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カテゴリー"戯曲"の書籍一覧

      ロミオとジュリエット

      シェイクスピア

      3.6
      いいね!
      • なんやかんやで名前知れど読んだ事なくて。
        いつか読もうみたいな・・・
        で、
        やっと読みました!

        映画とか劇とか見た事はないが、

        何故か、

        ロミオ=ディカプリオ

        が最後まで脳裏から離れなかった・・・

        で、

        ジュリエット=自分の昔、好きだった名前も知らないと、ある女性

        がイメージとして読み終えるまで頭に漠然と浮かんでいました。

        これも個人の小説読む、活字の醍醐味でした!

        で、

        ロミオとジュリエットのイメージは、

        純粋な綺麗な恋愛ストーリー

        だったのですが、

        熟読?してみて、思ったのは、

        かなり残酷な殺戮、自死、地獄絵図的な、映画で言うならホラースプラッターのような、血、血、血・・・みたいな。。。

        そんな感想というか、特に最後のシーンなんて、、、

        墓、血、死体みたいな・・・

        グロテスクなストーリーとまで言い切りたい感じを受けました。

        もちろん、

        そのパート、パートの受け方、見方、読み方としてもとてもおもしろかった。

        神父に説教されるロミオなど、ただの駄々こねる子供みたいだったし、、、

        決してかっこいいとは思わない。
        言葉に酔っているみたいな・・・

        私なりの解釈というか、そんな感じですね。

        でも自分も世間的には大人だろうけど、案外シチュエーション次第では人生においてそんな子供じみた駄々を言うかもしれんし、あまり上から目線では感想を思いたくない思いでもあります。

        うまく自分の感想の一部分を書けたかどうかわかりませんが、大体こんな感じでした!
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        2018/04/18 by ジュディス

    • 他5人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      オセロー

      シェイクスピア

      4.0
      いいね!
      • シェイクスピア4大悲劇で、最後の未読だった「オセロー」読み終えた!

        元々は知り合いのおススメだったシェイクスピア。とても素敵がご縁!でした。で、とても奥深い内容、真に不易!を感じて。。。

        自分は真人間ではないけども、やっぱりね~真面目にの精神で生きたいと思うわな~

        多分、バチが当たる。

        って行動、生き方が嫌い。

        かといって、生真面目も嫌い。

        シェイクスピアは悲劇なストーリーではあるけども、ユーモアな会話のやり取りもあり、厳し人生で、そんなユーモア精神は持ちたいとは思う。

        なにも自己啓発本を頭から語った本でなくとも、この作品から、自分はそんな視点でどうしても読み進めてしまいます。


        で、

        4大悲劇な作品。

        印象に残った作品は「リア王」とこの「オセロー」かな!
        >> 続きを読む

        2019/01/18 by ジュディス

    • 他3人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      マクベス

      シェイクスピア

      4.0
      いいね!
      • 戯曲。
        演劇見たことないけども、
        こういう内容は
        やっぱ「大人の童話」「大人の活字(絵)本」
        みたいな感じがします。

        あまり活字としては薄いページ数だけども、内容は濃い。

        なので、

        活字ともなればやはり、読書中の頭に思い描く空想世界がとても鍛えられる気がします。

        と、同時に、人を騙すだの、悪を働けば、良心の呵責など、幻覚を見たり、猜疑心だったり、精神が崩壊する。

        欲も怖い。

        なので、自分が子供だったらそこまで深く考えれるかわからない。大人になった今、突き刺さるなにかがあるような気がする。

        隣の芝は青くみえる。

        自棄になる。

        社会に生きるといろいろあるけども、

        マクベスの世界も社会組織なわけで、やっぱ考えさせられる。

        真面目が一番かな~~~

        後ろめたい人生は送りたくないね! 
        >> 続きを読む

        2018/04/22 by ジュディス

      • コメント 2件
    • 他3人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      リア王

      ウィリアム シェイクスピア

      4.4
      いいね!
      • おもしろかった~
        シェイクスピア4大悲劇(ハムレット、マクベス、リア王、オセロー)の中で一番おもしろかった!

        (が、オセローまだ未読です。すみません・・・)

        しかし、いろいろ考えた。

        一般的には馬鹿正直な娘に財産が行かず、企みある娘が暴走するみたいな・・・

        なんか財産系は、今の時代にも何か相通じる世界でもあるし。

        また、

        深読みすれば、ヒネクレタ?!感想だったりも考えたりも色々してみたし。自問自答みたいに読書後に一人浸る・・・みたいな 笑

        リア王もいったん自分から王の立場を退いたんだから、あとから「暴走老人」みたいに・・・そのやっぱ権力の魅力つーか、一度手にあった快楽を手放せない人間の欲・・・も感じたな~

        また娘も娘で、それこそ相手のプライドと言うか、年上、ましてや父親だし、もう少し対応を考えんと・・・

        とか、

        なんかその辺の、適当にあーだ、コーダ言う人みたいであれですが・・・汗

        でも戯曲なだけに、

        生の劇として観てみたいですね!

        ハムレット等々の時も思ったけども。

        エドマンドはもう最低な男ではあるが。。。

        リアのそばにいた道化。

        なんかシェイクスピアのユーモア・センスのひとつだったと思う。

        で、

        オセローはまだ未読なので、

        是非4大悲劇を読破したいですね!

