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      趣味は何ですか?

      高橋秀実

      3.0
      いいね!
      • 三浦しをんさんの推薦の帯に魅かれて買ってしまった本。

        趣味の発見、趣味は人生の味わいと。
        でも、ここにでてくる方の趣味は尋常ではない。

        愉しんでいるというよりは、明確な目標があったり、やらねばならぬといった
        何か義務的な自分との約束事を、粛々とこなしていく、収入が伴わない仕事みたい。

        そこまでやらなくてもと、一般人が思える時点になってこそ、やはり趣味といえるのか。

        どんな趣味かと、紹介すると、「鉄道」では、普通「乗り鉄」「撮り鉄」などに分かれるらしいが、
        さらにマニアの人たちには、それぞれの専門分野があるらしい。
        車両、レール、橋、路線、廃線、模型・・時刻表に切符の収集、信号機まであると・・・。


        第二章では、「航空無線」・・・これなんと思いますか・・・。

        管制塔とパイロットの交信を傍受する。・・・・・・・「聴く」ことが専門、スパイか。
        交信を聞き、航空路線を見ながらの確認。その飛行機の飛行ルートがわかる、と。
        それで・・ニヤニヤするだけ、ただそれだけ。・・24時間BGM替りに聴く人も。

        思わず、それが、何が楽しいんですか。と、突っ込みたくなる。


        「郵趣」とは郵便趣味のことで、切手は「郵趣品」、その愛好者を「郵趣人」と、
        でもすごい方は切手収集ではなく、各郵便局の消印の収集、なんじゃ、それ。

        日本にある2万4000もの郵便局の消印を集める、買うことはできず、
        すべての郵便局で押してもらわなくては・・。
        仲間と手分けして、各郵便局に見本を添えてお願いし、送りかえして貰う。
        10人で手分けしてはじめたらしいが、それでも気の遠くなるようなハナシ。

        それで完集できた方は、10人中5人。あとの5人は途中で亡くなられたと。
        完集に必要だったのは、気力やお金だけではなく、寿命だったとは。


        あと、おもしろいのは「階段」。
        「階段を鑑賞する、つまり、階段を愛でるんです」、
        山の手線内には現在、670余りの階段があるらしく、約三年を費やして登り下りをしたきた、と。

        傾斜でいうと「坂」があるが、坂はどこまでが坂なのか曖昧。、
        その点、階段ははっきりしていて、また坂のごとく車が通り近代化されてないので、
        昔のまま、それも摩耗したりして、侘び寂びに通じる美しさがある。・・・と。

        階段は「見る」「上り下りする」「腰掛ける」、趣味もこうなると、「階段“道”」となるんですな。

        月刊誌「野生時代」に2007年12月から二年間連載されたものらしいが、
        著者の高橋秀実氏が、体験レポートのごとく逃げ腰ながらどんどん真髄、いや深みに入っていく。

        知らない裏世界に侵入の様な、趣味めぐり、世のディープな趣味人に乾杯でおますな。
        >> 続きを読む

        2013/07/22 by ごまめ

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