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カテゴリー"その他のスラヴ文学"の書籍一覧

      存在の耐えられない軽さ

      千野栄一 , KunderaMilan

      4.6
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      • チェコ出身の作家ミラン・クンデラの「存在の耐えられない軽さ」を再読しました。

        腕の立つ外科医トマーシュは、出張先の町でウェイトレスのテレザと知り合います。
        離婚歴があり、女性とはセックス以上の関係を望まなくなっていたのに、思いがけずテレザを愛するようになるトマーシュ。

        だが、トマーシュの浮気癖はやまず、テレザは苦しみます。
        やがて、新聞への投書が反体制的な内容とみなされ、トマーシュは病院でのポストを失い、ついには窓洗いの労働者になってしまうのです。

        その生活に耐えられなくなった二人は田舎に移り住み、集団農場で働くようになります。
        ここにきて、ようやくトマーシュの浮気の虫が治まり、穏やかな暮らしが始まるのですが-------。

        粗筋だけをみてみると、この小説は、メロドラマのように見えますが、物語の中でしばしば顔を出す「私」「われわれ」の意味を考えながら読み進めば、そんな間違った読み方から逃れられるはずです。

        「私」=作者と受け取り、これを19世紀文学的な"作者の介入"と決め打ちして読んでしまったら、この小説の本質の十分の一も楽しめないと思います。

        歴史上しばしば周囲の強国からの支配を受けてきたチェコ人は、作者のミラン・クンデラ自身が深く関わった民主化運動、いわゆる「プラハの春」が制圧された後、当時のソ連共産党の傀儡政権による圧政に苦しんできたんですね。

        自国の運命を自分たちで決めることが出来ず、個人の生活や運命もまた他者によって左右されてきたチェコ人にとって、この小説に現われる「私」と「われわれ」は作者であり、読者であり、検閲者であり、歴史でありと、多くの意味を持っていると思います。

        この作品を恋愛小説として楽しむのは、間違った読み方ではないと思いますが、でも、もう一歩踏み込んだ読み方を、我々読み手の側に問いかける小説でもあるんですね。

        そして、その問いかけに応えれば、最終章の味わいが激変すると思います。
        この小説は、そんな奥深さを備えた作品だと再読してみて、あらためて思いましたね。

        >> 続きを読む

        2018/07/17 by dreamer

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      長い長いお医者さんの話

      CapekKarel , 中野好夫

      3.0
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      • いぬいとみこさんの「ながいながいペンギンの話」のタイトルが
        「長い長いお医者さんの話」からとられたというエピソードを知り、
        子供のころに読んで両方とも好きだったことを思い出しました。
        当時から、そっくりなタイトルだなあとは思っていたのですが、
        本が書かれる背景なんて、子どもの興味を惹くものではなかったんですね。

        それで、この度再読してみました。

        ほぼ全編ホラ話。そういえばそうだったっけ。こどもって、ホラ話が好きなんですよね。
        起承転結なんかなくてもお話しそのものが面白ければいい。

        だからお話しの方はもう全然覚えていなかったけれども。
        現実世界へのアイロニーは、官吏が不親切で不調法だなどの当てこすりなどが
        時々チラリと出てきますが、おおむね楽しいお話しに徹していると言ってよいでしょう。

        魔法使い、妖精、王様と王女様、木こり、御者、おまわりさん、
        なかでもカッパの登場にはびっくり。
        チェコスロバキアにもカッパがいて、彼らはきちんとお仕事もしています。
        チェコの温泉はカッパが汲み上げているらしいですよ。(^^)


        「長い長いお医者さんの話」  ヘイショヴィナ山に住む魔法使いのマジャーシュは、
         ある日ノドに梅の種を詰まらせてしまって、お医者さんを呼びますが…

        「郵便屋さんの話」  夜中の郵便局では郵便局員の妖精が現れてお仕事をしているんです。
          彼らは封書を開けなくても中身を知ることができるのです。

        「カッパの話」  チェコのカッパはすごいんですよ。
          洪水を起したり止めたり、温泉を汲み上げたり!

        「小鳥と天使のたまごの話」 にわとり以外の鳥がなぜ空を飛べるようになったのか?

        「長い長いおまわりさんの話」  町を巡回するお巡りさんはいろいろな事件に出会います。
          ある時、お巡りさんが拾った卵から生まれたのはなんと9つの頭をもったヒドラの赤ちゃんでした。 
          トゥルティナさんは、ヒドラを引き取り、アミナと名付けて可愛がりますが、
          口うるさい世間がそれを許そうとしません。
          窮地に立たされたトゥルティナさんは?!

