こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)


カテゴリー"小説、物語"の書籍一覧

      永遠の0(ゼロ)

      百田尚樹

      4.4
      いいね! chao tomato tadahiko kuuta makoto yam megu kaoru fireman emi kawahara sunflower ENRIKE ryoji taiaka45
      • ボーッとすると内容をふと思い出して自然と涙を流してるときが多々ある。
        いろんな人に一度は読んで欲しい一冊。
        出会えて良かった・・・。
        >> 続きを読む

        2019/11/03 by キトー戦士

    • 他64人がレビュー登録、 289人が本棚登録しています
      イニシエーション・ラブ

      乾くるみ

      3.4
      いいね! yana nasubivi ooitee akino

      • 乾くるみの「イニシエーション・ラブ」は、合コンで知り合った若い男女の恋愛模様を描いた作品。

        レコードになぞらえた二部構成となっおり、side-A面には甘いラブソング、side-B面には別れを予感させる歌詞の曲名が、各章のタイトルに用いられている。

        1980年代の後半を舞台として、ぎこちないながらも堅実に愛を育んでいく二人の姿に、青春時代の自分の姿と照らし合わせて懐かしく思う人も少なくないだろう。

        本物のレコードならB面から聴いても差し支えないが、この作品を読む際は要注意だ。
        なぜなら、この作品はただの恋愛小説ではないからだ。

        「ぜひ、2度読まれることをお勧めします」と帯で謳われているように、綿密な計算の上に構築されている。

        乾くるみファンなら、タロットカードの6番「恋人」のカードが、さりげなく描かれていることから、この作品は「何か」が仕組まれているタロットシリーズだと勘づくだろう。

        しかし、たとえ途中で謎が解けたとしても、ミステリとしての面白みは損なわれないはずだ。

        浮かび上がる構図が持つ邪悪さは、読み手の心中を突き刺す衝撃を持っているからだ。

        >> 続きを読む

        2019/08/28 by dreamer

      • コメント 1件
    • 他45人がレビュー登録、 174人が本棚登録しています
      舟を編む

      三浦しをん

      4.1
      いいね! Tsukiusagi makoto yam caramel yana ooitee
      • どんな本でも当たり前だが作者がいる。
        そこで辞書にも、それを作る人たちのドラマがある。

        各出版社によって出されているというのは意外と知らないことで、その中で辞書編集部に馬締が引き抜かれる。
        そこで始まる刊行までの経緯は多くの苦難が。

        多分労力としては相当なものだろうが、それを次第に喜びとしていくのが馬締とその周りの編集者たち。
        特に感化されていく西岡やみどりの変化がとても気持ちよく、香具矢に対する恋文もこの時代には新鮮ですらある。

        辞書の作成者という部分に光を当てたしおんさんのアイデアに感服です。
        そしてこの本を包む優しくホッとする読了感が嬉しかった。
        >> 続きを読む

        2020/11/17 by オーウェン

    • 他44人がレビュー登録、 155人が本棚登録しています
      西の魔女が死んだ

      梨木香歩

      4.1
      いいね! daya linarosa Moffy peace_1987
      • 魔女修行を受けるという件からは、あまり魅力的に感じるものはなかったが、魔法と掛けることによって、まいが現代へと戻っていく描写が無理なく描かれている。

        ファンタジーの話なのだけれど、魔法というのが形を出すわけでもないし、かといって精神論で片づけるわけでもない。

        そういった曖昧なものではなく、食事や洗濯などの日常生活が積み重ねられていく。
        それが段々と心地よい余韻になっていくし、2年の空白が空いたのは、まいが大人になっていく証拠なのだろう。

        アイ・ノウで済ます辺りの魔女の飄々とした佇まいが素敵だった。
        >> 続きを読む

        2020/09/02 by オーウェン

    • 他43人がレビュー登録、 165人が本棚登録しています
      夜は短し歩けよ乙女

      森見登美彦

      4.1
      いいね! ybook niwashi 2hak1 Tukiwami
      • 「四畳半神話大系」に続き、十数年ぶりに再読。
        展開までは詳細に覚えていなかったものの、印象的なシーンが多く懐かしみながら読めた。

        個人的に本書はお祭りみたいなものだと思っている。
        「四畳半神話大系」や「有頂天家族シリーズ」と人物がリンクしていて、物語も森見さんの妄想が爆発したようなものばかり。
        いや、基本的に森見さんの本は全部妄想爆発だとは思うけど、本書はその中でもお祭りみたいに騒がしく、やかましく、そして楽しい気分で読めた。

