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カテゴリー"音楽史、各国の音楽"の書籍一覧

      六本指のゴルトベルク

      青柳いづみこ

      3.0
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      • 先ほど読んだ、「モノ書きピアニストはお尻が痛い」斗前後したが、
        講談社エッセイ賞、受賞作品ということで買った本。

        全編、音楽と音楽家が登場する小説を紹介しながら、
        そこには、音楽への想い、今の日本の音楽事情など、音楽家ならではの立場で語る。

        例えば、日本の音楽家の実情は、

        「明治の洋楽導入以来、西洋に追いつけ追い越せと努力を重ねてきたピアノ界は、
        すぐれた教育システムと生来の勤勉さから有能な人材を多数育成したが、
        その人材を育成したが、その人材を活かすことができる受け皿を同じような熱心さで
        開発することを怠ったために、超人的な努力の多くが宙に浮き、社会に還元されないまま
        打ち捨てられている」・・・・・と、有名音大を出て、海外留学して、国際コンクールに入賞し、
        一流オーケストラと共演してさえ食べていけないというのが、日本のピアニストの実情と、
        怒りとも、諦めとも聴こえる悲痛なる叫びがある・・・。

        また、ヴァイオリニストでは、

        ピアノは図体が大きいため、会場に備え付けられれた楽器を弾くのが普通だが、
        ヴァイオリンは自分で自分の楽器を持ち歩く。声楽家は、自分の声が楽器だから
        ヴォイス・トレーニングに精を出し、技術を磨く。ヴァイオリンはボーイングや
        運指の技術を磨くし、師事する先生のメトード次第で音質が変わったりするわけだが、
        声楽の声帯に当たる部分、すなわちヴァイオリンに多大なるお金を出して買わねばならない。
        その額が、ウン千万、億とも言われている。

        もし子供がヴァイオリンで素質を示したら、両親は先祖伝来の田畑を売り払う覚悟を
        しなければならない。運良く田畑があれば良いけど・・・・・。
        だから、このまえみたいにベルギーかどこかの空港でヴァイオリンが
        取り上げられたりするんですな。

        そのヴァイオリンの斡旋に絡んだハナシはいろいろ、りべートの収賄容疑だけではなく、
        その楽器そのものの真物贋物で詐欺罪まで進展するとハナシはまた別・・・・
        それを下敷きにした本として藤田節子さんの「マエストロ」を紹介・・といった具合に、
        本を紹介しながら、ご自分の思いのほどをぶちまける。

        紹介の本を読もうと思う前に、青柳さんの語りだけでお腹一杯になってしまうのが難点か・・・。
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        2013/05/19 by ごまめ

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      ベートーヴェンの生涯

      ロマン・ロラン

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      • この本の名言をご紹介します。

        ***
        悩みを突き抜けて歓喜に至れ。 >> 続きを読む

        2013/05/15 by 本の名言

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      世界の音を訪ねる 音の錬金術師の旅日記

      久保田麻琴

      3.0
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      • 岩波新書に、なんと付録CD(8cm径)が付いているのだ。それだけで2倍楽しい新書

        ジャンルの垣根を越えた世界中の音楽を縦横に語ってくれている。
        なぜだかジャカルタで「君恋し」を録音したりするんだけれど、そのメロディがインドネシアの古いラテン的な曲「チンタ・ハンパ」に似ているとか。
        意味わからないけど、読んでて愉しい。♪
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        2015/10/24 by junyo

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      モーツァルト

      吉田秀和

      5.0
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      •  子どもの情操教育として良さそうなモーツァルト。
         平日、仕事場から家に帰ると、録画した子ども向け番組『フックブックロー』を欠かさず見ている。これを見ると癒されるし、一日が終わった気もする。念のためにいうが子どもがいる訳ではない。ただ自分のために見る。ほんのひととき童心に返るあの感覚がやめられないのだ。もっとも、精神の方はつねに幼いのだけれども。
         そんなわたしでも、たまには大人の本が読みたくなる。
         著者は吉田秀和。音楽評論のパイオニアであり、稀代の文章家でもある。20世紀を生きた日本人のなかでも、その技倆は五指に入るだろう。おそらく、いまの評価を疑いたくなる人もいると思う。しかし、少し考えてみてほしい、音楽の聴き方を言葉で伝えるむずかしさを。そもそも、言葉では手に余るような機微を表現するのが音楽であって、その音楽を言葉で捉え直すこと自体が無理難題なのだ。このような荊棘の道を切り開いた人の文章が凡庸であるはずがない。
         もちろん本の内容も充実していて、その中身は、モーツァルトの伝記的側面と彼の楽曲の解説的側面の結婚といったところか。しかし、もっとも驚かされるのは、モーツァルトの聴き方が変わる自分にふっと気付くときかもしれない。
         