        「犬と妖精の話」  粉屋で働く犬のヴォジーシェク君。 ある時置いてけぼりにあい、一人でおうちにかえるハメになりました。
         森を通りぬけようとしたとき、犬の妖精たちに出会い、
         犬の妖精の長老の面白い話に心を奪われます。
         
         なんと犬のお願いを聞いて、神様が、犬以外の動物の骨を集めさせて作ったのが人間なんですって。
         だから人間にはあらゆる動物の特徴が混ざっています。
         ただ一つ犬の「忠実さ」だけを除いて。

        「宿なしルンペンくんの話」  無欲で正直者のルンペンくん。見知らぬ人からカバンを預かったら…
          大金を盗んだ罪で死刑を求刑されてしまいます!

        「山賊の話」  残虐非道の山賊の親玉が自分の愛息に教育をあたえたところ…
          オチが気の毒です。適材適所って大事ですね。

        「王女さまと小ネコの話」  王女さまのところに届けられた謎の生き物とは?
          おばあさんが謎かけをしたその動物は、皇太后の夢のお告げでも重大なカギを握っていることがわかりました。 
          ところがある日このネコが連れ去られ、その男(どうらやら魔法使い)を探し出すために探偵が動員されます。
          この事件と探偵たちの失敗を知りアメリカの名高い探偵シドニー・ホール君が、ついに立ち上がります。
          世界一周をする、という彼の計略とはいったい?

        「訳者のことば」 
          イギリス文学の翻訳で有名な中野好夫氏のは言葉のチョイスも渋いです。
          お子様ことばを使わずに漢字も多様せず、それでいて語彙が増えるようなそんな言葉使いを選んでおり、巧い翻訳だと思います。

        「チャペック童話に学ぶ」  
         「おうさまシリーズ」の寺村輝夫さんは童話の描き方をチャペックから学んだと語っています。
          確かに「ぼくは王さま」のほら吹き加減とか、影響があったといえばその通りかも。

        挿絵はヨセフ・チャペック、カレルのお兄さんです。
        ヘタウマの元祖のような子供っぽく、愉快な絵です。
        悲しいことにヨゼフはナチスドイツの強制収容所で命を落としました。

        カレルチャペックは、チェコスロバキアの国民的作家です。
        第一次大戦と第二次大戦の間の時代に、鋭い時代認識に巧みなユーモアを織り交ぜた幅広いジャンルでに活躍した作家です。
        ヒトラーとナチズムを痛烈に批判し危険人物と目されていたといいます。

        実は私がカレル・チャペックという名前を意識したのはこの本の作家としてではなくて、
        「カレルチャペック紅茶店」の店名からでした。
        この時のチャペックは「園芸家」の顔をしていました。

        童話や園芸のような暖かな顔のほかに辛い時代に生きた純粋な魂の作家の横顔を知って、
        彼の物語を読む目線も変わるでしょう。

        しかし、この童話は純粋に楽しくお読みください。
        子どもの本ですから。
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        2013/10/08 by 月うさぎ

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      コルチャック先生 子どもの権利条約の父

      BogackiTomek , 柳田邦男

      5.0
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      • コルチャック先生の生涯を描いた絵本。

        絵もすばらしかったし、柳田邦男さんの翻訳もとても良かった。

        多くの人に読んで欲しい、素晴らしい絵本の一冊。

        コルチャック先生の魂が受け継がれていく世界であって欲しいと思う。
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        2012/12/21 by atsushi

      • コメント 2件
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      別れのワルツ

      西永良成 , KunderaMilan

      5.0
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      • あいかわらず一般受けしそうにない本を読んでいる今日この頃です(-_-;)
        ところで、先日、ミラン・クンデラさんの「不滅」を投稿したことをふと思いだし、これだけはレビューしておいたほうがいいかもしれないと思い書いてみました。

        ご存じのとおり、「存在の耐えられない軽さ」と「不滅」は、クンデラの代表作として世界的にも有名です。ちなみに、「不滅」までの長編作品をみると、初作「冗談」、「生は彼方に」、「別れのワルツ」、「笑いと忘却の書」、「存在の耐えらない軽さ」、「不滅」となっていて、その後もいくつかの長編が続いています。

        クンデラ作品はどれをとっても同じパターンの描き方はありません。彼の本のページをめくるとき、私はいつもプレゼントの包みをあけるような高揚感を覚えます。この作品を開いて驚いたのは、いたってオーソドックスな描き方、そして、あらためてクンデラはなんと素晴らしいストーリーテラーであることか。
        テーマは一貫していて(キーワードも他の作品に比べて多くない)、時系列どおりにすすみ、舞台も固定され、時空の混在もなく、大変リーダブルな作品に仕上がっているのに、クンデラ独自の思弁がきれいに織り込まれて思索に富み、しかも軽やかなのです♫