        まぁ内容は、主人公の男が意中の人に頑張って近付くだけの話だけど…。

        四畳半続編も楽しめたし、最近はもりみんワールドにどっぷり浸かって幸せです。

        これで有頂天家族の3作目が出たらまさに有頂天になりそう。

        早く出ないかなー。
        >> 続きを読む

        2020/08/21 by 豚の確認

    • 他42人がレビュー登録、 179人が本棚登録しています
      ジェノサイド

      高野和明

      4.3
      いいね! tadahiko tomato chao kuuta ice chaos makoto mahalo pq1 kissy1986 sunflower hikaru ryoh3 ooitee
      • ハイズマン・レポートによって人類が滅亡する存在の可能性が指摘され、集められた4人の軍人たちが特殊任務に挑む。
        一方父親が急死した研人は、残された研究結果を引き継ごうとする。

        超が付くぐらいの大作であり、そのスケール感はそのままハリウッドでも映画化できそうなほど。
        銃を使ったミリタリーアクションから、陰謀が渦巻く国に寄るサスペンス。

        高野さんお得意のタイムリミットもしっかりとあるし、アキリの存在を誰もが認めようとしている姿には胸が熱くなる。

        基本エンタメなので、長尺ではあるが読み辛さはまったくない。

        それにしてもこれ以降高野さんは新作出してないけど、いつになったら出るんだろう。
        >> 続きを読む

        2020/07/25 by オーウェン

    • 他38人がレビュー登録、 138人が本棚登録しています
      夜のピクニック

      恩田陸

      4.1
      いいね! niwashi siois Sachupan kumpe
      • 高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。
        全校生徒が夜通し80キロを歩く、北高の伝統行事。
        言い方は悪いですが、最初から最後まで高校生が歩いているだけの本作品。なのに、なぜここまで心を鷲掴みにさせるのだろう。そして、読了後は主人公たちと同じような達成感と清々しさを感じました。
        いつの間にか彼らの青春と同化して、夢中になっていました。
        止まらなく、夜通し読み続け…私自身も完徹。ある意味作品に沿っている気もしますが、次の日に支障がでますのでおススメはしません…。

        この作品の主人公は、西脇融と甲田貴子の異母きょうだいです。
        彼らが異母きょうだいであることは、周りの人には知られていません。教師や、親戚ですら。融の父の浮気相手の子どもが貴子です。
        この家庭環境に、子ども同士は気になりながらも複雑な思いを抱いています。親のことなんだから話しかけたいと思いながら、きっかけがない。そこで貴子はこの「歩行祭」に願掛けをします。

        高校最後、イベントだからえいと勇気を出す、そんなシチュエーションがたまりません。
        友達同士の様々なエピソードも彼らの学生生活が垣間見えて、学生時代に戻ったかのような気分が味わえます。
        いいなあ、青春。いいなあ。私自身もなんだか思い出しましたよ、学際準備で夜遅くまで残っていたときの高揚感。

        最近ハマりの恩田陸さんの代表作を、こんな気分で読了できてうれしく思います。
        みんなの話の中だけで、顔は見えないけれど存在感抜群な安奈も見事でした。
        >> 続きを読む

        2020/09/19 by あすか

    • 他38人がレビュー登録、 137人が本棚登録しています
      博士の愛した数式

      小川洋子

      4.2
      いいね! tadahiko masa920 mahalo caramel sunflower syuna Dies_irae Moffy ryoji Booklover ooitee
      • 小学生の息子と母子二人で暮らす私が、家政婦紹介組合から新たに派遣された先は、過去の交通事故による後遺症で前向性健忘となり80分しか記憶がもたない、数学専門の元大学教師である64歳の博士の住む家でした。新たな派遣先をこれまでに九人の家政婦たちが辞めていた事実を知ったうえ、博士の保護者である義姉からは母屋である義姉宅との行き来を禁じられます。普段の派遣先との違いから戸惑う私が、衣服のいたるところにメモを貼り付けた異様な風体の博士から初対面で問われたのは、名前ではなく靴のサイズでした。