        >> 続きを読む

        2018/06/25 by ジュディス

    • 他2人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      リチャード三世

      ウィリアム・シェイクスピア , 福田恒存

      4.8
      いいね!
      • 本書の解説でもあったように、シェイクスピア作品の中でもテンポが速い作品だと思う。
        薔薇戦争をモデルにこの史劇は書かれたが、そういった知識を踏まえてから読むと当然もっと面白いだろう。

        多い登場人物、関係が複雑で把握しにくいところがあるが、これは前知識を持っているか、あるいは慣れの問題だろう。

        口に出した呪いの言葉は、自分に降り掛かってくる。これが繰り返され、呪いは運命となり一族を苦しめる。
        人を呪ったり、中傷したりしてはいけない!それは自分に降り掛かってくる。こういう教訓をこの本を読んで再確認した。

        もうすこし知識を持って読めば、今とは違った感想が出てくるだろう。テンポが速くスラスラ読めるが、人物関係が複雑でちょっと把握しにくい。文学初心者には難しいかも。しかしある程度本を読み慣れている人ならそこまで苦心せず読めるだろう。
        >> 続きを読む

        2015/06/09 by Nanna

    • 他2人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      ガラスの動物園

      テネシー・ウィリアムズ , 小田島雄志

      4.7
      いいね!
      • 「欲望という名の電車」などの戯曲でアメリカを代表する劇作家テネシー・ウィリアムズは、チェーホフと並んで、日本では異様に人気の高い劇作家であるような気がします。

        それはなぜかと考えてみると、滅びゆくものとか儚いものの側に立って描いている、作家としての創作の姿勢が、判官贔屓の日本人の心情にフィットするからだと思う。

        それから、少女とか女性が主人公の作品が多いというのも、演劇を観るために劇場に足を運ぶ多くが女性の日本では、そういうところも受ける要因なのかもしれませんね。

        しかも、彼が描く作品世界は、圧倒的に新しい。
        彼は「演劇的なリアリズムと写実のリアリズムは違う」ということを明確に意識している作家だし、そこが時代を経ても決して古びない戯曲になり得ているのだと思う。

        ポール・ニューマン監督、ジョアン・ウッドワード主演の映画化作品を観て、それで原作の戯曲を無性に読みたくなり、シェークスピアものの戯曲の翻訳で定評のある小田島雄志訳の「ガラスの動物園」を読みました。

        この「ガラスの動物園」には、しょっぱなにその新しさを象徴するセリフがあります。
        語り手のトムが、いきなり観客に向かって「そう、ぼくは種も仕掛けもちゃんと用意してあります」と語りかけるんですね。

        続けて「だが手品師とはまるで正反対。手品師は真実と見せかけた幻想を作り出しますが、ぼくは楽しい幻想に装われた真実をお見せします」と。
        初手から、この芝居の核心を突くセリフを提示するんですね。

        古き良き時代のアメリカ南部の価値観そのままに、落ちぶれた現在の生活からの脱出を目指して、娘の縁談に躍起になっている母親。
        その期待に応えられず、どんどん自分の殻に閉じこもっていく足の不自由なローラ。
        姉を愛していながら、こんな家から早く出ていきたいと夢見ているトム。

        テネシー・ウィリアムズの凄いところは、ローラに代表される儚くて弱々しい魂に共感しながらも、ローラ側の虚飾やら無力さに対する、突き放すような視点も同時に備えているとこだと思う。
        そして、最後の最後、ローラ的なものを決して救わない。
        無惨な結論から目をそらさないんですね。

        絶望のぎりぎりのところで踏み留まっているローラを、ほんの指のひと押しで奈落の底へと突き落とすのは、トムの同僚で、かつてローラの通う高校で人気者だったジム。

        このジムがローラの家に訪ねてきて、ローラにさんざっぱら思わせぶりなことを言うシーンがあります。
        それで、ローラが天にも昇る心地の頂点にいるところで、「つきあってる娘がいる」なんて話をする。
        その時のローラの気持ちを思いやると、つらくて、たまらなくなるんですね。
        とにかく、きつい芝居ですよね-------。

        この作品は、ローラがコレクションにしているガラス細工の動物の使い方が、実にうまいんですね。
        ジムのせいで、一番大切にしてたユニコーンの角が折れるシーンがあります。
        あそこでローラは、「角をとってもらって、この子もやっと----ふつうになれたと思ってるでしょう! 角のないほかの馬たちと、これからはもっと気楽につきあえることでしょう」と言うのですが、つまりユニコーンは、ローラのメタファーであり、角が折れるという変化が、そのままローラの底知れない失意にも対応しているのだと思うんですね。
        >> 続きを読む

        2018/06/28 by dreamer

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      検察側の証人

      アガサ・クリスティ , 加藤恭平

      4.8
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      • 月うさぎさんのレビューが素晴らしく是非お読みいただきたいです。私のレビューは軽いですが…戯曲につきどーよてな感じで読み始めましたが、戯曲なのに読ませてくれます。夫が殺人の罪を着せられて(またこれか…すみません私の前回レビューご参照ください)妻の証言が重要な意味を帯びてきます。転から結に向かうジェットコースター並みの展開にご期待ください。どんでん返しの典型のように評される本作品ですが、内容よりもこの展開の速さこそがそう評される所以なのかなと思います。 >> 続きを読む

