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1952年8月発行の書籍

人気の作品

      神曲

      ダンテ

      岩波書店
      カテゴリー:
      2.5
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      • 人の悪口を言う百の方法が載っている本①。あるいは歴史の授業等で有名な中世初の世俗批評の本。私は仕事に就いて2年目以降結構辣腕家として最大多数の生存のためのベースサービス構築を重視して生きてきたので(ヒポクラテス的)、死後は地獄行きかなーと思っていたので、さて、地獄とはどのような所なのかをちょっと捻くれた視点から見てみようと一度読んでみたことがあります(一獄、七獄一圏/ニ圏、八獄六嚢辺りのどれかに送られそう。あの辺とか行けばカエサルとかチェーザレとかヒポクラテスとかイルマニーフィコとか良そうだし知的好奇心は満たされそうだなぁと、)。というわけで、地獄は私の居場所ですので、そりの合わない方々にはぜひ三途の川を渡れない程度に良くも悪くも事を起こさないか、あるいは大悪党として地獄の空高くから落っこちてきて地獄の底にあるらしい穴にずっぽりと頭から嵌っていただきたいと思っています(ロケットペンシルのごとく、前に落ちてきた人のケツに頭から刺さるらしいです(そこまで読んでおりませんが)。面白いでしょ?)。真面目に解説すると、内容はダンテ・アリギェーリの時代までに生きた人々の批評を全て3文定型詩の形で韻とか踏みまくって記載した本です。キリスト教的美学の側面はありつつも善事も悪事も例を踏まえて記載されています(詩なのに道徳本ですね)。真面目に読むとあまり面白みはありません。ただし、人の悪口を言う際に捻た言い回しをする参考にはなります。私と違ってダンテは割とアレな人なのでヒロインが・・・。でも西洋の詩聖です。あまり、お勧めは致しませんが、興味をそそられた方は読んでみるのも良いかと思います。 >> 続きを読む

        2012/12/04 by Shimada

      • コメント 4件
    • 2人が本棚登録しています
      田舎教師

      田山 花袋

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
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      • 『田舎教師』田山花袋

        ※ネタバレ※
        下記終盤で物語の結末にも触れています。古典にあたる作品で、あらすじも簡単なので注意不要かもしれませんが、念のため。

        明治三十四年。熊谷に住む林清三は文学の道を志しながらも貧しい家庭の事情で進学を諦め、友人の父親の紹介によって田舎の小学校の教員となる。就職した当初は青年らしい野心と不本意な田舎における生活から、そこに甘んじる人びとへの軽視も覗かせつつ、文芸同人誌の活動などを通して地元の同級生たちとの交流を続ける。しかし、進学や恋愛を巡る友人たちへの嫉妬と境遇の格差への焦りから、地元の仲間たちとは次第に距離を置くようになる。それと同時に小学校や村において寄せられる信頼からくる居心地の良さから、小学校教員としての一生涯も思い描くにいたる。本作ではそのような清三の遷ろう心境が主眼となっており、教員としての児童たちとの触れ合いはわずか。

        巻末に掲載されている福田恆存氏の解説では、学問に対しての興味が文学・音楽・動植物の研究と移り変わる事実から清三の志は単なる出世主義に過ぎないと断じ、恋愛についても「恋に恋している」だけであるとし、本作の主人公の人間性について真摯さに欠けるものと切り捨てています。さらには作品自体もこのテーマなら短編で十分といわんばかりの言及も含め、かなり辛辣なものとなっています。書籍に付属する解説といえば、作品や作家に対してエールを送ることが目的化していることが透けてしまい、読んでいてかえって興ざめになるケースも少なくないなか、本書の解説は厳しいながらも同意できる内容もあって、面白く参照しました。

        その後の清三は、やり切れなさも手伝って娼婦に執心したがために借金がかさんで村人や同僚からの信頼を失いかけたり、音楽学校への入学試験の落第なども重なって消極的に傾いていきます。改心後は教師としてのやりがいも感じ始めますが、もともと虚弱気味な体質から病を得るにいたり、日露戦争の開戦から戦勝までの世論の盛り上がりに相反するようにして体調がみるみる悪化し、ついには病没するところで終幕となります。主人公の清三はたしかに解説で両断されるような一介のボンクラには過ぎないとは思いますが、だからこそ、彼の願いが一つずつ潰えて諦めを受け入れていく過程には、感じ入るところがありました。
        >> 続きを読む

        2020/10/06 by ikawaArise

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