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        2015/02/05 by 素頓狂

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      学習漫画 世界の伝記 集英社版

      高瀬 直子

      5.0
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      • ああ、もうこの人は凄すぎる。天才だ!
        5歳ですでに作曲していることは知っている。他にも天才的なエピソードが書かれている。
        そんなモーツァルトを生かしたのは、才能を見出し理解してくれた父の力も強い。父も音楽家だったから、血は争えないんだな(笑)

        こういう伝記を読んで、つくづく親などの協力者の支えは大きいなあと思う。

        意外だったのは、有名な音楽家なのに貧乏なこと。
        こういう人たちってお金があるからこそ活躍できると思っていたけど違った。やはり芸術で食べていくのって不安定で難しいんだよね…

        それと、亡くなった際、ほとんど参列者なしで葬儀されたこと。しかも共同墓地に入れられたこと。
        有名な音楽家なのに、寂しい葬られ方をしたんだな…。
        幼い頃から大きく活躍し、35歳で亡くなる。彼の人生はとても短く濃かった。

        ちなみに好きなモーツァルトの曲は、「魔笛」の「娘かかわいい女房が一人」。
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        2014/12/29 by Nanna

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      フジコ・ヘミング魂のピアニスト

      HemmingFujiko

      4.0
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      • 「間違ったっていいじゃない。機械じゃないんだから。」

        「ひとつの物差しでしか音楽を計れない。
        こころで音楽を聴くことのできる人が少ないのだ。」

        「確かにピアニストの場合は、出す音がすべてかもしれない。
        ポンと、音を出すだけで、ふだんの自分が、人間性が、全部出る。
        出す音が、自分の内面を雄弁に語る。」

        「だから、それはとてもこわいことだ。」と
        芸術家の悩み、舞台への恐怖が随処に語られる。

        落語家さんも同じ、話す機会が増えれば増えるほど、悩みも増える。

        「私のピアノには、魂があるといわれた。
        その言葉に、とっても感激している。
        これまで何度かつらい経験をしてきたけれど、
        それでも何とかピアノを続けることができたのは、
        こうしてわたしの音楽に共感してくれる人がいたからだ」、と。
        仲間や聴衆のあたたかい声援に感謝し。

        「こんなことを自分からいったりするのは恥ずかしいのですが
        わたしはいつも自分の才能を信じていました」と。
        芸術家としての、過剰とも思える自信をも漲らせる。

        芸を極める人の孤独感が心の叫びとして伝わります。
        ピアノ曲を聴きながらの読書、お勧めします。

        真ん中にある、30ページもの、絵日記はとってもかわいいです。
        私はこれを見て買ったのですが・・・・・・。
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        2013/05/19 by ごまめ

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      同じ年に生まれて 音楽、文学が僕らをつくった

      小沢征爾 , 大江健三郎

      2.0
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      • どちらも、1935年生まれ。
        片や、ノーベル文学賞作家、片や、世界的指揮者。

        何かを伝える、表現しなければ、文字と音楽。

        共通してでてきた言葉、“ディレクション”

        小澤さんは、音楽でも方向、音の方向、音を出すだけではなく、
        表現、何を伝えたいかが大事だと・・・。

        一方、大江さんは、日本語にない文学用語として「動機づけ」がある、
        僕の小説が他の人と違う点は、「動機づけ」ということを、
        どう表現するかということを考えていて、先ほどの“ディレクション”と
        同じですと・・・・。