        2015/09/12 by kobe1225

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      マクベス

      野上豊一郎 , ウィリアム・シェイクスピア

      4.3
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      • 昔読んだ時はマクベスやその夫人や三人の魔女が印象的だったんだけど、今回読み直してみると、マクベスに対して果敢に挑戦しついに打倒に成功するマルコムとマクダフが印象的だった。

        マルコムとマクダフは、マクベスが王位を簒奪するとすぐに亡命し、マクベス打倒のために冷静沈着に行動し、果敢に挙兵し、激戦の末にマクベスを倒すことに成功する。
        そのようにありたいものだと読んでいて思った。

        それにしても、人の運命というのは結局なんなのだろうか。
        他の者にそそのかされたとしても、結局行為を選択した責任は自分にある、ということなのだろう。
        >> 続きを読む

        2014/09/07 by atsushi

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      ハムレット

      ウィリアム シェイクスピア

      4.2
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      • 勝手な「ギリシャ・ローマ古典の旅」の終着駅は、文豪ゲーテとなりましたが、実はもう一人、世界屈指の文豪がいますね~ウィリアム・シェイクスピア(1564~1616年)。英国で後期ルネサンスを華々しく飾った劇作家・詩人です。彼にインスパイアされた芸術家は数知れず、もちろん後進のゲーテもその一人です。

        劇作家だからなのか? 当初、シェイクスピアという人は、古典文化の影響を受けていない孤高の芸術家だと勝手に思い込んでいたのですが、よくよく読んでみますと、そうではないことに恥ずかしながら気づきました。しっかり古典芸術を継承しながら、生の横溢をあますところなく描いた巨匠です(ゲーテの言うとおりでした……反省(-_-;))。

        でも、シェイクスピア作品群のほとんどは戯曲のため、観劇しなければそのよさは伝わらず、しかも訳文ではもっと伝わらない……という悲しい限界はあるかもしれません。もっとも16世紀の古典英語は、現代のネイティブスピーカーでもかなり難解のようです。日本人が1700年代の「奥の細道」をすんなり理解できないのと同じかもしれませんね。ということで、優れた訳者に身を委ねて愉しみました。

        シェイクスピアの作品をあらためて読んでみると、繊細で珠玉のような言葉の数々、人間観察の鋭さと内面を抉り出すような描写、ときに宇宙観さえ漂う壮大さに思わず唸ってしまいます。悲劇・喜劇問わず、まるで羽のような軽やかさ♫ きっとシェイクスピアには詩の女神ムーサが降りたに違いありません、モーツァルトにアポロン神が降りたように(^^♪

        1595年「ロミオとジュリエット」を発表後、1599年「ジュリアス・シーザー」を皮切りに、シェイクスピアは毎年のように悲劇作品を発表する「悲劇時代」に突入します。
        順に「ハムレット」、「トロイラスとクレシダ」、「オセロー」、「リア王」、「マクベス」、「アントニーとクレオパトラ」、「コリオレイナス」、「アテネのタイモン」。
        そのうち、「ハムレット」、「オセロー」、「リア王」、「マクベス」が、有名な4大悲劇と呼ばれていますので、レビューしてみます。

        「ハムレット」は1600年~1601年の作品。
        偉大なデンマーク王が急死し、そのわずか2か月後、王妃は亡王の弟と再婚します。王子ハムレットは、父王の急逝と王妃(母)の不条理な再婚に悲嘆する日々……。そんなある日、城に現われた父王の亡霊は、弟に暗殺されたと息子ハムレットに告げます。母と叔父の卑劣な裏切りに、怒り狂わんばかりで復讐を誓うハムレット。自ら狂気を装い、美しいオフィーリアとの恋も潰え、ついに復讐を果たすものの自らも毒刃にかかってくずおれてしまいます。

        いやぁ~グレート! 素晴らしい♫(独りで盛り上がってごめんなさい)
        この作品は、その直前作「ジュリアス・シーザー」の場面を適宜引きながら、ギリシャ悲劇の世界を彷彿とさせます。例えば、10年に及んだトロイヤ戦争から凱旋帰国したギリシャ軍の総大将アガメムノンは、彼の従弟と不義の妻に謀殺され、王位も簒奪される数奇な運命を辿ります。その後、亡王アガメムノンの王子オレステスは、姉のエレクトラとともに復讐を果たすというギリシャ神話は有名です。

        彼の初期の習作時代は、ギリシャ・ローマ文化の影響を受けてはいるものの、はやりシェイクスピア独自の才気は溢れていますね。劇作家として名をはせても、決して留まることを知らず、常に作品を進化させているよう。少々固くて男性的な政治悲劇の「ジュリアス・シーザー」に比べると、「ハムレット」の詩的で流暢なセリフは飛躍を遂げていると感じます。

        黙々と煩悶する、独りぼっちのハムレットは、クライマックスに至ると己の宿命に毅然と挑みます。苦悩に満ちた内面を抉り出していることもあって、健気なハムレットに共鳴する読者は一体化しやすく、筋もシンプルでわかりやすい作品だと思います。

