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カテゴリー"言語学"の書籍一覧

      ことばと文化

      鈴木 孝夫

      5.0
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      • 1973年に初版が出版され、92年にはすでに36刷目が出されていた本で、今現在いったい何刷目なのでしょうか。
        私たち日本人を相対的に見るためにみな一度は読んだ方が良いと思います。
        最後の、日本人のコミュニケーションの特徴についての記述-「自分の主張を明らかにする前に相手の出方を見てそれに自分の考えを同調させるのが得意。それどころか相手が意見を表明する前に察知して自分の行動を合わせる。従って対立する個と個の意見の交換、利害の調節としての言語の機能が極度に抑えられる。このようなタイプのコミュニケーションは相手の腹を読み、忖度して・・」
        出た〜!忖度。今年の流行語大賞に選ばれましたが、日本の伝統だったんですね。
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        2017/12/17 by belami

    • 3人が本棚登録しています
      記号論への招待 (岩波新書)

      池上 嘉彦

      4.0
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      • どんな本?
         主に言語とはなにか、ということについて説明されている本である。
        言語がもつ機能とは、その機能がどのようなメカニズムで果たされるのかの疑問に答えてくれる。言語の本質を知ることでそれを使う人間の本質にも迫ることができるのではないか、と思わせてくれる内容になっている。専門用語についても、例や図を用いて丁寧に説明してくれる良書である。


        感想
         言語の構造を知れば知るほど、言語の凄さや美しさを感じることができた。レトリックへの理解も多少深まったような気もする。また、人間は秩序を導入せずにはいられないが、一方で秩序をずっと保った世界にとどまることはできない。そんな人間の性質を言語の性質から読み取れたのはとてもエキサイティングだった。
         そして言語は私達の意思や情報の伝達や表現の手段として不完全なものであるけれど、不完全だからこそ無限の可能性を秘めているのだと思った。

        自分用メモ
        ・メッセージ  発信者が思想や感情など抽象的なものを他者に伝達するために、認知可能なものへと直したもの。
        ・記号 伝達したい抽象的なもの→メッセージ化する際に使用されるもの(言語、絵、音楽など)。
        ・コード 伝達の役割を果たすため、記号に定められたルール、規範、意味付け(言語においては辞書や文法などに相当するもの)
        ・コンテクスト 「脈絡」、「状況」、「前後関係」、「背景」など
        人(受信者)はコンテクストという言外のモノから、使用された言葉の意味を推察する。※日本はコンテクストを重視するハイコンテクストの文化っていうのはよくいわれるね。
        ・二重分節 「文」はより小さな「語」という単位から成り立っている。(第一分節)「語」はより小さな「音」という単位から成り立っている(第二分節)より大きい単位からより小さい単位への分節が二段階に分けて行われている。二重分節により多数の記号を使用し、それらを間違いなくかつ能率的に処理することを可能とする。

        疑問 p15~17
        ことばの牢獄 捉え方の方向付け
        言語を身に付けること=文化の価値体系、ものの捉え方を身につけること(イデオロギーを身に付ける事)である。これはそこから抜け出せないといったものではない。しかしそれは思考様式をある一定の方向付けをする働きをしているといえるのではないだろうか。

        ・言語が思考様式の方向性を決めている、言い換えると身に付けている言語によって思考様式が異なるということは本当だろうか?
        ・無意識は言語にその働きをおっているのだろうか?
        ・言語がある場合とない場合で人間の思考や思考の能率は変化するか?
        ・言語なくして論理的思考はできるのか?
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        2015/10/31 by けやきー

      • コメント 2件
    • 3人が本棚登録しています
      歴史をかえた誤訳

      鳥飼玖美子

      3.0
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      • 通訳という職業と世界に与える影響。

        想像していたよりも相当深い職業だった。

        頭脳労働者というイメージは有るものの、帰国子女なら努力不要でなれる職業。
        これが通訳という職業に対しての偽らざるイメージだった。

        読み進むにつれ、翻訳言語双方の文化までを含めた深い造詣が必要だということが、論理的に説明されていて納得させられ「不実な美女か貞淑な醜女か」という比喩に関しては深く考えさせられた。

        ある意味ではエリート的なイメージも有る翻訳者という職業だけに、自分の主張を交えずに対象者の口となって職務を遂行することは、大きなストレスになりそうだと容易に想像がつく。

        中途半端にアメリカナイズされているだけだとしたら、いくら帰国子女でも確かに勤まらないだろう。

        「異文化コミュニケーション」というものの難しさを改めて痛感した。
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        2011/09/24 by ice

    • 2人が本棚登録しています
      不実な美女か貞淑な醜女か

      米原万里

      4.0
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      • 小さい頃から色んな国の人たちと自由に話せるカッコいい職業のイメージがあって、通訳にはものすごく憧れていた。
        努力と集中力が続かないため、通訳になるのは早々に諦めることになったが、憧れと尊敬は未だに変わらない。
        単純な字句通りの翻訳ならスマホのアプリでもいいかもしれないが、結局それでは肝心なことは伝わらなかったり誤解を受けたりしてしまうんだと思う。
        技術は着実に進化していくだろうけど、プロの通訳の需要はしばらくは無くならないだろう。
        >> 続きを読む

        2013/07/12 by freaks004

      • コメント 3件
    • 6人が本棚登録しています
      人は見た目が9割

      竹内一郎

      3.0
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      • 容姿の善し悪しの話ではなく、ノンバーバルコミニュケーションに関する内容。

        <メモ>
        メラビアンの法則(人に影響を与える情報の割合)
        ・言語情報7%
        ・聴覚情報38%
        ・視覚情報55%

