族達」は、滋賀県立近代美術館が所蔵なので機会を見つけてみたいもんですな。 >> 続きを読む
2013/09/10 by ごまめ
SchimmelSchim
とても精緻に描かれたユキヒョウやペンギンやいろんな動物たちが、地球を抱きかかえていたり、地球のすぐ真横にいる姿が描かれている。リアルであり、シュールであり、シム・シメールの作品は本当に面白いと思う。「この世に独立して存在しているものはない」「すべての生命は、私たちの家である母なる地球から生まれ、その一部となっている。」「私たちの故郷はたったひとつ -母なる地球」というシム・シメールのメッセージは、このさまざまな絵を見ると、理屈ではなく、体感される気がする。地球環境保全や生物多様性の保護は、実は自分の身を守るためにこそ重要であるということを、これほどメッセージが発せられているのに、まだとかく忘れがちで怠りがちだとするならば、やっぱりときどきはぱらぱらとシム・シメールたちのアートに触れたいものだと思う。 >> 続きを読む
小林頼子 , 朽木ゆり子
2012年6月フェルメールの『真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)』が再来日します。日本で印象派の画家以外で客を呼べる画家といえば、まずフェルメールでしょう。そこで「フェルメール本」ですが。新潮社「とんぼの本」シリーズのこの本はおすすめです。フェルメール・ファン必携。まず絵の印刷の質がよい、値段も手ごろ、薄くて持ち運べる軽さ、大きさは小さすぎず大きすぎず(文庫では絵が小さくて私には不満です)そして製本が違う。*上製といって糸でかがってあります。見開きで本が開けてなおかつ割れて裂ける心配がありません。画集はこうでなければいけません!著者は何冊もフェルメール本を出している小林氏と朽木氏なので、この本も当然フェルメールへの愛に溢れています。・全作品が小林氏の推定による制作年代を追って順番に紹介されている。・歴史的背景やオランダの美術の他作品とも比較できる知識を与えてくれる。・実際にフェルメールを追いかけてデルフトの町へ行くガイドにもなる。・構図や、写真原画説など、多角的な鑑賞知識を与えてくれる。・「贋作騒動」や「盗難事件」についても解説がされている。つまり、これ一冊でフェルメールについて相当物知りになれるって寸法です。なかなかこのページ数にしては濃すぎるくらいの内容が詰まっている。学者の専門書を読むというよりは、小林氏の講義を聞くような感覚です。文体も話し言葉をそのまま起こしたような印象。(それが気に障る心の狭い人もいるらしいですが)面白い美術書であることは、保証します。「謎の天才画家」なんて神秘化して、すべての作品を珠玉の名作と奉ったりするのはやめましょう。なんて意見も、愛あればこそ言えるセリフ。私はいいと思います。ただ一点、「入門書」には、私は向かないと考えています。小林氏は研究家ですから、学者としての自分の見解をお持ちです。ですから、彼女の持論を当然展開してくるわけです。私個人は、彼女の見解は正しいと考えますが、せっかく初めてフェルメールを観るシロウトなら、作品にまっさらで向き合うべきと考えます。良作、駄作は、自分の心と目で見て決めてほしい。フェルメールが生まれた1632年は日本では島原の乱の5年前、オランダが世界の貿易一等国から転落し下り坂に向かう中、オランダは日本が唯一付き合う外国でした。そのせいでしょうか。日本人は無意識にオランダが好きなのかもしれない。 >> 続きを読む
2012/05/16 by 月うさぎ
西岡文彦
絵画の歴史。時代ごとの芸術家の身分の移り変わり等の解説が面白かった。この本を読む前に見たレビューでは、ピカソの卓越した人心把握術がすごい!みたいな宣伝があり、面白そうだったので購入しました。読んで見て思ったのは、ピカソは実力も、時代も、周りの画商にも、マーケティング力にも恵まれていたってことでしょうか。さらに結構な変人だったのでタレント性もあり、今も語り継がれてるのでしょうか。本作をきっかけに前妻が書いたというピカソ本も読んでみたいと思いました。解釈違いかもしれませんが、著者の方のピカソの絵が好じゃない感が伝わってきて面白かったです。もっとピカソの絵もよく見てみたいと思いました。 >> 続きを読む
2015/07/03 by oneday
よく見る絵の背景を知ることができ怖い以外に思うことがたくさんあった
2017/10/16 by kotori
怖い絵展でも見た絵も扱っていて最後表紙の絵をもとに恐怖とはという問いにまとめており最終章にふさわしいものでないだろうか >> 続きを読む
2017/11/29 by kotori
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