        「もともとやくざな古木に美徳を接ぎ木してもはじまらぬ。結局、親木の下品な花しか咲きはしない」

        「地球という素晴らしい建物も、自分にとっては荒れ果てた岬のように見える」

        「悲しみというやつは、いつもひとりではやってこない。必ずあとから束になって押し寄せてくるものだ」

        私の印象では、高貴で繊細で聡明なハムレットですが、少々激情的で陰気な気質です。叔父と母の裏切りで極度の人間不信に陥ると、さらに拍車がかかったのでしょうが、もともとの性癖も大いに影響しているという点では、運命に流されるギリシャ悲劇とは異なる「性格悲劇」の典型だと思います。そのため、細かな筋論はさておき、ハムレットという男に共感できるかどうかが評価の分かれ目になりそうです。

        ハムレットの装った狂気は演技なのかしら? いやいや性格そのものではないのかな? それにしてもこの破綻ぶりはちょっと心配よねぇ……もしや、ほんとに人格破壊されちゃったのかな? とぶつぶつ言いながら、終始目が離せず、ハラハラ怖くて面白い……。

        少々残念なのは、ハムレットと愛しいオフィーリアとの悲恋の描写が薄弱で、本当にハムレットは彼女を愛していたのかしら? オフィーリアはどうなの? う~ん、実のところよくわかりません。このあたりの男女の心理描写は、後の悲劇「オセロ―」や「アントニーとクレオパトラ」の甘美で複雑な愛憎描写と比べてみても、少々荒削りです。それゆえにシェイクスピアは進化の路を歩み続けるのでしょうか。

        直前作「ジュリアス・シーザー」を星3つとすれば、人間描写の素晴らしさと詩的で活き活きとしたセリフの数々、ということで、勝手に採点、星★★★★(^o^)
        >> 続きを読む

        2016/02/12 by アテナイエ

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      シェイクスピア全集

      ウィリアム・シェイクスピア

      3.5
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      • 【あらすじ】
        リア王は煩わしい政から解放されるために退位し、三人の娘に領土を譲渡することを決める。リアは自分への愛がもっとも深いものにもっとも深い情愛を示すといい娘達を試す。長女のゴネリルと次女のリーガンは言葉巧みにリアの機嫌を取り土地を譲り受ける。一方、正直者なコーディリアは姉たちのようにごますりをしなかったことで、リアの不興を買ってしまい領土を貰えないばかりか、求婚者のフランス王の元へと実質国外追放の扱いを受けることとなる。

        リアはゴネリルの屋敷で悠々自適に過ごす。ゴネリルは不法で乱暴者なリアの部下たちと退位してなお王として振る舞おうとするリアに業を煮やして、リアの部下の半数を解雇する。これに対してリアは激昂してリーガンの元へと去っていく。期待に反してリーガンにも軽んじた扱いをされてしまい、リアは怒り屋敷を出ていく。リアは嵐の中、領土を渡した瞬間に手のひらを返す娘達に絶望する。

        グロスター伯爵には嫡男のエドガーと私生児のエドマンドという二人の息子がいた。エドマンドは相続権欲しさに計略をめぐらし、兄のエドガーが財産目当てに父親殺しを企んでいるとグロスター伯爵に信じ込ませる。グロスター伯爵は息子の裏切りに心を痛め、エドガーは追われる身となる。


        【感想】
        4大悲劇として有名な本作ですが、僕にとってはほとんど喜劇でした。というのも苦境に陥ったリアとグロスターは子に裏切られたことによって世の無常さを呪うのですが,完全に自業自得なんですね。特にリアは権力しか取り柄のない人間が自ら権力を手放したのだから、彼に起こった出来事は全て必然であり身から出た錆といえるでしょう。そのことはp35のエドマンドのセリフに示されているように思います。「人間ってやつ、ばかばかしさもこうなると天下一品だな、運が悪くなると、たいていはおのれが招いたわざわいだというのに、それを太陽や月や星のせいにしやがる」

        そして、リアの側にいる道化がナンセンスなセリフを混じえながらもリアが苦境に陥った原因を突くところが面白いです。阿呆なはずの道化が本質を見抜く一方で、大仰なセリフで天を呪うリアのほうが道化となっているように感じました。

        「ええい、必要を論ずるな。
        どんな卑しい乞食でも、その貧しさのなかになにかよけいなものをもっておる。
        自然の必要とするものしか許されぬとすれば、人間の生活は畜生同然となろう。」(p106)

        「人間、生まれてくるとき泣くのはな、この阿呆どもの舞台に引き出されたのが悲しいからだ」(p186)

        リアのセリフはいいセリフもあるんですが、この人が口にすると滑稽で笑えるようになってしまいます。とはいっても、うまくいかないことがあると何かのせいにしたくなるというのが人の心なのかもしれません。

        本作にドラマとしての魅力を加えているのはグロスター伯爵家のパートでしょう。エドマンドは未亡人となったリーガンとゴネリルの間を飛び回りさらに権力を手中に収めるために暗躍します。

