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      スティーヴンソン

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • あらすじを知らずに読めたらどんなによかったかと思う。ただ、話がわかっていても読み返したくなる小説であることにかわりはないだろう。何度も読むに従って、年齢を重ねるに従って読み方も変わってくると思う。


        あとがきを読むまで作者が「宝島」の作者と同一人物であるということを知らず、読み終えた後穴があったら入りたい思いをした。「宝島」、子供の頃大好きだったのに…
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        2016/08/11 by Magy

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      赤い影法師

      柴田 錬三郎

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 今回読了した「赤い影法師」は、「眠狂四郎」シリーズと並ぶ柴田錬三郎の、もうひとつの傑作だと思う。

        小説というものは、言うまでもなく虚構ですね。
        真実を描くために虚構を手段として用いる表現手法だとも言えますね。

        しかし、明治時代からの日本の私小説的な伝統は、そういった虚構の文芸的な意味に目を閉ざし、閉鎖的な個人の内面の世界を描くことに終始してきたと思うんですね。

        柴田錬三郎の文学は、そういった日本的な伝統へのアンチ・テーゼであり、ロマンの復活への夢を秘めていたのだと思いますね。

        そして、今回読了した「赤い影法師」は、「眠狂四郎」シリーズと並ぶ柴田錬三郎の、もうひとつの傑作だと確信しています。

        この作品は、"伝奇小説"というジャンルに属していると思いますが、伝奇小説というと、これは昔から大衆文学の正当派であって、滝沢馬琴の「八犬伝」から中里介山の「大菩薩峠」、白井喬二の「富士に立つ影」などの傑作があって、その系譜に連なる作品になっていると思いますね。

        その他にも、吉川英治の「鳴門秘帖」や林不忘の「丹下左膳」など、かつて貪るように愛読した数々の作品がありますね。

        そして、これらの作品の本道は、奔放な空想力を駆使して、波瀾万丈のストーリーの起伏を追い、荒唐無稽のフィクションを生き生きと展開して、雄大なロマンを織るところにあるのだと思いますね。

        その源流は、西欧中世の騎士物語、聖地巡礼と十字軍の物語、東洋では「水滸伝」「三国志」のような物語に達するのではないかと常々、思っています。

        江戸時代の寛永の御前試合が果たして史実か否かは別にして、超絶技巧の剣技の持ち主が、死力を尽くしての命のやり取りを、為政者の目の前で演じて見せても、少しも不思議ではない殺伐とした雰囲気が徳川三代将軍、徳川家光の頃にはまだあったのだ。

        なにしろ、関ケ原の戦いから半世紀も経っていない頃なのだ。
        その関ケ原の戦いの敗者、石田三成に雇われていた木曽谷の忍者「影」の娘と孫の「母影」「若影」という二代の忍者が、超人的な秘術を駆使して、寛永の御前試合、十番勝負に"裏勝負"を挑むという構成の縦横無尽な"忍者伝奇小説"が、この「赤い影法師」なんですね。

        とにかくこの作品は、小説の筋立ては、破天荒極まるものがありますね。
        しかし、それにもかかわらず、話は一部の隙もみせず、間然するところがなく、まさに血沸き肉躍るフィナーレを迎えることになるんですね。

        さすが、練達の柴田錬三郎の面目躍如たるものがあり、改めて柴錬の凄さを思い知らされますね。

        徒然なるままに、その凄さを連ねていきますと、先ず、時代設定は江戸初期。
        日本は戦国の世を駆け抜け、近代の入り口に立った頃です。
        しかし、礼儀三百威儀三千による、"文治の時代"はまだ遠く、何ごとも剥き出しの暴力で決着を図る、"武断の時代"だったのです。

        勢い武士の個は横溢していて、森鷗外の「阿部一族」に見られるように、武士は理不尽な主君との葛藤の中で、自らの個を優先させていた。

        戦国時代から江戸時代初期は、日本史上、例がないほどに独立自尊の風が吹いていたと言われる所以なんですね。
        そんな時代に、"個我"を自ら抹殺することを掟とする忍者が、感情などという生易しいものではなく、自らの肉体そのものを疾風させる。

        これは、組織、建て前に殉じることに全てを賭けても悔いぬと念じた柳生宗矩らの、江戸初期の幕政家の不可思議な情念と同様に、ひょっとしてあり得るかも知れないことなのだ。

        ともあれ、このような江戸初期という時代設定が、作者の柴田錬三郎にこの上なく大掛かりな仕掛けを創出することを許し、その筆先は勢いよく奔ったのだと思う。

        しかし、その筆は決して曲筆とはならない。
        作者は、天馬空を翔く奇想天外な物語を、ひたすら決まり文句で綴っていくんですね。
        いやはや凄い小説です。

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        2018/05/09 by dreamer

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      イワン・デニーソヴィチの一日

      木村浩 , SolzhenitsynAleksandr Isaevich

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 海外の作家による小説は当然ながら登場人物がカタカナで書かれているため、登場人物を把握するのに手こずる。
        (世界史でもカタカナで記載されている人物って覚えにくかった経験があるのは自分だけでしょうか。)

        ソ連の強制収容所で暮らす囚人たちが重労働をさせられている日常が淡々と描かれている。
        主人公のイワンから見た視点で日常は描かれており、様々な囚人が登場する。
        その囚人たちとイワンとのやりとりを通して収容所で暮らしている囚人たちが描かれているが、その描写からは酷い生活でありながらもどこか人間味のある日常生活(収容所での暮らしが日常とは呼べないが)が想像される。

        最後まで読んでみて、自分が主人公のイワンの立場であったなら、どんな状態になっていただろうと想像する。
        間違った読み方をしていなければ、イワンは収容所の暮らしの中にも楽しみを見出しているように見受けられる。
        暮らしにおける幸せは、どんな環境でも見つけられるものなのだろうか?
        なんて、ことを思ったのでした。
        >> 続きを読む

        2015/08/22 by indigo2

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