        博士によって「ルート」と名づけられた私の息子が、子どもの存在を慈しむ博士の勧めによって学校帰りに博士宅を訪れるようになり、物語は三人の交流を主軸としつつ展開します。そして本作を彩る重要な素材として、博士によって母子に伝えられ次第に私を惹きつけるに至る「数学の世界の不思議な魅力」と、熱心な阪神ファンであるルートが作品内において進行形で応援する、亀山・新庄フィーバーの熱気にも押されて優勝争いを演じた「1992年の阪神タイガースの1シーズン」の二つが挙げられます。小説作品でありながらも巻末には数学と、博士にとっては事故前の記憶として常に現役である江夏豊に関する参考文献が並んでいます。作品内に流れる時間についても、基本的には1992年の野球シーズンの開幕から終了までを区切りとしています。

        読書の動機として、一度は試してみたかった著者の作品のなかから、代表作のひとつでベストセラー作品でもあり、SNS上でも常に多くの読了コメントを目にした本作を選びました。読後感としては事前の情報にたがわぬ優しい味付けであり、作中に散りばめられたいくつかの謎についても抑制的に語られています。過度に感動を煽るような描写は控えられた作風は静謐な印象を残すとともに、いくつかの要素を無理なく織り上げた均整の取れた佳作です。読書に穏やかなひとときを求める読み手に訴求する本作は、未読の方であれば、ミニシアター系映画館で定期的に上映される波乱の少ない静かな感動作と同軸上にあるとイメージして頂いて差し支えないかと思います。

        読書中、久々に球場へ足を運びたくなりました。
        >> 続きを読む

        2020/09/24 by ikawaArise

    • 他35人がレビュー登録、 159人が本棚登録しています
      イン・ザ・プール

      奥田英朗

      4.0
      いいね! chao kotaro ybook tadahiko
      • 「いらっしゃーい」から始まる伊良部総合病院地下にある神経科の医師伊良部は中年小太りで医師とは思えないデリカシーの無さ、患者が来ないと思った日には勝手に休診もお構いなし。
        その上直ぐに注射を打ちたがり、注射を打ってるのを見たがるある種の変態w
        そんな病院に来る患者たち。
        最初は不気味でろくな対応をしない伊良部に不信感を抱くが日を追うごとに不思議と伊良部を拠り所にしていく。
        結果病気も治っていく。

        此れを伊良部が狙ってやっているのかは不明ですが、不思議な医師に変な患者の模様は不思議とページが進んでいきました(笑)
        個人的に好きな話は「コンパニオン」です。

        >> 続きを読む

        2020/05/07 by ヒデト

      • コメント 2件
    • 他35人がレビュー登録、 120人が本棚登録しています
      告白

      湊かなえ

      4.1
      いいね! fireman taiaka45 ryoji
      • こう言っちゃ変ですが、陰湿で 面白かったです。

        2018/07/07 by motti

    • 他31人がレビュー登録、 156人が本棚登録しています
      空中ブランコ

      奥田英朗

      4.1
      いいね!
      • ヘンテコな精神科医伊良部の第二弾。

        人間不信なサーカス団員(空中ブランコ)、尖端恐怖症のヤクザなど相も変わらずちょっと変わった患者をもっと変な精神科医の伊良部が結果的治療し、救っていく。

        本の表紙が似ているから同じ感じかと思っていたけど、伊良部一郎シリーズだったとは・・・w
        絶対に伊良部とは友達にはなれないけど、あそこまで厚顔で無神経な医師とか本当にいたら面白い!
        >> 続きを読む

        2020/05/10 by ヒデト

      • コメント 2件
    • 他30人がレビュー登録、 95人が本棚登録しています
      凍りのくじら

      辻村深月

      3.7
      いいね! Taku5
      • 辻村氏の作品でお勧めとされていたので読んでみた。面白かった。他のも読んでみようと思った。

        物語は前半比較的ゆっくり、後半次々と大きな出来事が起こり、謎解き、伏線回収しながら終末へと進んでいく。予想通りなこともあったり、驚きの展開もあったりと、かなりドキドキしたし、なるほどそうだったのかと安堵したりしながら一気に読み終えた。

        それから、この話のメイン部分と思われる、あの人はどう現れ、途中どう振舞っていたのか気になり、思い出しながら、確認しながら結局二度読みした。

        登場人物が感じる閉塞感のようなものを表すのがこのタイトルなのかなと感じたが、それに準じて暗めで、悲しい要素が多いストーリー。でも不幸だった主人公の女の子が独り立ちをして、やはり不幸な境遇にいた男の子も成長して、最後になんだか楽しそうにやり取りしている姿が救われた。

        ドラえもんとその作者の藤子・F・不二雄氏がかなり濃く絡んでいるので、馴染みの薄い人はあまり面白くなく感じるかもと思ったりした。私は子供の頃、ドラえもんを読んだり、観たり触れる機会が多かったのでかなり楽しめたけど。