        一方、おたずね者となったエドガーはキチガイ乞食のふりをして追っ手の目を逃れます。エドガーは逆境に立たされても絶望せずこう言います。
        「人間、運に見放されてどん底の境遇まで落ちれば、
        あとは浮かび上がる希望のみあって不安はない。
        悲しい運命の変化は最高の絶頂からはじまる、
        最低のどん底からは笑いにいたる道しかない」(p151)

        その直後にエドマンドの暗躍によって盲となったグロスターを目撃することでさらなるどん底に突き落とされるのですが、彼は迷わず父に手を差し伸べます。
        そして、自らの汚名を晴らしエドマンドの前に表れ、決闘を申し込むという熱い展開になるのです。
        >> 続きを読む

        2016/11/05 by けやきー

      • コメント 4件
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      十二夜

      シェイクスピア

      5.0
      いいね!
      • もう随分昔、中学三年の頃に、この『十二夜:』を読んだ。
        私がはじめて触れたシェイクスピアの作品だったけれど、軽くて面白くてとても楽しい作品だった記憶がある。
        その後、多くのシェイクスピアの戯曲を読んだけど、長い間この『十二夜』は本棚に入れっぱなしだった。

        ふと、この前、本棚から引っ張り出し、久しぶりに読み直してみた。

        なんといえばいいのだろうか。
        「生きる楽しさ」や「生きるよろこび」に満ちた作品だ、と思った。

        何を言っているのかいまいちよくわからないふざけたおしゃべりもけっこう多いし、双子が入れ替わってのドタバタ喜劇というわりと単純なストーリーなのだけど、どういうわけか細部に至るまで、とても楽しさや満ちていると思う。

        本当に不思議な作品と思う。

        生きていることは楽しいことだったんだ、とあらためて思い出させてくれる。
        そんな一冊だと思う。
        >> 続きを読む

        2014/10/28 by atsushi

      • コメント 3件
    • 2人が本棚登録しています
      ハムレット

      野島秀勝 , ウィリアム・シェイクスピア

      3.7
      いいね!
      • フムフム。
        しかし最後は殺戮現場を想像すれば、ロミオとジュリエットのように死体、死体、血、血・・・

        ってグロテスクなんだろうな~

        しかし、作品世界として今後の世の中で真実として受け継ぐには、あの時代、ホイレショーにかかっている。歪曲に真実が曲がらないように活字でも残さないと。

        今、アメフト問題なんかもそうだけど、真実!を伝える事の難しさと言うか証明というか、、、をも感じる。

        狂気じみた演技をするハムレットなど、恨みつらみ。

        いろいろ復讐劇だったり、

        ん~~~~~ん

        古今東西、

        人間の感情の不易!

        そしてあの時代にしろ、今のネット時代にしろ、真実の証明・・・の交錯、迷路。

        などなど、

        う~・・・

        考える。

        生の劇があれば見に行ってみたい作品です。演技、演劇として。
        >> 続きを読む

        2018/05/30 by ジュディス

    • 7人が本棚登録しています
      リア王

      野島秀勝 , ウィリアム・シェイクスピア

      4.0
      いいね!
      •  シェークスピアの『リア王』を読みました。ブリテンの王、リア王が引退するにあたって、3人の娘に財産や領地を与えようと考えます。上二人の姉はいろいろとおべっかを使ってリアを丸め込みますが、三女は姉の下心を知って、自分は何も望まないと答えます。リアは三女コーディーリアの真心を誤解して、追放してしまいます。無一文となったコーディーリアの心の美しさを見抜いたフランス王が彼女を王妃とします。

         長女と次女はリアが引退するとすぐに本性を現し、リアを冷たくあしらいます。裏切られ、狂気に取り憑かれたリアは荒野を放浪しますが、コーディーリアがフランス軍を率いて到着し、リアは正気を取りもどします。長女と次女は仲違いをし、夫ある身でありながら、お互いに一人の男性を取り合います。フランス軍はブリテン軍に敗れ、コーディーリアは捕らえられ殺され、リアも死んでしまいます。

         巻末の「解説」によれば、シェークスピアの死後、『リア王』は改作されてハッピーエンドの形で上演される時期が長く続いたそうですが、あまりにも悲劇的で不合理な内容だと思われたためのようです。実際、長女や次女が死ぬのは当然の報いと思われますし、リアが死ぬのも、コーディーリアの真心を理解せずに長女と次女の甘言に乗ってしまった報いと言えそうです。しかし三女コーディーリアが死ぬのはいったいなぜなのか考えさせられるところです。物語ではエドマンドという色男(長女と次女が恋する)が、自らの罪を思いながら、コーディーリアを処刑する命令を取り消す命令を出すが、間に合わずにコーディーリアが処刑されてしまうとなっています。このお話には一見救いがないように見えますが、実際には関係者に何一つ隠されずに明らかにされている点が私には救いに思われます。長女次女の悪事は暴かれ、コーディーリアの真心も明らかにされます。しかもそれが一部の人が知っている、あるいは読者だけが知っているというのではなく、関係している登場人物にちゃんと理解してもらっているのです。そういう意味でハッピーエンドとも言えるのかもしれません。誤解されたままで死ぬとか、謝罪する機会もなく死ぬというよりは。人は必ず死ぬものですから。
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        2013/06/10 by nekotaka