        私にとって、両方とも好きな趣味の範囲ですが、なぜか取っつき難いのは、
        あまりにも、話の展開、内容が、高尚過ぎるんでしょうな・・・。

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        2016/05/12 by ごまめ

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      西洋音楽史 「クラシック」の黄昏

      岡田暁生

      5.0
      いいね! Fragment
      •  本書は「西洋芸術音楽」の歴史を通観したものです。著者は「芸術音楽」を、知的エリートによって楽譜に緻密に構築された音楽として定義しています。その芸術音楽の歴史を、音楽が作られた当時の社会的背景と関連付けながらたどっています。

         著者が描く歴史は、単なる作品や作曲家の列挙ではありません。ある音楽がある時代に作られた意味は何だったのか、誰がどんな目的で作ったのか(作らせたのか)、どんな場所で演奏されていたのか、過去のある時点で音楽が持っていた文化的意味(社会的機能)は何だったのか、同時代の歴史的事象(政治的、社会的、経済的変動や技術の革新など)とどう関係していたのかなどを、わかりやすく描き出しているのです。

         この本は、言い換えれば「西洋芸術音楽を通してみる西洋の歴史」にほかなりません。新書という小さく、薄い、まるで小舟のような媒体にも関わらず、その内容は巨船のように大きく、厚い。壮大な歴史像を描こうとする熱意と情熱を持って舵をとりながらも、著者は決して冷静さを失わずに大海(歴史)に臨んでいます。まさに、透徹した眼を持つ歴史家の書物といってよいでしょう。

         さて、次に内容について詳細な紹介をしたいと思います。著者はまず、「まえがき」で、西洋音楽を語るには遠近感を意識することが必要であるといいます。すなわち、古楽(中世、ルネサンス、バロック)については、なぜ、どのようにしてクラシック(古典派、ロマン派)へ移行していったのか。そして、そのクラシックはなぜ、どのように生まれ、どうして現代音楽へと移行していったのかを問う必要があるというのです。また、音楽を聴くには歴史的態度(どんな人々が、どんな気持ちで、どんな場所で、どのように、音楽をきいていたのかを想像する姿勢)が重要であると述べ、感覚的にのみ聴く態度に警鐘を鳴らしています。

         個人的に興味深かったのは、クラシック音楽(古典派やロマン派)や、それが生んだ制度(演奏会、楽譜出版など)と技法(和音、旋律、音階、演奏法)を相対化しつつも、その過去のものであるはずの音楽や生まれた制度、技法が、現在の私たちの音楽(現代音楽にせよ、ポピュラー音楽にせよ)を大きく規定してもいるということを指摘している点です。私たちは思っているほど、過去から自由ではないのでしょう。思い返せば、現在の私たちが「いいなー」と感覚的に認識する音楽は、良くも悪くも、多くがロマン派的特徴(心地よい旋律、感動させる音楽、感情のこもった音色など)を受け継いだものです。

         第1章では、グレゴリオ聖歌を、神という超自然的存在を感得するための音楽として論じています。愉しみや自己表現ではない、信仰のための音楽を知るのは現代日本人には新鮮です。第2章では、ルネサンス音楽を論じていきます。ルネサンスに至って、音楽ははじめて「あたたかさ」を得たといいます。つまり、楽しむために音楽は用い始められたというのです。第3章では、王侯貴族が富や権威を誇示するための音楽として、バロック音楽を取り上げています。

         ここまでがいわゆる「古楽」の時代です。ここからがいわゆる「クラシック」の時代となります。第4章では、市民階級の台頭に伴い、演奏会、楽譜出版業が成長し、作曲家が経済的自立を図れるようになり始めた古典派音楽の時代を取り上げます。作曲家は、自らの創意工夫を曲に反映し、それを世間に問うことが可能になり始めたのです(もちろんまだ初歩的な状態で、完全な実現は19世紀ロマン派の時代)。
         
         第5章では、とうとうロマン派の時代へ。19世紀には、古典派における音楽の市民化が加速します。一部の王国貴族や教会の依頼に忠実に従う「職人」としての作曲家は、本格的に「芸術家」としての作曲家になるのです。作曲家は、市民の支持を基盤として経済的自立を図ります。作られた曲は、演奏会で演奏され、雑誌などで批評される。高い評価を得れば多くの楽譜が刷られ、知名度は上がっていく。作曲家はかつてのように上流階級の依頼にこたえるために、様々な「型」を身につけるのではなく、公衆にアピールできるような「個性」を強く打ち出していきます。現代の私たちが音楽家に抱くイメージは、このあたりから形成されていたのです。第6章では、世紀転換期における後期ロマン派(または印象主義音楽)を取り上げます。この時代でロマン派音楽がひとつの頂点を迎え、同時に、シェーンベルクやストラヴィンスキーの初期の取り組みによって、解体が起こり始めたとします。