        >> 続きを読む

        2020/01/03 by Sprinter

    • 他29人がレビュー登録、 98人が本棚登録しています
      向日葵の咲かない夏

      道尾秀介

      3.5
      いいね! ooitee Tukiwami
      • まったく事前情報なしで読み始めたこの作品、こんな小説があっていいのかと衝撃を受けた。途中嫌悪感さえ感じながらも最後どう収めるのかが気になり読了。終わって今でももやもやしている。
        ラストの展開は破壊的ではあるが、これはこれである意味完成度が高いのなとも思う。(作品の評価が思いのほか高いことを鑑みると)
        でも、氏の他の作品を読もうという気にはまだなっていない。



        >> 続きを読む

        2019/05/11 by Sprinter

    • 他28人がレビュー登録、 104人が本棚登録しています
      レインツリーの国

      有川浩

      3.8
      いいね! tanreinama chika-0305 KEMURINO future
      • 匿名

        この本は、主人公とヒロインの恋の物語...。読んだ方でただの恋愛ストーリーと感じる人は少ないと思います。障害という厄介者。簡単に解決しそうでしないこれはこの物語が簡単に進まない原因であり、読者が記憶に残る理由でもある思います。ヒロインは障害を理由に自分の殻に閉じこもり主人公はヒロインをその殻から出そうとしている。その中で、ヒロインの態度には少しイラッと感じた人もいるのではないでしょうか。私もその一人です。誰にだって隠したい秘密は一つぐらいあることでしょう。インターネットという画面上の自分と現実の自分が違う人もいるのではないでしょうか。ではもし、ヒロインのようにインターネットで知り合った人に実際に会ってみませんか。と言われたらあなたは勇気を出して「はい」といえますか? >> 続きを読む

        2020/02/04 by 匿名

    • 他27人がレビュー登録、 146人が本棚登録しています
      こころ

      夏目漱石

      3.9
      いいね! tomato kuuta tadahiko taiji
      • 本棚に寝かし続けて3年。
        やっと読了することができました。
        なぜこんなにかかってしまったかというと、主人公が慕うほどの魅力を先生に感じなかったからです。
        何が良くて通っているのだろうと思っていました。

        上 先生と私
        中 両親と私
        下 先生と遺書
        の3部構成。
        上・中は主人公の視点で物語が進行します。下は先生からの長い手紙。
        先生の「こころ」がなかなか見えてこなかったので、上記のように良い感情を抱くことができなかったのですが、先生視点となってから彼の人生が明らかになり、物語にもどんどん惹き込まれていきました。
        病的なくらい、細部まで一人の男の感情が描かれているのは圧巻です。
        ここまで「こころ」露わに、誰にも話すことのできなかった出来事を美しい文章で手紙に綴る・・・
        正直なところ、先生は妻にくらい少しは伝えなよ、主人公は父の最期を見届けず衝動で先生の元へ駆けつけないでよ、と思いながら読んでいた部分もありましたが。
        どうしても伝えることのできなかった男の「こころ」を含め良い作品だったと思います。

        当初はまさか、このような感想になるとは思ってもみませんでした。
        もし同じような方がいらっしゃれば、何とか頑張って「先生と遺書」まで読んでほしいです。この作品の印象がガラリと変わります。
        私が言うまでもありませんが、名作です。
        >> 続きを読む

        2018/09/09 by あすか

      • コメント 6件
    • 他26人がレビュー登録、 95人が本棚登録しています
      栞子さんと奇妙な客人たち 栞子さんと奇妙な客人たち

      三上延

      3.7
      いいね! niwashi chika-0305 Tukiwami
      • 再読。

        2020/04/25 by hiro2

    • 他25人がレビュー登録、 109人が本棚登録しています
      阪急電車

      有川浩

      4.3
      いいね! tadahiko anko masa920 niwashi tanreinama mr-kozou kuru Tukiwami JoyTan kiyoshi
      • 阪急今津線ユーザーです。

        関西にも私鉄がいろいろあるんです。阪神電車、阪急電鉄、南海電鉄、京阪電車…etc
        そのなかでもこの小説が描くのは阪急電車。
        特に西宮北口駅と宝塚駅を結ぶ阪急今津線を舞台に、様々な人間が紡ぎ出す素敵な物語が群像劇として描かれてます。
        登場人物の回想シーンを除けば、ほとんどの場面が車内もしくは駅のホームなんですよね。こんな素敵な物語が、自分が毎日利用する電車の中でで起こってるって思えるだけで嬉しくなるし心がホッコリする。