        ***
        不妊症に効くとされる温泉保養地。祖国を捨てて亡命を決意したヤクブは、友人らに永遠の別れを告げるためこの地を訪れます。遠い昔、友人のDrスクレタが処方した自殺のための毒薬を未だに持ち歩くヤクブ。ちょうどそのころ、温泉保養施設で働いていた看護師ルージェナは懐妊し、その事実を高名なトランペット奏者に告げると、彼は甘い言葉を囁きながら中絶を迫るためにこの地を訪れます。ヤクブの持っていた毒薬の行方は? 果たして彼は亡命できるのか? サスペンス的要素も取り込みながら、8人の男女が織りなしていく切ない愛の物語です。

        この作品では、クンデラの他の作品に通奏低音のように流れているピリッとした、ときに胸苦しくなるような歴史の緊張感というものが希薄です(作品が冗漫でふにゃふにゃしているという意味ではありません)。そのため、どこか遠く懐かしい、郷愁を誘う作品に仕上がっています。きっとノスタルジックな心持ちでクンデラは書いているのだろうな~と思える作品です。

        クンデラ作品群を貫く精神性があるとすれば、人はどこからきてどこへ行くのか? 世界化した現代の実存や「生」の模索という宇宙的命題。抒情性を回避して詩作ではない散文でしか表現することのできない芸術美の探求、その結果はほとんど神業です。
        どちらか一方に秀でた作品は数多くあれど、深遠な精神性の発露と芸術性の昇華をともにみる作り手というのは、そうお目にかかれるものではありません。まさに鬼才だと感じます。

        お節介ながら、クンデラ作品に触れてみたいけど、何から読んでいいのかよくわからない…と躊躇している方の一助になれば幸いです。この「別れのワルツ」をお薦めし、もし興味が湧くようであれば、青春作品「冗談」⇒「生は彼方に」。このあたりからクンデラ独特の小説手法の萌芽が見られ、次の「笑いと忘却の書」で、時空を超えたポリフォニー的試作にチャレンジしています(ゲーテやボッカッチョやペトラルカなどを登場させて遊んでいます♪)。それらの手ごたえを経た上で、「存在の耐えられない軽さ」や「不滅」に昇華させています。

        ところで、先日、クンデラが書いた評論本を読んでみると、彼曰く、「別れのワルツ」は、愛着を覚えていて、書いていて楽しく嬉しいもので、他の小説とは違った心理状態で、出来上がりも早かった……(「小説の精神」より)。
        やはり、このような著者の感覚というのは、書物を通して読者にも伝わるものですね。
        興味のある方は、ぜひどうぞ(^^♪
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        2016/03/29 by アテナイエ

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      ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)

      スタニスワフ・レム

      3.5
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      •  ポーランドの巨匠が描くファースト・コンタクトSFの名作。

         あらすじ
         惑星ソラリスの海は、それ自体が知性を持った巨大な生命体だった。初めて地球外生命に遭遇した人類は様々な形で接触を試みる。しかし、ソラリスの海の持つ知性は人類のそれとは余りにもかけ離れていたため、コミュニケーションは困難を極めた。人類と「思考する海」の不可思議なファースト・コンタクト。


         未知との遭遇ーーお話としてはこれだけ。しかし、とにかく深いです。自分の哲学や主張を物語に練りこみ、「言わずに語る」ことが文学性ではないかなと常々思っているのですが、その意味で本作は非常に文学しています。

         物語は主人公がソラリスの研究所に赴任してくるところから始まります。しかし、迎えが誰もいない。散乱したゴミ。やっと出会った研究員は何かに怯え、会話がいまいち噛み合わない。そして、いるはずのない、研究員ではない人間が廊下を歩いている……。
         導入部は非常に不気味です。なんだかB級ホラーにありそうなシチュエーションです。人気の無い研究所、寂れた遊園地、町外れの館には近づくべからずですね。

         さてさて、「理解できないものが存在していることを理解する」というのが本作のテーマの一つかと思います。しかし、理解できないことには人間なかなか納得がいかんのです。そして、生まれるのが「嫌悪」です。なんとなく漂うホラーな雰囲気は、恐らくそこからきているのではないかと思います。

         邦題ですが、「陽のもとに」の追加は個人的には好きです。地球とは違う日の出と日の入りの描写がかなり印象に残っています。ロマンチック感といいますか、良い話感が醸し出されているのは、あまり作品に合っていませんが、それはそれでサプライズでしょう。
         あ、新訳版は普通に「ソラリス」でした。ダメがだされたのかな笑

         驚くべきは、本作の発表が1961年ということです。異星人とドンパチやったり、ヨロシクやったりする映画はまだまだヒットを飛ばしているのに、半世紀前にそこに疑問を投げた作品をこの完成度で書くとは恐ろしい……理解できません。

         つい最近、古いSFにはワインと同じワクワクがある、という話をしたら、ものすごく引かれました。オーウェル『1984年』(1949)、クラーク『幼年期の終わり』(1953)、レム『ソラリスの陽のもとに』(1961)……ワクワクしませんか?
        >> 続きを読む