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      サロメ

      オスカー・ワイルド , 福田恒存

      4.5
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      • まさかの旧仮名づかい!ちょっととっつきにくさを感じますが、
        ビアズリーの挿絵がたっぷり入っていてデカダンムード120%
        しかし、私は最近知りました。
        オスカー・ワイルドがビアズリーの絵も人も大嫌いだったということを。
        それを知って納得したのですが、ビアズリーの絵は、「ワイルドのサロメ」には合っていません。
        このサロメは、若く儚く透き通った月のように清らな乙女なのです。
        一方、男心を惑わす妖しい魅力を備えていることを自覚もしている。
        サロメが初めて恋に落ちるその瞬間、その相手とは……。
        月の光を浴びてはいけない。月は人の心を狂わせるから。
        摩訶不思議な月の光に溢れた宵に、倒錯した愛と狂気に満ちた美の世界が展開します。

        「なんて痩せているのだろう!ほっそりとした象牙の人形みたい」
        「その肌の白いこと、一度も刈られたことのない野に咲き誇る百合のよう、山に降り降りた雪のよう」
        「お前の髪は葡萄の房、エドムの国のエドムの園に実った黒葡萄の房」
        「お前の唇は象牙の塔に施した緋色の縞。象牙の刃を入れた柘榴の実」
        サロメが観た男は決して女の愛を受け入れてはくれぬ預言者ヨカナーンでした。

        ええとですね。実際のヨカナーンはラクダの毛の衣を身に纏い荒野をさすらう放浪者です。
        外見はほぼホームレスですね。しかし月の魔力か恋の力か、サロメの目にはこの通りの美青年に映るのです。

        Suffer me to kiss thy mouth. 
        憑かれたようにヨカナーンを求めるサロメ。冷たく拒むヨカナーン。
        彼を手に入れるためなら何でもする。そしてサロメが望んだものは…。

        さて。ここでいつもの翻訳読み比べタイム!
        How beautiful is the Princess Salomé to-night!
        「いかにも美しい、今宵の王女サロメは!」(福田訳)
        「こよいはなんとお美しいことだ、サロメ王女は!」(西村訳)

        Thou speaketh truly. God is terrible; He breaketh the strong and the weak as a man brays corn in a mortar. But this man hath never seen God. No man hath seen God since the prophet Elias.

        「全くそのとほりだ。神は恐しい。弱いも強いも一緒くた、碾臼の中の穀物同然、みんな打ちのめされてしまふのだ。
        だが、あの男が神を見たわけがない。神を見た者は預言者エリア以來ひとりもゐないのだ。」
        (福田訳)

        「いわれるとおりだ。神さまは恐ろしい。強い者も弱い者も打ち砕かれる、人間が小麦を臼でつき砕くように。
        だが、あの男は神さまなどついぞ見たことはないのだ。預言者エリアこのかた、神さまを見た者はひとりとしておらぬわ」(西村訳)

        Ah! I have kissed thy mouth, Jokanaan, I have kissed thy mouth. There was a bitter taste on thy lips. Was it the taste of blood?... But perchance it is the taste of love.... They say that love hath a bitter taste.... But what of that? what of that?

        「あゝ!あたしはたうとうお前の口に口づけしたよ、ヨカナーン、お前の口に口づけしたよ。
        お前の唇はにがい味がする。血の味なのかい、これは?……いゝえ、さうではなうて、たぶんそれは恋の味なのだよ。恋はにがい味がするとか……でも、それがどうしたのだい? どうしたといふのだい?」
        (福田訳) 

        「ああ!おまえの口にくちづけしたよ、ヨカナーン、おまえの口にくちづけしたよ。
        おまえの唇は苦い味がした。あれは血の味だったのか?……いいえ、ことによると恋の味かもしれぬ……恋は苦い味がするとか……でも、それがなんだというの?それがなんだというの?」
        (西村訳)

        新潮版は、語順も言葉もほぼ直訳です。

        Kill that woman!  「殺せ、あの女を!」(福田訳) 「あの女を殺せい!」(西村訳) 


        仮名遣いに関しては読んでいるうちに慣れますから問題ないです。
        岩波版は文中に訳注が入らないので、新潮版よりも読み易いくらいでした。
        古文調に翻訳するのもワイルドの意図に沿っていると思います。
        ワイルドの原文では hath = has thy=yourという具合に古語を使用しています。この作品は下手に現代口語にしてはいけないのです。

        私ならサロメのセリフに「あたし…だよ」とか「お前」は使いません。
        少なくとも thyは「そなた」でしょう。

        もう一つ不満。新約聖書に馴染んでいる日本人ならば、王の名は「ヘロデ王」であるはずです。
        それをフランス語読みのつもりなのか「エロド」と呼び変えているのがわざとらしくて厭。

        古典的で文語的だからといって、福田訳を「作品のもつ耽美性、毒々しさ、残忍さ、悲喜劇性が際立つ名訳」と決めつけるのはどうでしょう?
        翻訳家の権威に目がくらんでいる人も多いのでは?