        有川浩さんって初読みの作家さんなんだけど…思わず笑っちゃうような顔がポッと赤くなるような胸キュンシーンが多くてちょっと困ったなぁ…年齢=彼氏彼女いない歴の学生が電車内での出会いから交際に至る、なんて、、もう最高じゃない。僕もそんな学生生活を送りたかったなぁ。劇中に登場するカップルたちが眩しくて直視できませんでした。

        ちなみに蛇足ですが、この小説、映画化もされていてそちらも素晴らしかった記憶があります。映画の主題歌になってるaikoの『ホーム』は、もう阪急電車そのものの主題歌と言ってもいいと思う。そう思えるくらいのベストマッチ。
        >> 続きを読む

        2019/10/20 by ねごと

      • コメント 2件
    • 他25人がレビュー登録、 163人が本棚登録しています
      重力ピエロ

      伊坂幸太郎

      4.0
      いいね! ooitee minase86
      • 重力にも遺伝子にも逆らえないのがこの世。そんな当たり前の常識をくつがえすことができたら、どんな未来が待っているんだろう?

        人を形成する生い立ちと血の因果はどう結びつくのか?洒脱て巧妙な語り口でリズミカルに進展していくミステリー仕立ての物語にぐいぐい引き込まれてしまう。

        やがて小刻みなシークエンスの連なりは、ドストエフスキーが分厚い作品群に刻んだ人生の不条理と普遍性に通じる重厚なテーマを浮かばせる。

        遺伝子情報の組み合わせによるDNAが人格を左右し、病気や犯罪にもリンクすしているとしたら…。

        人は心身をつかさどるデータを塗り替えるために、目の前に立ちはだかる壁(血の連鎖)に立ち向かうようにプログラムされているのかも?
        >> 続きを読む

        2019/06/02 by まきたろう

    • 他24人がレビュー登録、 172人が本棚登録しています
      陽気なギャングが地球を回す 長編サスペンス

      伊坂幸太郎

      4.1
      いいね! tadahiko
      • 明るくて軽快なサスペンス。
        映画『スティング』を観てるような気持ち良さがあって、
        読んでる最中も読後も清々しかった。

        とにかく設定からしてユニーク。
        作戦を練るのが人間ウソ発見機の男、
        表舞台に立つのが演説の達人の男、
        細かく立ち回るのが天才スリの大学生、
        車を運転するのが体内時計を持つ女、
        この4人で陽気に銀行強盗をやってのける。

        逃走中、現金輸送車襲撃犯に横取りされてしまうコトから
        物語は大きく変わっていく。

        誘拐、殺人、裏切り…暗くなる要素がいっぱいあるのに
        まったく感じさせないのは、
        登場人物の会話にシリアスさがないからだろう。

        やはりこのストーリーのキーになる台詞は
        「ロマンはどこだ」
        演説の達人、響野が犯罪のスタートラインに立った時に呟く。
        個人的には彼が一番好きだ。
        >> 続きを読む

        2019/01/28 by NOSE

    • 他24人がレビュー登録、 124人が本棚登録しています
      64
      64

      横山秀夫

      4.2
      いいね! ybook momomeiai kissy1986 92L ooitee
      • 難産の末生み出されたという表現がぴったりの作品。

        横山さんの集大成の様な中身だが、昭和64年にD県管内で起きた誘拐事件。
        それは少女が殺されるという最悪の結末であり、通称64として県警に知れ渡っていた。

        その64事件がを模倣したとされる事件が発生。
        広報課の三上は記者たちとの軋轢の中で、上司との駆け引きをもがきながら事件の経緯を見守る。

        警察の組織を色々な角度から見つめている横山作品だが、広報という立場から描き出している。
        いかにして記者協会と協定を結ぶのかも大きな見どころだし、事件に関わる三上との人間関係も見ごたえがある。

        そして犯人を特定するための恐るべき執念には驚嘆する。
        そういう手段を実行に移すこともそうだし、64事件の模倣という意味でも納得させてしまう動機だ。
        >> 続きを読む

        2019/09/24 by オーウェン

    • 他23人がレビュー登録、 63人が本棚登録しています

カテゴリー"小説、物語"の書籍一覧 | 読書ログ

会員登録(無料)

今月の課題図書
読書ログってこんなサービス
映画ログはこちら
読書ログさんの本棚

レビューのある本