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1963年12月発行の書籍

人気の作品

      トリフィド時代―食人植物の恐怖 (創元SF文庫)

      ジョン・ウィンダム

      4.0
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      • 【これはディストピアなのです】

         ユートピア小説ってありますよね。素晴らしい夢に満ちた輝く未来を描いた小説。その対極にあるのがディストピア物。本書もその一つかしらん。

         ある日、突然、目が見えなくなってしまったらどうしますか?
         これは怖い設定ですね。こちらにいらっしゃる皆さんは本が大好きな方達ばかりでしょうけれど、本なんて読めなくなってしまうわけです。
         いや、本なんて悠長な話ではなくて、日々の暮らし自体が突然成り立たなくなってしまいます。
         しかも、目が見えなくなってしまうのは自分一人だけじゃありません。
         全世界の、かなり大多数の人が同時に盲目になってしまうという設定のお話なんです。

         ある時、地球に大流星群が接近してきました。
         それは壮大な宇宙ショーなので、マスコミも散々あおり立てて「これを見逃す訳にはいきません!」などとアナウンスしまくります。
         確かにそれは見事な出来事でしたので、全世界の人びとが夜空を見上げていたのでした。
         しばらく続いたこの宇宙スペクタクルなのですが、それが原因して、流星群を見た人は例外なく視力を失ってしまったのです。
         たまさか、何らかの理由で流星群を見なかった人達だけを除いては。

         ほぼ全ての人達がいきなり盲目になってしまうと、今の様な社会は成り立ちません。
         だって、さあご飯を食べようと言っても手持ちの食材を作るのにも苦労しますし、その後、どうやって食料を手に入れれば良いのでしょうか?
         電力やその他公共インフラだって停止してしまいます。
         誰が助けてくれるわけでもありません。だってみんないきなり盲目になってしまうのですから。
         人びとは、手探りで外に出て、略奪などを始めます。
         略奪すると言っても盲目のことですからかなり難しい。
         割れたガラスで怪我をしても誰も助けることすらできません。

         そこに悪いことにトリフィドという植物がいるという設定なのです。
         このトリフィドは、いきなり繁殖し始めた植物なのですが、極めて良質の油が取れるので、栽培もされていましたし、また、実は歩ける植物(という設定)なので、それが面白くてあちこちに植えられていました。

         ですが、非常に危険な植物なのです。
         毒持ち野郎で、しかも長い触手の様な物を素早く繰り出すので、これにやられてしまうと致命傷です。
         目を狙うんですよね、こいつ。
         だけど、毒を持っている触手を剪定しちゃいえば2年ほどは(次の触手が生えてくるまでの間は)無害な、ひょこひょこ歩く楽しい植物ということで、あちこちで栽培されていたのです。

         こいつ、何故、毒持ちかというと、食虫植物なんですよ。
         いや、図体がでかいので、虫だけじゃありません。
         人間だって食べるのですよ。
         非常に危険な植物です。
         一応、杭で止めて栽培しているという設定なのですが、なんでこんな物が町中にあるのでしょう?

         こういう世界設定の中、みんな目が見えなくなってしまうと……
         そうです。
         トリフィド達が逃げ出したり、花粉を飛ばして自由な個体が生まれてきたりします。
         人間は、狩られる側に突然陥ってしまうのですね。

         少数残った目が見える人達はどうするのでしょうか?
         盲目の人達を助けるべきか? そうは言っても食糧供給だって社会インフラだって停止したままです。
         自分が生き残るのだけでも精一杯。

         でも、盲目になった人達はもっと切実です。
         目が見える人を見つけると、その人を自分たちの目にすべく、拘束して脅しつけます。 「食べ物があるところに案内しろ」と。
         ええ、善意で案内することはできますが、そのお店にある食料を食べ尽くしてしまったらあとはどうするの?
         助けるにしても絶望的な状況です。

         ある、目が見える一派は、社会を再建するために盲目の集団から逃げ出し、新たなコロニーを建設しようとします。
         ですが、盲目になってしまった人達から見ればそんな自分勝手な(と、思ってしまうのですよね。さもありなん。)ことなんて許せるわけもありません。

         ただ、目が見えないということが、同時に起きたらどんなことになるかというとんでもない設定の恐ろしいお話です。
         しかも、そこには食人もする、動くトリフィドという植物がうようよしているという。

         古い小説なので、色々ありますが、でも、世界設定は秀逸です。
         結末は書きませんので、面白そうと思った方は是非お読みになってみてください。
        >> 続きを読む

        2019/02/22 by ef177

    • 1人が本棚登録しています
      もりのなか

      Ets, Marie Hall, 1893-1984 , 間崎ルリ子

      福音館書店
      カテゴリー:芸術、美術
      3.5
      いいね!
      • う~~ん、そんなオチか。

        これはいい。

        みんなで楽しく、お散歩お散歩。

        そして、楽しくランチ。

        どんどん仲間が増えて、そして。。。

        自分も混ざりたくなる。

        とても、温かみのある絵のタッチで、もっともっと続くといなあ~。

        そうそう、やっぱり、森は不思議の森なんだ。
        >> 続きを読む

        2017/06/24 by けんとまん

    • 5人が本棚登録しています

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