         第7章では、シェーンベルクの無調音楽、ストラヴィンスキーのコラージュ音楽などに触れて、クラシック音楽の解体について触れています。そして、1950年前後が「現代音楽」への転換点だと述べ、それ以後はいままでと同じ方法で音楽史を語れないとしています。著者によれば、20世紀後半の音楽史は「3つの道の並走」として語らなければならないとしています。第1の道は、前衛音楽(「新しい」ことをやろうと実験を試み続ける「芸術」音楽と思えばよいでしょう)の道です。しかし、これには公衆の支持や関心は低いと指摘しています。第2の道は、巨匠によるクラシックレパートリーの演奏の道です。いわゆる芸術的な文化としての音楽は、これが主流でしょう。過去の「名作」を有名な演奏家が引き、鑑賞者はそれに傾聴する。しかし、名曲レパートリーの再生産がどこまで続くのかには楽観的な態度をとれないともしています。第3の道は、英語圏における娯楽音楽(ポピュラー音楽)の成長です。しかし、ポピュラー音楽のルーツは19世紀の西洋音楽にあり、また、ポピュラー音楽で用いられる和声、旋律構造、楽器、「人々に夢と感動を与える」という美学も19世紀ロマン派と地続きにあるものだとしています。

         作曲上の実験、過去の作品の継承、公衆へのアピールはかつては不可分の活動でした。しかし、20世紀入ってから、次第に3つの領域が分化していったのです。実験を続ける前衛音楽は、独りよがりという批判を受けるものの、作曲家が創意工夫を重ねるのは必要なことです。過去の作品の継承も、昔に執着しているとの批判あるものの、過去から学ぶことは重要でしょう。公衆へのアピールは、大衆への妥協と迎合であると批判されるものの、鑑賞者との接点はなくてはならないものです。

         現在の私たちが陥っている状況は「3つの道」の並走。それらへの批判はあるけれども、でも同時に、なくてはならない大切なものでもある。この矛盾した状況への打開策については、著者は明示していません(仕方ないことでしょう。歴史は答えを明示するのではなく、可能性を示唆するものです)。しかし、少なくとも、私たちの音楽観が19世紀ロマン派の音楽から自由になっていないことを意識する必要があると述べています。過去を継承する重要性は、ロマン派以降に生まれた意識です。また、前衛音楽もといえども、そこで用いられる技法や制度はロマン派で生まれたもの。そもそも、新しことをするという意識もロマン派以降に顕著になったものです。ポピュラー音楽でさえも、見かけほど「現代的」ではありません。和声や旋律、「感動」の希求はロマン派の伝統を愚直なまでに引き継いでいます。

         著者は最後に、現在の音楽が置かれている状況を総括して、次のようなことを述べています。「音楽がどれほど商品化され、消費されようとも、音楽は完全に使い捨ての娯楽商品にはなってはいない。私たちは常に、音楽を語る際に、『夢』や『感動』、『希望』などを持ち出す。ここには、宗教を喪失した社会が生み出す感動中毒、神なき時代における宗教的カタルシスの希求といった、現代人の精神的危機が垣間見える」(僕なりの要約であり、原文のままではありません)と。

         歴史書に読むときに考えなければいけないことは、僕たち(読者)はどうするのかということを、僕たち(読者)自身が考えることでしょう。僕たちは、日本にいながらも、日本が明治時代以降に欧米の諸文化(もちろん音楽も)を取り入れてきたという歴史があるがゆえに、決して西洋音楽とは無縁ではありません。その音楽、育まれた制度、技法、音楽観などは、現在でも影響力をもっています(日本以外の地域にも影響力はあったでしょう。もちろんそれは単なる異文化交流ではなく、帝国主義や植民地主義の遺産でもあります)。

         僕たちは、音楽をただ感覚的にのみ聴いてしまいがちです。しかし、歴史的想像力をもって冷静に聴いてみることも重要なのでしょう。まだ見ぬ未来の創造のために、ただ印象や感覚にのみ頼るだけでは、ちょっと、危なっかしいですから。