        言葉のリズムに限れば西村訳のほうが優れている気がするのですが。

        また、毒々しさというのは「ビアズリーのサロメ観」であって、オスカー・ワイルドの戯曲の世界観とは別物だと、今の私は確信しています。
        岩波版の「サロメ」は、絵本のように大量の挿絵が入っているため、どうしてもビアズリーの個性である毒気に引きずられます。
        読者の印象がビアズリー解釈の「サロメ」になってしまうことでしょう。
        でも、まあ、これはこれ。ということで。

        先達のありがたいお仕事を参考に、脚本家気分で自分で翻訳してみるのが一番いいのでしょうね。

        P.S.
        もう1冊光文社の新訳が出ているので、いずれそれも読んでみたいと思います。
        宮本亜門演出で国立劇場で舞台化した「サロメ」は、平野啓一郎の新訳を脚本化したそうです。
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        2015/11/21 by 月うさぎ

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      夫が多すぎて

      サマセット・モーム , 海保真夫

      5.0
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      •   幸せ~って 何だっけ 何だっけ♪
         うまい醤油のある家(うち)さ うまい醤油はキッコーマン♪

         七月某日、ぼくは木場公園で一時間ばかり泣きました。そして何か笑える本を読もうと思い立ち、大型書店に寄ってこの『夫が多すぎて』を買い、さらにスーパーにも行って減塩醤油などを購入した。減塩醤油はいざ知らず、モームの戯曲であるこの本は抱腹絶倒もので大当たり。それではあらすじをと行くまえに、ちょっと愚痴をいいですか(読み飛ばしても構いません)。


        <愚痴>
         
         三十代の頃に腎臓を摘出し、おまけに二度大きな手術を経験してから、三か月ごとに健康診断を受けていて、今月は検査の月。去年あたりからずっと健康数値が芳しくなく、病院に行くのを考えるだけで身の毛もよだつ。この恐怖は、病気になって死ぬこともよりも、かなり健康に気をつかった生活をしているのに関わらず、それが結果として表れないため、医者と話すのが辛いといった方が正しい。試験でわるい成績が返ってくるよりも試験を受けることが辛いといえば納得されようか。
         
         悩みはまだある。ぼくは月に二回カウンセリングを受けているのですが、その先生(60才)がなんと再婚した。しかもお相手の方は36才ですって。だからぼくは、
        「絶対に遺産目当てですね」
        と茶化してかかるのだけど、向こうは、
        「いや、前世からの契りだから」
        とおどける始末。なんか腹が立つ。とはいえ病院を代えることもできなくて、受付の子が好みだし、この先生、今のぼくが本の貸し借りをする唯一の友だちなんです。今度会わせてくれるらしいけど、それを喋るときの先生の表情がめちゃくちゃムカつく。次は若い妻が浮気に走る小説を貸し付けてやる(なにかいい本があったら教えてください よろしくねぇヽ(〃´∀`〃)ノ)
         
         最後の悩み、それは最近なんだか淋しい。心なしかカミさんも冷たい気がするし(更年期かな?)、妙に胸がつまる。河合隼雄の著作によく「中年の危機」というフレーズが出てくるのだけど、もしかしたらそれかもなあ~。ぼくは何事にも打ち込んで来なかったから、積み上げたものが一つもないのね。だから悲しいのかなあ? 一昨日上司に、
        「近況はどうだ?」
        と訊かれたから、かくかくしかじかで公園で泣いちゃいましたと返すと、肘でぼくの腕をつつきながら、
        「おまえは友だちがいないわりには休日が充実してるんだな」
        と冷やかされたので、
        「ほっとけ」
        と微熱のこもった声を漏らした。


        <あらすじ>
         
         舞台は第一次大戦後すぐのイギリス。美人で我が儘のヴィクトリアは、夫であるウィリアム少佐を戦争で失ったため、きちんと喪に服したのち、ウィリアムの親友のフレデリック少佐と再婚した。
         この戯曲はヴィクトリアとマニキュア師(婚約したばかり)との会話からはじまり、ヴィクトリアは前の夫も今の夫も両方愛しているけれど、もしフレデリックが死んでも、三番目の夫を心から愛すると言う。
         マニキュア師が帰ると、母親のシャトルワース夫人が訪ねてきて、お金持ちのレスター・ペイトンと結婚してほしかったとヴィクトリアに打ち明ける。噂をすれば何とやらで、ペイトンも家にやって来る。彼はヴィクトリアに惚れており、不足している生活物資を持って来てくれるので、ヴィクトリアも好意を持たずにおれない。
         そこへフレデリックが家に戻るとヴィクトリアはおかんむり。約束していたランチをふいにされた事情も訊かずに延々とまくしたて、
        「ウィリアムに帰ってきてほしい」
        と嘆けば、フレデリックがそれを聞いて嬉しい
        「三分後には彼はここに到着するはずだから」


        <補足>
         
         ウィリアムがなかなか面白い男で、フレデリックとヴィクトリアが結婚したことに言われるまで気づかないのが可笑しい。もっと可笑しいのは、ウィリアムとフレデリックが彼女を譲り合うところ。どちらが夫になるか争っていたはずなのに、じつは二人ともヴィクトリアと別れたがっていた(フレデリックは浮気してるらしい)。
         ヴィクトリアが弁護士を連れてきて、二人の夫と離婚交渉するのだけれども、そのやり取りも愉快で笑える。とにかく笑えます。そして三番目の夫になるペイトンの多難を案じて幕が下ります。
         