        <考察>
        やっぱり元々野生生物だったから、言語の比率が少ないのかな。
        動物は言語では判断しないもんな。

        動画などのより伝達力の強いコンテンツが主流になったことが、読解力のない人間を増やしているのかな。
        >> 続きを読む

        2018/09/18 by REM

    • 7人が本棚登録しています
      言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

      西村義樹 , 野矢茂樹

      3.0
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      • 認知言語学について考える本です。初心者にも分かりやすい入門的な一冊です。ただもう少し、目からウロコ的な内容を期待してしまっていたので、やや物足りなく感じました。 >> 続きを読む

        2015/04/19 by mio_k

    • 1人が本棚登録しています
      アテレコあれこれ テレビ映画翻訳の世界

      額田やえ子

      4.0
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      • テレビ映画の翻訳で有名な額田やえ子さんの翻訳裏話

        刑事コロンボ(NHK)刑事コジャック(TBS)の台本を翻訳されていた…といえば、
        名前はご存じなくとも、その仕事の腕の確かさがお分かりいただけるかと思う。

        コロンボ警部の「うちのカミさん」は彼女のヒットだ。
        もちろん、元の言葉は単に my wife
        彼女は頻繁に出てくるこの言葉をコロンボの「決め台詞」と判断し、
        「うちのカミさん」を訳語にチョイスした。
        小池氏の声や語りのトーンとも合い、絶妙な味を出して
        コロンボのキャラクターを特定させる一つのキーワードになっていた。

        万か一でも、コロンボが「うちのかみさんが」と言わず
        「ボクのワイフがね」なんて腑抜けた口調でしゃべったとしたら、
        もはやそれは、私たちにとっては「コロンボ」ではない。
        視聴者は冒涜されたと感じるだろう。


        前半は「アテレコ世界アレコレ」で、翻訳業の秘話や苦労話

        主人公の一人称に何を使わせるか?は、やはり第一の大問題。
        コロンボ→相手がだれであれ「あたし」
        コジャック→話し相手により使い分け
        なんて、きちんと決めていらっしゃる。だから、ブレがない。

        ののしり言葉の翻訳は遊べる。

        You dirty double-crossing stinking rat!!
        この卑劣な裏切りもののプンプン臭いドブネズミめ!

        貴様みたいな汚ねえ裏切り野郎は叩っ殺してやる!


        コロンボお得意のセリフはこちら。
        「あ、もう一つだけ」 Oh,one more thing.
        「もうちょっと、辛抱してくださいな」 Bear with me,please,sir.


        後半は「わたしの英語人生」で彼女の生い立ちから半生が語られる。

        父は劇作家、母は教育ママ、キリスト教系の私立の学校で外人教師から英語を学ぶ機会に恵まれ、大学はなんと「日本文学」!!専攻
        映画好きが高じて映画雑誌の翻訳を、戦後の映画にどっぷりつかり、TVの黎明期に立ち会い。

        翻訳家になるためのアドバイスは、やはり「英語より日本語」だという。
        あらゆる階層の生きた日本語を身につけること。
        よい演劇を見る、勉強することだ。と。
        ボキャブラリーを豊富にし、作者の意図、演出の狙いを正確につかみ、決め台詞を作り出せること。

        そして何よりもまず、翻訳業が好きであることにつきるだろう。


        小説の翻訳家も、額田さんのような意識をもって作品に臨んでほしいものだと思う。
        作品世界を生かすも殺すも、さらなる新世界を築くのも、翻訳家の腕によるのだから。

        ラストにコジャックとコロンボのセリフの違い一覧表がおまけについていて、嬉しい!

        You gotta be kidding.
        コジャック:なめるんじゃねえよ
        コロンボ :ホントですか、それ

        額田さん。すごい!( ´∀`ノノ゙☆パチパチパチパチ


        【蛇足】
        *刑事コロンボ 「殺人処方箋」のNHK放送版ほか8本は飯嶋永昭による翻訳
         うちのかみさんではなく女房となっていたそうです

        シャーロック・ホームズの冒険(NHK)
        ブルースブラザーズ(1983年、フジテレビ)
        バック・トゥ・ザ・フューチャー(1990年、フジテレビ)
        なども彼女のお仕事です。
        >> 続きを読む

        2012/11/20 by 月うさぎ

      • コメント 14件
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      ガセネッタ&シモネッタ

      米原万里

      4.0
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      • ロシア語同時通訳のお仕事をされている米原真理さんの裏話。
        同時通訳といっても、言語や環境、習慣が違えば、同じく訳しても全く捉え方が違ってくる…。
        また、その言語にちょうどいい言葉が見当たらない…。
        ダジャレやことわざ、風刺など入れられると、これまた、相手国の人に理解してもらうための訳に四苦八苦。
        それを瞬時に判断して行うのだから、毎回相当な緊張とストレスを強いられる…のに、プロは違う!
        機転が効くと、こうも面白く通訳し、それを楽しんでいるような様子すら見られるモネッタ=ドッジこと米原さん、ガセネッタ=ダジャーレこと田丸公美子さんに脱帽。

        言語の不思議、面白さ、難しさが詰まった1冊でした。
        >> 続きを読む

        2017/03/29 by taiaka45

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      街場の文体論

      内田樹

      5.0
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      • 言語学と文学について、大学の講義を元に編集された一冊。
        とても面白い。
        アナグラムのミステリーにはドキドキした。ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」を再読して、「記号論」を読んでみたい。果たして理解できるのか分からないけれど。
        p263「言語の冒険は定型を十全に内面化できた人間だけに許される」 浴びるように読み続けたら、いつか自分も母語の遣い手になれるだろうか。
        >> 続きを読む

        2014/07/23 by seimiya

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