         ちなみに、著者の言ったことを参考にすると、現代で真の意味で創造的なアーティストになるとしたら、「過去を参照しながらも、新しい作曲技法などを開発し、なおかつ聴衆の支持を得て、かつ、後の時代にまで残っていくような作品を作る」という難題をクリアする必要があるのでしょうか。

         みなさんはこの難題に挑戦しているアーティストをご存知でしょうか。僕としては東京事変(解散したけど!)やPerfumeあたりがおもしろいと思うのですが……。
         
        >> 続きを読む

        2014/12/26 by ゆうぁ

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      クラシック音楽の楽しみ方完全ガイド

      江森一夫

      5.0
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      • 単なる作曲家の紹介・解説で終わってないのが本書の白眉
        内容は、
        1.作曲家の紹介・解
        2.楽器の説明
        3.オーケストラ、協奏曲、室内楽等の編成の説明
        となっています。

        こういう入門本では、作曲家の紹介は、多くあれど、楽器や編成の紹介があるのが、本書の白眉。
        >> 続きを読む

        2013/03/07 by togusa

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      小澤征爾指揮者を語る 音楽と表現

      小沢征爾 , 有働由美子 , 日本放送協会

      4.0
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      • やはり凄い方だ。
        そのエネルギーの源。
        それにもまして、人一倍勉強が必要だと考え、実践されていることだ。
        そして、何よりも音楽に対する敬意、オケのメンバーへの敬意など、小沢さんの人間味がにじみ出ている。
        そして、指揮者の役割とは。
        それが、とても興味深い。

        指揮者にとどまらない真実があると思う。
        そして、楽団員だけでなく、若者達の変化にたいする思いも素直に述べられている。
        世界のマエストロでありながら、一人の人間としての側面が、とてもよく感じ取れる。
        >> 続きを読む

        2014/08/14 by けんとまん

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      サティさんはかわりもの

      Mathers, Petra , AndersonM. T , 遠藤育枝 , 今江祥智

      4.0
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      • 作曲家のサティについての絵本。

        サティってこんな変わり者だったんだと、読みながら思った。

        全く型にとらわれない、自由な人だったようだ。

        ずいぶんと貧乏だったようだが、本人は自由で楽しい人生だったのかもしれない。

        型にはまって生きる以外の生き方ができることを、サティのような芸術家は、いつも強烈に人に教えてくれるのかもしれないし、このようにしてもちゃんと生きていけるんだなぁと思うと、なんだか心強い気もする。
        >> 続きを読む

        2013/05/30 by atsushi

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      フジ子・ヘミングの「魂のことば」

      HemmingFujiko

      3.0
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      • ピアニスト、フジ子・ヘミングさんの本。
        魂の叫びともいえる言葉を綴る。

        音楽そのものに対してよりは、人生そのものに対して語られる。

        それは、芸術とは精神の積み重ねで、人生体験を経てできるものだと。

        十数年前のNHKのドキュメンタリーの番組で初めて知りましたが、
        あの、自宅での猫と戯れ、音楽と戯れ、草木と戯れ、
        部屋と戯れておられたのを思いだします。

        沢山の「魂のことば」の中から、一番気に入ったのを書き写すと

        人生に無駄なことなんか、ひとつもない。
        生きるってことは、いろいろ経験すること。
        その時は、自分とはまったく関係のないことのようでも、
        その経験が大切に思える時がきっとくる。

        谷あり、山あり・・・・人生いろいろ。

        人生は諦めたら終わり、希望を捨てず、クヨクヨ渡らぬこと。

        to be continued でおますな。
        >> 続きを読む

        2013/12/19 by ごまめ

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      音楽家の恋文

      PahlenKurt , 池内紀

      4.0
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      •  思いかえせば、わたしは恋文を書いたことがない。
         テーブルスタンドのみが灯るほの暗い部屋のなかで、この、どうにも抑えられない気持ちを、はじめて文字に起こす誘惑にかられていた。もちろん文才に乏しく、お世辞にも男ぶりがいいとはいえないわたしにとって、この試みはある意味で無謀であるせいか、使いなれた羽ペンをもつ手は震えていた。