        2015/06/09 by あさ・くら

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      ありのフェルダ

      関沢明子 , SekoraOndřej

      4.0
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      • (図書館から借りて読む)この本の主人公ありのフェルダはたくましくて仲間から信頼され、物語の途中で罪人扱いにされてもめげずに頑張る姿に心を撃たれました。私もありのフェルダみたいに心強く生きてみたいとつくづく感じました。 >> 続きを読む

        2013/01/07 by xy-562244

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      あまりにも騒がしい孤独

      ボフミル・フラバル

      5.0
      いいね! Tukiwami

      • 20世紀を代表する作家のひとりで、チェコの国民的な作家でもあるボフミル・フラバルの「あまりにも騒がしい孤独」を、じっくりと味わいながら読み終えました。

        この作品の主人公は35年間、水圧プレスで故紙や本を潰してきた「僕」。

        毎日トラックで運ばれてくる故紙の中から好きな思想家や作家の著作を抜き出して読んできたので、心ならず教養が身についてしまった主人公のアパートには、そんな本が三トン以上もあり、いずれ本に押し潰されて死ぬんじゃないかと怯えているんですね。

        水圧プレスが発する騒音と駆除しても増えていくネズミたち、イエスや老子や死者が現われる白昼夢。
        そうした"あまりにも騒がしい孤独"の中、読書とビールの救けを借りて、終わりのない単調な肉体労働をこなす「僕」は、ゼウスの怒りをかって運んでも運んでも落ちてしまう、岩を山頂に上げ続ける罰を科せられたシーシュポスのようです。

        でも、シーシュポスは、岩を運び続けることで運命を投げ出さない姿勢を示し、神への復讐を遂げているという、カミュが「シーシュポスの神話」の中で述べた解釈に従えば、言論の自由が弾圧された1970年代のチェコにあって絶望から免れている「僕」は、小さな英雄だと私は思うのです。

        そして、この小さな英雄は、仕事をしながらいろんなことを思い出します。
        酒場のトイレに入った時、「ほとんど床板の穴にまで達した糞便のピラミッド」に長いリボンと髪飾りをつけてしまったせいで「クソまみれのマンチャ」と呼ばれるようになってしまった初恋の少女のこと。

        下水掃除人をさせられていた二人の元科学アカデミー会員のこと。
        そして、ある日、忽然と姿を消したジプシー娘のこと。

        孤独をかこっている主人公に、かつては愛する女性がいて、その彼女は「馬肉サラミ入りジャガイモのグラーシュを作り、炉に薪をくべ、秋には天空に凧を掲げる以上のことは、本当に望まなかった」のにナチスによって、強制収容所に連れて行かれてしまったのです。

        この「僕」と彼女が凧揚げを楽しむシーンの美しさは、この小説の白眉だと言えると思う。

        物語の終盤、主人公は自分が使っているプレス機よりも巨大で効率のいい機械の出現におののき、仕事を奪われ、深刻なアイデンティティ・クライシスに見舞われます。

        そんな彼を救うのは-------。

        自由化運動「プラハの春」の夢が、ソ連の軍事介入によって潰え、非人間的な社会主義体制下におかれた時代背景を用いながら、単なる告発小説には堕さず、不条理なあまりほとんどSFとも思えるようなストーリーに、苦いユーモアと節度ある感傷を織り込んで、ボフミル・フラバルは、とても個性的な小説を完成させていると思います。

        >> 続きを読む

        2019/02/27 by dreamer

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      郵便屋さんの話

      関沢明子 , CapekKarel , 藤本将

      3.0
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      • 「郵便局のお話だってあってもいいはず」という語りだしから始まる童話。
        小人たち、手紙の温かさ、そして一通の手紙を巡って世界中を旅するコルババさんが心に残りました。
        チェコの地名がたくさん出てくるのも面白い。
        カレルチャペックの絵本を読んでいるとチェコ語の勉強にも手を出したくなります。
        誰かに手紙を書いてみたくなる、そんな一冊でした。
        >> 続きを読む

        2017/02/04 by ashita

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      お医者さんのながいながい話

      関沢明子 , CapekKarel , 関美穂子

      4.0
      いいね!
      • 童話なのだが、自分でも驚くくらいはまった。面白くて引き込まれた。
        主人公は魔法使い・・・かと思いきや、タイトルの通りお医者さん。
        途中で何度もお医者さんの体験談がはさまれ、うっかり魔法使いのことを忘れてしまう。なんだかアラビアンナイトみたいだ、と思っていたらちゃんと伏線になっている。
        絵もとてもかわいくて、大人ながら手元に置いておきたくなった。
        >> 続きを読む

        2017/02/03 by ashita

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