         かなり無茶苦茶な話ですが、この戯曲は笑劇であり、笑えれば何でもありの芝居です。一年くらいまえかな、大地真央さんがヴィクトリア役の舞台が公演されてました。
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        2015/07/29 by 素頓狂

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      マクベス シェイクスピアコレクション (角川文庫クラシックス)

      三神勲 , ウィリアム・シェイクスピア

      2.0
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      • 権力に魅せられ、甘い誘惑に乗り、取り返しの付かない道に踏み入ったマクベスの末路。

        初めてのシェイクスピア作品。ストーリーと関係の無いところでの減点が何だか切ない。

        未だかつて、これほど長い解説が存在しただろうか。まさに前人未到の長さの解説で有った...

        シェイクスピア作品だとか、文学的にどうだとか、一読者の立場からすると、そんなことはどうでも良くて、あくまでもストーリーと言うか、内容に興味が有る。

        そんな中、この本は、注釈と解説で全体の約1/3を占めるというとんでもない構成になっている。
        100歩譲って注釈は仕方が無いかも知れないが、解説をそんなに書いちゃうのは相当どうかと思う。
        勢いに乗ってシェイクスピアの生涯年表まで掲載された日には開き直って白目で拍手を送りたくなった。

        更に、台本風と言うか、「発言者名:発言」みたいな記述が延々と続くのも、戯曲というものを読み慣れないために、集中力を著しく削がれたように思う。

        内容は、シェイクスピア悲劇の代表作と言われるだけ有って、自分でも気付かないような己の獣性、その後の果たされぬ贖罪は胸に響くものが有った。安定感、重厚感も感じた。

        他のシェイクスピア作品もこういうスタイルなのだろうか。もう1冊は挑戦するつもりだが、このスタイルは正直キツイ。
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        2013/07/24 by ice

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      新訳マクベス

      河合祥一郎 , ウィリアム・シェイクスピア

      5.0
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      • 昔買ってそのままだった超有名なシェイクスピアの名作を読んでおきましょう。(『すばらしい新世界』の中で野蛮人とされる人が愛読していたのがシェイクスピアだったので…)

        名前だけは耳にしてた「マクベス」って?

        人間の愚かさ、弱さ・・・。
        日本で言うと江戸時代が始まった頃の作品です。日本とは文化が全く違うけど、人間の本質・本能というのは西洋でも鎖国の日本でも、現代でも、そう変わらないということですね。

        魔女でなくても、占い師とか、祈祷師とか、悪友とか、、、まあ惑わされるのですな。心の底には変な野心(向上心じゃない)が眠っていたのです、あ~あ、せっかく理性でここまできたのに・・・。信頼も得て成果も上げてたのに、、真面目に勤めてればいいものを、、、。

        いくら正当化しようとしても、悪行為は悪行為(不幸の原因)。悪を犯してしまえば、悲劇しかありません。悪行為を正当化するために悪を重ねる(悪因悪果の繰り返し&強化による心の崩壊)。典型的な転落の道ですな。



        劇中のセリフで聞くのと、脚本を読むのと、どっちがいいのかな?これは野村萬斎さん(演出主役)の公演2008年)のために翻訳された物だそうです。音読すると、雰囲気が出るし、楽しいかも^^


        一度、演劇を観てみたい気もしてます。
        >> 続きを読む

        2016/09/26 by バカボン

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      夏の夜の夢

      ウィリアム・シェイクスピア , 福田恒存

      3.5
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      •  シェイクスピアの喜劇2作。新潮文庫のシェイクスピアを訳している故福田恒存氏について調べてみたが、文壇の中でも目立ち、随分活躍された方だった。訳文自体は50年以上前のもので、他の訳に比べて固い気もしないでもないが、シェイクスピアの文章の威厳、当時の中、上流階級の教養主義的な側面を表すには最適な訳だろう。「夏の夜の夢」、「あらし(テンペスト)」はいずれも有名だがどちらも初見だった。両者も喜劇で楽しく読めたが、文章の時々に、様々な場所で引用されるような、物事の核心をつくようなセリフやソネットが散らばっており、さすが遥か極東の国でも500年間以上語り継がれる物語である。最後に、特に気に入った、有名な一節を引用したい。

        「We are such stuff as dreams are made on, and our little life is rounded with a sleep.」

        「吾らは夢と同じ糸で織られているのだ、ささやかな一生は眠りによってその輪を閉じる」
        >> 続きを読む

        2017/07/15 by shinshi

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      じゃじゃ馬ならし

      ウィリアム・シェイクスピア , 福田恒存

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      • この本の名言をご紹介します。

        ***
        ぼんやりしている心にこそ恋の魔力が忍び込む >> 続きを読む

        2012/09/26 by 本の名言

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      お気に召すまま

      ウィリアム・シェイクスピア , 福田恒存

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      • この本の名言をご紹介します。

        ***
        この世はすべて舞台だ。
        そして男も女もその役者にすぎない。
        >> 続きを読む

        2013/10/24 by 本の名言

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