           
            九条櫻子 さま

        前略 
         とつぜんのお便りで戸惑われるかもしれませんが、骨になってから打ち明けるのでは手遅れと意を決し、この手紙に思いの丈を言づけます。
         私にはあなたしかいないことはひと目みてわかりました。恥ずかしい話ですが、幼少のころの私は考古学に熱をあげる少年で、故郷にある土井が浜遺跡でみた石鏃が打ち込まれた人骨に魅せられ、高校時代を過ごした岡山でもたくさんの遺跡群や貝塚を巡ったものです。
        櫻子さん(お名前で呼ぶ不躾をお許しください)を見かけるたびに、弥生時代の人骨を発見し、日本人は混血民族であると声明した金関丈夫について語らいたくなります。いや、櫻子さんの骨トークを延々と聴きたい、いつまでもあなたのそばに居たいのです。蝶骸骨だけでなく、私のすべてはあなたのものですから、互いが白い骨になっても抱きしめる栄誉を私に与えてください。と、あまり婚約者のいるあなたを困らせるものではありませんね。
         それでは、桜の花びらが足下を敷きつめる季節に逢えることを夢みて……
               草々
                             
                       素っ頓狂な男しるす

         とりあえず草稿はできたけれど、恋文とはなんとぎこちないものだろう!! これまでの人類の歩み、太古のむかしから、いったいどれだけのチラシの裏が恋文の犠牲になったのであろうか。
         推敲するためにスタンドの灯りを机に寄せると、草稿をしたためた便箋を押さえる左手の薬指が妖しく光る。
         ふいに暗然とした気分になったわたしは、せっかくしたためた便箋をクシャクシャに丸めて、待ち構える暗やみの屑籠へと投げ入れた。

          
          <本編>
         いや~、遊び心が暴走してしまって本当にごめんなさい。図書館でこの「音楽家の恋文」を見かけたら最後、人生はじめての恋文を書いてみたくなったのです。思い起こせば、ぼくの人生最大の敵は「恥じらい」でした。恋文を渡すなどという、顔から火がでるような行為はぼくには無理です。いいえ、本音をいうとやってみたいのだけれど、その恥じらいを凌駕するほどのつよい衝動にかられたことがないのです。人生損していますね。ああ、恋文。みなさんはどうですか?
         それでは本の感想。分量が多く、すべてを読んでいませんが、ショパンとブルックナー、リムスキー=コルサコフの章がおもしろかったです。そして、ぼくはブラームスに親近感をもちました。結びにリストを付けておきます。
         それと一応念のため、訳者は池内紀とクレジットされていますが、池内さんは監訳で、実質的な翻訳者は池内さんの教え子らしい。だからぎこちない訳というわけではなく、恋文とはいつの時代もぎこちないものなのでしょう。

          
          <総覧>
        お願いがたくさんある        モーツァルト
        ご主人が亡くなるのを期待します   ハイドン
        何という人生            ベートーヴェン
        ぼくの頭はがんがんしている     ヴェーバー
        どうか我慢しておくれ        ロルツィング
        どうぞご心配なく          ベルリオーズ
        君を胸に抱きしめたくて       シューマン
        ただ君一人のために弾いている    ショパン
        愛は正義ではありません       リスト
        決してわれを裏切るなかれ      ヴァーグナー
        もういい、ほっといてくれ!     ヴェルディ
        前より貧しくなりました       スメタナ
        私は希望をもっていいのでしょうか  ブルックナー
        ぼくたちには愛がある        コルネリウス
        あなたがいなかったら        ブラームス
        人は一度しか生きられない      ヨハン・シュトラウス
        あなたがしてくださったこと     チャイコフスキー
        ひとことでいえば、大成功だ!    ドヴォルザーク
        私も退屈し、君も退屈する      リムスキー=コルサコフ
        私を忘れないでください       ヤナーチェク
        望みどおりにすればいい       プッチーニ
        あなたに名誉を与えたい       マーラー
        幸福だが悲しい           ドビュッシー
        真夜中の鐘が鳴っている       リヒャルト・シュトラウス
        死ぬまで君のもの          グラナドス
        ひと目みてわかりました       レーガー
        なぜ愛さずにいられたのか      ベルク
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        2015/11/01 by 素頓狂

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